【高校生の歯肉の状態】全国4.66パーセント、学年で最も高い水準

【高校生の歯肉の状態】全国4.66パーセント、学年で最も高い水準

高校生のうち、歯ぐきの状態に指摘を受けた生徒はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

鹿児島県が9.7%で1位。
47都道府県の平均は4.66%、中央値は4.4%です。
最も高い9.7%と最も低い1.7%の差は8ポイント、倍率にすると5.71倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

4.7%

高校生の歯肉の状態の被患率(2019年度)

最も多い 鹿児島県

9.7%

最も少ない 茨城県

1.7%

高校生の歯ぐきの指摘が多い上位5県

上位5都道府県の高校生の歯肉の状態の被患率
上位5都道府県の高校生の歯肉の状態の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 02468鹿児島県: 9.7%9.7%山梨県: 9.4%9.4%山形県: 6.8%6.8%栃木県: 6.8%6.8%宮城県: 6.5%6.5%鹿児島県山梨県山形県栃木県宮城県
上位5都道府県の高校生の歯肉の状態の被患率
項目高校生の歯肉の状態の被患率
鹿児島県9.7%
山梨県9.4%
山形県6.8%
栃木県6.8%
宮城県6.5%
下位5都道府県の高校生の歯肉の状態の被患率
下位5都道府県の高校生の歯肉の状態の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0.00.51.01.52.02.5茨城県: 1.7%1.7%長野県: 2.2%2.2%富山県: 2.3%2.3%長崎県: 2.6%2.6%大阪府: 2.7%2.7%茨城県長野県富山県長崎県大阪府
下位5都道府県の高校生の歯肉の状態の被患率
項目高校生の歯肉の状態の被患率
茨城県1.7%
長野県2.2%
富山県2.3%
長崎県2.6%
大阪府2.7%

高校生の歯ぐきの指摘が多い上位5県です。

鹿児島県は9.7%、山梨県は9.4%、山形県は6.8%でした。
1位と2位の差は0.3ポイントです。

4位は栃木県で6.8%、5位は宮城県で6.5%。
上位5はいずれも47都道府県の平均4.66%を上回りました。

1位の鹿児島県は平均を5.04ポイント上回りました。
中央値の4.4%と比べると5.3ポイント高く、平均に対する比では2.08倍にあたります。

6位以下は徳島県で6.4%、高知県で6.4%、青森県で5.9%と続きました。

2位と3位の差は2.6ポイント、3位と4位の差は0ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.6ポイントでした。

1位から5位までの幅は3.2ポイント、1位から8位までの幅は3.8ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

鹿児島県は高校生の歯列・咬合の被患率でも9位に入っています。
全国の値は4.66%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は九州の県でした。
全国の平均の2倍を超えます。

歯ならびの指摘と並べて見ます

この分布の背景を、ここから考えてみます。
高校生で歯ぐきに指摘がある割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

高校生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は宮城県の7、2位は和歌山県の7、3位は栃木県の6.9。

4位以下は大分県、熊本県と続きます。
逆に下位は石川県が2、富山県が1.7。
宮城県と富山県では4.12倍の開きです。

歯ならびの指摘と並べると、1位が入れ替わります。
2つの項目は必ずしも連動しません。

高校生の4.7パーセントは、学年のなかで最も高い水準です。
年齢とともに歯ぐきの状態は悪くなります。

歯周病は大人になってから歯を失う最大の原因です。
高校生の時点での状態は、その後にもつながります。

地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が5.55%で最も高く、近畿7府県が3.63%で最も低くなります。
九州・沖縄8県5.42%と四国4県5.38%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

高校生の歯列・咬合の被患率の上位5都道府県
高校生の歯列・咬合の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 01234567宮城県: 77和歌山県: 77栃木県: 6.96.9大分県: 6.96.9熊本県: 6.86.8宮城県和歌山県栃木県大分県熊本県
高校生の歯列・咬合の被患率の上位5都道府県
項目高校生の歯列・咬合の被患率
宮城県7
和歌山県7
栃木県6.9
大分県6.9
熊本県6.8

