文章を書く、絵を描く、演じる。
そうした仕事に就く人は全国で994,240人。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2020年の数字。
東京都が246,390人で1位。
全国の4分の1が1つの都に集まりました。
47都道府県の平均は21,153.2人、中央値は9,090人です。
1位と47位の差は77倍、人口10万人あたりに直すと4.6倍でした。
47都道府県の単純平均
21,153人
文筆家・芸術家・芸能家数(2020年)
最も多い 東京都
246,390人
最も少ない 鳥取県
3,200人
文筆家・芸術家・芸能家が多い5都府県
文筆家・芸術家・芸能家が多い上位5都府県です。
東京都は246,390人、神奈川県は101,520人、大阪府は66,880人でした。
東京都は2位の神奈川県の2.43倍です。
4位は埼玉県で63,450人、5位は千葉県で53,530人。
上位5で全国の53.5パーセント、上位3で41.7パーセント、上位10で70.9パーセントでした。
1位だけで24.8パーセントを占めます。
47都道府県の平均は21,153.2人なので、1位は平均の11.6倍。
中央値の9,090人と比べると27.1倍にあたります。
6位以下は愛知県で49,470人、兵庫県で38,050人、福岡県で35,870人と続きました。
2位と3位の差は34,640人、3位と4位の差は3,430人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の46.5パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると347,910人。
これだけで全国の35.0パーセントにあたります。
出版社、放送局、劇場、ギャラリー。
仕事の相手がいる場所に、この職業の人は集まります。
実数でも人口あたりでも同じ都が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
文筆家・芸術家・芸能家の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直しても、1位は変わりません。
1位は東京都の1,753.97人、2位は神奈川県1,099.02人、3位は埼玉県863.88人。
4位以下は千葉県、京都府と続きます。
逆に人口あたりの下位は秋田県391.87人、青森県380.46人。
東京都と青森県では4.6倍の開きです。
実数と人口あたりの両方で首位に立つ職業は多くありません。
事務職と同じく、この職業も1つの都に厚く集まっています。
出版、放送、広告、音楽、舞台。
発注する側の企業が集中していれば、受ける側もその近くに住むことになります。
フリーランスの多い職業ほど、この傾向は強くなります。
人口あたりの下位に並ぶのは、そうした産業の拠点が県内にない地域です。
作品をつくること自体はどこでもできますが、仕事として成り立たせるには相手が要ります。
実数では77倍、人口あたりでも4.6倍。
専門職のなかでも際立って偏りの大きい分野です。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が1,145.6人で最も多く、東北6県が453.9人で最も少なくなります。
近畿7府県706人と中部9県605.1人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
文筆家・芸術家・芸能家が少ない5県
文筆家・芸術家・芸能家が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は3,200人、46位の高知県は3,420人、45位の徳島県は3,560人でした。
1位の東京都とは77倍の差があります。
44位は島根県で3,640人、43位は秋田県で3,760人、42位は和歌山県で4,020人と続きます。
人口の差の3倍近い開きです。
この職業がどれほど都市に偏っているかが分かります。
47都道府県の中央値は9,090人。
平均は21,153.2人なので、平均が中央値の2.3倍です。
47位の鳥取県は平均の15.1パーセント、中央値の35.2パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の1.8パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで24.8パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の1.3パーセントにあたる水準です。
46位との差は220人、45位との差は360人でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には243,190人の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 文筆家・芸術家・芸能家数 |
|---|---|
| 北海道 | 27,990人 |
| 青森県 | 4,710人 |
| 岩手県 | 5,480人 |
| 宮城県 | 12,930人 |
| 秋田県 | 3,760人 |
| 山形県 | 4,740人 |
| 福島県 | 7,470人 |
| 茨城県 | 15,150人 |
| 栃木県 | 9,890人 |
| 群馬県 | 10,180人 |
| 埼玉県 | 63,450人 |
| 千葉県 | 53,530人 |
| 東京都 | 246,390人 |
| 神奈川県 | 101,520人 |
