授業料や塾代など教育にかけるお金は、47都道府県の平均で1か月5,755円。
1位と47位で7.61倍という大きな開きがつきました。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
奈良県が13,477円で1位。
47都道府県の平均は5,755円、中央値は4,987円です。
1位と47位の差は7.61倍、消費支出に占める割合で見ると7.01倍でした。
47都道府県の単純平均
5,755円
1か月の教育費(2024年)
最も多い 奈良県
13,477円
最も少ない 秋田県
1,772円
教育費が多い上位5県
教育費が多い上位5県です。
奈良県は13,477円、神奈川県は12,077円、滋賀県は11,642円でした。
奈良県は2位の神奈川県の1.12倍です。
4位は京都府で10,953円、5位は兵庫県で10,155円。
6位以下は大阪府、千葉県、東京都と続きました。
47都道府県の平均は5,755円、中央値は4,987円です。
1位の奈良県は平均を7,722円上回り、平均の2.34倍にあたります。
2位と3位の差は435円、3位と4位の差は689円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の奈良県は161,724円ほどになります。
上位5県の平均は11,661円で、47都道府県の平均を5,906円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は3,322円あります。
中央値と比べると1位は2.7倍でした。
私立の中学や高校へ進む子が多い県が上位に並びました。
授業料の水準がそのまま金額に出ます。
消費支出に占める割合でも同じ県が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
1世帯当たりの教育費の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は奈良県の5.19パーセント、2位は京都府4.56パーセント、3位は神奈川県4.52パーセント。
4位以下は滋賀県、兵庫県と続きます。
逆に割合の下位は宮崎県0.84パーセント、秋田県0.74パーセント。
奈良県と秋田県では7.01倍の開きです。
47都道府県の平均は2.29パーセントでした。
消費支出に占める比率でも、実数と同じ県が首位に立ちます。
教育にお金をかける地域は、はっきりと分かれます。
中央値は4,987円で、平均の5,755円を下回ります。
上位の県が全体を押し上げている形です。
子どものいない世帯も含めた平均なので、子育て中の世帯だけを見ればこの何倍にもなります。
当サイトの大学進学率の記事と見比べてみてください。
地方別に県の平均を出すと、近畿7府県が9,732円で最も高く、北海道が2,470円で最も低くなります。
関東7都県8,371円と中部9県6,260円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
教育費が少ない下位5県
教育費が少ない下位5県です。
47位の秋田県は1,772円、46位の宮崎県は1,803円、45位の青森県は2,158円でした。
1位の奈良県とは7.61倍の差があります。
44位は北海道で2,470円、43位は高知県で2,484円、42位は福島県で2,736円と続きます。
7.61倍という開きは、子どもがいる世帯といない世帯の比率、そして進む学校の種類の違いによるものです。
47位の秋田県は平均の30.8パーセント、中央値の35.5パーセントにあたります。
平均との差は3,983円でした。
1位と47位の差は月あたり11,705円。
1年に直すと140,460円の開きになります。
46位との差は31円、45位との差は386円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は2,137円。
47都道府県の平均を3,618円下回り、上位5県との差は9,523円になります。
地図で見る
| 項目 | 1か月の教育費 |
|---|---|
| 北海道 | 2,470円 |
| 青森県 | 2,158円 |
| 岩手県 | 4,482円 |
| 宮城県 | 5,714円 |
| 秋田県 | 1,772円 |
| 山形県 | 4,987円 |
| 福島県 | 2,736円 |
| 茨城県 | 7,760円 |
| 栃木県 | 8,174円 |
| 群馬県 | 4,971円 |
| 埼玉県 | 6,719円 |
| 千葉県 | 9,587円 |
| 東京都 | 9,308円 |
| 神奈川県 | 12,077円 |
| 新潟県 | 4,571円 |
| 富山県 | 5,931円 |
| 石川県 | 7,442円 |
| 福井県 | 7,947円 |
| 山梨県 | 5,128円 |
| 長野県 | 6,064円 |
| 岐阜県 | 7,111円 |
| 静岡県 | 4,436円 |
| 愛知県 | 7,713円 |
| 三重県 | 6,379円 |
| 滋賀県 | 11,642円 |
| 京都府 | 10,953円 |
| 大阪府 | 9,639円 |
| 兵庫県 | 10,155円 |
| 奈良県 | 13,477円 |
| 和歌山県 | 5,880円 |
| 鳥取県 | 2,780円 |
| 島根県 | 2,771円 |
| 岡山県 | 4,139円 |
| 広島県 | 5,870円 |
| 山口県 | 3,231円 |
| 徳島県 | 5,458円 |
| 香川県 | 4,469円 |
| 愛媛県 | 3,171円 |
| 高知県 | 2,484円 |
| 福岡県 | 4,654円 |
| 佐賀県 | 4,528円 |
| 長崎県 | 3,502円 |
| 熊本県 | 4,039円 |
| 大分県 | 3,116円 |
| 宮崎県 | 1,803円 |
| 鹿児島県 | 3,952円 |
| 沖縄県 | 3,112円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは奈良県です。
次いで神奈川県、滋賀県、京都府、兵庫県が続きます。
淡いのは秋田県、宮崎県、青森県でした。
47都道府県の平均は5,755円、中央値は4,987円です。
奈良県の13,477円は平均の2.34倍にあたります。
1位と47位で7.61倍の開きがありました。
金額の差は月あたり11,705円です。
消費支出に占める割合で見ると奈良県が5.19パーセントで最も高く、開きは7.01倍になります。
金額1位の奈良県は割合では1位、割合1位の奈良県は金額では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の教育費(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 奈良県 | 13477 | 近畿 | 5.19 |
| 2 | 神奈川県 | 12077 | 関東 | 4.52 |
| 3 | 滋賀県 | 11642 | 近畿 | 4.14 |
| 4 | 京都府 | 10953 | 近畿 | 4.56 |
