47都道府県で、小豆の作付面積を比べます。
あんこの原料になる豆です。
使うのは農林水産省の2020年農林業センサス。
全国22,882ヘクタールのうち、北海道が2万779ヘクタール。
1道で90.8パーセントを占め、この記事で扱う39品目のなかで最も高い1位シェアになります。
47都道府県の単純平均
487ha
小豆の作付面積(2020年)
最も多い 北海道
20,779ha
最も少ない 和歌山県
0ha
小豆が多い5道府県
小豆の作付面積が広い上位5道府県です。
北海道は2万779ヘクタール、兵庫県は614ヘクタール、京都府は329ヘクタール、滋賀県は291ヘクタール、岡山県は145ヘクタールでした。
北海道は2位の兵庫県の33.8倍あります。
6位以下は宮城県76ヘクタール、鳥取県73ヘクタール、茨城県70ヘクタールと続きます。
上位3道府県で全国の94.9パーセント、上位5道府県で96.8パーセント、上位10道府県で98.3パーセントを占めます。
北海道を除いた46都府県を全部足しても、9.2パーセントにしかなりません。
1位のシェア90.8パーセントは39品目のなかで最大です
以下は、小豆の作付面積にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
1つの道への集中が、この記事で扱う品目のなかで最も強くなります。
1位のシェアは90.8パーセント。
この記事で扱う39品目のなかで最も高い数字です。
2番目はばれいしょの82.7パーセント、3番目はたまねぎの65.9パーセントでした。
1位と2位の差も33.8倍。
うめの10.4倍、ばれいしょの15.46倍を大きく上回ります。
2位の兵庫県614ヘクタールは丹波、3位の京都府329ヘクタールは丹波と、隣り合う地域に産地があります。
大納言小豆として知られる産地ですが、この統計から品種までは分かりません。
作付経営体数は13,765で、1位は北海道5,231、2位は兵庫県1,649、3位は京都府1,070、4位は岡山県1,011、5位は岩手県410。
面積では0.6パーセントしかない岡山県が、経営体数では4位に入ります。
1経営体あたりの面積は全国で1.66ヘクタール。
北海道は3.97ヘクタール、兵庫県は0.37ヘクタール、京都府は0.31ヘクタールでした。
北海道は10倍以上の規模でまとめて作っています。
地方別では北海道が90.8パーセント、近畿7府県が5.4パーセント。
ほかの6地方はいずれも1.2パーセント以下にとどまりました。
実数で見ると順位は変わる
小豆が少ない5府県
小豆の作付面積が狭い府県です。
栽培がまったくないのは和歌山県だけです。
面積が記録されている県のなかで小さいのは、大阪府、徳島県、高知県、鹿児島県、沖縄県で、いずれも1ヘクタールでした。
北海道の2万779ヘクタールとは2万779倍の差があります。
47都道府県の中央値は11ヘクタールです。
平均は486.9ヘクタールなので、平均が中央値の44.3倍。
北海道1道が全体を極端に引き上げています。
10ヘクタールを下回るのは23府県。
半分近くの府県では、ごく小さな規模でしか作られていません。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、北海道が突出します。
北海道が全国の90.8パーセント、近畿7府県が5.4パーセント、中国5県が1.2パーセント、東北6県が1.0パーセントと続きます。
少ないほうは関東7都県が0.6パーセント、中部9県が0.6パーセント、四国4県が0.1パーセント、九州・沖縄8県が0.1パーセントでした。
1道だけの北海道が、ほかの7地方の合計の10倍近くを占めます。
近畿7府県の5.4パーセントは、兵庫県614ヘクタール、京都府329ヘクタール、滋賀県291ヘクタールの3府県によるものです。
北海道以外では唯一まとまった産地のある地方になります。
九州・沖縄8県は34ヘクタール、0.1パーセントにとどまりました。
地図で見る
| 項目 | 小豆の作付面積 |
|---|---|
| 北海道 | 20,779ha |
| 青森県 | 29ha |
| 岩手県 | 49ha |
| 宮城県 | 76ha |
| 秋田県 | 11ha |
| 山形県 | 12ha |
| 福島県 | 62ha |
| 茨城県 | 70ha |
| 栃木県 | 17ha |
| 群馬県 | 43ha |
| 埼玉県 | 4ha |
| 千葉県 | 4ha |
| 東京都 | 3ha |
| 神奈川県 | 6ha |
| 新潟県 | 14ha |
| 富山県 | 20ha |
| 石川県 | 61ha |
| 福井県 | 8ha |
| 山梨県 | 1ha |
| 長野県 | 9ha |
| 岐阜県 | 20ha |
| 静岡県 | 4ha |
| 愛知県 | 2ha |
| 三重県 | 5ha |
| 滋賀県 | 291ha |
| 京都府 | 329ha |
| 大阪府 | 1ha |
| 兵庫県 | 614ha |
| 奈良県 | 5ha |
| 和歌山県 | 0ha |
| 鳥取県 | 73ha |
| 島根県 | 27ha |
| 岡山県 | 145ha |
| 広島県 | 15ha |
| 山口県 | 15ha |
| 徳島県 | 1ha |
| 香川県 | 11ha |
| 愛媛県 | 11ha |
| 高知県 | 1ha |
| 福岡県 | 6ha |
| 佐賀県 | 4ha |
| 長崎県 | 2ha |
| 熊本県 | 9ha |
| 大分県 | 7ha |
| 宮崎県 | 4ha |
| 鹿児島県 | 1ha |
| 沖縄県 | 1ha |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道だけです。
ほかとは段違いの濃さになります。
次いで兵庫県、京都府、滋賀県、岡山県が続きますが、いずれもごく淡い色にとどまります。
47都道府県の平均は486.9ヘクタール、中央値は11ヘクタールです。
北海道の2万779ヘクタールは平均の42.7倍にあたります。
上位3道府県で94.9パーセント、10ヘクタールを下回るのが23府県。
1位と、記録のある県の最小値では2万779倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 小豆の作付面積(ha) | 地方 | 小豆の作付経営体数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 20779 | 北海道 | 5231 |