| 新潟県 | 11,420人 |
| 富山県 | 6,020人 |
| 石川県 | 6,750人 |
| 福井県 | 4,440人 |
| 山梨県 | 5,020人 |
| 長野県 | 11,500人 |
| 岐阜県 | 11,170人 |
| 静岡県 | 22,170人 |
| 愛知県 | 49,470人 |
| 三重県 | 9,340人 |
| 滋賀県 | 9,090人 |
| 京都府 | 20,830人 |
| 大阪府 | 66,880人 |
| 兵庫県 | 38,050人 |
| 奈良県 | 9,320人 |
| 和歌山県 | 4,020人 |
| 鳥取県 | 3,200人 |
| 島根県 | 3,640人 |
| 岡山県 | 10,170人 |
| 広島県 | 15,960人 |
| 山口県 | 6,380人 |
| 徳島県 | 3,560人 |
| 香川県 | 5,380人 |
| 愛媛県 | 6,130人 |
| 高知県 | 3,420人 |
| 福岡県 | 35,870人 |
| 佐賀県 | 4,030人 |
| 長崎県 | 6,450人 |
| 熊本県 | 8,950人 |
| 大分県 | 5,330人 |
| 宮崎県 | 5,110人 |
| 鹿児島県 | 7,570人 |
| 沖縄県 | 10,370人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、埼玉県、千葉県が続きます。
淡いのは鳥取県、高知県、徳島県でした。
47都道府県の平均は21,153.2人、中央値は9,090人です。
東京都の246,390人は平均の11.6倍にあたります。
上位3で41.7パーセント、1位と47位で77倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと東京都が1,753.97人で最も多く、開きは4.6倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位、人口あたり1位の東京都は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 文筆家・芸術家・芸能家数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの文筆家・芸術家・芸能家数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 246390 | 関東 | 1753.97 |
| 2 | 神奈川県 | 101520 | 関東 | 1099.02 |
| 3 | 大阪府 | 66880 | 近畿 | 756.76 |
| 4 | 埼玉県 | 63450 | 関東 | 863.88 |
| 5 | 千葉県 | 53530 | 関東 | 851.78 |
| 6 | 愛知県 | 49470 | 中部 | 655.89 |
| 7 | 兵庫県 | 38050 | 近畿 | 696.25 |
| 8 | 福岡県 | 35870 | 九州 | 698.51 |
| 9 | 北海道 | 27990 | 北海道 | 535.73 |
| 10 | 静岡県 | 22170 | 中部 | 610.21 |
| 11 | 京都府 | 20830 | 近畿 | 807.96 |
| 12 | 広島県 | 15960 | 中国 | 570.06 |
| 13 | 茨城県 | 15150 | 関東 | 528.43 |
| 14 | 宮城県 | 12930 | 東北 | 561.69 |
| 15 | 長野県 | 11500 | 中部 | 561.52 |
| 16 | 新潟県 | 11420 | 中部 | 518.79 |
| 17 | 岐阜県 | 11170 | 中部 | 564.50 |
| 18 | 沖縄県 | 10370 | 九州 | 706.65 |
| 19 | 群馬県 | 10180 | 関東 | 524.98 |
| 20 | 岡山県 | 10170 | 中国 | 538.54 |
| 21 | 栃木県 | 9890 | 関東 | 511.60 |
| 22 | 三重県 | 9340 | 近畿 | 527.61 |
| 23 | 奈良県 | 9320 | 近畿 | 703.68 |
| 24 | 滋賀県 | 9090 | 近畿 | 643.03 |
| 25 | 熊本県 | 8950 | 九州 | 514.87 |
| 26 | 鹿児島県 | 7570 | 九州 | 476.62 |
| 27 | 福島県 | 7470 | 東北 | 407.49 |
| 28 | 石川県 | 6750 | 中部 | 596.01 |
| 29 | 長崎県 | 6450 | 九州 | 491.50 |
| 30 | 山口県 | 6380 | 中国 | 475.39 |
| 31 | 愛媛県 | 6130 | 四国 | 459.23 |
| 32 | 富山県 | 6020 | 中部 | 581.75 |
| 33 | 岩手県 | 5480 | 東北 | 452.69 |
| 34 | 香川県 | 5380 | 四国 | 566.17 |
| 35 | 大分県 | 5330 | 九州 | 474.26 |
| 36 | 宮崎県 | 5110 | 九州 | 477.76 |
| 37 | 山梨県 | 5020 | 中部 | 619.77 |
| 38 | 山形県 | 4740 | 東北 | 443.81 |
| 39 | 青森県 | 4710 | 東北 | 380.46 |
| 40 | 福井県 | 4440 | 中部 | 578.98 |
