食べものの値段は、住む場所によってどれくらい違うのでしょうか。
全国平均を100として47都道府県で比べます。
使うのは総務省の小売物価統計調査、2024年の消費者物価地域差指数。
沖縄県が106.7で1位。
47都道府県の平均は99.85、中央値は99.7です。
最も高い106.7と最も低い95.8の差は10.9ポイント、倍率にすると1.11倍でした。
47都道府県の単純平均
99.8
食料の地域差指数(2024年)
最も多い 沖縄県
106.7
最も少ない 長野県
95.8
食料の物価が高い上位5都府県
食料の物価が高い上位5都府県です。
沖縄県は106.7、東京都は103、福井県は102.5でした。
1位と2位の差は3.7ポイントです。
4位は島根県で102.5、5位は鳥取県で102.4。
上位5はいずれも47都道府県の平均99.85を上回りました。
1位の沖縄県は平均を6.85ポイント上回りました。
中央値の99.7と比べると7ポイント高く、平均に対する比では1.07倍にあたります。
6位以下は北海道で102.3、神奈川県で102.1、石川県で102.1と続きました。
2位と3位の差は0.5ポイント、3位と4位の差は0ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.3ポイントでした。
1位から5位までの幅は4.3ポイント、1位から8位までの幅は4.6ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県は総合の地域差指数でも9位に入っています。
全国の値は100で、上位5はいずれもこれを上回りました。
上位は島しょ部を抱える県と大都市圏です。
輸送にかかる費用が価格に乗ります。
総合の指数で見ると並びが変わります
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
食料の物価水準の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
総合の地域差指数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の104、2位は神奈川県の103.3、3位は北海道の101.9。
4位以下は山形県、千葉県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が96.4、群馬県が96.2。
東京都と群馬県では1.08倍の開きです。
総合の指数で並べ替えると首位が変わります。
食料が高い県が、暮らし全体でも高いとは限りません。
食料は輸送の費用が価格に乗りやすい費目です。
島や離れた土地では、運ぶだけで値段が上がります。
当サイトの食料への支出を比べた記事とあわせて見ると、値段と支出額のずれが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が102.3で最も高く、中部9県が98.96で最も低くなります。
中国5県101.76と四国4県100.7がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
食料の物価が安い下位5県
食料の物価が安い下位5県です。
47位の長野県は95.8、46位の群馬県は96、45位の茨城県は97.4でした。
1位の沖縄県とは10.9ポイントの差があります。
44位は宮崎県で97.5、43位は愛知県で97.5、42位は静岡県で97.5と続きます。
下位に来るのは、農産物の産地を抱える内陸の県です。
地元でとれるものが安く手に入ります。
47都道府県の中央値は99.7、平均は99.85です。
47位の長野県は平均を4.05ポイント下回りました。
47位の長野県は1位の沖縄県の89.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.11倍の開きです。
46位との差は0.2ポイント、45位との差は1.6ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.7ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均99.85を下回りました。
47位から43位までの幅は1.7ポイントです。
長野県は総合の地域差指数では中位位です。
全国の値は100なので、47位はこれを4.2ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | 食料の地域差指数 |
|---|---|
| 北海道 | 102.3 |
| 青森県 | 97.6 |
| 岩手県 | 98.7 |
| 宮城県 | 99.7 |
| 秋田県 | 99.6 |
| 山形県 | 101.8 |
| 福島県 | 97.5 |
| 茨城県 | 97.4 |
| 栃木県 | 98 |
| 群馬県 | 96 |
| 埼玉県 | 98.1 |
| 千葉県 | 100.4 |
| 東京都 | 103 |
| 神奈川県 | 102.1 |
| 新潟県 | 98.8 |
| 富山県 | 100.7 |
| 石川県 | 102.1 |
| 福井県 | 102.5 |
| 山梨県 | 98 |
| 長野県 | 95.8 |
| 岐阜県 | 97.7 |
| 静岡県 | 97.5 |
| 愛知県 | 97.5 |
| 三重県 | 100.3 |
| 滋賀県 | 98.8 |
| 京都府 | 101.4 |
| 大阪府 | 99.5 |
| 兵庫県 | 100 |
| 奈良県 | 98.1 |
| 和歌山県 | 98.9 |
| 鳥取県 | 102.4 |
| 島根県 | 102.5 |
| 岡山県 | 100.7 |
| 広島県 | 101.2 |
| 山口県 | 102 |
| 徳島県 | 100.8 |
| 香川県 | 100.8 |
| 愛媛県 | 100.2 |
| 高知県 | 101 |
| 福岡県 | 98.7 |
| 佐賀県 | 98.3 |
| 長崎県 | 100.7 |
| 熊本県 | 102.1 |
| 大分県 | 99.3 |
| 宮崎県 | 97.5 |
| 鹿児島県 | 98.2 |
| 沖縄県 | 106.7 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで東京都、福井県、島根県、鳥取県が続きます。
淡いのは長野県、群馬県、茨城県でした。
47都道府県の平均は99.85、中央値は99.7です。
沖縄県の106.7は平均を6.85ポイント上回ります。
1位と47位の差は10.9ポイント、倍率にすると1.11倍でした。
総合の地域差指数で並べ替えると東京都が104で最も高く、開きは1.08倍になります。
主指標で1位の沖縄県は総合の地域差指数では9位、総合の地域差指数で1位の東京都は主指標では2位でした。
| 順位 | 都道府県 | 食料の地域差指数 | 地方 | 総合の地域差指数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 106.7 | 九州 | 100.2 |
| 2 | 東京都 | 103 | 関東 | 104 |
| 3 | 島根県 | 102.5 | 中国 | 100 |
| 3 | 福井県 | 102.5 | 中部 | 99.3 |
