大学がどこに多いのかは、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは文部科学省の学校基本調査(令和7年度)で、都道府県別の大学数と学生数が公表されています。
全国の大学は812校、学生は297万2,400人。
実数だと人口の多い都府県が上位に来てしまうので、人口100万人あたりの大学数で比べます。
全国では100万人あたり6.56校。
実数と人口あたりでは、上位の顔ぶれがまったく変わりました。
47都道府県の単純平均
6.5校
人口100万人あたり大学数(令和7年度(2025年度))
最も多い 京都府
13.5校
最も少ない 佐賀県
2.5校
地図で見る大学の分布
| 項目 | 人口100万人あたり大学数 |
|---|---|
| 北海道 | 7.5校 |
| 青森県 | 8.6校 |
| 岩手県 | 5.2校 |
| 宮城県 | 6.7校 |
| 秋田県 | 7.8校 |
| 山形県 | 7.9校 |
| 福島県 | 4.6校 |
| 茨城県 | 3.9校 |
| 栃木県 | 4.8校 |
| 群馬県 | 7.9校 |
| 埼玉県 | 3.8校 |
| 千葉県 | 4.3校 |
| 東京都 | 10.1校 |
| 神奈川県 | 3.6校 |
| 新潟県 | 10.5校 |
| 富山県 | 5.0校 |
| 石川県 | 12.8校 |
| 福井県 | 8.1校 |
| 山梨県 | 8.9校 |
| 長野県 | 5.5校 |
| 岐阜県 | 6.8校 |
| 静岡県 | 4.0校 |
| 愛知県 | 7.1校 |
| 三重県 | 4.1校 |
| 滋賀県 | 6.4校 |
| 京都府 | 13.5校 |
| 大阪府 | 6.6校 |
| 兵庫県 | 6.6校 |
| 奈良県 | 7.8校 |
| 和歌山県 | 5.7校 |
| 鳥取県 | 5.7校 |
| 島根県 | 3.1校 |
| 岡山県 | 9.8校 |
| 広島県 | 7.4校 |
| 山口県 | 7.8校 |
| 徳島県 | 5.8校 |
| 香川県 | 4.4校 |
| 愛媛県 | 3.9校 |
| 高知県 | 9.2校 |
| 福岡県 | 6.7校 |
| 佐賀県 | 2.5校 |
| 長崎県 | 6.4校 |
| 熊本県 | 5.3校 |
| 大分県 | 4.6校 |
| 宮崎県 | 6.8校 |
| 鹿児島県 | 3.9校 |
| 沖縄県 | 5.5校 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北陸と近畿、中国地方の一部です。
逆に淡いのは関東の南部と九州、四国でした。
人口の多い地域が上位に来ないのが、この指標の特徴です。
47都道府県の単純平均は100万人あたり6.48校、中央値は6.42校です。
全国値の6.56校とほとんど変わりません。
平均を超えたのは23都道府県で、ほぼ半分に分かれました。
上下の差は5.31倍です。
下の表に47都道府県すべての数値を、大学数と学生数と並べて掲載しました。
人口あたりの順位と実数の順位を見比べてみてください。
| 順位 | 都道府県 | 人口100万人あたり大学数(校) | 地方 | 大学数 | 学生数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 京都府 | 13.49 | 近畿 | 34 | 173902 |
| 2 | 石川県 | 12.75 | 中部 | 14 | 32832 |
| 3 | 新潟県 | 10.48 | 中部 | 22 | 33736 |
| 4 | 東京都 | 10.09 | 関東 | 143 | 794719 |
| 5 | 岡山県 | 9.83 | 中国 | 18 | 41962 |
| 6 | 高知県 | 9.15 | 四国 | 6 | 10802 |
| 7 | 山梨県 | 8.85 | 中部 | 7 | 16979 |
| 8 | 青森県 | 8.58 | 東北 | 10 | 16007 |
| 9 | 福井県 | 8.12 | 中部 | 6 | 11150 |
| 10 | 群馬県 | 7.94 | 関東 | 15 | 29897 |
| 11 | 山形県 | 7.91 | 東北 | 8 | 13457 |
| 12 | 山口県 | 7.81 | 中国 | 10 | 21142 |
| 13 | 秋田県 | 7.8 | 東北 | 7 | 9814 |
| 14 | 奈良県 | 7.78 | 近畿 | 10 | 21148 |
| 15 | 北海道 | 7.54 | 北海道 | 38 | 90625 |
| 16 | 広島県 | 7.37 | 中国 | 20 | 59997 |
| 17 | 愛知県 | 7.1 | 中部 | 53 | 196363 |
| 18 | 岐阜県 | 6.78 | 中部 | 13 | 21794 |
| 18 | 宮崎県 | 6.78 | 九州 | 7 | 10038 |
| 20 | 福岡県 | 6.68 | 九州 | 34 | 124039 |
| 21 | 宮城県 | 6.67 | 東北 | 15 | 57007 |
