【住居の物価水準】1位と47位で1.56倍、10大費目で最大級

【住居の物価水準】1位と47位で1.56倍、10大費目で最大級

家賃や住まいにかかる費用は、都道府県でどれくらい違うのでしょうか。
全国平均を100として比べます。

使うのは総務省の小売物価統計調査、2024年の消費者物価地域差指数。

東京都が127.2で1位。
47都道府県の平均は93.34、中央値は92.1です。
最も高い127.2と最も低い81.3の差は45.9ポイント、倍率にすると1.56倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

93.3

住居の地域差指数(2024年)

最も多い 東京都

127.2

最も少ない 岐阜県

81.3

地図で見る

住居の地域差指数(2024年)
住居の地域差指数(2024年) 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(総務省)をもとに作成。単位はなし。 北海道 87.1青森 93.8岩手 95.7宮城 98.1秋田 86.7山形 100.1福島 91.7茨城 92栃木 86.6群馬 89.8埼玉 107.3千葉 114.4東京 127.2神奈川 112.9新潟 85.4富山 92.3石川 82.8福井 86.7山梨 94.4長野 90.9岐阜 81.3静岡 93.7愛知 94.3三重 92.1滋賀 88.8京都 101.8大阪 96.6兵庫 95奈良 93.6和歌山 89鳥取 86.3島根 89.2岡山 82広島 87.7山口 98.5徳島 96.7香川 83.3愛媛 85高知 95.2福岡 90.5佐賀 87.4長崎 93.9熊本 99.2大分 85.5宮崎 98.5鹿児島 92沖縄 94
住居の地域差指数
住居の地域差指数(2024年)
項目住居の地域差指数
北海道87.1
青森県93.8
岩手県95.7
宮城県98.1
秋田県86.7
山形県100.1
福島県91.7
茨城県92
栃木県86.6
群馬県89.8
埼玉県107.3
千葉県114.4
東京都127.2
神奈川県112.9
新潟県85.4
富山県92.3
石川県82.8
福井県86.7
山梨県94.4
長野県90.9
岐阜県81.3
静岡県93.7
愛知県94.3
三重県92.1
滋賀県88.8
京都府101.8
大阪府96.6
兵庫県95
奈良県93.6
和歌山県89
鳥取県86.3
島根県89.2
岡山県82
広島県87.7
山口県98.5
徳島県96.7
香川県83.3
愛媛県85
高知県95.2
福岡県90.5
佐賀県87.4
長崎県93.9
熊本県99.2
大分県85.5
宮崎県98.5
鹿児島県92
沖縄県94

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで千葉県、神奈川県、埼玉県、京都府が続きます。
淡いのは岐阜県、岡山県、石川県でした。