| 5 | 兵庫県 | 10155 | 近畿 | 3.98 |
| 6 | 大阪府 | 9639 | 近畿 | 3.96 |
| 7 | 千葉県 | 9587 | 関東 | 3.5 |
| 8 | 東京都 | 9308 | 関東 | 3.54 |
| 9 | 栃木県 | 8174 | 関東 | 3.17 |
| 10 | 福井県 | 7947 | 中部 | 2.99 |
| 11 | 茨城県 | 7760 | 関東 | 2.86 |
| 12 | 愛知県 | 7713 | 中部 | 3.03 |
| 13 | 石川県 | 7442 | 中部 | 2.68 |
| 14 | 岐阜県 | 7111 | 中部 | 2.77 |
| 15 | 埼玉県 | 6719 | 関東 | 2.66 |
| 16 | 三重県 | 6379 | 近畿 | 2.75 |
| 17 | 長野県 | 6064 | 中部 | 2.31 |
| 18 | 富山県 | 5931 | 中部 | 2.08 |
| 19 | 和歌山県 | 5880 | 近畿 | 2.7 |
| 20 | 広島県 | 5870 | 中国 | 2.29 |
| 21 | 宮城県 | 5714 | 東北 | 2.29 |
| 22 | 徳島県 | 5458 | 四国 | 2.27 |
| 23 | 山梨県 | 5128 | 中部 | 1.97 |
| 24 | 山形県 | 4987 | 東北 | 1.95 |
| 25 | 群馬県 | 4971 | 関東 | 1.87 |
| 26 | 福岡県 | 4654 | 九州 | 2.09 |
| 27 | 新潟県 | 4571 | 中部 | 1.76 |
| 28 | 佐賀県 | 4528 | 九州 | 1.99 |
| 29 | 岩手県 | 4482 | 東北 | 1.77 |
| 30 | 香川県 | 4469 | 四国 | 1.9 |
| 31 | 静岡県 | 4436 | 中部 | 1.74 |
| 32 | 岡山県 | 4139 | 中国 | 1.76 |
| 33 | 熊本県 | 4039 | 九州 | 1.72 |
| 34 | 鹿児島県 | 3952 | 九州 | 1.78 |
| 35 | 長崎県 | 3502 | 九州 | 1.48 |
| 36 | 山口県 | 3231 | 中国 | 1.36 |
| 37 | 愛媛県 | 3171 | 四国 | 1.42 |
| 38 | 大分県 | 3116 | 九州 | 1.29 |
| 39 | 沖縄県 | 3112 | 九州 | 1.45 |
| 40 | 鳥取県 | 2780 | 中国 | 0.99 |
| 41 | 島根県 | 2771 | 中国 | 1.06 |
| 42 | 福島県 | 2736 | 東北 | 1.07 |
| 43 | 高知県 | 2484 | 四国 | 1.12 |
| 44 | 北海道 | 2470 | 北海道 | 1.09 |
| 45 | 青森県 | 2158 | 東北 | 1.03 |
| 46 | 宮崎県 | 1803 | 九州 | 0.84 |
| 47 | 秋田県 | 1772 | 東北 | 0.74 |
このグラフについての豆知識
教育費の中身
授業料等、教科書・学習参考教材、補習教育(塾や予備校)が含まれます。
給食費は食料費として別に数えられます。
子どものいない世帯も含めた平均なので、実際に子育て中の世帯が負担する額とは大きく違います。
家計調査との違い
当サイトには家計調査をもとにした支出の記事もあります。
あちらは各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)を対象にした調査で、県全体の平均ではありません。
この記事で使う全国家計構造調査は、5年に1度、都道府県の全域を対象に行われます。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
数字の開き
1位の奈良県は13,477円、47位の秋田県は1,772円。
両者の間には7.61倍、金額にして月11,705円の開きがあります。
47都道府県の平均は5,755円、中央値は4,987円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると奈良県が5.19パーセントで最も高く、平均は2.29パーセント。
開きは7.01倍になります。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
1世帯当たりの教育費の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【授業料への支出】1か月の平均は4,688円、10.64倍で、相関は0.98です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.73)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た1か月の教育費
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 5714 | 秋田県 1772 |
| 関東 | 神奈川県 12077 | 群馬県 4971 |
| 中部 | 福井県 7947 | 静岡県 4436 |
| 近畿 | 奈良県 13477 | 和歌山県 5880 |
| 中国 | 広島県 5870 | 島根県 2771 |
| 四国 | 徳島県 5458 | 高知県 2484 |
| 九州 | 福岡県 4654 | 宮崎県 1803 |
まとめ
1世帯の教育費を47都道府県で比べると、最も高い奈良県で13,477円、最も低い秋田県で1,772円でした。
1位と47位の差は7.61倍です。
47都道府県の平均は5,755円、中央値は4,987円。
1位と47位の金額の差は月あたり11,705円、1年で140,460円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは7.01倍でした。
1世帯当たりの教育費の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、子どものいない世帯も含めた平均であること。
2つ目は、給食費は食料費に入ること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では奈良県が5.19パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと近畿7府県が9,732円で最も高く、消費支出に占める割合では近畿7府県が3.9パーセントで最も高くなりました。
授業料への支出や塾などの費用を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード210108)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード210108)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
