【大学へ進む人・10年推移】全国で3万3千人増の一方、27県では減少

【大学へ進む人・10年推移】全国で3万3千人増の一方、27県では減少

大学へ進む人の数が10年でどう変わったかは、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
2013年と2023年の大学進学者数を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は50万2,279人から53万5,721人へ、3万3,442人増えました。
増えたのが33都道府県、減ったのが14県です。

47都道府県の単純平均

4.2%

大学進学者数の10年変化率(2013年と2023年の比較)

最も多い 鳥取県

23.7%

最も少ない 秋田県

-14.7%

地図で見る10年の変化

大学進学者数の10年変化率(2013年と2023年の比較)
大学進学者数の10年変化率(2013年と2023年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 10.3%青森 -1.7%岩手 -3.7%宮城 0.4%秋田 -14.7%山形 -5.7%福島 -7.7%茨城 5.8%栃木 3.2%群馬 2.6%埼玉 11.9%千葉 13.6%東京 9.8%神奈川 13.4%新潟 -3.6%富山 4.4%石川 10.7%福井 12.4%山梨 -9.4%長野 9.5%岐阜 1.5%静岡 1.7%愛知 7%三重 -5.2%滋賀 9.2%京都 11.5%大阪 10.8%兵庫 3.4%奈良 1.2%和歌山 -0.9%鳥取 23.7%島根 -0.6%岡山 3.7%広島 3.3%山口 1.6%徳島 -5.4%香川 11%愛媛 -0.1%高知 18.6%福岡 7.2%佐賀 1.9%長崎 -3.7%熊本 0.3%大分 6.0%宮崎 -2.0%鹿児島 12.6%沖縄 15.2%
大学進学者数の10年変化率(%)
大学進学者数の10年変化率(2013年と2023年の比較)
項目大学進学者数の10年変化率
北海道10.3%
青森県-1.7%
岩手県-3.7%
宮城県0.4%
秋田県-14.7%
山形県-5.7%
福島県-7.7%
茨城県5.8%
栃木県3.2%
群馬県2.6%
埼玉県11.9%
千葉県13.6%
東京都9.8%
神奈川県13.4%
新潟県-3.6%
富山県4.4%
石川県10.7%
福井県12.4%
山梨県-9.4%
長野県9.5%
岐阜県1.5%
静岡県1.7%
愛知県7%
三重県-5.2%
滋賀県9.2%
京都府11.5%
大阪府10.8%
兵庫県3.4%
奈良県1.2%
和歌山県-0.9%
鳥取県23.7%
島根県-0.6%
岡山県3.7%
広島県3.3%
山口県1.6%
徳島県-5.4%
香川県11%
愛媛県-0.1%
高知県18.6%
福岡県7.2%
佐賀県1.9%
長崎県-3.7%
熊本県0.3%
大分県6.0%
宮崎県-2.0%
鹿児島県12.6%
沖縄県15.2%
全国の高等学校卒業者のうち大学進学者数の推移
全国の高等学校卒業者のうち大学進学者数の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 510,000520,000530,000540,0002013年: 502,279%2014年: 519,132%2015年: 521,320%2016年: 528,686%2017年: 524,158%2018年: 523,466%2019年: 529,009%2020年: 534,312%2021年: 546,589%2022年: 546,498%2023年: 535,721%2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年
全国の高等学校卒業者のうち大学進学者数の推移
項目全国の高等学校卒業者のうち大学進学者数
2013年502,279%
2014年519,132%
2015年521,320%
2016年528,686%
2017年524,158%
2018年523,466%
2019年529,009%
2020年534,312%
2021年546,589%
2022年546,498%
2023年535,721%

日本地図で見ると、色が濃く出る(増え方が大きい)のは鳥取県と高知県、沖縄県、首都圏、鹿児島県、福井県です。
淡い(減り方が大きい)のは東北全域と山梨県、徳島県でした。

47都道府県の単純平均はプラス4.15パーセント、中央値はプラス3.34パーセントです。
全国値のプラス6.66パーセントより小さいのは、進学者の多い都府県ほど増え方が大きいためです。