| 22 | 大阪府 | 6.62 | 近畿 | 58 | 262998 |
| 23 | 兵庫県 | 6.56 | 近畿 | 35 | 124526 |
| 24 | 滋賀県 | 6.42 | 近畿 | 9 | 31131 |
| 25 | 長崎県 | 6.39 | 九州 | 8 | 19121 |
| 26 | 徳島県 | 5.84 | 四国 | 4 | 13262 |
| 27 | 和歌山県 | 5.68 | 近畿 | 5 | 10194 |
| 28 | 鳥取県 | 5.65 | 中国 | 3 | 8051 |
| 29 | 長野県 | 5.54 | 中部 | 11 | 20092 |
| 30 | 沖縄県 | 5.46 | 九州 | 8 | 20130 |
| 31 | 熊本県 | 5.3 | 九州 | 9 | 27475 |
| 32 | 岩手県 | 5.24 | 東北 | 6 | 11970 |
| 33 | 富山県 | 5.02 | 中部 | 5 | 12876 |
| 34 | 栃木県 | 4.77 | 関東 | 9 | 23079 |
| 35 | 大分県 | 4.61 | 九州 | 5 | 16913 |
| 36 | 福島県 | 4.59 | 東北 | 8 | 15385 |
| 37 | 香川県 | 4.36 | 四国 | 4 | 9843 |
| 38 | 千葉県 | 4.32 | 関東 | 27 | 117516 |
| 39 | 三重県 | 4.09 | 近畿 | 7 | 14795 |
| 40 | 静岡県 | 3.97 | 中部 | 14 | 36199 |
| 41 | 愛媛県 | 3.92 | 四国 | 5 | 18786 |
| 41 | 茨城県 | 3.92 | 関東 | 11 | 36458 |
| 41 | 鹿児島県 | 3.92 | 九州 | 6 | 17504 |
| 44 | 埼玉県 | 3.82 | 関東 | 28 | 108223 |
| 45 | 神奈川県 | 3.58 | 関東 | 33 | 191531 |
| 46 | 島根県 | 3.12 | 中国 | 2 | 8307 |
| 47 | 佐賀県 | 2.54 | 九州 | 2 | 8625 |
地方別に見る大学の多さ
地方別に平均を出すと、意外な並びになります。
最も多いのは中部9県の7.62校です。
次いで北海道が7.54校、近畿7府県が7.23校、東北6県が6.80校、中国5県が6.76校と続きます。
少ないほうを見ると、四国4県が5.82校、関東7都県が5.49校、九州8県が5.21校でした。
最も多い中部と最も少ない九州では1.46倍の差があります。
大学が集まっているはずの関東が下から2番目に入りました。
実数では東京都に143校がありますが、人口で割ると関東全体では平均を下回ります。
人口あたりで大学が多い5都府県
人口100万人あたりの大学数が多い上位5都府県です。
京都府は13.49校、石川県は12.75校、新潟県は10.48校、東京都は10.09校、岡山県は9.83校でした。
全国の6.56校に対して、京都府は2.1倍という水準です。
実数で見ると、大学が最も多いのは東京都の143校です。
2位は大阪府の58校、3位は愛知県の53校。
ところが人口あたりに直すと、東京都は4位、愛知県は17位、大阪府は22位まで下がります。
京都府の大学数は34校で実数では6位ですが、人口が約252万人と少ないため人口あたりでは1位になりました。
6位以下も9.15校、8.85校、8.58校と続きます。
9校を超えたのは6都府県でした。
上位5都府県のうち4つは人口が300万人を下回ります。
人口の少ない県に大学が集まると、人口あたりの数値は大きくなります。
京都府が1位になるのはなぜか
ここからは統計から離れて、なぜ京都府が1位なのかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、同じ統計の別の数字と突き合わせて立てた推測です。
京都府の大学は34校、学生数は17万3,902人です。
人口が約252万人ですから、府民の6.9パーセントが大学生ということになります。
全国では2.4パーセントですから、3倍近い水準です。
学生数を人口で割った割合を出すと、京都府が6.9パーセントで最も高く、次いで東京都が5.6パーセントでした。
大学の数だけでなく、学生の集まり方でも京都府は突出しています。
考えられるのは、学生の多くが府外から来ているということです。
転入者を比べた記事で、京都府の人口100人あたりの転入者数は5.16人で8位でした。
人口規模のわりに人の出入りが多い府だということになります。
石川県が2位に入るのも似た構造かもしれません。
金沢市に大学が集まり、北陸一帯から学生が集まる。
人口が少ない県では、大学が1校増えるだけで人口あたりの数値は大きく動きます。
ただし学生の出身地までは、この統計では分かりません。
大学が多いことと、その県の若者が大学に通いやすいことも別の話です。
実数では東京都に143校