| 5 | 鳥取県 | 102.4 | 中国 | 98.9 |
| 6 | 北海道 | 102.3 | 北海道 | 101.9 |
| 7 | 熊本県 | 102.1 | 九州 | 99.4 |
| 7 | 神奈川県 | 102.1 | 関東 | 103.3 |
| 7 | 石川県 | 102.1 | 中部 | 99.5 |
| 10 | 山口県 | 102 | 中国 | 99.9 |
| 11 | 山形県 | 101.8 | 東北 | 101.4 |
| 12 | 京都府 | 101.4 | 近畿 | 101.1 |
| 13 | 広島県 | 101.2 | 中国 | 98.7 |
| 14 | 高知県 | 101 | 四国 | 100 |
| 15 | 香川県 | 100.8 | 四国 | 98.6 |
| 15 | 徳島県 | 100.8 | 四国 | 99.3 |
| 17 | 岡山県 | 100.7 | 中国 | 97.7 |
| 17 | 長崎県 | 100.7 | 九州 | 99.3 |
| 17 | 富山県 | 100.7 | 中部 | 98.6 |
| 20 | 千葉県 | 100.4 | 関東 | 101.2 |
| 21 | 三重県 | 100.3 | 近畿 | 98.7 |
| 22 | 愛媛県 | 100.2 | 四国 | 98.6 |
| 23 | 兵庫県 | 100 | 近畿 | 99.2 |
| 24 | 宮城県 | 99.7 | 東北 | 100.6 |
| 25 | 秋田県 | 99.6 | 東北 | 99.2 |
| 26 | 大阪府 | 99.5 | 近畿 | 99.3 |
| 27 | 大分県 | 99.3 | 九州 | 97.4 |
| 28 | 和歌山県 | 98.9 | 近畿 | 98.2 |
| 29 | 滋賀県 | 98.8 | 近畿 | 98.6 |
| 29 | 新潟県 | 98.8 | 中部 | 98 |
| 31 | 岩手県 | 98.7 | 東北 | 100 |
| 31 | 福岡県 | 98.7 | 九州 | 98 |
| 33 | 佐賀県 | 98.3 | 九州 | 97.7 |
| 34 | 鹿児島県 | 98.2 | 九州 | 96.4 |
| 35 | 埼玉県 | 98.1 | 関東 | 100.3 |
| 35 | 奈良県 | 98.1 | 近畿 | 98.1 |
| 37 | 山梨県 | 98 | 中部 | 97.7 |
| 37 | 栃木県 | 98 | 関東 | 97.6 |
| 39 | 岐阜県 | 97.7 | 中部 | 97.1 |
| 40 | 青森県 | 97.6 | 東北 | 98.5 |
| 41 | 愛知県 | 97.5 | 中部 | 98.1 |
| 41 | 宮崎県 | 97.5 | 九州 | 97 |
| 41 | 静岡県 | 97.5 | 中部 | 98.3 |
| 41 | 福島県 | 97.5 | 東北 | 98.8 |
| 45 | 茨城県 | 97.4 | 関東 | 97.5 |
| 46 | 群馬県 | 96 | 関東 | 96.2 |
| 47 | 長野県 | 95.8 | 中部 | 97.9 |
このグラフについての豆知識
10大費目のなかの食料
消費者物価地域差指数は、食料、住居、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保健医療、交通・通信、教育、教養娯楽、諸雑費の10の費目に分けて公表されます。
食料は家計に占める割合が大きく、総合の指数への影響も大きい費目です。
全国平均を100とした指数
消費者物価地域差指数は、全国の平均を100として、その地域の物価がどれくらいかを表した数字です。
100を超えれば全国より高く、下回れば安いことを示します。
費目ごとの指数は、家計の支出割合で重みをつけて価格を比べたものです。
この記事の数字は都道府県の全域を対象にしたもので、県庁所在市だけを見た数字とは違います。
数字の散らばり
1位の沖縄県は106.7、47位の長野県は95.8。
差は10.9ポイント、倍率にすると1.11倍です。
中央値は99.7、平均は99.85でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.15ポイントの差でした。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
食料の物価水準の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【家賃を除いた物価水準】差は1.06倍まで縮まるで、相関は0.74です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【敷地500m2台の一戸建】全国119万8,000戸、150坪を超える家(順位相関-0.55)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た食料の地域差指数
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 101.8 | 福島県 97.5 |
| 関東 | 東京都 103 | 群馬県 96 |
| 中部 | 福井県 102.5 | 長野県 95.8 |
| 近畿 | 京都府 101.4 | 奈良県 98.1 |
| 中国 | 島根県 102.5 | 岡山県 100.7 |
| 四国 | 高知県 101 | 愛媛県 100.2 |
| 九州 | 沖縄県 106.7 | 宮崎県 97.5 |
まとめ
食料の物価水準を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で106.7、最も低い長野県で95.8でした。
その差は10.9ポイント、倍率にすると1.11倍です。
47都道府県の中央値は99.7、平均は99.85でした。
全国の値は100です。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では9位に位置します。
食料の物価水準の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、全国平均を100とした指数であること。
2つ目は、都道府県の全域を対象にしていること。
3つ目は2024年の数字であることです。
総合の地域差指数では東京都が104で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では9位でした。
地方ごとの平均では北海道が102.3で最も高く、中部9県が98.96で最も低くなりました。
住居や光熱・水道の物価水準を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の沖縄県と2位の東京都の差は3.7ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003441258
- 備考: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。参考指標は同じ県の総合の指数
注記: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。
参考指標は同じ県の総合の指数
