【課税対象の所得・10年推移】47都道府県すべてでふえた、めずらしい指標

【課税対象の所得・10年推移】47都道府県すべてでふえた、めずらしい指標

47都道府県で、課税対象所得が10年でどう変わったかを比べます。
2014年と2024年の課税対象所得を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は182兆円から225兆円へ、23.53パーセント増えました。
47都道府県すべてがプラスで、上位ほど増え方が大きいという読み方になります。

47都道府県の単純平均

18.4%

課税対象所得の10年変化率(2014年と2024年の比較)

最も多い 沖縄県

47.3%

最も少ない 秋田県

9.7%

地図で見る10年の変化

課税対象所得の10年変化率(2014年と2024年の比較)
課税対象所得の10年変化率(2014年と2024年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 19.6%青森 13.1%岩手 12.9%宮城 21.7%秋田 9.7%山形 11.7%福島 12.4%茨城 18.9%栃木 16.3%群馬 18.0%埼玉 24.8%千葉 27.3%東京 39.6%神奈川 24.7%新潟 10.4%富山 13%石川 16.1%福井 16.0%山梨 21.6%長野 19.0%岐阜 15.5%静岡 14.4%愛知 20.7%三重 13.8%滋賀 21.1%京都 21.9%大阪 27%兵庫 18.5%奈良 13.3%和歌山 11.9%鳥取 15.6%島根 13.3%岡山 16.1%広島 17.6%山口 11.0%徳島 14.6%香川 13.1%愛媛 15.6%高知 13.2%福岡 26.3%佐賀 21.4%長崎 14.9%熊本 23.3%大分 16.5%宮崎 20.7%鹿児島 17.6%沖縄 47.3%
課税対象所得の10年変化率(%)
課税対象所得の10年変化率(2014年と2024年の比較)
項目課税対象所得の10年変化率
北海道19.6%
青森県13.1%
岩手県12.9%
宮城県21.7%
秋田県9.7%
山形県11.7%
福島県12.4%
茨城県18.9%
栃木県16.3%
群馬県18.0%
埼玉県24.8%
千葉県27.3%
東京都39.6%
神奈川県24.7%
新潟県10.4%
富山県13%
石川県16.1%
福井県16.0%
山梨県21.6%
長野県19.0%
岐阜県15.5%
静岡県14.4%
愛知県20.7%
三重県13.8%
滋賀県21.1%
京都府21.9%
大阪府27%
兵庫県18.5%
奈良県13.3%
和歌山県11.9%
鳥取県15.6%
島根県13.3%
岡山県16.1%
広島県17.6%
山口県11.0%
徳島県14.6%
香川県13.1%
愛媛県15.6%
高知県13.2%
福岡県26.3%
佐賀県21.4%
長崎県14.9%
熊本県23.3%
大分県16.5%
宮崎県20.7%
鹿児島県17.6%
沖縄県47.3%
全国の課税対象所得の推移
全国の課税対象所得の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 185,000,000,000190,000,000,000195,000,000,000200,000,000,000205,000,000,000210,000,000,000215,000,000,000220,000,000,0002014年: 181,992,189,230%2015年: 183,717,970,493%2016年: 188,764,405,761%2017年: 192,872,957,202%2018年: 197,762,788,159%2019年: 202,199,659,825%2020年: 204,211,264,557%2021年: 208,907,873,175%2022年: 216,004,017,050%2023年: 220,354,741,861%2024年: 224,819,386,035%2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年
全国の課税対象所得の推移
項目全国の課税対象所得
2014年181,992,189,230%
2015年183,717,970,493%
2016年188,764,405,761%
2017年192,872,957,202%
2018年197,762,788,159%
2019年202,199,659,825%
2020年204,211,264,557%
2021年208,907,873,175%
2022年216,004,017,050%
2023年220,354,741,861%
2024年224,819,386,035%

日本地図で見ると、色が濃く出る(増え方が大きい)のは沖縄県と首都圏、大阪府、福岡県、熊本県です。
淡い(増え方が小さい)のは東北と山陰、新潟県、和歌山県でした。

47都道府県の単純平均はプラス18.36パーセント、中央値はプラス16.32パーセントです。
全国値のプラス23.53パーセントより小さいのは、額の大きい都府県ほど増え方が大きいためです。

