大豆は、この一連の記事で扱う穀物やいも、豆のなかで1位のシェアが最も低い作物です。
北海道が1位でも3割ほどにとどまり、産地が全国に散らばっています。
栽培がないのは1県だけでした。
使ったのは農林水産省「2020年農林業センサス」のデータです。
全国132,083ヘクタールのうち、北海道が3万9,132ヘクタールで1位。
1位のシェアは29.6%で、この記事で扱う穀物やいも、豆のなかでは最も低い数字です。
栽培がないのは沖縄県だけでした。
47都道府県の単純平均
2,810ha
大豆の作付面積(2020年)
最も多い 北海道
39,132ha
最も少ない 沖縄県
0ha
地図で見る
| 項目 | 大豆の作付面積 |
|---|---|
| 北海道 | 39,132ha |
| 青森県 | 4,690ha |
| 岩手県 | 3,910ha |
| 宮城県 | 10,227ha |
| 秋田県 | 7,958ha |
| 山形県 | 4,967ha |
| 福島県 | 985ha |
| 茨城県 | 2,433ha |
| 栃木県 | 1,956ha |
| 群馬県 | 135ha |
| 埼玉県 | 449ha |
| 千葉県 | 667ha |
| 東京都 | 16ha |
| 神奈川県 | 33ha |
| 新潟県 | 4,215ha |
| 富山県 | 4,369ha |
| 石川県 | 1,271ha |
| 福井県 | 1,579ha |
| 山梨県 | 129ha |
| 長野県 | 1,524ha |
| 岐阜県 | 2,305ha |
| 静岡県 | 147ha |
| 愛知県 | 3,769ha |
| 三重県 | 3,995ha |
| 滋賀県 | 5,834ha |
| 京都府 | 235ha |
| 大阪府 | 13ha |
| 兵庫県 | 1,727ha |
| 奈良県 | 48ha |
| 和歌山県 | 14ha |
| 鳥取県 | 552ha |
| 島根県 | 471ha |
| 岡山県 | 1,098ha |
| 広島県 | 313ha |
| 山口県 | 775ha |
| 徳島県 | 10ha |
| 香川県 | 41ha |
| 愛媛県 | 333ha |
| 高知県 | 53ha |
| 福岡県 | 7,802ha |
| 佐賀県 | 7,710ha |
| 長崎県 | 390ha |
| 熊本県 | 2,042ha |
| 大分県 | 1,299ha |
| 宮崎県 | 166ha |
| 鹿児島県 | 296ha |
| 沖縄県 | 0ha |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
次いで宮城県、秋田県、福岡県、佐賀県が続きます。
北海道と東北、九州北部が濃く、そこに滋賀県が加わる形です。
四国と関東南部はほとんど白く抜けます。
47都道府県の平均は2,810.3ヘクタール、中央値は985ヘクタールです。
北海道の3万9,132ヘクタールは平均の13.9倍にあたります。
上位3道県で43.4パーセント、栽培がないのは沖縄県だけ。
1位と、記録のある県の最小値では3,913.2倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 大豆の作付面積(ha) | 地方 | 大豆の作付経営体数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 39132 | 北海道 | 7615 |
| 2 | 宮城県 | 10227 | 東北 | 1927 |
| 3 | 秋田県 | 7958 | 東北 | 2278 |
| 4 | 福岡県 | 7802 | 九州 | 2104 |
| 5 | 佐賀県 | 7710 | 九州 | 1661 |
| 6 | 滋賀県 | 5834 | 近畿 | 1567 |
| 7 | 山形県 | 4967 | 東北 | 2905 |
| 8 | 青森県 | 4690 | 東北 | 1304 |
| 9 | 富山県 | 4369 | 中部 | 831 |
| 10 | 新潟県 | 4215 | 中部 | 2215 |
| 11 | 三重県 | 3995 | 近畿 | 748 |
| 12 | 岩手県 | 3910 | 東北 | 1862 |
| 13 | 愛知県 | 3769 | 中部 | 782 |
| 14 | 茨城県 | 2433 | 関東 | 651 |
| 15 | 岐阜県 | 2305 | 中部 | 646 |
| 16 | 熊本県 | 2042 | 九州 | 1057 |
| 17 | 栃木県 | 1956 | 関東 | 728 |
| 18 | 兵庫県 | 1727 | 近畿 | 4024 |
