47都道府県で、高等学校卒業者の進学率を比べます。
大学・短期大学の学部や本科などへ進んだ人の割合です。
使うのは総務省統計局の統計でみる都道府県のすがた2026、2023年度の数字。
全国は61.8パーセントで、最も高い都と最も低い県では1.59倍の差がありました。
47都道府県の単純平均
57.6%
高等学校卒業者の進学率(2023年度)
最も多い 東京都
74.1%
最も少ない 沖縄県
46.7%
地図で見る高等学校卒業者の進学率
| 項目 | 高等学校卒業者の進学率 |
|---|---|
| 北海道 | 52.7% |
| 青森県 | 54.2% |
| 岩手県 | 49.9% |
| 宮城県 | 55.6% |
| 秋田県 | 49.4% |
| 山形県 | 51% |
| 福島県 | 50.9% |
| 茨城県 | 57.4% |
| 栃木県 | 56.9% |
| 群馬県 | 57.4% |
| 埼玉県 | 65.8% |
| 千葉県 | 64.7% |
| 東京都 | 74.1% |
| 神奈川県 | 69.4% |
| 新潟県 | 53.7% |
| 富山県 | 58.4% |
| 石川県 | 62.7% |
| 福井県 | 61.2% |
| 山梨県 | 62.4% |
| 長野県 | 55.3% |
| 岐阜県 | 61.1% |
| 静岡県 | 58.1% |
| 愛知県 | 64% |
| 三重県 | 55.4% |
| 滋賀県 | 61.7% |
| 京都府 | 74% |
| 大阪府 | 68.9% |
| 兵庫県 | 68.5% |
| 奈良県 | 65.2% |
| 和歌山県 | 57.1% |
| 鳥取県 | 51.4% |
| 島根県 | 50.1% |
| 岡山県 | 56.8% |
| 広島県 | 65.7% |
| 山口県 | 48.5% |
| 徳島県 | 59.7% |
| 香川県 | 58.4% |
| 愛媛県 | 57.7% |
| 高知県 | 57.7% |
| 福岡県 | 58.7% |
| 佐賀県 | 48.4% |
| 長崎県 | 49.7% |
| 熊本県 | 50.4% |
| 大分県 | 52.1% |
| 宮崎県 | 48% |
| 鹿児島県 | 48.1% |
| 沖縄県 | 46.7% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは首都圏と近畿、広島県です。
淡いのは九州全域と東北、山陰、北海道でした。
47都道府県の単純平均は57.56パーセント、中央値は57.40パーセントです。
平均と中央値がほぼ同じで、極端な外れ値のない分布になっています。
65パーセントを超えたのは8都府県、52パーセントを下回ったのは13県。
下位に厚みのある分布でした。
| 順位 | 都道府県 | 高等学校卒業者の進学率(%) | 地方 | 中学校卒業者の進学率 | 県内大学への入学者割合 | 大学収容力指数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 74.1 | 関東 | 93.0 | 68.8 | 226.5 |
| 2 | 京都府 | 74.0 | 近畿 | 93.5 | 53.5 | 238.3 |
| 3 | 神奈川県 | 69.4 | 関東 | 92.5 | 40.4 | 116.1 |
| 4 | 大阪府 | 68.9 | 近畿 | 91.9 | 60.1 | 139.6 |
| 5 | 兵庫県 | 68.5 | 近畿 | 92.0 | 45.0 | 105.1 |
| 6 | 埼玉県 | 65.8 | 関東 | 91.5 | 28.3 | 84.3 |
| 7 | 広島県 | 65.7 | 中国 | 92.5 | 51.0 | 93.9 |
| 8 | 奈良県 | 65.2 | 近畿 | 94.5 | 15.2 | 70.5 |
| 9 | 千葉県 | 64.7 | 関東 | 93.2 | 34.3 | 100.3 |
| 10 | 愛知県 | 64.0 | 中部 | 90.1 | 71.4 | 121.3 |
| 11 | 石川県 | 62.7 | 中部 | 96.7 | 49.0 | 127.6 |
| 12 | 山梨県 | 62.4 | 中部 | 92.0 | 22.9 | 105.9 |
| 13 | 滋賀県 | 61.7 | 近畿 | 94.5 | 21.4 | 116.4 |
| 14 | 福井県 | 61.2 | 中部 | 96.3 | 31.3 | 61.2 |
| 15 | 岐阜県 | 61.1 | 中部 | 91.2 | 22.2 | 50.7 |
| 16 | 徳島県 | 59.7 | 四国 | 95.3 | 33.3 | 83.6 |
| 17 | 福岡県 | 58.7 | 九州 | 92.3 | 65.9 | 131.7 |
| 18 | 香川県 | 58.4 | 四国 | 93.3 | 17.7 | 49.2 |
| 18 | 富山県 | 58.4 | 中部 | 96.6 | 20.3 | 62.3 |
| 20 | 静岡県 | 58.1 | 中部 | 91.0 | 29.2 | 51.9 |
