好き嫌いの分かれる納豆に、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
福島県が7,102円で1位。
47都道府県の平均は4,888円、中央値は4,748円です。
最も高い7,102円と最も低い2,468円の差は4,634円、倍率にすると2.88倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
4,888円
1世帯当たりの納豆への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 福島県
7,102円
最も少ない 和歌山県
2,468円
納豆への支出が多い上位5県
納豆への支出が多い上位5県です。
福島県は7,102円、岩手県は6,950円、秋田県は6,875円でした。
1位と2位の差は152円です。
4位は茨城県で6,797円、5位は青森県で6,732円。
上位5はいずれも47都道府県の平均4,888円を上回りました。
1位の福島県は平均を2,214円上回りました。
中央値の4,748円と比べると2,354円高く、平均に対する比では1.45倍にあたります。
6位以下は山形県で6,461円、長野県で6,384円、群馬県で6,383円と続きました。
2位と3位の差は75円、3位と4位の差は78円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は349円でした。
1位から5位までの幅は370円、1位から8位までの幅は719円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
福島県は豆腐への支出でも12位に入っています。
全国の値は4,888円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は福島県の7,102円。
東北と北関東の県が上位に並びます。
豆腐への支出と並べて見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯が1年間に納豆へ使う金額の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
豆腐への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は沖縄県の7,708、2位は岩手県の7,115、3位は徳島県の6,317。
4位以下は富山県、秋田県と続きます。
逆に下位は和歌山県が4,545、山梨県が4,514。
沖縄県と山梨県では1.71倍の開きです。
納豆は東日本で多く、西日本で少ないという分布がはっきり出ています。
とくに近畿の府県が下位に集まります。
同じ大豆製品でも豆腐は全国でよく食べられており、納豆だけがくっきり東西に分かれるのが面白いところです。
当サイトの豆類の記事とあわせて見ると、大豆と食文化のつながりが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が6,719円で最も高く、四国4県が3,443円で最も低くなります。
関東7都県5,706円と中部9県5,271円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
納豆への支出が少ない下位5県
納豆への支出が少ない下位5県です。
47位の和歌山県は2,468円、46位の高知県は3,176円、45位の大阪府は3,199円でした。
1位の福島県とは4,634円の差があります。
44位は徳島県で3,282円、43位は香川県で3,468円、42位は兵庫県で3,491円と続きます。
最も少ない和歌山県は2,468円。
1位と47位の差は2.9倍です。
47都道府県の中央値は4,748円、平均は4,888円です。
47位の和歌山県は平均を2,420円下回りました。
47位の和歌山県は1位の福島県の34.8パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.88倍の開きです。
46位との差は708円、45位との差は731円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1,023円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均4,888円を下回りました。
47位から43位までの幅は1,000円です。
和歌山県は豆腐への支出では46位です。
全国の値は4,888円なので、47位はこれを2,420円下回っています。
地方別に見る
納豆への支出は、東日本で多く、近畿で少なくなります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が6,719円で最も高くなります。
次いで関東7都県が5,706円、中部9県が5,271円、北海道が5,066円と続きました。
低いほうは九州・沖縄8県が4,728円、中国5県が3,970円、近畿7府県が3,646円、四国4県が3,443円でした。
最も高い東北6県と最も低い四国4県の差は3,276円です。
豆腐への支出で見ると東北6県が最も高く、北海道が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの納豆への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 5,066円 |
| 青森県 | 6,732円 |
| 岩手県 | 6,950円 |
| 宮城県 | 6,195円 |
| 秋田県 | 6,875円 |
| 山形県 | 6,461円 |
| 福島県 | 7,102円 |
| 茨城県 | 6,797円 |
| 栃木県 | 6,087円 |
| 群馬県 | 6,383円 |
| 埼玉県 | 5,597円 |
| 千葉県 | 5,189円 |
| 東京都 | 5,102円 |
| 神奈川県 | 4,785円 |
| 新潟県 | 5,420円 |
| 富山県 | 6,110円 |
| 石川県 | 5,078円 |
| 福井県 | 4,748円 |
| 山梨県 | 5,373円 |
| 長野県 | 6,384円 |
| 岐阜県 | 4,772円 |
| 静岡県 | 5,093円 |
| 愛知県 | 4,457円 |
| 三重県 | 4,212円 |
| 滋賀県 | 4,165円 |
| 京都府 | 3,921円 |
| 大阪府 | 3,199円 |
| 兵庫県 | 3,491円 |
| 奈良県 | 4,069円 |
| 和歌山県 | 2,468円 |
| 鳥取県 | 3,842円 |
| 島根県 | 3,881円 |
| 岡山県 | 4,207円 |
| 広島県 | 3,723円 |
| 山口県 | 4,199円 |
| 徳島県 | 3,282円 |
| 香川県 | 3,468円 |
| 愛媛県 | 3,847円 |
| 高知県 | 3,176円 |
| 福岡県 | 4,341円 |
| 佐賀県 | 4,744円 |
| 長崎県 | 4,507円 |
| 熊本県 | 6,008円 |
| 大分県 | 4,637円 |
| 宮崎県 | 4,372円 |
| 鹿児島県 | 4,944円 |
| 沖縄県 | 4,271円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは福島県です。
次いで岩手県、秋田県、茨城県、青森県が続きます。
淡いのは和歌山県、高知県、大阪府でした。
47都道府県の平均は4,888円、中央値は4,748円です。
福島県の7,102円は平均を2,214円上回ります。
1位と47位の差は4,634円、倍率にすると2.88倍でした。