| 19 | 福井県 | 1579 | 中部 | 423 |
| 20 | 長野県 | 1524 | 中部 | 1563 |
| 21 | 大分県 | 1299 | 九州 | 684 |
| 22 | 石川県 | 1271 | 中部 | 429 |
| 23 | 岡山県 | 1098 | 中国 | 3170 |
| 24 | 福島県 | 985 | 東北 | 1248 |
| 25 | 山口県 | 775 | 中国 | 373 |
| 26 | 千葉県 | 667 | 関東 | 626 |
| 27 | 鳥取県 | 552 | 中国 | 775 |
| 28 | 島根県 | 471 | 中国 | 646 |
| 29 | 埼玉県 | 449 | 関東 | 504 |
| 30 | 長崎県 | 390 | 九州 | 238 |
| 31 | 愛媛県 | 333 | 四国 | 329 |
| 32 | 広島県 | 313 | 中国 | 630 |
| 33 | 鹿児島県 | 296 | 九州 | 155 |
| 34 | 京都府 | 235 | 近畿 | 946 |
| 35 | 宮崎県 | 166 | 九州 | 104 |
| 36 | 静岡県 | 147 | 中部 | 309 |
| 37 | 群馬県 | 135 | 関東 | 225 |
| 38 | 山梨県 | 129 | 中部 | 218 |
| 39 | 高知県 | 53 | 四国 | 57 |
| 40 | 奈良県 | 48 | 近畿 | 280 |
| 41 | 香川県 | 41 | 四国 | 186 |
| 42 | 神奈川県 | 33 | 関東 | 217 |
| 43 | 東京都 | 16 | 関東 | 108 |
| 44 | 和歌山県 | 14 | 近畿 | 157 |
| 45 | 大阪府 | 13 | 近畿 | 169 |
| 46 | 徳島県 | 10 | 四国 | 54 |
| 47 | 沖縄県 | 0 | 九州 | 3 |
大豆が多い5道県
大豆の作付面積が広い上位5道県です。
北海道は3万9,132ヘクタール、宮城県は1万227ヘクタール、秋田県は7,958ヘクタール、福岡県は7,802ヘクタール、佐賀県は7,710ヘクタールでした。
北海道は2位の宮城県の3.83倍あります。
6位以下は滋賀県5,834ヘクタール、山形県4,967ヘクタール、青森県4,690ヘクタールと続きます。
上位3道県で全国の43.4パーセント、上位5道県で55.1パーセント、上位10道県で73.4パーセントを占めます。
北海道を除けば、東北と九州、近畿に産地が分かれる形です。
中央値985ヘクタール、真ん中の県にも産地があります
ここから先は、大豆の作付面積がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
北海道が1位でありながら、産地は全国に散らばっています。
1位のシェアは29.6パーセント。
同じ豆の小豆が北海道1道で90.8パーセント、ばれいしょが82.7パーセント、小麦が57.1パーセントだったのと比べると、ずっと低い数字です。
中央値も985ヘクタールと高く、上位10道県のシェアも73.4パーセントにとどまります。
北海道以外にも、東北、九州、近畿にまとまった産地があるということです。
作付経営体数は49,731で、1位は北海道7,615、2位は兵庫県4,024、3位は岡山県3,170、4位は山形県2,905、5位は秋田県2,278。
兵庫県は面積では上位10に入りませんが、経営体数では2位です。
1経営体あたりの面積を出すと、兵庫県は0.46ヘクタール、北海道は5.14ヘクタール。
10倍以上の差があります。
全国では2.66ヘクタールでした。
1経営体あたりで広いのは三重県5.34ヘクタール、宮城県5.31ヘクタール、富山県5.26ヘクタールです。
地方別では北海道が29.6パーセント、東北6県が24.8パーセント、九州・沖縄8県が14.9パーセント、中部9県が14.6パーセント、近畿7府県が9.0パーセント。
上位5つが9パーセントを超え、比較的散らばった分布です。
実数で見ると順位は変わる
大豆が少ない5都府県
大豆の作付面積が狭い下位5都府県です。
栽培がまったくないのは沖縄県だけ。
面積が記録されている県のなかで小さいのは、徳島県10ヘクタール、大阪府13ヘクタール、和歌山県14ヘクタール、東京都16ヘクタール、神奈川県33ヘクタールでした。
北海道の3万9,132ヘクタールとは3,913.2倍の差があります。
47都道府県の中央値は985ヘクタール。
この記事で扱う穀物やいも、豆のなかでは水稲の2万149ヘクタールに次いで高い数字です。
真ん中あたりの県にもきちんと産地があります。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、北海道が最も大きくなります。