20パーセント以上増えたのは15都府県、15パーセント未満にとどまったのは17県。
1位と47位で37.60ポイントの幅がありました。

順位都道府県課税対象所得の10年変化率(%)地方2024年の課税対象所得2014年の課税対象所得10年間の増減数
1沖縄県47.34九州19077125291294753643612958886
2東京都39.62関東396092393162836972117611239518140
3千葉県27.32関東1233009519696846474182645447778
4大阪府27.0近畿15142495050119234151323219079918
5福岡県26.31九州793198344362795334031652450040
6埼玉県24.8関東13700047130109776112672722435863
7神奈川県24.65関東20035721964160739687443961753220
8熊本県23.27九州23390637291897549998441513731
9京都府21.85近畿42448656113483608063761257548
10宮城県21.71東北35227175022894284524628432978
11山梨県21.61中部12748603131048293879226566434
12佐賀県21.39九州1093284324900607637192676687
13滋賀県21.06近畿23606026441949900464410702180
14愛知県20.73中部14730335357122010003992529334958
15宮崎県20.69九州13389261541109357517229568637
16北海道19.64北海道757068701163280931711242593840
17長野県18.96中部31398410972639307400500533697
18茨城県18.93関東46588303053917209326741620979
19兵庫県18.54近畿950463904380179406841486698359
20群馬県17.97関東30093638662551059206458304660
21広島県17.61中国44819225213810716046671206475
21鹿児島県17.61九州19636701151669592798294077317
23大分県16.5九州14922438831280902197211341686
24栃木県16.32関東30905864282657000789433585639
25岡山県16.06中国28048606442416776881388083763
25石川県16.06中部17801915471533813007246378540
27福井県15.96中部12065392901040439718166099572
28鳥取県15.61中国71504849861848450496563994
29愛媛県15.57四国17839932411543711425240281816
30岐阜県15.5中部31244765212705127683419348838
31長崎県14.88九州16659579981450114772215843226
32徳島県14.58四国1002332058874815947127516111
33静岡県14.43中部61561473055379778772776368533
34三重県13.75近畿28498104722505323626344486846
35島根県13.33中国896841044791382129105458915
36奈良県13.26近畿20882997471843809033244490714
37高知県13.21四国879172234776587361102584873
38香川県13.1四国14207756401256179315164596325
39青森県13.06東北14938864251321304301172582124
40富山県13.0中部16339437651445983762187960003
41岩手県12.91東北15485331481371497119177036029
42福島県12.36東北25848046192300416630284387989
43和歌山県11.9近畿12356868301104326490131360340
44山形県11.68東北13937714421247976772145794670
45山口県11.03中国19083789001718838465189540435
46新潟県10.4中部30309682772745442225285526052
47秋田県9.74東北11412318591039984412101247447
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較、総務省統計局)をもとに作成