10パーセント以上増えたのは13都府県、減ったのは14県。
1位と47位で38.39ポイントの幅がありました。

順位都道府県大学進学者数の10年変化率(%)地方2023年の高等学校卒業者のうち大学進学者数2013年の高等学校卒業者のうち大学進学者数10年間の増減数
1鳥取県23.74中国19701592378
2高知県18.61四国26962273423
3沖縄県15.21九州57104956754
4千葉県13.6関東26830236173213
5神奈川県13.41関東40364355914773
6鹿児島県12.58九州49854428557
7福井県12.39中部37203310410
8埼玉県11.85関東31792284253367
9京都府11.49近畿14692131781514
10香川県11.0四国40153617398
11大阪府10.75近畿40919369473972
12石川県10.65中部51624665497
13北海道10.27北海道17026154401586
14東京都9.77関東68115620556060
15長野県9.51中部79717279692
16滋賀県9.24近畿65015951550
17福岡県7.16九州20381190201361
18愛知県7.0中部34881325982283
19大分県5.96九州38423626216
20茨城県5.76関東1215011488662
21富山県4.42中部41603984176
22岡山県3.67中国78877608279
23兵庫県3.4近畿2563124788843
24広島県3.34中国1319312766427
25栃木県3.18関東82648009255
26群馬県2.6関東79447743201
27佐賀県1.93九州3017296057
28静岡県1.68中部1557115314257
29山口県1.56中国4044398262
30岐阜県1.54中部87898656133
31奈良県1.18近畿6016594670
32宮城県0.44東北8750871238
33熊本県0.27九州6214619717
34愛媛県-0.1四国49854990-5
35島根県-0.62中国23932408-15
36和歌山県-0.94近畿38013837-36
37青森県-1.7東北43864462-76
38宮崎県-2.01九州36633738-75
39新潟県-3.63中部77888081-293
40長崎県-3.68九州47424923-181
41岩手県-3.69東北40684224-156
42三重県-5.16近畿67897158-369
43徳島県-5.44四国28142976-162
44山形県-5.67東北38124041-229
45福島県-7.68東北63556884-529
46山梨県-9.35中部40224437-415
47秋田県-14.65東北29013399-498
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較、総務省統計局)をもとに作成

増え方が大きかった5県

上位5都道府県の大学進学者数の10年変化率
上位5都道府県の大学進学者数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) 05101520鳥取県: 23.7%23.7%高知県: 18.6%18.6%沖縄県: 15.2%15.2%千葉県: 13.6%13.6%神奈川県: 13.4%13.4%鳥取県高知県沖縄県千葉県神奈川県
上位5都道府県の大学進学者数の10年変化率
項目大学進学者数の10年変化率
鳥取県23.7%
高知県18.6%
沖縄県15.2%
千葉県13.6%
神奈川県13.4%
下位5都道府県の大学進学者数の10年変化率
下位5都道府県の大学進学者数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) -12-8-40秋田県: -14.7%-14.7%山梨県: -9.4%-9.4%福島県: -7.7%-7.7%山形県: -5.7%-5.7%徳島県: -5.4%-5.4%秋田県山梨県福島県山形県徳島県
下位5都道府県の大学進学者数の10年変化率
項目大学進学者数の10年変化率
秋田県-14.7%
山梨県-9.4%
福島県-7.7%
山形県-5.7%
徳島県-5.4%

増え方が大きかった上位5県です。

鳥取県はプラス23.74パーセント、高知県はプラス18.61パーセント、沖縄県はプラス15.21パーセント、千葉県はプラス13.60パーセント、神奈川県はプラス13.41パーセントでした。
鳥取県は1,592人から1,970人へ378人増えています。

6位以下は鹿児島県プラス12.58パーセント、福井県プラス12.39パーセント、埼玉県プラス11.85パーセントと続きます。

10パーセント以上増えたのは13都府県。
人数そのものが最も多いのは東京都の68,115人です。

高校生は減っているのに、大学へ進む人は増えました

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は10年間の大学進学者数の変化の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

少子化が進んでいるのに大学へ進む人が増えているのは、一見おかしな話です。

同じ10年で高等学校生徒数はマイナス12.81パーセント減りました。
それでも大学進学者数はプラス6.66パーセント増えています。
母数が減って進学者が増えたのなら、進学率が上がったということです。
分母である高校卒業者が減るなかで進学者が増えるには、卒業者に占める進学の割合が上がるしかありません。

高等学校生徒数の変化率との相関はプラス0.64。
高校生が減っていない県ほど進学者も増えていますが、完全には連動しません。
鳥取県は高校生がマイナス12.57パーセント減るなかで進学者はプラス23.74パーセント増えており、進学率の上がり方がとくに大きかった県ということになります。

人口の指標との相関はゆるやかです。
人口増減率とはプラス0.51、65歳以上人口割合とはマイナス0.48。
県民所得とはプラス0.06で、ほとんど関係がありませんでした。
所得の高い県ほど進学者が増えたわけではないようです。

実数で見ると景色が変わります。
10年で増えた人数がいちばん多いのは東京都のプラス6,060人、次いで神奈川県プラス4,773人、大阪府プラス3,972人。
率では上位に入らない東京都が、人数では最も大きく増えています。

全国の推移を見ると2021年の54万6,589人が山で、2022年54万6,498人、2023年53万5,721人と下がっています。
高校生の減少がここへきて進学率の上昇を上回りはじめた、という見方ができます。

