博物館ではどれくらいの人が働いているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2021年度の数字。
東京都が2,587人で1位。
47都道府県の平均は481人、中央値は357人です。
1位と47位の間には29.74倍の開き、人口10万人あたりでは12.3倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
481人
博物館職員数(2021年)
最も多い 東京都
2,587人
最も少ない 青森県
87人
博物館で働く人が多い上位5都道府県
博物館で働く人が多い上位5都道府県です。
東京都は2,587人、神奈川県は1,280人、愛知県は1,254人でした。
東京都は2位の神奈川県の2.021倍です。
4位は千葉県で998人、5位は北海道で935人。
上位5で全国の31.2パーセント、上位3で22.7パーセント、上位10で47.2パーセントでした。
1位だけで11.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は481人なので、1位は平均の5.4倍。
中央値の357人と比べると7.2倍にあたります。
6位以下は静岡県で814人、大阪府で750人、兵庫県で742人と続きました。
2位と3位の差は26人、3位と4位の差は256人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の68.8パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると3,867人。
これだけで全国の17.1パーセントにあたります。
人口の多い都道府県が上位を占めました。
人口10万人あたりでは長野県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
博物館で働く人の数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は山梨県の65.49人、2位は和歌山県61.59人、3位は島根県55.61人。
4位以下は高知県、富山県と続きます。
逆に人口あたりの下位は青森県7.47人、埼玉県5.33人。
山梨県と埼玉県では12.3倍の開きです。
人口10万人あたりでは長野県が1位です。
実数1位の都は人口あたりでは順位を落とします。
博物館で働くのは学芸員だけではありません。
受付、警備、事務、教育普及の担当など、いろいろな仕事の人がいます。
大きな館ほど、こうした職種が分かれています。
当サイトの専任学芸員の記事と並べると、館の体制のちがいが見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が30.97人で最も多く、東北6県が14.71人で最も少なくなります。
四国4県30.05人と中国5県28.51人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
博物館で働く人が少ない下位5県
博物館で働く人が少ない下位5県です。
47位の青森県は87人、46位の宮崎県は121人、45位の鳥取県は126人でした。
1位の東京都とは29.74倍の差があります。
44位は山形県で152人、43位は秋田県で153人、42位は徳島県で173人と続きます。
館の数が多くても、働く人が多いとはかぎりません。
47都道府県の中央値は357人。
平均は481人なので、平均が中央値の1.3倍です。
47位の青森県は平均の18.1パーセント、中央値の24.4パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.8パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで11.4パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の青森県は、1位の東京都の3.36パーセントにあたる水準です。
46位との差は34人、45位との差は39人でした。
1位の東京都と47位の青森県の間には2,500人の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 博物館職員数 |
|---|---|
| 北海道 | 935人 |
| 青森県 | 87人 |
| 岩手県 | 262人 |
| 宮城県 | 352人 |
| 秋田県 | 153人 |
| 山形県 | 152人 |
| 福島県 | 177人 |
| 茨城県 | 635人 |
| 栃木県 | 334人 |
| 群馬県 | 436人 |
| 埼玉県 | 391人 |
| 千葉県 | 998人 |
| 東京都 | 2,587人 |
| 神奈川県 | 1,280人 |
| 新潟県 | 396人 |
| 富山県 | 400人 |
| 石川県 | 370人 |
| 福井県 | 216人 |
| 山梨県 | 518人 |
| 長野県 | 669人 |
| 岐阜県 | 341人 |
| 静岡県 | 814人 |
| 愛知県 | 1,254人 |
| 三重県 | 436人 |
| 滋賀県 | 307人 |
| 京都府 | 649人 |
| 大阪府 | 750人 |
| 兵庫県 | 742人 |
| 奈良県 | 313人 |
| 和歌山県 | 542人 |
| 鳥取県 | 126人 |
| 島根県 | 357人 |
| 岡山県 | 382人 |
| 広島県 | 477人 |
| 山口県 | 317人 |
| 徳島県 | 173人 |
| 香川県 | 206人 |
| 愛媛県 | 324人 |
| 高知県 | 309人 |
| 福岡県 | 622人 |
| 佐賀県 | 190人 |
| 長崎県 | 310人 |
| 熊本県 | 242人 |
| 大分県 | 231人 |
| 宮崎県 | 121人 |
| 鹿児島県 | 285人 |
| 沖縄県 | 439人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、愛知県、千葉県、北海道が続きます。
淡いのは青森県、宮崎県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は481人、中央値は357人です。
東京都の2,587人は平均の5.4倍にあたります。
上位3で22.7パーセント、1位と47位で29.74倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと山梨県が65.49人で最も多く、開きは12.3倍になります。
実数1位の東京都は人数あたりでは30位、人数あたり1位の山梨県は実数では14位でした。
| 順位 | 都道府県 | 博物館職員数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの博物館職員数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 2587 | 関東 | 18.25 |