増え方が大きかった5都県

増え方が大きかった5都県の内訳
増え方が大きかった5都県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) 05,000,000,00010,000,000,00015,000,000,00020,000,000,00025,000,000,00030,000,000,00035,000,000,000沖縄県(2014年の額): 1,294,753,643千円沖縄県(10年で増えた額): 612,958,886千円東京都(2014年の額): 28,369,721,176千円東京都(10年で増えた額): 11,239,518,140千円千葉県(2014年の額): 9,684,647,418千円千葉県(10年で増えた額): 2,645,447,778千円大阪府(2014年の額): 11,923,415,132千円大阪府(10年で増えた額): 3,219,079,918千円福岡県(2014年の額): 6,279,533,403千円福岡県(10年で増えた額): 1,652,450,040千円沖縄県東京都千葉県大阪府福岡県
  • 2014年の額
  • 10年で増えた額
増え方が大きかった5都県の内訳
項目2014年の額10年で増えた額
沖縄県1,294,753,643千円612,958,886千円
東京都28,369,721,176千円11,239,518,140千円
千葉県9,684,647,418千円2,645,447,778千円
大阪府11,923,415,132千円3,219,079,918千円
福岡県6,279,533,403千円1,652,450,040千円
増え方が小さかった5県の内訳
増え方が小さかった5県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) 0500,000,0001,000,000,0001,500,000,0002,000,000,0002,500,000,0003,000,000,000秋田県(2014年の額): 1,039,984,412千円秋田県(10年で増えた額): 101,247,447千円新潟県(2014年の額): 2,745,442,225千円新潟県(10年で増えた額): 285,526,052千円山口県(2014年の額): 1,718,838,465千円山口県(10年で増えた額): 189,540,435千円山形県(2014年の額): 1,247,976,772千円山形県(10年で増えた額): 145,794,670千円和歌山県(2014年の額): 1,104,326,490千円和歌山県(10年で増えた額): 131,360,340千円秋田県新潟県山口県山形県和歌山県
  • 2014年の額
  • 10年で増えた額
増え方が小さかった5県の内訳
項目2014年の額10年で増えた額
秋田県1,039,984,412千円101,247,447千円
新潟県2,745,442,225千円285,526,052千円
山口県1,718,838,465千円189,540,435千円
山形県1,247,976,772千円145,794,670千円
和歌山県1,104,326,490千円131,360,340千円

増え方が大きかった上位5都県です。

沖縄県はプラス47.34パーセント、東京都はプラス39.62パーセント、千葉県はプラス27.32パーセント、大阪府はプラス27.00パーセント、福岡県はプラス26.31パーセントでした。
沖縄県は10年で1.47倍になっています。

6位以下は埼玉県プラス24.80パーセント、神奈川県プラス24.65パーセント、熊本県プラス23.27パーセントと続きます。

20パーセント以上増えたのは15都府県。
額そのものが最も多いのは東京都の39兆6,092億円です。

47都道府県すべてで増えた、数少ない指標です

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
10年間の課税対象所得の変化の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

47都道府県すべてがプラスという指標は、この一連の推移記事のなかでは珍しいものです。
ただ、額が増えたことと暮らしが楽になったことは別の話になります。

この10年、労働力人口は全国でマイナス5.89パーセント、就業者数はマイナス3.30パーセントでした。
働く人が減るなかで所得の総額は23.53パーセント増えています。
1人あたりで見れば伸びはもっと大きいことになりますが、同じ期間に物価も上がっているので、購買力が同じだけ増えたとは限りません。

県ごとの相関を見ると、人口増減率とはプラス0.82、65歳以上人口割合とはマイナス0.81。
人が増えている県ほど所得の総額も伸びています。
課税対象所得は「所得のある人の合計」なので、納税者の数が増えれば総額も増えます。

沖縄県のプラス47.34パーセントが突出しているのも、この枠組みで読めます。
同じ10年で日本人人口が増えた2都県のひとつで、就業者数の減り方も全国3位の小ささでした。
働く人が減っていない県では、総額の伸びが大きく出ます。

実数で見ると景色が変わります。
10年で増えた額がいちばん多いのは東京都のプラス11兆2,395億円。
増えた額で次に多い神奈川県はプラス3兆9,618億円ですから、東京都だけで全国の増加分42兆8,272億円の4分の1を超えます。

地方の平均を見ても、関東7都県のプラス24.23パーセントと東北6県のプラス13.58パーセントで10.65ポイントの差があります。
全国そろってプラスでも、増え方には地域差がありました。

増え方が小さかった5県

増え方が小さかった下位5県です。

秋田県はプラス9.74パーセント、新潟県はプラス10.40パーセント、山口県はプラス11.03パーセント、山形県はプラス11.68パーセント、和歌山県はプラス11.90パーセントでした。
沖縄県のプラス47.34パーセントとは37.60ポイントの差があります。

新潟県が46位に入るのは意外に見えるかもしれません。
人口210万人規模の県ですが、2兆7,454億円から3兆310億円への増加にとどまり、伸び率は中部9県の平均プラス16.29パーセントから大きく外れています。

