かきは、収穫量と土地あたりの収量で1位が入れかわる品目です。
とれた量では和歌山県が最も多いものの、10アールあたりで見ると収穫量5位の新潟県が最も高くなります。
農林水産省の「作物統計調査」では、かきを多く生産する県を対象に調べています。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国16万7,300トンのうち、和歌山県が3万2,100トンで1位、奈良県が2万4,700トンで2位。
ただし10アール当たりの収量で見ると1位は新潟県で、収穫量では5位の県が土地あたりでは最も高くなります。
調査対象24県の単純平均
6,417t
かきの収穫量(2024年産)
最も多い 和歌山県
32,100t
最も少ない 香川県
596t
かきの収穫量が多い5県
かきの収穫量が多い上位5県です。
和歌山県は3万2,100トン、奈良県は2万4,700トン、福岡県は1万3,000トン、岐阜県は1万2,400トン、新潟県は1万600トンでした。
和歌山県は2位の奈良県の1.30倍です。
6位以下は愛知県8,860トン、長野県8,820トン、福島県7,910トンと続きます。
上位3県で全国の41.7パーセント、上位5県で55.5パーセント。
調査対象24県の合計15万4,011トンは、全国の92.1パーセントにあたります。
結果樹面積でも和歌山県と奈良県が並びます
かきの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
香川県は596トン、宮城県は945トン、福井県は1,010トン、石川県は1,110トン、鳥取県は1,360トンでした。
和歌山県の3万2,100トンとは53.9倍の差があります。
宮城県が下位に入るのは、10アール当たり収量が392キログラムと調査対象24県のなかで最も低いことが効いています。
1位の新潟県1,740キログラムとは4.4倍の差です。
調査対象24県の単純平均は6,417トン、中央値は2,345トン。
対象外は23県あります。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | かきの収穫量 |
|---|---|
| 宮城県 | 945t |
| 山形県 | 6,480t |
| 福島県 | 7,910t |
| 茨城県 | 1,580t |
| 新潟県 | 10,600t |
| 富山県 | 1,510t |
| 石川県 | 1,110t |
| 福井県 | 1,010t |
| 山梨県 | 4,620t |
| 長野県 | 8,820t |
| 岐阜県 | 12,400t |
| 静岡県 | 1,930t |
| 愛知県 | 8,860t |
| 三重県 | 2,570t |
| 奈良県 | 24,700t |
| 和歌山県 | 32,100t |
| 鳥取県 | 1,360t |
| 島根県 | 1,780t |
| 岡山県 | 1,720t |
| 広島県 | 2,120t |
| 香川県 | 596t |
| 愛媛県 | 4,530t |
| 福岡県 | 13,000t |
| 熊本県 | 1,760t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは和歌山県と奈良県です。
次いで福岡県、岐阜県、新潟県が続きます。
紀伊半島が濃く、そこから中部、北陸、九州北部へ広がる形です。
白く抜けている23県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
北海道と沖縄県は栽培面積でもゼロですが、それ以外の県は調査が行われていないだけです。
調査対象24県の単純平均は6,417トン、中央値は2,345トンです。
和歌山県の3万2,100トンは平均の5.0倍にあたります。
上位3県で全国の41.7パーセント、1位と24位では53.9倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | かきの収穫量(t) | 地方 | かきの結果樹面積 | かきの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 和歌山県 | 32100 | 近畿 | 2450 | 1310 |
| 2 | 奈良県 | 24700 | 近畿 | 1750 | 1410 |
| 3 | 福岡県 | 13000 | 九州 | 1090 | 1190 |
| 4 | 岐阜県 | 12400 | 中部 | 1200 | 1030 |
| 5 | 新潟県 | 10600 | 中部 | 611 | 1740 |
| 6 | 愛知県 | 8860 | 中部 | 897 | 988 |
| 7 | 長野県 | 8820 | 中部 | 630 | 1400 |
| 8 | 福島県 | 7910 | 東北 | 906 | 873 |
| 9 | 山形県 | 6480 | 東北 | 679 | 955 |
| 10 | 山梨県 | 4620 | 中部 | 527 | 876 |
| 11 | 愛媛県 | 4530 | 四国 | 506 | 895 |
| 12 | 三重県 | 2570 | 近畿 | 342 | 750 |
| 13 | 広島県 | 2120 | 中国 | 355 | 597 |
| 14 | 静岡県 | 1930 | 中部 | 358 | 538 |
| 15 | 島根県 | 1780 | 中国 | 275 | 648 |
| 16 | 熊本県 | 1760 | 九州 | 304 | 580 |
| 17 | 岡山県 | 1720 | 中国 | 351 | 489 |
| 18 | 茨城県 | 1580 | 関東 | 296 | 534 |
| 19 | 富山県 | 1510 | 中部 | 210 | 721 |
| 20 | 鳥取県 | 1360 | 中国 | 212 | 642 |
| 21 | 石川県 | 1110 | 中部 | 223 | 496 |
| 22 | 福井県 | 1010 | 中部 | 129 | 781 |
| 23 | 宮城県 | 945 | 東北 | 241 | 392 |
| 24 | 香川県 | 596 | 四国 | 116 | 514 |
このグラフについての豆知識
土地あたりの1位は新潟県
10アール当たり収量では新潟県が1,740キログラムで1位。
次いで奈良県1,410キログラム、長野県1,400キログラム、和歌山県1,310キログラムと続きます。
新潟県の収穫量は1万600トンで5位。
結果樹面積が広くないぶん、土地あたりの効率で稼いでいる形です。
甘がきと渋がきを分けていない
この調査はかき全体の収穫量です。
そのまま食べる甘がきと、干し柿などにする渋がきを分けていません。
和歌山県や奈良県は甘がき、新潟県は渋がきの産地として知られますが、それをこの数字から確かめることはできません。
土地あたりの収量の違いには、品種の差も関わっている可能性があります。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
このかきの収穫量の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
並びが最も重なったのは【かきの栽培面積】全国9,390ha、近畿と中部で6割を分け合いますで、相関は0.8です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【かんしょの作付面積】全国21,069ha、九州と関東で9割近く(相関-0.44)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見たかきの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 7910 | 宮城県 945 |
| 中部 | 岐阜県 12400 | 福井県 1010 |
| 近畿 | 和歌山県 32100 | 三重県 2570 |
| 中国 | 広島県 2120 | 鳥取県 1360 |
| 四国 | 愛媛県 4530 | 香川県 596 |
| 九州 | 福岡県 13000 | 熊本県 1760 |
まとめ
かきの収穫量を比べると、最も多い和歌山県で3万2,100トン、調査対象24県のなかで最も少ない香川県で596トンでした。
上位3県で全国の41.7パーセントを占めます。
かきの収穫量の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、甘がきと渋がきを分けていないこと。
2つ目は、載っていない23県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
10アール当たり収量では新潟県が1,740キログラムで1位。
収穫量では5位の県が、土地あたりでは最も高くなります。
最も低い宮城県は392キログラムで、新潟県とは4.4倍の差。
かきの栽培面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はかきについて主産県だけを調べる。残りの23県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はかきについて主産県だけを調べる。
残りの23県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