| 21 | 愛媛県 | 57.7 | 四国 | 95.2 | 34.3 | 72.8 |
| 21 | 高知県 | 57.7 | 四国 | 95.1 | 27.2 | 86.5 |
| 23 | 茨城県 | 57.4 | 関東 | 93.4 | 18.1 | 51.7 |
| 23 | 群馬県 | 57.4 | 関東 | 93.8 | 34.2 | 84.1 |
| 25 | 和歌山県 | 57.1 | 近畿 | 96.4 | 18.4 | 54.4 |
| 26 | 栃木県 | 56.9 | 関東 | 91.1 | 25.2 | 58.6 |
| 27 | 岡山県 | 56.8 | 中国 | 93.8 | 41.2 | 107.4 |
| 28 | 宮城県 | 55.6 | 東北 | 93.7 | 55.1 | 131.7 |
| 29 | 三重県 | 55.4 | 近畿 | 92.0 | 23.9 | 46.7 |
| 30 | 長野県 | 55.3 | 中部 | 93.0 | 18.5 | 50.2 |
| 31 | 青森県 | 54.2 | 東北 | 96.2 | 38.8 | 72.1 |
| 32 | 新潟県 | 53.7 | 中部 | 93.2 | 41.3 | 80.7 |
| 33 | 北海道 | 52.7 | 北海道 | 92.1 | 65.3 | 109.1 |
| 34 | 大分県 | 52.1 | 九州 | 94.9 | 26.9 | 85.2 |
| 35 | 鳥取県 | 51.4 | 中国 | 94.6 | 15.1 | 80.7 |
| 36 | 山形県 | 51.0 | 東北 | 96.6 | 22.4 | 73.4 |
| 37 | 福島県 | 50.9 | 東北 | 92.2 | 21.0 | 47.8 |
| 38 | 熊本県 | 50.4 | 九州 | 93.9 | 47.4 | 92.5 |
| 39 | 島根県 | 50.1 | 中国 | 95.8 | 17.8 | 71.5 |
| 40 | 岩手県 | 49.9 | 東北 | 96.0 | 28.6 | 58.9 |
| 41 | 長崎県 | 49.7 | 九州 | 95.4 | 35.5 | 80.1 |
| 42 | 秋田県 | 49.4 | 東北 | 96.0 | 24.6 | 68.5 |
| 43 | 山口県 | 48.5 | 中国 | 94.3 | 26.4 | 112.6 |
| 44 | 佐賀県 | 48.4 | 九州 | 93.4 | 17.5 | 59.4 |
| 45 | 鹿児島県 | 48.1 | 九州 | 94.4 | 30.8 | 71.6 |
| 46 | 宮崎県 | 48.0 | 九州 | 93.9 | 26.7 | 56.4 |
| 47 | 沖縄県 | 46.7 | 九州 | 91.4 | 40.2 | 77.0 |
地方別に見る高等学校卒業者の進学率
地方別に平均を出すと、近畿が最も高くなります。
近畿7府県が64.40パーセント、関東7都県が63.67パーセント、中部9県が59.66パーセント、四国4県が58.38パーセントと続きます。
低いほうは中国5県が54.50パーセント、北海道が52.70パーセント、東北6県が51.83パーセント、九州8県が50.26パーセントでした。
近畿と九州では14.14ポイントの差があります。
近畿7府県が1位なのは、京都府74.0パーセント、大阪府68.9パーセント、兵庫県68.5パーセント、奈良県65.2パーセントと4府県が65パーセントを超えているためです。
地方どうしの差は14.14ポイント。
県どうしの27.4ポイントの半分ほどで、地方としてまとまった傾向がはっきり出る指標でした。
高校卒業後の進学率が高い5都府県
高校卒業後の進学率が高い上位5都府県です。
東京都は74.1パーセント、京都府は74.0パーセント、神奈川県は69.4パーセント、大阪府は68.9パーセント、兵庫県は68.5パーセントでした。
東京都と最下位の沖縄県では27.4ポイントの差があります。
6位以下は埼玉県65.8パーセント、広島県65.7パーセント、奈良県65.2パーセントと続きます。
65パーセントを超えたのは8都府県でした。
東京都と京都府がわずか0.1ポイント差で並んでいます。
人口規模のまったく違う2つが同じ水準にあるのが、この指標の特徴です。
県内に大学があるかどうかが、進学率を動かしている
この分布の背景を、ここから考えてみます。
高校を出たあと進学する人の割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
進学率を左右しているのは、県内に大学があるかどうかのようです。
大学収容力指数との相関係数はプラス0.61。
収容力指数は、その県の大学の入学定員がその県の受験者数をどれだけまかなえるかを示す値です。
京都府が進学率2位に入るのは、府内に大学が集中していることと無関係ではないでしょう。
1人当たり県民所得との相関係数もプラス0.58、人口密度とはプラス0.60で、3つとも同じくらいの強さでした。
どれか1つが決め手というより、大学が近くにある・世帯の所得に余裕がある・人口が集まっているという条件が重なった地域で進学率が高くなる、という見方が自然です。