| 41 | 佐賀県 | 4030 | 九州 | 496.65 |
| 42 | 和歌山県 | 4020 | 近畿 | 435.73 |
| 43 | 秋田県 | 3760 | 東北 | 391.87 |
| 44 | 島根県 | 3640 | 中国 | 542.37 |
| 45 | 徳島県 | 3560 | 四国 | 494.75 |
| 46 | 高知県 | 3420 | 四国 | 494.56 |
| 47 | 鳥取県 | 3200 | 中国 | 578.24 |
このグラフについての豆知識
どんな仕事が含まれるか
この区分には、著述家、記者、編集者、彫刻家、画家、工芸美術家、デザイナー、写真家、音楽家、舞台芸術家などが含まれます。
創作や表現を仕事にする人をまとめた分類で、勤め人もフリーランスも同じように数えられます。
4分の1が1つの都に
1位の東京都は246,390人で、全国994,200人の24.8パーセントにあたります。
人口のシェアが約11パーセントであることを思うと、その2倍以上の集中です。
数字は2020年のものです。
数字の開き
1位の東京都は246,390人、47位の鳥取県は3,200人で、その差は77倍です。
上位3で全国の41.7パーセント、上位10で70.9パーセントを占めます。
中央値は9,090人、平均は21,153.2人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと開きは4.6倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の文筆家・芸術家・芸能家の数は、2010年の832,630人から2020年の994,200人へ、この10年でおよそ19%増えました。
10年前も先頭は東京都です。
顔ぶれは変わりませんでした。
伸びがいちばん大きかったのは東京都で、33%増でした。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
文筆家・芸術家・芸能家の数の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【新しく働き始めた人】全国357万人、離職より112万人多いで、相関は0.99です。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.8です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た文筆家・芸術家・芸能家数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 12930 | 秋田県 3760 |
| 関東 | 東京都 246390 | 栃木県 9890 |
| 中部 | 愛知県 49470 | 福井県 4440 |
| 近畿 | 大阪府 66880 | 和歌山県 4020 |
| 中国 | 広島県 15960 | 鳥取県 3200 |
| 四国 | 愛媛県 6130 | 高知県 3420 |
| 九州 | 福岡県 35870 | 佐賀県 4030 |
まとめ
文筆家・芸術家・芸能家の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で246,390人、最も少ない鳥取県で3,200人でした。
1位と47位の差は77倍です。
上位3で全国の41.7パーセント、上位10で70.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は9,090人、平均は21,153.2人でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは4.6倍まで縮みます。
文筆家・芸術家・芸能家の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、勤め人もフリーランスも含むこと。
2つ目は、住んでいる場所で数えること。
3つ目は2020年の数字であることです。
人口10万人あたりでも東京都が1,753.97人で1位。
実数と同じ顔ぶれです。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の50.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が1,145.6人で最多でした。
劇場や美術館の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【美術館の数】を47都道府県で比較すると、上位2県はわずか6館差
- 【博物館の数】全国1,305の博物館を比べると、施設数は人口だけでは決まりません
- 【写真を撮る人の割合】を47都道府県で比べると地域差は1.86倍
- 【楽器を演奏する人の割合】は都市部で高いのか、カラオケとの違いを比較
- 【フリーランスの割合】有業者の3.1%、約209万人
- 【デザイナーの平均月給】全国33万円、都心に集まる仕事
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードF1310(文筆家・芸術家・芸能家数)の2020年の値。人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードF1310(文筆家・芸術家・芸能家数)の2020年の値。
人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