47都道府県の平均は93.34、中央値は92.1です。
東京都の127.2は平均を33.86ポイント上回ります。

1位と47位の差は45.9ポイント、倍率にすると1.56倍でした。

総合の地域差指数で並べ替えると東京都が104で最も高く、開きは1.08倍になります。

主指標で1位の東京都は総合の地域差指数では1位、総合の地域差指数で1位の東京都は主指標では1位でした。

順位都道府県住居の地域差指数地方総合の地域差指数
1東京都127.2関東104
2千葉県114.4関東101.2
3神奈川県112.9関東103.3
4埼玉県107.3関東100.3
5京都府101.8近畿101.1
6山形県100.1東北101.4
7熊本県99.2九州99.4
8宮崎県98.5九州97
8山口県98.5中国99.9
10宮城県98.1東北100.6
11徳島県96.7四国99.3
12大阪府96.6近畿99.3
13岩手県95.7東北100
14高知県95.2四国100
15兵庫県95近畿99.2
16山梨県94.4中部97.7
17愛知県94.3中部98.1
18沖縄県94九州100.2
19長崎県93.9九州99.3
20青森県93.8東北98.5
21静岡県93.7中部98.3
22奈良県93.6近畿98.1
23富山県92.3中部98.6
24三重県92.1近畿98.7
25茨城県92関東97.5
25鹿児島県92九州96.4
27福島県91.7東北98.8
28長野県90.9中部97.9
29福岡県90.5九州98
30群馬県89.8関東96.2
31島根県89.2中国100
32和歌山県89近畿98.2
33滋賀県88.8近畿98.6
34広島県87.7中国98.7
35佐賀県87.4九州97.7
36北海道87.1北海道101.9
37秋田県86.7東北99.2
37福井県86.7中部99.3
39栃木県86.6関東97.6
40鳥取県86.3中国98.9
41大分県85.5九州97.4
42新潟県85.4中部98
43愛媛県85四国98.6
44香川県83.3四国98.6
45石川県82.8中部99.5
46岡山県82中国97.7
47岐阜県81.3中部97.1
小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年、総務省)をもとに作成

住居の物価が高い上位5都府県

上位5都道府県の住居の地域差指数
上位5都道府県の住居の地域差指数 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080100120東京都: 127.2127.2千葉県: 114.4114.4神奈川県: 112.9112.9埼玉県: 107.3107.3京都府: 101.8101.8東京都千葉県神奈川県埼玉県京都府
上位5都道府県の住居の地域差指数
項目住居の地域差指数
東京都127.2
千葉県114.4
神奈川県112.9
埼玉県107.3
京都府101.8
下位5都道府県の住居の地域差指数
下位5都道府県の住居の地域差指数 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080岐阜県: 81.381.3岡山県: 8282石川県: 82.882.8香川県: 83.383.3愛媛県: 8585岐阜県岡山県石川県香川県愛媛県
下位5都道府県の住居の地域差指数
項目住居の地域差指数
岐阜県81.3
岡山県82
石川県82.8
香川県83.3
愛媛県85

住居の物価が高い上位5都府県です。

東京都は127.2、千葉県は114.4、神奈川県は112.9でした。
1位と2位の差は12.8ポイントです。

4位は埼玉県で107.3、5位は京都府で101.8。
上位5はいずれも47都道府県の平均93.34を上回りました。

1位の東京都は平均を33.86ポイント上回りました。
中央値の92.1と比べると35.1ポイント高く、平均に対する比では1.36倍にあたります。

6位以下は山形県で100.1、熊本県で99.2、山口県で98.5と続きました。

2位と3位の差は1.5ポイント、3位と4位の差は5.6ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は3.3ポイントでした。

1位から5位までの幅は25.4ポイント、1位から8位までの幅は28.7ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

東京都は総合の地域差指数でも1位に入っています。
全国の値は100で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は突出しています。
10大費目のなかで、住居は地域差が最も大きい費目です。

総合の指数で見ると差は小さくなります

この分布の背景を、ここから考えてみます。
住居の物価水準の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

総合の地域差指数で並べ替えると、順位が変わります。

1位は東京都の104、2位は神奈川県の103.3、3位は北海道の101.9。

4位以下は山形県、千葉県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が96.4、群馬県が96.2。
東京都と群馬県では1.08倍の開きです。

総合の指数で並べ替えると開きはぐっと小さくなります。
住居がほかの費目と比べて特殊だということです。

住居費は土地の値段に直結します。
土地は動かせないので、需要が集まる場所ほど高くなります。

当サイトの家賃を除いた物価水準の記事と見比べると、住居が全体をどれだけ押し上げているかが分かります。

地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が104.31で最も高く、北海道が87.1で最も低くなります。
東北6県94.35と近畿7府県93.84がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

総合の地域差指数の上位5都道府県
総合の地域差指数の上位5都道府県 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080100東京都: 104104神奈川県: 103.3103.3北海道: 101.9101.9山形県: 101.4101.4千葉県: 101.2101.2東京都神奈川県北海道山形県千葉県
総合の地域差指数の上位5都道府県
項目総合の地域差指数
東京都104
神奈川県103.3
北海道101.9
山形県101.4
千葉県101.2

