図書館で本の相談にのってくれる司書は、専任で何人いるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査、2015年10月1日時点の数字。
東京都が564人で1位。
47都道府県の平均は115.1人、中央値は68人です。
1位と47位の間には26.9倍の開き、人口10万人あたりでは5.1倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
115人
図書館の専任司書数(平成27年度(2015年10月1日現在))
最も多い 東京都
564人
最も少ない 山形県
21人
専任司書が多い上位5都府県
専任司書が多い上位5都府県です。
東京都は564人、大阪府は543人、埼玉県は401人でした。
東京都は2位の大阪府の1.04倍です。
4位は神奈川県で367人、5位は千葉県で340人。
上位5で全国の40.9パーセント、上位3で27.9パーセント、上位10で58パーセントでした。
1位だけで10.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は115.1人なので、1位は平均の4.9倍。
中央値の68人と比べると8.3倍にあたります。
6位以下は愛知県で234人、京都府で197人、北海道で182人と続きました。
2位と3位の差は142人、3位と4位の差は34人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の59.1パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると1,107人。
これだけで全国の20.5パーセントにあたります。
人口の多い都府県が上位を占めました。
人口10万人あたりでは福井県が1位です
ここからは統計を離れて、図書館の専任司書の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は福井県の10.55人、2位は滋賀県10.34人、3位は鳥取県9.79人。
4位以下は山梨県、京都府と続きます。
逆に人口あたりの下位は広島県2.06人、熊本県2.06人。
福井県と熊本県では5.1倍の開きです。
人口10万人あたりでは福井県が1位です。
実数1位の都は人口あたりでは中ほどまで下がります。
司書は、本を選び、分類し、利用者の調べものを助ける専門職です。
資格を持っていても専任の職として採用される数はかぎられ、非常勤で働く人のほうが多くなっています。
当サイトの非常勤司書の記事と並べると、その差がはっきりします。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が5.64人で最も多く、九州・沖縄8県が3.1人で最も少なくなります。
中部9県4.62人と中国5県4.39人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
専任司書が少ない下位5県
専任司書が少ない下位5県です。
47位の山形県は21人、46位の香川県は23人、45位の宮崎県は28人でした。
1位の東京都とは26.9倍の差があります。
44位は大分県で31人、43位は長崎県で32人、42位は秋田県で32人と続きます。
専任の司書を置けるかどうかは、市町村の体制によります。
47都道府県の中央値は68人。
平均は115.1人なので、平均が中央値の1.7倍です。
47位の山形県は平均の18.2パーセント、中央値の30.9パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.5パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで10.4パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の山形県は、1位の東京都の3.72パーセントにあたる水準です。
46位との差は2人、45位との差は7人でした。
1位の東京都と47位の山形県の間には543人の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 図書館の専任司書数 |
|---|---|
| 北海道 | 182人 |
| 青森県 | 35人 |
| 岩手県 | 37人 |
| 宮城県 | 48人 |
| 秋田県 | 32人 |
| 山形県 | 21人 |
| 福島県 | 100人 |
| 茨城県 | 100人 |
| 栃木県 | 51人 |
| 群馬県 | 60人 |
| 埼玉県 | 401人 |
| 千葉県 | 340人 |
| 東京都 | 564人 |
| 神奈川県 | 367人 |
| 新潟県 | 119人 |
| 富山県 | 72人 |
| 石川県 | 75人 |
| 福井県 | 78人 |
| 山梨県 | 68人 |
| 長野県 | 83人 |
| 岐阜県 | 72人 |
| 静岡県 | 151人 |
| 愛知県 | 234人 |
| 三重県 | 84人 |
| 滋賀県 | 145人 |
| 京都府 | 197人 |
| 大阪府 | 543人 |
| 兵庫県 | 152人 |
| 奈良県 | 73人 |
| 和歌山県 | 40人 |
| 鳥取県 | 52人 |
| 島根県 | 37人 |
| 岡山県 | 108人 |
| 広島県 | 56人 |
| 山口県 | 54人 |
| 徳島県 | 40人 |
| 香川県 | 23人 |
| 愛媛県 | 44人 |
| 高知県 | 40人 |
| 福岡県 | 160人 |
| 佐賀県 | 59人 |
| 長崎県 | 32人 |
| 熊本県 | 35人 |
| 大分県 | 31人 |
| 宮崎県 | 28人 |
| 鹿児島県 | 36人 |
| 沖縄県 | 51人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、埼玉県、神奈川県、千葉県が続きます。
淡いのは山形県、香川県、宮崎県でした。
47都道府県の平均は115.1人、中央値は68人です。
東京都の564人は平均の4.9倍にあたります。
上位3で27.9パーセント、1位と47位で26.9倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと福井県が10.55人で最も多く、開きは5.1倍になります。
実数1位の東京都は人数あたりでは24位、人数あたり1位の福井県は実数では19位でした。
| 順位 | 都道府県 | 図書館の専任司書数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの図書館の専任司書数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 564 | 関東 | 3.98 |
| 2 | 大阪府 | 543 | 近畿 | 6.2 |
| 3 | 埼玉県 | 401 | 関東 | 5.47 |
| 4 | 神奈川県 | 367 | 関東 | 3.98 |
