【博物館の専任学芸員の数】全国3,235人、展示をつくる人

【博物館の専任学芸員の数】全国3,235人、展示をつくる人

博物館で資料を調べ、展示をつくる学芸員は、専任で何人いるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の社会教育調査、2015年10月1日時点の数字。

東京都が332人で1位。
47都道府県の平均は68.8人、中央値は49人です。
1位と47位の間には47.4倍の開き、人口10万人あたりでは12.1倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

69人

博物館の専任学芸員数(平成27年度(2015年10月1日現在))

最も多い 東京都

332人

最も少ない 長崎県

7人

地図で見る

博物館の専任学芸員数(平成27年度(2015年10月1日現在))
博物館の専任学芸員数(平成27年度(2015年10月1日現在)) 社会教育調査(文部科学省)をもとに作成。単位は人。 北海道 131人青森 30人岩手 38人宮城 39人秋田 32人山形 18人福島 69人茨城 65人栃木 48人群馬 52人埼玉 112人千葉 176人東京 332人神奈川 179人新潟 65人富山 65人石川 43人福井 50人山梨 39人長野 115人岐阜 45人静岡 116人愛知 146人三重 66人滋賀 80人京都 90人大阪 109人兵庫 159人奈良 56人和歌山 52人鳥取 14人島根 40人岡山 58人広島 45人山口 46人徳島 35人香川 25人愛媛 49人高知 11人福岡 122人佐賀 15人長崎 7人熊本 33人大分 30人宮崎 24人鹿児島 22人沖縄 42人
博物館の専任学芸員数(人)
博物館の専任学芸員数(平成27年度(2015年10月1日現在))
項目博物館の専任学芸員数
北海道131人
青森県30人
岩手県38人
宮城県39人
秋田県32人
山形県18人
福島県69人
茨城県65人
栃木県48人
群馬県52人
埼玉県112人
千葉県176人
東京都332人
神奈川県179人
新潟県65人
富山県65人
石川県43人
福井県50人
山梨県39人
長野県115人
岐阜県45人
静岡県116人
愛知県146人
三重県66人
滋賀県80人
京都府90人
大阪府109人
兵庫県159人
奈良県56人
和歌山県52人
鳥取県14人
島根県40人
岡山県58人
広島県45人
山口県46人
徳島県35人
香川県25人
愛媛県49人
高知県11人
福岡県122人
佐賀県15人
長崎県7人
熊本県33人
大分県30人
宮崎県24人
鹿児島県22人
沖縄県42人

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、千葉県、兵庫県、愛知県が続きます。
淡いのは長崎県、高知県、鳥取県でした。

47都道府県の平均は68.8人、中央値は49人です。
東京都の332人は平均の4.8倍にあたります。

上位3で21.2パーセント、1位と47位で47.4倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと福井県が6.77人で最も多く、開きは12.1倍になります。

実数1位の東京都は人数あたりでは33位、人数あたり1位の福井県は実数では23位でした。

順位都道府県博物館の専任学芸員数(人)地方人口10万人あたりの博物館の専任学芸員数
1東京都332関東2.34
2神奈川県179関東1.94
3千葉県176関東2.82
4兵庫県159近畿2.98
5愛知県146中部1.96
6北海道131北海道2.6
7福岡県122九州2.4
8静岡県116中部3.29
9長野県115中部5.79
10埼玉県112関東1.53
11大阪府109近畿1.24
12京都府90近畿3.57
13滋賀県80近畿5.71
14福島県69東北3.96
15三重県66近畿3.86
16茨城県65関東2.32
16新潟県65中部3.1
16富山県65中部6.52
19岡山県58中国3.17
20奈良県56近畿4.36
21群馬県52関東2.75
21和歌山県52近畿5.91
23福井県50中部6.77
24愛媛県49四国3.84
25栃木県48関東2.55
26山口県46中国3.59
27岐阜県45中部2.35
27広島県45中国1.66
29石川県43中部3.92
30沖縄県42九州2.86
31島根県40中国6.23
32宮城県39東北1.73
32山梨県39中部4.93
34岩手県38東北3.32
35徳島県35四国5.11
36熊本県33九州1.94
37秋田県32東北3.57
38青森県30東北2.58
38大分県30九州2.76
40香川県25四国2.73
41宮崎県24九州2.32
42鹿児島県22九州1.44
43山形県18東北1.78
44佐賀県15九州1.9
45鳥取県14中国2.64
46高知県11四国1.68
47長崎県7九州0.56
社会教育調査(平成27年度(2015年10月1日現在)、文部科学省)をもとに作成

専任学芸員が多い上位5都府県

上位5都道府県の博物館の専任学芸員数
上位5都道府県の博物館の専任学芸員数 社会教育調査(平成27年度(2015年10月1日現在)) 050100150200250300東京都: 332人332人神奈川県: 179人179人千葉県: 176人176人兵庫県: 159人159人愛知県: 146人146人東京都神奈川県千葉県兵庫県愛知県
上位5都道府県の博物館の専任学芸員数
項目博物館の専任学芸員数
東京都332人
神奈川県179人
千葉県176人
兵庫県159人
愛知県146人
下位5都道府県の博物館の専任学芸員数
下位5都道府県の博物館の専任学芸員数 社会教育調査(平成27年度(2015年10月1日現在)) 051015長崎県: 7人7人高知県: 11人11人鳥取県: 14人14人佐賀県: 15人15人山形県: 18人18人長崎県高知県鳥取県佐賀県山形県
下位5都道府県の博物館の専任学芸員数
項目博物館の専任学芸員数
長崎県7人
高知県11人
鳥取県14人
佐賀県15人
山形県18人

