みかんは暖かい海沿いの斜面でよく育つため、産地がはっきり分かれます。
農林水産省の「作物統計調査」では、みかんを多く生産する20県を対象に調べています。
その20県で全国の99.2%を占めます。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国55万9,600トンのうち、和歌山県が14万1,700トンで1位。
ただしこの調査はみかんを多く作る20県だけを対象にしており、47都道府県はそろいません。
その20県で全国の99.2%を占めます。
調査対象20県の単純平均
27,747t
みかんの収穫量(2024年産)
最も多い 和歌山県
141,700t
最も少ない 千葉県
753t
みかんの収穫量が多い5県
みかんの収穫量が多い上位5県です。
和歌山県は14万1,700トン、静岡県は8万8,500トン、愛媛県は7万6,100トン、熊本県は6万3,800トン、佐賀県は2万9,400トンでした。
和歌山県は2位の静岡県の1.60倍あります。
6位以下は長崎県2万9,100トン、愛知県1万9,600トン、福岡県1万3,400トンと続きます。
調査対象20県の合計は55万4,943トン。
全国55万9,600トンの99.2パーセントにあたります。
残る27県は調査の対象外ですが、そこで作られている量は全体の1パーセントにも届きません。
結果樹面積で見ると順位が入れ替わります
みかんの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
千葉県は753トン、山口県は4,620トン、高知県は4,650トン、宮崎県は5,970トン、大分県は7,880トンでした。
和歌山県の14万1,700トンとは188.2倍の差があります。
この記事に載っていない27県は、みかんの収穫量がゼロという意味ではありません。
作物統計調査は主に作られている県だけを調べる仕組みで、それ以外は調査そのものが行われていません。
栽培面積のほうは47都道府県ぶんの数字があり、青森県や栃木県、山梨県、滋賀県、鳥取県にも1ヘクタールずつの記録があります。
ごく小さな規模のため、収穫量の調査対象には入っていません。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | みかんの収穫量 |
|---|---|
| 千葉県 | 753t |
| 神奈川県 | 9,340t |
| 静岡県 | 88,500t |
| 愛知県 | 19,600t |
| 三重県 | 12,200t |
| 大阪府 | 10,300t |
| 和歌山県 | 141,700t |
| 広島県 | 11,100t |
| 山口県 | 4,620t |
| 徳島県 | 7,940t |
| 香川県 | 9,090t |
| 愛媛県 | 76,100t |
| 高知県 | 4,650t |
| 福岡県 | 13,400t |
| 佐賀県 | 29,400t |
| 長崎県 | 29,100t |
| 熊本県 | 63,800t |
| 大分県 | 7,880t |
| 宮崎県 | 5,970t |
| 鹿児島県 | 9,500t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは和歌山県、静岡県、愛媛県、熊本県です。
紀伊半島と静岡県、瀬戸内、九州の海沿いに濃い県が並びます。
白く抜けている県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
北海道と東北6県、北陸、内陸の県などがこれにあたります。
調査対象20県の単純平均は2万7,747トン、中央値は1万700トンです。
和歌山県の14万1,700トンは平均の5.1倍にあたります。
上位5県で全国の71.4パーセント、1位と20位では188.2倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | みかんの収穫量(t) | 地方 | みかんの結果樹面積 | みかんの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 和歌山県 | 141700 | 近畿 | 6560 | 2160 |
| 2 | 静岡県 | 88500 | 中部 | 4730 | 1870 |
| 3 | 愛媛県 | 76100 | 四国 | 5060 | 1500 |
| 4 | 熊本県 | 63800 | 九州 | 3430 | 1860 |
| 5 | 佐賀県 | 29400 | 九州 | 1580 | 1860 |
| 6 | 長崎県 | 29100 | 九州 | 2330 | 1250 |
| 7 | 愛知県 | 19600 | 中部 | 1040 | 1880 |
| 8 | 福岡県 | 13400 | 九州 | 1050 | 1280 |
| 9 | 三重県 | 12200 | 近畿 | 927 | 1320 |
| 10 | 広島県 | 11100 | 中国 | 1420 | 780 |
| 11 | 大阪府 | 10300 | 近畿 | 640 | 1610 |
| 12 | 鹿児島県 | 9500 | 九州 | 754 | 1260 |
| 13 | 神奈川県 | 9340 | 関東 | 980 | 953 |
| 14 | 香川県 | 9090 | 四国 | 858 | 1060 |
| 15 | 徳島県 | 7940 | 四国 | 640 | 1240 |
| 16 | 大分県 | 7880 | 九州 | 616 | 1280 |
| 17 | 宮崎県 | 5970 | 九州 | 493 | 1210 |
| 18 | 高知県 | 4650 | 四国 | 257 | 1810 |
| 19 | 山口県 | 4620 | 中国 | 598 | 773 |
| 20 | 千葉県 | 753 | 関東 | 78 | 965 |
このグラフについての豆知識
調査対象は20県だけ
作物統計調査は、その作物を多く作っている県だけを対象にする「主産県調査」です。
みかんは千葉県から鹿児島県までの20県が対象で、残る27県は調べていません。
そのため47都道府県のランキングにはなりません。
この記事では調査対象の20県だけを並べています。
白く抜けている県は「ゼロ」ではなく「調べていない」という意味です。
和歌山県は土地あたりでも1位
同じ調査には10アール当たりの収量も出ています。
和歌山県は2,160キログラムで、調査対象20県のなかで最も高い数字です。
次いで愛知県1,880キログラム、静岡県1,870キログラムと続きます。
和歌山県の結果樹面積は6,560ヘクタール、静岡県は4,730ヘクタール。
面積が1.4倍で、土地あたりの収量も1.2倍。
この2つが重なって、収穫量の1.6倍という差になっています。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
みかんの収穫量の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
0.69という高い相関を示したのが【温州みかんの栽培面積】全国26,288ha、8県では1本も育てていませんでした。
最も食い違ったのは【牛乳や卵への支出】1か月の平均は3,003円、1.53倍(順位相関-0.53)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見たみかんの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 関東 | 神奈川県 9340 | 千葉県 753 |
| 中部 | 静岡県 88500 | 愛知県 19600 |
| 近畿 | 和歌山県 141700 | 大阪府 10300 |
| 中国 | 広島県 11100 | 山口県 4620 |
| 四国 | 愛媛県 76100 | 高知県 4650 |
| 九州 | 熊本県 63800 | 宮崎県 5970 |
まとめ
みかんの収穫量を比べると、最も多い和歌山県で14万1,700トン、調査対象20県のなかで最も少ない千葉県で753トンでした。
調査対象20県で全国の99.2パーセントを占めます。
このみかんの収穫量の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、主産県調査のため47都道府県はそろわないこと。
2つ目は、載っていない県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
10アール当たり収量でも和歌山県が2,160キログラムで1位。
面積が広いだけでなく、土地あたりの収量も高いことが1.60倍という差につながっています。
栽培面積なら47都道府県ぶんの数字があります。
みかんの栽培面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【温州みかんの栽培面積】全国26,288ha、8県では1本も育てていません
- 【みかん以外のかんきつ】全国14,157ha、四国と九州で8割近くを占める
- 【かきの栽培面積】全国9,390ha、近畿と中部で6割を分け合います
- 【果物の産出額】を47都道府県で比べると農業の7割を占める県も
- 【キウイフルーツの栽培面積】全国1,163ha、1位と2位の差は22ha
出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はみかんについて主産県だけを調べる。残りの27県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はみかんについて主産県だけを調べる。
残りの27県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