豆腐への支出で並べ替えると沖縄県が7,708で最も高く、開きは1.71倍になります。
主指標で1位の福島県は豆腐への支出では12位、豆腐への支出で1位の沖縄県は主指標では31位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの納豆への支出(円) | 地方 | 豆腐への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 福島県 | 7102 | 東北 | 5760 |
| 2 | 岩手県 | 6950 | 東北 | 7115 |
| 3 | 秋田県 | 6875 | 東北 | 5949 |
| 4 | 茨城県 | 6797 | 関東 | 4870 |
| 5 | 青森県 | 6732 | 東北 | 5103 |
| 6 | 山形県 | 6461 | 東北 | 5938 |
| 7 | 長野県 | 6384 | 中部 | 5284 |
| 8 | 群馬県 | 6383 | 関東 | 4950 |
| 9 | 宮城県 | 6195 | 東北 | 5416 |
| 10 | 富山県 | 6110 | 中部 | 5964 |
| 11 | 栃木県 | 6087 | 関東 | 5143 |
| 12 | 熊本県 | 6008 | 九州 | 5060 |
| 13 | 埼玉県 | 5597 | 関東 | 5522 |
| 14 | 新潟県 | 5420 | 中部 | 5156 |
| 15 | 山梨県 | 5373 | 中部 | 4514 |
| 16 | 千葉県 | 5189 | 関東 | 5235 |
| 17 | 東京都 | 5102 | 関東 | 5455 |
| 18 | 静岡県 | 5093 | 中部 | 5809 |
| 19 | 石川県 | 5078 | 中部 | 5214 |
| 20 | 北海道 | 5066 | 北海道 | 4574 |
| 21 | 鹿児島県 | 4944 | 九州 | 5217 |
| 22 | 神奈川県 | 4785 | 関東 | 5351 |
| 23 | 岐阜県 | 4772 | 中部 | 5337 |
| 24 | 福井県 | 4748 | 中部 | 5232 |
| 25 | 佐賀県 | 4744 | 九州 | 5285 |
| 26 | 大分県 | 4637 | 九州 | 4626 |
| 27 | 長崎県 | 4507 | 九州 | 5359 |
| 28 | 愛知県 | 4457 | 中部 | 5859 |
| 29 | 宮崎県 | 4372 | 九州 | 5504 |
| 30 | 福岡県 | 4341 | 九州 | 4600 |
| 31 | 沖縄県 | 4271 | 九州 | 7708 |
| 32 | 三重県 | 4212 | 近畿 | 4987 |
| 33 | 岡山県 | 4207 | 中国 | 5276 |
| 34 | 山口県 | 4199 | 中国 | 5148 |
| 35 | 滋賀県 | 4165 | 近畿 | 5378 |
| 36 | 奈良県 | 4069 | 近畿 | 5772 |
| 37 | 京都府 | 3921 | 近畿 | 5350 |
| 38 | 島根県 | 3881 | 中国 | 5730 |
| 39 | 愛媛県 | 3847 | 四国 | 5466 |
| 40 | 鳥取県 | 3842 | 中国 | 5822 |
| 41 | 広島県 | 3723 | 中国 | 5156 |
| 42 | 兵庫県 | 3491 | 近畿 | 5394 |
| 43 | 香川県 | 3468 | 四国 | 5872 |
| 44 | 徳島県 | 3282 | 四国 | 6317 |
| 45 | 大阪府 | 3199 | 近畿 | 4886 |
| 46 | 高知県 | 3176 | 四国 | 5553 |
| 47 | 和歌山県 | 2468 | 近畿 | 4545 |
このグラフについての豆知識
水戸だけではない納豆どころ
納豆といえば水戸のイメージですが、支出額では福島県や山形県、宮城県といった東北の県も上位に並びます。
関東から東北にかけての広い地域が、納豆を日常的に食べる文化圏だと分かります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の福島県は7,102円、47位の和歌山県は2,468円。
差は4,634円、倍率にすると2.88倍です。
中央値は4,748円、平均は4,888円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では140円の差でした。
豆腐への支出で並べ替えると開きは1.71倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間に納豆へ使う金額の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【たらこへの支出】平均年1,903円、北の魚を九州でで、相関は0.71です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【はくさいへの支出】平均年1,519円、産地とのねじれ(順位相関-0.79)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た1世帯当たりの納豆への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 7102 | 宮城県 6195 |
| 関東 | 茨城県 6797 | 神奈川県 4785 |
| 中部 | 長野県 6384 | 愛知県 4457 |
| 近畿 | 三重県 4212 | 和歌山県 2468 |
| 中国 | 岡山県 4207 | 広島県 3723 |
| 四国 | 愛媛県 3847 | 高知県 3176 |
| 九州 | 熊本県 6008 | 沖縄県 4271 |
まとめ
1世帯が1年間に納豆へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い福島県で7,102円、最も低い和歌山県で2,468円でした。
その差は4,634円、倍率にすると2.88倍です。
47都道府県の中央値は4,748円、平均は4,888円でした。
全国の値は4,888円です。
豆腐への支出で並べ替えると開きは1.71倍になり、主指標で1位の福島県はその見方では12位に位置します。
1世帯が1年間に納豆へ使う金額の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、二人以上の世帯の平均であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
豆腐への支出では沖縄県が7,708で最も高く、主指標で1位の福島県はこの見方では12位でした。
地方ごとの平均では東北6県が6,719円で最も高く、四国4県が3,443円で最も低くなりました。
みそへの支出や大豆の作付面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の福島県と2位の岩手県の差は152円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 納豆への支出。好き嫌いの地域差が大きい食品として知られる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 納豆への支出。
好き嫌いの地域差が大きい食品として知られる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