| 2 | 神奈川県 | 1280 | 関東 | 13.88 |
| 3 | 愛知県 | 1254 | 中部 | 16.81 |
| 4 | 千葉県 | 998 | 関東 | 15.97 |
| 5 | 北海道 | 935 | 北海道 | 18.54 |
| 6 | 静岡県 | 814 | 中部 | 23.08 |
| 7 | 大阪府 | 750 | 近畿 | 8.56 |
| 8 | 兵庫県 | 742 | 近畿 | 13.9 |
| 9 | 長野県 | 669 | 中部 | 33.67 |
| 10 | 京都府 | 649 | 近畿 | 25.75 |
| 11 | 茨城県 | 635 | 関東 | 22.63 |
| 12 | 福岡県 | 622 | 九州 | 12.22 |
| 13 | 和歌山県 | 542 | 近畿 | 61.59 |
| 14 | 山梨県 | 518 | 中部 | 65.49 |
| 15 | 広島県 | 477 | 中国 | 17.58 |
| 16 | 沖縄県 | 439 | 九州 | 29.95 |
| 17 | 群馬県 | 436 | 関東 | 23.07 |
| 17 | 三重県 | 436 | 近畿 | 25.48 |
| 19 | 富山県 | 400 | 中部 | 40.12 |
| 20 | 新潟県 | 396 | 中部 | 18.87 |
| 21 | 埼玉県 | 391 | 関東 | 5.33 |
| 22 | 岡山県 | 382 | 中国 | 20.86 |
| 23 | 石川県 | 370 | 中部 | 33.7 |
| 24 | 島根県 | 357 | 中国 | 55.61 |
| 25 | 宮城県 | 352 | 東北 | 15.66 |
| 26 | 岐阜県 | 341 | 中部 | 17.8 |
| 27 | 栃木県 | 334 | 関東 | 17.72 |
| 28 | 愛媛県 | 324 | 四国 | 25.39 |
| 29 | 山口県 | 317 | 中国 | 24.75 |
| 30 | 奈良県 | 313 | 近畿 | 24.36 |
| 31 | 長崎県 | 310 | 九州 | 24.76 |
| 32 | 高知県 | 309 | 四国 | 47.1 |
| 33 | 滋賀県 | 307 | 近畿 | 21.9 |
| 34 | 鹿児島県 | 285 | 九州 | 18.6 |
| 35 | 岩手県 | 262 | 東北 | 22.88 |
| 36 | 熊本県 | 242 | 九州 | 14.26 |
| 37 | 大分県 | 231 | 九州 | 21.29 |
| 38 | 福井県 | 216 | 中部 | 29.23 |
| 39 | 香川県 | 206 | 四国 | 22.46 |
| 40 | 佐賀県 | 190 | 九州 | 24.11 |
| 41 | 福島県 | 177 | 東北 | 10.15 |
| 42 | 徳島県 | 173 | 四国 | 25.26 |
| 43 | 秋田県 | 153 | 東北 | 17.06 |
| 44 | 山形県 | 152 | 東北 | 15.03 |
| 45 | 鳥取県 | 126 | 中国 | 23.73 |
| 46 | 宮崎県 | 121 | 九州 | 11.71 |
| 47 | 青森県 | 87 | 東北 | 7.47 |
このグラフについての豆知識
学芸員とそれ以外
博物館の職員には、資料を調べて展示をつくる学芸員のほか、受付や施設の管理を担う人がいます。
小さな館では、1人が何役もかねていることも珍しくありません。
社会・人口統計体系という統計
社会・人口統計体系は、いろいろな調査の結果を都道府県ごとにまとめ直したデータ集です。
もとの統計はそれぞれ別で、この記事の数字も社会教育調査や旅券統計などから来ています。
調査によって年がちがうので、記事ごとに調査年を確かめて読むことが大切です。
数字の開き
1位の東京都は2,587人、47位の青森県は87人。
両者の間には29.74倍の開きがあります。
上位3で全国の22.7パーセント、上位10で47.2パーセントを占めます。
中央値は357人、平均は481人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと12.3倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
博物館で働く人の数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
並びが最も重なったのは【博物館の入館者数】1年でおよそ1億2,958万人ののべ入館で、相関は0.86です。
正反対だったのは【ホームセンターの数】を人口あたりで比べると約8倍の差、都市部ほど少なくなりますで、相関は-0.67です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た博物館職員数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 352 | 青森県 87 |
| 関東 | 東京都 2587 | 栃木県 334 |
| 中部 | 愛知県 1254 | 福井県 216 |
| 近畿 | 大阪府 750 | 滋賀県 307 |
| 中国 | 広島県 477 | 鳥取県 126 |
| 四国 | 愛媛県 324 | 徳島県 173 |
| 九州 | 福岡県 622 | 宮崎県 121 |
まとめ
博物館で働く人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で2,587人、最も少ない青森県で87人でした。
1位と47位の間には29.74倍の開きがあります。
上位3で全国の22.7パーセント、上位10で47.2パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は357人、平均は481人でした。
人口10万人あたりに直すと12.3倍の開きになります。
博物館で働く人の数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、学芸員以外の職員もふくむこと。
2つ目は、館の大きさによって人数が変わること。
3つ目は2021年の数字であることです。
人口10万人あたりでは山梨県が65.49人で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは30位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が30.97人で最多でした。
専任学芸員や公立博物館の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 博物館に勤める職員の数。学芸員のほか、事務や受付の職員もふくむ。人口10万人あたりの博物館職員数は総人口で割った参考値
注記: 博物館に勤める職員の数。
学芸員のほか、事務や受付の職員もふくむ。
人口10万人あたりの博物館職員数は総人口で割った参考値
