はくさいは、鍋ものや漬けものに欠かせない冬の野菜です。
ただし産地は夏と冬で入れかわり、暑い時期は高原、寒い時期は平地でつくられます。
農林水産省の「作物統計調査」では、はくさいを多く生産する県を対象に調べています。
今回は47都道府県のはくさいの収穫量を、令和6年産の農林水産省「作物統計調査」のデータを使って比べました。
全国82万7,000トンのうち、茨城県が24万8,000トン、長野県が22万5,900トン。
差は1.10倍しかありません。
3位の群馬県2万5,900トンとは10倍近く開きます。
調査対象31県の単純平均
25,297t
はくさいの収穫量(2024年産)
最も多い 茨城県
248,000t
最も少ない 富山県
1,310t
はくさいの収穫量が多い5道県
はくさいの収穫量が多い上位5道県です。
茨城県は24万8,000トン、長野県は22万5,900トン、群馬県は2万5,900トン、埼玉県は2万3,900トン、北海道は1万9,800トンでした。
茨城県と長野県の差は1.10倍で、ほとんど並んでいます。
6位以下は大分県1万9,600トン、鹿児島県1万8,800トン、長崎県1万8,400トンと続きます。
上位2県で全国の57.3パーセント、上位3県で60.4パーセント。
2位と3位のあいだが8.7倍もあき、上位2県だけが飛び抜けた形です。
作付面積でも上位2県が抜けています
はくさいの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
富山県は1,310トン、愛媛県は2,710トン、徳島県は2,830トン、滋賀県は3,830トン、山口県は4,280トンでした。
茨城県の24万8,000トンとは189.3倍の差があります。
富山県は10アール当たり収量も2,150キログラムで下から2番目。
新潟県の1,530キログラムに次ぐ低さです。
1位の長野県8,100キログラムとは3.8倍の差があります。
調査対象31県の単純平均は2万5,297トン、中央値は8,230トン。
対象外は16県あります。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | はくさいの収穫量 |
|---|---|
| 北海道 | 19,800t |
| 青森県 | 4,470t |
| 岩手県 | 7,440t |
| 宮城県 | 7,640t |
| 秋田県 | 4,990t |
| 山形県 | 4,700t |
| 福島県 | 13,800t |
| 茨城県 | 248,000t |
| 栃木県 | 16,700t |
| 群馬県 | 25,900t |
| 埼玉県 | 23,900t |
| 千葉県 | 5,970t |
| 新潟県 | 5,060t |
| 富山県 | 1,310t |
| 長野県 | 225,900t |
| 岐阜県 | 6,400t |
| 愛知県 | 16,400t |
| 三重県 | 8,230t |
| 滋賀県 | 3,830t |
| 兵庫県 | 17,900t |
| 和歌山県 | 7,470t |
| 岡山県 | 10,400t |
| 広島県 | 5,280t |
| 山口県 | 4,280t |
| 徳島県 | 2,830t |
| 愛媛県 | 2,710t |
| 長崎県 | 18,400t |
| 熊本県 | 13,500t |
| 大分県 | 19,600t |
| 宮崎県 | 12,600t |
| 鹿児島県 | 18,800t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは茨城県と長野県です。
ほかとは段違いの濃さになります。
次いで群馬県、埼玉県、北海道が続きますが、いずれも淡い色にとどまります。
白く抜けている16県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
作付面積では47都道府県すべてにはくさいの記録があります。
調査対象31県の単純平均は2万5,297トン、中央値は8,230トンです。
茨城県の24万8,000トンは平均の9.8倍にあたります。
上位2県で全国の57.3パーセント、1位と31位では189.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | はくさいの収穫量(t) | 地方 | はくさいの作付面積 | はくさいの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 茨城県 | 248000 | 関東 | 3300 | 7520 |
| 2 | 長野県 | 225900 | 中部 | 2790 | 8100 |
| 3 | 群馬県 | 25900 | 関東 | 442 | 5860 |
| 4 | 埼玉県 | 23900 | 関東 | 499 | 4790 |
| 5 | 北海道 | 19800 | 北海道 | 498 | 3980 |
| 6 | 大分県 | 19600 | 九州 | 360 | 5440 |
| 7 | 鹿児島県 | 18800 | 九州 | 348 | 5400 |
| 8 | 長崎県 | 18400 | 九州 | 304 | 6050 |