高校生の歯ぐきの指摘が少ない下位5県

高校生の歯ぐきの指摘が少ない下位5県です。

47位の茨城県は1.7%、46位の長野県は2.2%、45位の富山県は2.3%でした。
1位の鹿児島県とは8ポイントの差があります。

44位は長崎県で2.6%、43位は大阪府で2.7%、42位は三重県で2.8%と続きます。

47位は北関東の県でした。
中学生でも47位だった県です。

47都道府県の中央値は4.4%、平均は4.66%です。
47位の茨城県は平均を2.96ポイント下回りました。

47位の茨城県は1位の鹿児島県の17.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると5.71倍の開きです。

46位との差は0.5ポイント、45位との差は0.6ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.1ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均4.66%を下回りました。
47位から43位までの幅は1ポイントです。

茨城県は高校生の歯列・咬合の被患率では中位位です。
全国の値は4.66%なので、47位はこれを2.96ポイント下回っています。

地図で見る

高校生の歯肉の状態の被患率(2019年度)
高校生の歯肉の状態の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 4.2%青森 5.9%岩手 5.3%宮城 6.5%秋田 3.6%山形 6.8%福島 5.2%茨城 1.7%栃木 6.8%群馬 4.3%埼玉 2.9%千葉 3.8%東京 4.4%神奈川 4.5%新潟 4%富山 2.3%石川 5.4%福井 5.7%山梨 9.4%長野 2.2%岐阜 3.7%静岡 5.2%愛知 5.5%三重 2.8%滋賀 3.8%京都 3.9%大阪 2.7%兵庫 3.9%奈良 4.2%和歌山 4.1%鳥取 3.6%島根 3.4%岡山 4.4%広島 4.4%山口 3.6%徳島 6.4%香川 5.6%愛媛 3.1%高知 6.4%福岡 5.2%佐賀 5.8%長崎 2.6%熊本 5.6%大分 5.4%宮崎 4.7%鹿児島 9.7%沖縄 4.4%
高校生の歯肉の状態の被患率(%)
高校生の歯肉の状態の被患率(2019年度)
項目高校生の歯肉の状態の被患率
北海道4.2%
青森県5.9%
岩手県5.3%
宮城県6.5%
秋田県3.6%
山形県6.8%
福島県5.2%
茨城県1.7%
栃木県6.8%
群馬県4.3%
埼玉県2.9%
千葉県3.8%
東京都4.4%
神奈川県4.5%
新潟県4%
富山県2.3%
石川県5.4%
福井県5.7%
山梨県9.4%
長野県2.2%
岐阜県3.7%
静岡県5.2%
愛知県5.5%
三重県2.8%
滋賀県3.8%
京都府3.9%
大阪府2.7%
兵庫県3.9%
奈良県4.2%
和歌山県4.1%
鳥取県3.6%
島根県3.4%
岡山県4.4%
広島県4.4%
山口県3.6%
徳島県6.4%
香川県5.6%
愛媛県3.1%
高知県6.4%
福岡県5.2%
佐賀県5.8%
長崎県2.6%
熊本県5.6%
大分県5.4%
宮崎県4.7%
鹿児島県9.7%
沖縄県4.4%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは鹿児島県です。
次いで山梨県、山形県、栃木県、宮城県が続きます。
淡いのは茨城県、長野県、富山県でした。

47都道府県の平均は4.66%、中央値は4.4%です。
鹿児島県の9.7%は平均を5.04ポイント上回ります。

1位と47位の差は8ポイント、倍率にすると5.71倍でした。

高校生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると宮城県が7で最も高く、開きは4.12倍になります。