住居の物価が安い下位5県

住居の物価が安い下位5県です。

47位の岐阜県は81.3、46位の岡山県は82、45位の石川県は82.8でした。
1位の東京都とは45.9ポイントの差があります。

44位は香川県で83.3、43位は愛媛県で85、42位は新潟県で85.4と続きます。

下位の県は全国平均を2割近く下回りました。
同じ広さでも、払う額はまるで違います。

47都道府県の中央値は92.1、平均は93.34です。
47位の岐阜県は平均を12.04ポイント下回りました。

47位の岐阜県は1位の東京都の63.9パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.56倍の開きです。

46位との差は0.7ポイント、45位との差は1.5ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも4.1ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均93.34を下回りました。
47位から43位までの幅は3.7ポイントです。

岐阜県は総合の地域差指数では44位です。
全国の値は100なので、47位はこれを18.7ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(住居の地域差指数)
地方別の平均(住居の地域差指数) 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080100北海道: 87.187.1東北: 94.494.4関東: 104.3104.3中部: 89.189.1近畿: 93.893.8中国: 88.788.7四国: 9090九州: 92.692.6北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(住居の地域差指数)
項目住居の地域差指数の平均
北海道87.1
東北94.4
関東104.3
中部89.1
近畿93.8
中国88.7
四国90
九州92.6

住居の物価は、大都市圏で大きく跳ね上がります。

地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が104.31で最も高くなります。
次いで東北6県が94.35、近畿7府県が93.84、九州・沖縄8県が92.63と続きました。

低いほうは四国4県が90.05、中部9県が89.09、中国5県が88.74、北海道が87.1でした。

最も高い関東7都県と最も低い北海道の差は17.21ポイントです。
総合の地域差指数で見ると北海道が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。

このグラフについての豆知識

地域差が最も大きい費目

住居の指数は1位と47位で1.56倍の開きがありました。
10大費目のなかで最も大きな差です。

住居には家賃のほか、設備の修繕や維持にかかる費用も含まれます。

全国平均を100とした指数

消費者物価地域差指数は、全国の平均を100として、その地域の物価がどれくらいかを表した数字です。
100を超えれば全国より高く、下回れば安いことを示します。

費目ごとの指数は、家計の支出割合で重みをつけて価格を比べたものです。
この記事の数字は都道府県の全域を対象にしたもので、県庁所在市だけを見た数字とは違います。

数字の散らばり

1位の東京都は127.2、47位の岐阜県は81.3。
差は45.9ポイント、倍率にすると1.56倍です。

中央値は92.1、平均は93.34でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では1.24ポイントの差でした。

総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た住居の地域差指数

地方最も多い最も少ない
東北山形県 100.1秋田県 86.7
関東東京都 127.2栃木県 86.6
中部山梨県 94.4岐阜県 81.3
近畿京都府 101.8滋賀県 88.8
中国山口県 98.5岡山県 82
四国徳島県 96.7香川県 83.3
九州熊本県 99.2大分県 85.5
小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年、総務省)をもとに作成

まとめ

住居の物価水準を47都道府県で比べると、最も高い東京都で127.2、最も低い岐阜県で81.3でした。
その差は45.9ポイント、倍率にすると1.56倍です。

47都道府県の中央値は92.1、平均は93.34でした。
全国の値は100です。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では1位に位置します。

住居の物価水準をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、全国平均を100とした指数であること。
2つ目は、持ち家の帰属家賃を含む指数であること。
3つ目は2024年の数字であることです。

総合の地域差指数では東京都が104で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では1位でした。

地方ごとの平均では関東7都県が104.31で最も高く、北海道が87.1で最も低くなりました。
家賃を除いた物価水準や家賃の相場を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の東京都と2位の千葉県の差は12.8ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

注記: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。
参考指標は同じ県の総合の指数

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