15パーセント未満の伸びにとどまったのは17県。
額そのものが最も少ないのは鳥取県の7,150億円で、高知県8,792億円、島根県8,968億円と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(課税対象所得の10年変化率)
地方別の平均(課税対象所得の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) 05101520北海道: 19.6%19.6%東北: 13.6%13.6%関東: 24.2%24.2%中部: 16.3%16.3%近畿: 18.2%18.2%中国: 14.7%14.7%四国: 14.1%14.1%九州: 23.5%23.5%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(課税対象所得の10年変化率)
項目課税対象所得の10年変化率の平均
北海道19.6%
東北13.6%
関東24.2%
中部16.3%
近畿18.2%
中国14.7%
四国14.1%
九州23.5%

地方別に平均を出すと、関東が最も大きくなります。

関東7都県がプラス24.23パーセント、九州・沖縄8県がプラス23.50パーセント、北海道がプラス19.64パーセント、近畿7府県がプラス18.19パーセント、中部9県がプラス16.29パーセントと続きます。
増え方が小さいほうは中国5県がプラス14.73パーセント、四国4県がプラス14.12パーセント、東北6県がプラス13.58パーセントでした。

関東と東北では10.65ポイントの差があります。

8地方すべてがプラスです。
最も小さい東北6県でもプラス13.58パーセントで、10年で1割以上増えています。

九州・沖縄8県のプラス23.50パーセントが2位に入るのは、沖縄県プラス47.34パーセントと福岡県プラス26.31パーセント、熊本県プラス23.27パーセントが引き上げた結果です。

このグラフについての豆知識

一度も下がらずに増え続けている

全国の課税対象所得は2014年の182兆円から2024年の225兆円へ、43兆円ほど増えました。
折れ線は11時点すべてで前年を上回っており、一度も下がっていません。

2020年から2021年にかけても増えています。
新型コロナウイルスの影響が大きかった時期ですが、この指標では落ち込みが見えません。

2024年に額が最も多いのは東京都の39兆6,092億円。
最も少ない鳥取県の7,150億円とは55.4倍の開きがあります。

1人あたりの所得ではない

この指標は市町村民税の課税対象となった所得の総額です。
所得のある人を全部足した額なので、人口が多い県ほど大きくなります。
1人あたりの所得ではありません。

また、課税されない所得や非課税世帯は含みません。
県民全体の所得水準を表すものではない点に注意が必要です。

数字は2014年と2024年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の課税対象所得の変化の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。

最も似ていたのは【転入者】が多い県は転出者も多いのか、47都道府県の人口移動を比較(順位相関0.89)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【平均年齢】全国47.6歳、最も若い県と最も高い県では9.4歳という開き(順位相関-0.8)です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た課税対象所得の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 21.71秋田県 9.74
関東東京都 39.62栃木県 16.32
中部山梨県 21.61新潟県 10.4
近畿大阪府 27.0和歌山県 11.9
中国広島県 17.61山口県 11.03
四国愛媛県 15.57香川県 13.1
九州沖縄県 47.34長崎県 14.88
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

課税対象所得の10年変化を比べると、最も伸びた沖縄県でプラス47.34パーセント、最も小さい秋田県でもプラス9.74パーセントでした。
全国は23.53パーセント増、47都道府県すべてがプラスです。

ここまでの10年間の課税対象所得の変化の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、所得の総額であって1人あたりではないこと。
2つ目は、課税されない所得を含まないこと。
3つ目は2014年と2024年の比較であることです。

同じ10年で労働力人口はマイナス5.89パーセント。
働く人が減るなかで所得の総額は増えていますが、物価も上がっているので購買力が同じだけ増えたとは限りません。

実数では東京都のプラス11兆2,395億円が、全国の増加分の4分の1を超えました。
県民所得や歳入決算総額を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2014年と2024年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードC120110(課税対象所得)を2014年と2024年で比べた。市町村民税の課税対象となった所得の総額。所得のある人の合計であって1人あたりではない。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードC120110(課税対象所得)を2014年と2024年で比べた。
市町村民税の課税対象となった所得の総額。
所得のある人の合計であって1人あたりではない。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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