| 9 | 兵庫県 | 17900 | 近畿 | 410 | 4370 |
| 10 | 栃木県 | 16700 | 関東 | 340 | 4910 |
| 11 | 愛知県 | 16400 | 中部 | 298 | 5500 |
| 12 | 福島県 | 13800 | 東北 | 445 | 3100 |
| 13 | 熊本県 | 13500 | 九州 | 367 | 3680 |
| 14 | 宮崎県 | 12600 | 九州 | 301 | 4190 |
| 15 | 岡山県 | 10400 | 中国 | 232 | 4480 |
| 16 | 三重県 | 8230 | 近畿 | 196 | 4200 |
| 17 | 宮城県 | 7640 | 東北 | 336 | 2270 |
| 18 | 和歌山県 | 7470 | 近畿 | 116 | 6440 |
| 19 | 岩手県 | 7440 | 東北 | 279 | 2670 |
| 20 | 岐阜県 | 6400 | 中部 | 198 | 3230 |
| 21 | 千葉県 | 5970 | 関東 | 189 | 3160 |
| 22 | 広島県 | 5280 | 中国 | 231 | 2290 |
| 23 | 新潟県 | 5060 | 中部 | 330 | 1530 |
| 24 | 秋田県 | 4990 | 東北 | 224 | 2230 |
| 25 | 山形県 | 4700 | 東北 | 163 | 2880 |
| 26 | 青森県 | 4470 | 東北 | 164 | 2730 |
| 27 | 山口県 | 4280 | 中国 | 189 | 2260 |
| 28 | 滋賀県 | 3830 | 近畿 | 131 | 2920 |
| 29 | 徳島県 | 2830 | 四国 | 71 | 3990 |
| 30 | 愛媛県 | 2710 | 四国 | 105 | 2580 |
| 31 | 富山県 | 1310 | 中部 | 61 | 2150 |
このグラフについての豆知識
土地あたりでは長野県が1位
10アール当たり収量は長野県が8,100キログラムで1位。
次いで茨城県7,520キログラム、和歌山県6,440キログラムと続きます。
作付面積は茨城県3,300ヘクタール、長野県2,790ヘクタールで茨城県が1.2倍。
土地あたりでは長野県が上回るため、収穫量の差は1.10倍まで縮まります。
春、夏、秋冬の内訳は分からない
はくさいは作型によって春はくさい、夏はくさい、秋冬はくさいに分かれますが、この記事では合計だけを扱っています。
茨城県は秋冬、長野県は夏の産地として知られます。
時期をずらすことで一年中出回る仕組みになっていますが、それを数字で確かめることはできません。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
はくさいの収穫量の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
最も似ていたのは【はくさいの作付面積】全国10,485ha、上位2県で49.9パーセントに達する(順位相関0.84)です。
正反対だったのは【食料の物価水準】全国平均を100として比べる47都道府県で、相関は-0.43です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見たはくさいの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 13800 | 青森県 4470 |
| 関東 | 茨城県 248000 | 千葉県 5970 |
| 中部 | 長野県 225900 | 富山県 1310 |
| 近畿 | 兵庫県 17900 | 滋賀県 3830 |
| 中国 | 岡山県 10400 | 山口県 4280 |
| 四国 | 徳島県 2830 | 愛媛県 2710 |
| 九州 | 大分県 19600 | 宮崎県 12600 |
まとめ
はくさいの収穫量を比べると、最も多い茨城県で24万8,000トン、調査対象31県のなかで最も少ない富山県で1,310トンでした。
上位2県で全国の57.3パーセントを占めます。
はくさいの収穫量をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、作型の内訳が分からないこと。
2つ目は、載っていない16県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
2位の長野県と3位の群馬県のあいだは8.7倍。
上位2県だけが飛び抜けています。
10アール当たり収量では長野県が8,100キログラムで1位。
作付面積で1.2倍広い茨城県との差が1.10倍まで縮まる理由です。
はくさいの作付面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査ははくさいについて主産県だけを調べる。残りの16県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査ははくさいについて主産県だけを調べる。
残りの16県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