下位に並ぶのは沖縄県46.7パーセント、宮崎県48.0パーセント、鹿児島県48.1パーセント、佐賀県48.4パーセント。
九州8県の平均は50.26パーセントで、地方別の最下位でした。
近畿7府県の64.40パーセントとは14.14ポイント開いています。
進学しない人がどこへ行くのかも見ておく必要があります。
この指標には専修学校への進学が含まれません。
進学率が低い県で、専修学校や就職の割合が高い可能性があります。
数字が低いことをそのまま「教育水準が低い」と読むのは避けたほうがよいでしょう。
高校卒業後の進学率が低い5県
高校卒業後の進学率が低い下位5県です。
沖縄県は46.7パーセント、宮崎県は48.0パーセント、鹿児島県は48.1パーセント、佐賀県は48.4パーセント、山口県は48.5パーセントでした。
東京都の74.1パーセントとは27.4ポイントの差があります。
下位5県のうち4県が九州です。
九州8県の平均は50.26パーセントで、地方別でも最下位でした。
52パーセントを下回ったのは13県。
九州、東北、山陰に集まっています。
47都道府県の単純平均は57.56パーセントで、全国値の61.8パーセントより低い数字です。
人口の多い都府県ほど進学率が高いため、こうした差が生まれます。
このグラフについての豆知識
何をもって「進学」とするか
この指標の進学率には、大学・短期大学の学部や本科に加えて、通信教育部や別科への進学者が含まれます。
一方、専修学校(専門学校)への進学は含まれません。
高等専門学校への編入も別扱いです。
そのため「高校を出たあと学校に進む人の割合」より狭い定義になります。
進学率が低い県でも、専修学校を含めれば数字は変わります。
中学校卒業者の進学率とは別
表には中学校卒業者の進学率も載せています。
全国では92.8パーセントで、県による差は高校卒業後より小さくなります。
こちらも高等学校の本科への進学に限った数字で、高等専門学校や専修学校への進学は含みません。
中学卒業後の進路がほぼ高校である一方、その先で県による差が大きく開くという構図が読み取れます。
数字は2023年度のものです。
順位の並びがにている記事
高校を出たあと進学する人の割合の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.86という高い相関を示したのが【60代前半の月給】平均27.2万円、再雇用で下がるでした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【第1次産業で働く人】農林漁業で働く人は全国3.3%、最も高い県と最も低い都で32倍(順位相関-0.75)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た高等学校卒業者の進学率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 55.6 | 秋田県 49.4 |
| 関東 | 東京都 74.1 | 栃木県 56.9 |
| 中部 | 愛知県 64.0 | 新潟県 53.7 |
| 近畿 | 京都府 74.0 | 三重県 55.4 |
| 中国 | 広島県 65.7 | 山口県 48.5 |
| 四国 | 徳島県 59.7 | 高知県 57.7 |
| 九州 | 福岡県 58.7 | 沖縄県 46.7 |
まとめ
高等学校卒業者の進学率を比べると、最も高い東京都は74.1パーセント、最も低い沖縄県は46.7パーセントで、その差は27.4ポイントでした。
全国は61.8パーセントです。
高校を出たあと進学する人の割合の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、専修学校への進学を含まないこと。
2つ目は、大学・短大の学部や本科などへの進学に限ること。
3つ目は2023年度の数字であることです。
大学収容力指数との相関係数はプラス0.61、県民所得とはプラス0.58、人口密度とはプラス0.60。
どれか1つが決め手ではなく、条件が重なった地域で高くなります。
数字が低いことをそのまま「教育水準が低い」と読むのは避けてください。
大学の数や大学生の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 統計でみる都道府県のすがた2026
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?layout=datalist&lid=000001477298&page=1
- 備考: 「統計でみる都道府県のすがた」は社会・人口統計体系から主要な指標を抜き出したもので、元になる統計は指標ごとに異なる。大学・短期大学の学部・本科への進学者に加え、通信教育部や別科への進学者を含む。専修学校への進学は含まない
注記: 「統計でみる都道府県のすがた」は社会・人口統計体系から主要な指標を抜き出したもので、元になる統計は指標ごとに異なる。
大学・短期大学の学部・本科への進学者に加え、通信教育部や別科への進学者を含む。
専修学校への進学は含まない