専任学芸員が多い上位5都府県です。

東京都は332人、神奈川県は179人、千葉県は176人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.85倍です。

4位は兵庫県で159人、5位は愛知県で146人。
上位5で全国の30.7パーセント、上位3で21.2パーセント、上位10で49.1パーセントでした。

1位だけで10.3パーセントを占めます。
47都道府県の平均は68.8人なので、1位は平均の4.8倍。
中央値の49人と比べると6.8倍にあたります。

6位以下は北海道で131人、福岡県で122人、静岡県で116人と続きました。

2位と3位の差は3人、3位と4位の差は17人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の69.3パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると511人。
これだけで全国の15.8パーセントにあたります。

人口の多い都府県が上位に並びました。

人口10万人あたりでは福井県が1位です

ここからは統計を離れて、博物館の専任学芸員の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は福井県の6.77人、2位は富山県6.52人、3位は島根県6.23人。

4位以下は和歌山県、長野県と続きます。
逆に人口あたりの下位は大阪府1.24人、長崎県0.56人。
福井県と長崎県では12.1倍の開きです。

人口10万人あたりでは福井県が1位です。
実数1位の都は人口あたりでは順位を落とします。

学芸員は、資料を集めて調べ、展示を企画し、解説を書く専門職です。
博物館法では登録博物館に置くことが決められていますが、小さな館では1人だけということも珍しくありません。

当サイトの特別展を開いた博物館の記事と並べると、人の配置と企画の力の関係が見えてきます。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が3.4人で最も多く、九州・沖縄8県が2.12人で最も少なくなります。
中部9県3.32人と中国5県2.9人がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの博物館の専任学芸員数の上位5都道府県
人口10万人あたりの博物館の専任学芸員数の上位5都道府県 社会教育調査(平成27年度(2015年10月1日現在)) 0123456福井県: 6.86.8富山県: 6.56.5島根県: 6.26.2和歌山県: 5.95.9長野県: 5.85.8福井県富山県島根県和歌山県長野県
人口10万人あたりの博物館の専任学芸員数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの博物館の専任学芸員数
福井県6.8
富山県6.5
島根県6.2
和歌山県5.9
長野県5.8

専任学芸員が少ない下位5県

専任学芸員が少ない下位5県です。

47位の長崎県は7人、46位の高知県は11人、45位の鳥取県は14人でした。
1位の東京都とは47.4倍の差があります。

44位は佐賀県で15人、43位は山形県で18人、42位は鹿児島県で22人と続きます。

館の数が多くても、学芸員が置かれているとはかぎりません。

47都道府県の中央値は49人。
平均は68.8人なので、平均が中央値の1.4倍です。

47位の長崎県は平均の10.2パーセント、中央値の14.3パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の2.0パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで10.3パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の長崎県は、1位の東京都の2.11パーセントにあたる水準です。

46位との差は4人、45位との差は7人でした。
1位の東京都と47位の長崎県の間には325人の開きがあります。

このグラフについての豆知識

学芸員のしごと

学芸員は、資料の収集・保管・調査研究・展示・教育普及を担います。
展示を見に行くと解説パネルが並んでいますが、あの文章も学芸員が書いています。

資格は大学で決められた科目を修めることで得られます。

社会教育調査という統計

社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。

施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。

数字の開き

1位の東京都は332人、47位の長崎県は7人。
両者の間には47.4倍の開きがあります。
上位3で全国の21.2パーセント、上位10で49.1パーセントを占めます。

中央値は49人、平均は68.8人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと12.1倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

この博物館の専任学芸員の数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。

0.9という高い相関を示したのが【図書館の専任司書の数】全国5,410人、資格者の一部だけでした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.8)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た博物館の専任学芸員数

地方最も多い(人)最も少ない(人)
東北福島県 69山形県 18
関東東京都 332栃木県 48
中部愛知県 146山梨県 39
近畿兵庫県 159和歌山県 52
中国岡山県 58鳥取県 14
四国愛媛県 49高知県 11
九州福岡県 122長崎県 7
社会教育調査(平成27年度(2015年10月1日現在)、文部科学省)をもとに作成

まとめ

博物館の専任学芸員の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で332人、最も少ない長崎県で7人でした。
1位と47位の間には47.4倍の開きがあります。

上位3で全国の21.2パーセント、上位10で49.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は49人、平均は68.8人でした。
人口10万人あたりに直すと12.1倍の開きになります。

ここまでの博物館の専任学芸員の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、専任だけを数えていること。
2つ目は、兼任や非常勤は含まれないこと。
3つ目は2015年の数字であることです。

人口10万人あたりでは福井県が6.77人で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは33位でした。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が3.4人で最多でした。
博物館の数や特別展を開いた館を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会教育調査
  • 調査年: 平成27年度(2015年10月1日現在)
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348774
  • 備考: 2015年10月1日時点で博物館に専任として勤める学芸員の数。兼任や非常勤は含まない。人口10万人あたりの博物館の専任学芸員数は2024年の総人口で割った参考値

注記: 2015年10月1日時点で博物館に専任として勤める学芸員の数。
兼任や非常勤は含まない。
人口10万人あたりの博物館の専任学芸員数は2024年の総人口で割った参考値

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