| 5 | 千葉県 | 340 | 関東 | 5.44 |
| 6 | 愛知県 | 234 | 中部 | 3.14 |
| 7 | 京都府 | 197 | 近畿 | 7.82 |
| 8 | 北海道 | 182 | 北海道 | 3.61 |
| 9 | 福岡県 | 160 | 九州 | 3.14 |
| 10 | 兵庫県 | 152 | 近畿 | 2.85 |
| 11 | 静岡県 | 151 | 中部 | 4.28 |
| 12 | 滋賀県 | 145 | 近畿 | 10.34 |
| 13 | 新潟県 | 119 | 中部 | 5.67 |
| 14 | 岡山県 | 108 | 中国 | 5.9 |
| 15 | 茨城県 | 100 | 関東 | 3.56 |
| 15 | 福島県 | 100 | 東北 | 5.74 |
| 17 | 三重県 | 84 | 近畿 | 4.91 |
| 18 | 長野県 | 83 | 中部 | 4.18 |
| 19 | 福井県 | 78 | 中部 | 10.55 |
| 20 | 石川県 | 75 | 中部 | 6.83 |
| 21 | 奈良県 | 73 | 近畿 | 5.68 |
| 22 | 岐阜県 | 72 | 中部 | 3.76 |
| 22 | 富山県 | 72 | 中部 | 7.22 |
| 24 | 山梨県 | 68 | 中部 | 8.6 |
| 25 | 群馬県 | 60 | 関東 | 3.17 |
| 26 | 佐賀県 | 59 | 九州 | 7.49 |
| 27 | 広島県 | 56 | 中国 | 2.06 |
| 28 | 山口県 | 54 | 中国 | 4.22 |
| 29 | 鳥取県 | 52 | 中国 | 9.79 |
| 30 | 沖縄県 | 51 | 九州 | 3.48 |
| 30 | 栃木県 | 51 | 関東 | 2.71 |
| 32 | 宮城県 | 48 | 東北 | 2.14 |
| 33 | 愛媛県 | 44 | 四国 | 3.45 |
| 34 | 高知県 | 40 | 四国 | 6.1 |
| 34 | 徳島県 | 40 | 四国 | 5.84 |
| 34 | 和歌山県 | 40 | 近畿 | 4.55 |
| 37 | 岩手県 | 37 | 東北 | 3.23 |
| 37 | 島根県 | 37 | 中国 | 5.76 |
| 39 | 鹿児島県 | 36 | 九州 | 2.35 |
| 40 | 熊本県 | 35 | 九州 | 2.06 |
| 40 | 青森県 | 35 | 東北 | 3 |
| 42 | 秋田県 | 32 | 東北 | 3.57 |
| 42 | 長崎県 | 32 | 九州 | 2.56 |
| 44 | 大分県 | 31 | 九州 | 2.86 |
| 45 | 宮崎県 | 28 | 九州 | 2.71 |
| 46 | 香川県 | 23 | 四国 | 2.51 |
| 47 | 山形県 | 21 | 東北 | 2.08 |
このグラフについての豆知識
司書という資格
司書になるには、大学で決められた科目を修めるか、講習を受ける必要があります。
資格を持つ人は多い一方、専任の職は多くありません。
この記事では兼任や非常勤の司書は数えていません。
社会教育調査という統計
社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。
施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。
数字の開き
1位の東京都は564人、47位の山形県は21人。
両者の間には26.9倍の開きがあります。
上位3で全国の27.9パーセント、上位10で58パーセントを占めます。
中央値は68人、平均は115.1人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと5.1倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
図書館の専任司書の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【博物館の専任学芸員の数】全国3,235人、展示をつくる人(順位相関0.9)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.81)です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見た図書館の専任司書数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 100 | 山形県 21 |
| 関東 | 東京都 564 | 栃木県 51 |
| 中部 | 愛知県 234 | 山梨県 68 |
| 近畿 | 大阪府 543 | 和歌山県 40 |
| 中国 | 岡山県 108 | 島根県 37 |
| 四国 | 愛媛県 44 | 香川県 23 |
| 九州 | 福岡県 160 | 宮崎県 28 |
まとめ
図書館の専任司書の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で564人、最も少ない山形県で21人でした。
1位と47位の間には26.9倍の開きがあります。
上位3で全国の27.9パーセント、上位10で58パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は68人、平均は115.1人でした。
人口10万人あたりに直すと5.1倍の開きになります。
図書館の専任司書の数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、専任だけを数えていること。
2つ目は、兼任や非常勤は含まれないこと。
3つ目は2015年の数字であることです。
人口10万人あたりでは福井県が10.55人で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは24位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の34.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは近畿7府県が5.64人で最多でした。
非常勤司書の数や図書館職員数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査
- 調査年: 平成27年度(2015年10月1日現在)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348599
- 備考: 2015年10月1日時点で図書館に専任として勤める司書の数。兼任や非常勤は含まない。人口10万人あたりの図書館の専任司書数は2024年の総人口で割った参考値
注記: 2015年10月1日時点で図書館に専任として勤める司書の数。
兼任や非常勤は含まない。
人口10万人あたりの図書館の専任司書数は2024年の総人口で割った参考値
