学校や病院、社員食堂など、1回100食以上をつくる特定給食施設は全国にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の衛生行政報告例、2021年度末の数字。
東京都が5,668施設で1位。
47都道府県の平均は1,087施設、中央値は690施設です。
1位と47位の間には21.5倍の開き、人口10万人あたりでは2.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
1,087施設
特定給食施設数(2021年度)
最も多い 東京都
5,668施設
最も少ない 鳥取県
264施設
給食施設が多い上位5都府県
給食施設が多い上位5都府県です。
東京都は5,668施設、大阪府は3,693施設、神奈川県は2,993施設でした。
東京都は2位の大阪府の1.53倍です。
4位は愛知県で2,770施設、5位は埼玉県で2,598施設。
上位5で全国の34.7パーセント、上位3で24.2パーセント、上位10で55パーセントでした。
1位だけで11.1パーセントを占めます。
47都道府県の平均は1,087施設なので、1位は平均の5.2倍。
中央値の690施設と比べると8.2倍にあたります。
6位以下は千葉県で2,319施設、兵庫県で2,270施設、福岡県で2,141施設と続きました。
2位と3位の差は700施設、3位と4位の差は223施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の65.3パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると9,361施設。
これだけで全国の18.3パーセントにあたります。
1位だけで全国の11.1パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。
人口あたりでは福井県が1位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は特定給食施設の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は福井県の67.52施設、2位は富山県64.49施設、3位は石川県60.56施設。
4位以下は栃木県、群馬県と続きます。
逆に人口あたりの下位は青森県30.99施設、愛媛県30.17施設。
福井県と愛媛県では2.2倍の開きです。
人口あたりの1位は福井県です。
実数1位の都は人口あたりでは30位です。
給食施設の多さは、学校・病院・工場の食堂といった「組織の食」の厚みを映します。
共働きの多い北陸で人口あたりの施設が多いのは示唆的です。
当サイトの病院の病床数の記事とあわせて見ると、給食の主な現場が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が45施設で最も多く、関東7都県が38.4施設で最も少なくなります。
九州・沖縄8県44.5施設と四国4県43.6施設がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
給食施設が少ない下位5県
給食施設が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は264施設、46位の島根県は314施設、45位の徳島県は344施設でした。
1位の東京都とは21.5倍の差があります。
44位は高知県で347施設、43位は山梨県で359施設、42位は青森県で361施設と続きます。
21.5倍という開きは、人口の差とおおむね同じ大きさです。
47都道府県の中央値は690施設。
平均は1,087施設なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の鳥取県は平均の24.3パーセント、中央値の38.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.2パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで11.1パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の4.66パーセントにあたる水準です。
46位との差は50施設、45位との差は80施設でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には5,404施設の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 特定給食施設数 |
|---|---|
| 北海道 | 1,939施設 |
| 青森県 | 361施設 |
| 岩手県 | 438施設 |
| 宮城県 | 787施設 |
| 秋田県 | 444施設 |
| 山形県 | 474施設 |
| 福島県 | 787施設 |
| 茨城県 | 1,037施設 |
| 栃木県 | 1,052施設 |
| 群馬県 | 1,042施設 |
| 埼玉県 | 2,598施設 |
| 千葉県 | 2,319施設 |
| 東京都 | 5,668施設 |
| 神奈川県 | 2,993施設 |
| 新潟県 | 1,127施設 |
| 富山県 | 643施設 |
| 石川県 | 665施設 |
| 福井県 | 499施設 |
| 山梨県 | 359施設 |
| 長野県 | 730施設 |
| 岐阜県 | 793施設 |
| 静岡県 | 1,682施設 |
| 愛知県 | 2,770施設 |
| 三重県 | 813施設 |
| 滋賀県 | 551施設 |
| 京都府 | 946施設 |
| 大阪府 | 3,693施設 |
| 兵庫県 | 2,270施設 |
| 奈良県 | 497施設 |
| 和歌山県 | 425施設 |
| 鳥取県 | 264施設 |
| 島根県 | 314施設 |
| 岡山県 | 708施設 |
| 広島県 | 1,013施設 |
| 山口県 | 634施設 |
| 徳島県 | 344施設 |
| 香川県 | 466施設 |
| 愛媛県 | 385施設 |
| 高知県 | 347施設 |
| 福岡県 | 2,141施設 |
| 佐賀県 | 408施設 |
| 長崎県 | 690施設 |
| 熊本県 | 872施設 |
| 大分県 | 445施設 |
| 宮崎県 | 443施設 |
| 鹿児島県 | 643施設 |
| 沖縄県 | 568施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、島根県、徳島県でした。
47都道府県の平均は1,087施設、中央値は690施設です。
東京都の5,668施設は平均の5.2倍にあたります。
上位3で24.2パーセント、1位と47位で21.5倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと福井県が67.52施設で最も多く、開きは2.2倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは30位、人口あたり1位の福井県は実数では31位でした。
| 順位 | 都道府県 | 特定給食施設数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの特定給食施設数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 5668 | 関東 | 39.98 |