主指標で1位の鹿児島県は高校生の歯列・咬合の被患率では9位、高校生の歯列・咬合の被患率で1位の宮城県は主指標では5位でした。

順位都道府県高校生の歯肉の状態の被患率(%)地方高校生の歯列・咬合の被患率
1鹿児島県9.7九州6.3
2山梨県9.4中部3.9
3山形県6.8東北3.8
3栃木県6.8関東6.9
5宮城県6.5東北7
6高知県6.4四国4.1
6徳島県6.4四国5.6
8青森県5.9東北3.3
9佐賀県5.8九州4.6
10福井県5.7中部6.1
11熊本県5.6九州6.8
11香川県5.6四国3.2
13愛知県5.5中部4.5
14石川県5.4中部2
14大分県5.4九州6.9
16岩手県5.3東北5.6
17静岡県5.2中部5.5
17福岡県5.2九州6.6
17福島県5.2東北6.3
20宮崎県4.7九州3.9
21神奈川県4.5関東6.1
22岡山県4.4中国2.9
22沖縄県4.4九州4.2
22広島県4.4中国4.9
22東京都4.4関東4.1
26群馬県4.3関東2.8
27奈良県4.2近畿4.2
27北海道4.2北海道6.7
29和歌山県4.1近畿7
30新潟県4中部2.2
31京都府3.9近畿5.9
31兵庫県3.9近畿5.9
33滋賀県3.8近畿4.4
33千葉県3.8関東4.1
35岐阜県3.7中部2.9
36山口県3.6中国5.5
36秋田県3.6東北4.2
36鳥取県3.6中国3.6
39島根県3.4中国2.4
40愛媛県3.1四国2.8
41埼玉県2.9関東2.3
42三重県2.8近畿2.3
43大阪府2.7近畿2.9
44長崎県2.6九州2.8
45富山県2.3中部1.7
46長野県2.2中部4
47茨城県1.7関東3.8
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

学年のなかで最も高い

2019年度の歯肉の状態の被患率は、小学校2.2パーセント、中学校4.4パーセント、高等学校4.7パーセントでした。

学年が上がるほど増え、高等学校でいちばん高くなります。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。

数字の散らばり

1位の鹿児島県は9.7%、47位の茨城県は1.7%。
差は8ポイント、倍率にすると5.71倍です。

中央値は4.4%、平均は4.66%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.26ポイントの差でした。

高校生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると開きは4.12倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た高校生の歯肉の状態の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北山形県 6.8秋田県 3.6
関東栃木県 6.8茨城県 1.7
中部山梨県 9.4長野県 2.2
近畿奈良県 4.2大阪府 2.7
中国岡山県 4.4島根県 3.4
四国徳島県 6.4愛媛県 3.1
九州鹿児島県 9.7長崎県 2.6
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

高校生で歯ぐきに指摘がある割合を47都道府県で比べると、最も高い鹿児島県で9.7%、最も低い茨城県で1.7%でした。
その差は8ポイント、倍率にすると5.71倍です。

47都道府県の中央値は4.4%、平均は4.66%でした。
全国の値は4.66%です。
高校生の歯列・咬合の被患率で並べ替えると開きは4.12倍になり、主指標で1位の鹿児島県はその見方では9位に位置します。

高校生で歯ぐきに指摘がある割合の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、判定に幅が出やすい項目であること。
3つ目は2019年の数字であることです。

高校生の歯列・咬合の被患率では宮城県が7で最も高く、主指標で1位の鹿児島県はこの見方では9位でした。

地方ごとの平均では東北6県が5.55%で最も高く、近畿7府県が3.63%で最も低くなりました。
中学生の歯ぐきの状態や高校生の歯ならびを比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 高等学校(15〜17歳)で歯肉の状態に異常を指摘された生徒の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は高校生の歯列・咬合の被患率

注記: 高等学校(15〜17歳)で歯肉の状態に異常を指摘された生徒の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は高校生の歯列・咬合の被患率

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