減り方が大きかった5県

減り方が大きかった下位5県です。

秋田県はマイナス14.65パーセント、山梨県はマイナス9.35パーセント、福島県はマイナス7.68パーセント、山形県はマイナス5.67パーセント、徳島県はマイナス5.44パーセントでした。
鳥取県のプラス23.74パーセントとは38.39ポイントの差があります。

山梨県が46位に入るのは意外に見えるかもしれません。
首都圏に近く大学進学の選択肢が多い県ですが、4,437人から4,022人へ415人減りました。
同じ10年で高校生の数はマイナス20.01パーセントと大きく減っています。

減ったのは14県。
人数そのものが最も少ないのは鳥取県の1,970人で、島根県2,393人、高知県2,696人と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(大学進学者数の10年変化率)
地方別の平均(大学進学者数の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較) -4-20246810北海道: 10.3%10.3%東北: -5.5%-5.5%関東: 8.6%8.6%中部: 3.8%3.8%近畿: 4.3%4.3%中国: 6.3%6.3%四国: 6.0%6.0%九州: 4.7%4.7%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(大学進学者数の10年変化率)
項目大学進学者数の10年変化率の平均
北海道10.3%
東北-5.5%
関東8.6%
中部3.8%
近畿4.3%
中国6.3%
四国6.0%
九州4.7%

地方別に平均を出すと、北海道が最も大きくなります。

北海道がプラス10.27パーセント、関東7都県がプラス8.60パーセント、中国5県がプラス6.34パーセント、四国4県がプラス6.02パーセント、九州・沖縄8県がプラス4.68パーセントと続きます。
増え方が小さいほうは近畿7府県がプラス4.28パーセント、中部9県がプラス3.80パーセント、東北6県がマイナス5.49パーセントでした。

北海道と東北では15.76ポイントの差があります。

8地方のうち平均がマイナスになったのは東北6県だけです。
秋田県マイナス14.65パーセント、福島県マイナス7.68パーセント、山形県マイナス5.67パーセントが押し下げました。

中国5県のプラス6.34パーセントは、鳥取県プラス23.74パーセントが引き上げた結果です。
同じ中国でも山口県はプラス1.56パーセントにとどまりました。

このグラフについての豆知識

2021年が山になっている

全国の大学進学者数は2013年の50万2,279人から2021年の54万6,589人まで増えたあと、2023年の53万5,721人へ下がりました。
2年で1万868人のマイナスです。

高校生の数はこの10年ずっと減り続けています。
それでも2021年まで進学者が増えたのは進学率が上がったためで、2022年以降は高校生の減少がそれを上回りはじめたと考えられます。

2023年に進学者が最も多いのは東京都の68,115人。
最も少ない鳥取県の1,970人とは34.6倍の開きがあります。

出身高校のある県で数える

この指標は高等学校卒業者のうち大学へ進んだ人の数で、卒業した高校のある県で数えます。
進学先の大学がある県ではありません。

ですから、東京都の68,115人は「東京の大学に入った人数」ではなく「東京の高校を出て大学に進んだ人数」です。
県外の大学へ進んだ人も含まれます。

数字は2013年と2023年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の大学進学者数の変化の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

いちばん近かったのは【高校生の数・10年推移】プラスの県はひとつもなしで、順位相関は0.66でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【病院に通う人が多い県】通院者率の47都道府県ランキング、最大1.4倍の地域差が出ました(順位相関-0.59)です。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た大学進学者数の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 0.44秋田県 -14.65
関東千葉県 13.6群馬県 2.6
中部福井県 12.39山梨県 -9.35
近畿京都府 11.49三重県 -5.16
中国鳥取県 23.74島根県 -0.62
四国高知県 18.61徳島県 -5.44
九州沖縄県 15.21長崎県 -3.68
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2013年と2023年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

大学へ進む人の数の10年変化を比べると、最も増えた鳥取県でプラス23.74パーセント、最も減った秋田県でマイナス14.65パーセントでした。
全国は3万3,442人増、増えたのが33都道府県で減ったのが14県です。

10年間の大学進学者数の変化の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、出身高校のある県で数えること。
2つ目は、進学先の大学がある県ではないこと。
3つ目は2013年と2023年の比較であることです。

同じ10年で高等学校生徒数はマイナス12.81パーセント減りました。
母数が減って進学者が増えたのは、進学率が上がったためと考えられます。

全国は2021年の54万6,589人が山で、そこから2年で1万868人減っています。
高校生の数や大学数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2013年と2023年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードE460220(高等学校卒業者のうち大学進学者数)を2013年と2023年で比べた。高等学校卒業者のうち大学へ進んだ人の数。出身高校のある県で数える。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードE460220(高等学校卒業者のうち大学進学者数)を2013年と2023年で比べた。
高等学校卒業者のうち大学へ進んだ人の数。
出身高校のある県で数える。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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