北海道が全国の29.6パーセント、東北6県が24.8パーセント、九州・沖縄8県が14.9パーセント、中部9県が14.6パーセントと続きます。
少ないほうは近畿7府県が9.0パーセント、関東7都県が4.3パーセント、中国5県が2.4パーセント、四国4県が0.3パーセントでした。
1道だけの北海道が、6県ある東北をわずかに上回ります。
関東7都県の4.3パーセントが目を引きます。
水稲では14.7パーセント、飼料用の稲では24.3パーセントを占めていた関東が、大豆では小さい存在です。
四国4県の0.3パーセント、437ヘクタールはさらに小さく、8地方のなかで唯一1パーセントを切りました。
このグラフについての豆知識
小豆とは別に数える
この指標は大豆の作付面積です。
小豆やその他の豆類はそれぞれ別に集計されます。
小豆は全国22,882ヘクタールで、大豆の6分の1ほど。
ただし小豆は北海道1道で90.8パーセントを占め、大豆の29.6パーセントとはまったく違う分布になります。
田んぼの転作でも作られる
大豆は水田の転作作物としても広く作られてきました。
滋賀県5,834ヘクタール、福岡県7,802ヘクタール、佐賀県7,710ヘクタールといった米どころが上位に入るのは、そのためと考えられます。
ただしこのセンサスからは、田んぼで作ったか畑で作ったかまでは分かりません。
数字は2020年のものです。
5年ごとの調査で、次は2025年の結果が出ます。
順位の並びがにている記事
大豆の作付面積の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
最も似ていたのは【水稲の作付面積】全国128万5,655ha、1位と2位の差は1.10倍(順位相関0.87)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【オートバイ通勤の割合】全国2.8%、上位と下位で25倍、西と東ではっきり分かれます(順位相関-0.65)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た大豆の作付面積
| 地方 | 最も多い(ha) | 最も少ない(ha) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 10227 | 福島県 985 |
| 関東 | 茨城県 2433 | 東京都 16 |
| 中部 | 富山県 4369 | 山梨県 129 |
| 近畿 | 滋賀県 5834 | 大阪府 13 |
| 中国 | 岡山県 1098 | 広島県 313 |
| 四国 | 愛媛県 333 | 徳島県 10 |
| 九州 | 福岡県 7802 | 沖縄県 0 |
まとめ
大豆の作付面積を47都道府県で比べると、最も広い北海道で3万9,132ヘクタール、栽培がないのは沖縄県だけでした。
1位のシェアは29.6パーセントで、同じ豆の小豆の90.8パーセントとは対照的です。
大豆の作付面積の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、小豆やその他の豆類は別に集計されること。
2つ目は、田んぼか畑かまでは分からないこと。
3つ目は5年ごとの調査で2020年の数字であることです。
中央値は985ヘクタールで、真ん中あたりの県にもきちんと産地があります。
上位10道県のシェアも73.4パーセントにとどまりました。
作付経営体数では兵庫県4,024が2位。
面積では上位10に入らない県が、経営体数では上位に来ます。
小豆や水稲を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【小麦の作付面積】全国208,665ha、1経営体あたり6.74haという規模
- 【ばれいしょの作付面積】全国58,806ha、8割超が1道に集中
- 【農業産出額】が大きい都道府県ランキング、上位5道県で全体の3割を占めます
- 【納豆に使う金額】平均年4,888円、東で多く西で少ない
出典
- 統計名: 2020年農林業センサス(第1巻 都道府県別統計書)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001032920
- 備考: 販売を目的に大豆を育てている経営体の面積。自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。5年ごとの調査
注記: 販売を目的に大豆を育てている経営体の面積。
自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。
5年ごとの調査