大学の数そのままで並べると、1位は東京都の143校、2位は大阪府の58校、3位は愛知県の53校、4位は北海道の38校、5位は兵庫県の35校でした。
人口あたりで1位だった京都府は34校で、実数では6位です。
実数1位の東京都は人口100万人あたりでは10.09校で4位ですから、この指標では実数と人口あたりの顔ぶれが比較的近くなっています。
全国812校のうち17.6パーセントが東京都にあります。
人口あたりで大学が少ない7県
人口100万人あたりの大学数が少ない下位です。
41位に3県が同数で並ぶため、7県を掲載します。
佐賀県は2.54校、島根県は3.12校、神奈川県は3.58校、埼玉県は3.82校、41位は茨城県・愛媛県・鹿児島県の3.92校でした。
京都府の13.49校と佐賀県の2.54校では5.31倍の差があります。
下位に神奈川県と埼玉県が入っているのが目を引きます。
実数では神奈川県が33校、埼玉県が28校で決して少なくありませんが、人口が900万人台と700万人台のため人口あたりでは下がります。
首都圏の県から東京都の大学に通う学生は多く、県内の大学数だけでは進学のしやすさは測れません。
県境をまたぐ通学までは、この統計では分かりません。
佐賀県の2.54校は、実数では2校です。
人口が約79万人の県で、大学が2校という水準になります。
下位に並んだ7県のうち、神奈川県と埼玉県と茨城県は関東です。
地方別の平均でも関東が下から2番目でした。
人口が集まっている地域ほど、人口あたりの大学数は下がります。
このグラフについての豆知識
学生数で見るとまた違う
学校基本調査では大学数と一緒に学生数も公表されています。
全国では297万2,400人。
実数で最も多いのは東京都の79万4,719人で、全国の26.7パーセントを1都が占めます。
2位は大阪府の26万2,998人、3位は愛知県の19万6,363人、4位は神奈川県の19万1,531人、5位は京都府の17万3,902人でした。
人口あたりの大学数では45位だった神奈川県が、学生数では4位に入ります。
1校あたりの学生数を計算すると、東京都は5,557人、京都府は5,115人、佐賀県は4,313人です。
大学の数と規模はまた別の話になります。
大学の数え方
この統計の大学数は、学部を置く大学の数です。
短期大学や大学院大学は別に集計されています。
また同じ大学が複数の県にキャンパスを持つ場合、本部のある県で数えられます。
そのため「その県で学べる場所の数」とは少しずれます。
都心の大学が郊外の県にキャンパスを構えている場合、キャンパスがある県では数えられません。
学校基本調査は毎年5月1日現在で実施され、令和7年度が直近です。
大学の新設や統合で数は少しずつ動きます。
地方のなかで見た人口100万人あたり大学数
| 地方 | 最も多い(校) | 最も少ない(校) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 8.58 | 福島県 4.59 |
| 関東 | 東京都 10.09 | 神奈川県 3.58 |
| 中部 | 石川県 12.75 | 静岡県 3.97 |
| 近畿 | 京都府 13.49 | 三重県 4.09 |
| 中国 | 岡山県 9.83 | 島根県 3.12 |
| 四国 | 高知県 9.15 | 愛媛県 3.92 |
| 九州 | 宮崎県 6.78 | 佐賀県 2.54 |
まとめ
47都道府県の人口100万人あたりの大学数を比べると、京都府は13.49校、佐賀県は2.54校で、その差は5.31倍でした。
全国では100万人あたり6.56校、大学の合計は812校です。
地方別では中部が7.62校と最も多く、九州が5.21校で最も少ない結果になりました。
人口あたりで見る大学の数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、学部を置く大学の数であり、短期大学や大学院大学を含まないことです。
2つ目は、本部のある県で数えるため、他県のキャンパスは反映されないことです。
3つ目は時点で、令和7年度の調査結果です。
実数1位の東京都は人口あたりでは4位、実数2位の大阪府は22位でした。
大学の多さは、何で割るかで景色がまったく変わります。
進学先を考えるときは、県内の大学数だけでなく通える範囲の大学を見たほうが実態に近くなります。
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出典
- 統計名: 学校基本調査(都道府県別学校数及び学生数)と人口推計
- 調査年: 令和7年度(2025年度)
- 公開元: 文部科学省/総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040392726
- 備考: 大学(学部を置く大学)の学校数で、短期大学と大学院大学の扱いは調査の定義による。人口100万人あたりの数は2024年10月1日現在の人口推計で割って算出した
注記: 大学(学部を置く大学)の学校数で、短期大学と大学院大学の扱いは調査の定義による。
人口100万人あたりの数は2024年10月1日現在の人口推計で割って算出した