| 2 | 大阪府 | 3693 | 近畿 | 42.17 |
| 3 | 神奈川県 | 2993 | 関東 | 32.44 |
| 4 | 愛知県 | 2770 | 中部 | 37.13 |
| 5 | 埼玉県 | 2598 | 関東 | 35.43 |
| 6 | 千葉県 | 2319 | 関東 | 37.1 |
| 7 | 兵庫県 | 2270 | 近畿 | 42.53 |
| 8 | 福岡県 | 2141 | 九州 | 42.05 |
| 9 | 北海道 | 1939 | 北海道 | 38.45 |
| 10 | 静岡県 | 1682 | 中部 | 47.69 |
| 11 | 新潟県 | 1127 | 中部 | 53.69 |
| 12 | 栃木県 | 1052 | 関東 | 55.81 |
| 13 | 群馬県 | 1042 | 関東 | 55.13 |
| 14 | 茨城県 | 1037 | 関東 | 36.96 |
| 15 | 広島県 | 1013 | 中国 | 37.32 |
| 16 | 京都府 | 946 | 近畿 | 37.54 |
| 17 | 熊本県 | 872 | 九州 | 51.38 |
| 18 | 三重県 | 813 | 近畿 | 47.52 |
| 19 | 岐阜県 | 793 | 中部 | 41.39 |
| 20 | 宮城県 | 787 | 東北 | 35.01 |
| 20 | 福島県 | 787 | 東北 | 45.15 |
| 22 | 長野県 | 730 | 中部 | 36.74 |
| 23 | 岡山県 | 708 | 中国 | 38.67 |
| 24 | 長崎県 | 690 | 九州 | 55.11 |
| 25 | 石川県 | 665 | 中部 | 60.56 |
| 26 | 鹿児島県 | 643 | 九州 | 41.97 |
| 26 | 富山県 | 643 | 中部 | 64.49 |
| 28 | 山口県 | 634 | 中国 | 49.49 |
| 29 | 沖縄県 | 568 | 九州 | 38.74 |
| 30 | 滋賀県 | 551 | 近畿 | 39.3 |
| 31 | 福井県 | 499 | 中部 | 67.52 |
| 32 | 奈良県 | 497 | 近畿 | 38.68 |
| 33 | 山形県 | 474 | 東北 | 46.88 |
| 34 | 香川県 | 466 | 四国 | 50.82 |
| 35 | 大分県 | 445 | 九州 | 41.01 |
| 36 | 秋田県 | 444 | 東北 | 49.5 |
| 37 | 宮崎県 | 443 | 九州 | 42.88 |
| 38 | 岩手県 | 438 | 東北 | 38.25 |
| 39 | 和歌山県 | 425 | 近畿 | 48.3 |
| 40 | 佐賀県 | 408 | 九州 | 51.78 |
| 41 | 愛媛県 | 385 | 四国 | 30.17 |
| 42 | 青森県 | 361 | 東北 | 30.99 |
| 43 | 山梨県 | 359 | 中部 | 45.39 |
| 44 | 高知県 | 347 | 四国 | 52.9 |
| 45 | 徳島県 | 344 | 四国 | 50.22 |
| 46 | 島根県 | 314 | 中国 | 48.91 |
| 47 | 鳥取県 | 264 | 中国 | 49.72 |
このグラフについての豆知識
毎日の食事の裏方
特定給食施設は全国で5万1,087施設。
学校、病院、高齢者施設、事業所の食堂などが含まれます。
栄養士や管理栄養士の配置が求められる、栄養政策の最前線でもあります。
衛生行政報告例という統計
衛生行政報告例は、保健所などが扱う許認可や届け出を全国分まとめた統計です。
この記事はデータベースに収載されている最新の2021年度末時点の数字を使っています。
許可や届け出のあった施設・資格者の数なので、実際に営業・就業しているかどうかまでは分かりません。
数字の開き
1位の東京都は5,668施設、47位の鳥取県は264施設。
両者の間には21.5倍の開きがあります。
上位3で全国の24.2パーセント、上位10で55パーセントを占めます。
中央値は690施設、平均は1,087施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
特定給食施設の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【通勤30〜45分の世帯】全国355万3,600世帯、差は47.4倍で、順位相関は0.96でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.8)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た特定給食施設数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 787 | 青森県 361 |
| 関東 | 東京都 5668 | 茨城県 1037 |
| 中部 | 愛知県 2770 | 山梨県 359 |
| 近畿 | 大阪府 3693 | 和歌山県 425 |
| 中国 | 広島県 1013 | 鳥取県 264 |
| 四国 | 香川県 466 | 徳島県 344 |
| 九州 | 福岡県 2141 | 佐賀県 408 |
まとめ
特定給食施設の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で5,668施設、最も少ない鳥取県で264施設でした。
1位と47位の間には21.5倍の開きがあります。
上位3で全国の24.2パーセント、上位10で55パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は690施設、平均は1,087施設でした。
人口10万人あたりに直すと2.2倍の開きになります。
ここまでの特定給食施設の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、届け出のあった施設の数であること。
2つ目は、1回100食以上の施設だけであること。
3つ目は2021年の数字であることです。
人口10万人あたりでは福井県が67.52施設で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは30位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の32.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が45施設で最多でした。
飲食店営業の許可施設や保育所の定員を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 衛生行政報告例
- 調査年: 2021年度
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004048161
- 備考: 2021年度末時点の特定給食施設(1回100食以上または1日250食以上を提供する施設)の数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2021年度末時点の特定給食施設(1回100食以上または1日250食以上を提供する施設)の数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