| 2 | 兵庫県 | 614 | 近畿 | 1649 |
| 3 | 京都府 | 329 | 近畿 | 1070 |
| 4 | 滋賀県 | 291 | 近畿 | 231 |
| 5 | 岡山県 | 145 | 中国 | 1011 |
| 6 | 宮城県 | 76 | 東北 | 121 |
| 7 | 鳥取県 | 73 | 中国 | 287 |
| 8 | 茨城県 | 70 | 関東 | 184 |
| 9 | 福島県 | 62 | 東北 | 347 |
| 10 | 石川県 | 61 | 中部 | 112 |
| 11 | 岩手県 | 49 | 東北 | 410 |
| 12 | 群馬県 | 43 | 関東 | 160 |
| 13 | 青森県 | 29 | 東北 | 115 |
| 14 | 島根県 | 27 | 中国 | 295 |
| 15 | 岐阜県 | 20 | 中部 | 113 |
| 15 | 富山県 | 20 | 中部 | 26 |
| 17 | 栃木県 | 17 | 関東 | 167 |
| 18 | 広島県 | 15 | 中国 | 167 |
| 18 | 山口県 | 15 | 中国 | 73 |
| 20 | 新潟県 | 14 | 中部 | 192 |
| 21 | 山形県 | 12 | 東北 | 134 |
| 22 | 愛媛県 | 11 | 四国 | 112 |
| 22 | 香川県 | 11 | 四国 | 30 |
| 22 | 秋田県 | 11 | 東北 | 108 |
| 25 | 熊本県 | 9 | 九州 | 110 |
| 25 | 長野県 | 9 | 中部 | 270 |
| 27 | 福井県 | 8 | 中部 | 79 |
| 28 | 大分県 | 7 | 九州 | 103 |
| 29 | 神奈川県 | 6 | 関東 | 35 |
| 29 | 福岡県 | 6 | 九州 | 47 |
| 31 | 三重県 | 5 | 近畿 | 41 |
| 31 | 奈良県 | 5 | 近畿 | 120 |
| 33 | 宮崎県 | 4 | 九州 | 34 |
| 33 | 佐賀県 | 4 | 九州 | 40 |
| 33 | 埼玉県 | 4 | 関東 | 121 |
| 33 | 静岡県 | 4 | 中部 | 39 |
| 33 | 千葉県 | 4 | 関東 | 68 |
| 38 | 東京都 | 3 | 関東 | 15 |
| 39 | 愛知県 | 2 | 中部 | 121 |
| 39 | 長崎県 | 2 | 九州 | 30 |
| 41 | 沖縄県 | 1 | 九州 | 4 |
| 41 | 高知県 | 1 | 四国 | 32 |
| 41 | 山梨県 | 1 | 中部 | 26 |
| 41 | 鹿児島県 | 1 | 九州 | 17 |
| 41 | 大阪府 | 1 | 近畿 | 24 |
| 41 | 徳島県 | 1 | 四国 | 25 |
| 47 | 和歌山県 | 0 | 近畿 | 19 |
このグラフについての豆知識
大豆とは分布がまるで違う
同じ豆でも、大豆は1位の北海道が29.6パーセント、小豆は90.8パーセント。
3倍以上の開きがあります。
大豆は全国132,083ヘクタールで、小豆の22,882ヘクタールの6倍近い規模。
中央値も大豆985ヘクタール、小豆11ヘクタールと大きく違います。
1位シェアが39品目で最大
北海道の90.8パーセントは、この記事で扱う39品目のなかで最も高い1位シェアです。
ばれいしょ82.7パーセント、たまねぎ65.9パーセント、うめ63.5パーセントが続きます。
1位と2位の差33.8倍も最大。
北海道を除いた46都府県を全部足しても、全国の9.2パーセントにしかなりません。
数字は2020年のものです。
5年ごとの調査で、次は2025年の結果が出ます。
順位の並びがにている記事
小豆の作付面積の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.69という高い相関を示したのが【雪の日数】1年の3分の1が雪の日という道県から、ほとんど降らない県まででした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【みかん以外のかんきつ】全国14,157ha、四国と九州で8割近くを占める(相関-0.59)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た小豆の作付面積
| 地方 | 最も多い(ha) | 最も少ない(ha) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 76 | 秋田県 11 |
| 関東 | 茨城県 70 | 東京都 3 |
| 中部 | 石川県 61 | 山梨県 1 |
| 近畿 | 兵庫県 614 | 和歌山県 0 |
| 中国 | 岡山県 145 | 山口県 15 |
| 四国 | 香川県 11 | 高知県 1 |
| 九州 | 熊本県 9 | 沖縄県 1 |
まとめ
小豆の作付面積を47都道府県で比べると、最も広い北海道で2万779ヘクタール、栽培がないのは和歌山県だけでした。
北海道1道で全国の90.8パーセントを占めます。
小豆の作付面積の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、大豆やその他の豆類は別に集計されること。
2つ目は、品種の内訳が分からないこと。
3つ目は5年ごとの調査で2020年の数字であることです。
1位のシェア90.8パーセントも、1位と2位の33.8倍という差も、この記事で扱う39品目のなかで最大でした。
北海道以外でまとまった産地があるのは近畿7府県だけ。
兵庫県614ヘクタール、京都府329ヘクタール、滋賀県291ヘクタールが中心です。
大豆やばれいしょを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 2020年農林業センサス(第1巻 都道府県別統計書)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001032920
- 備考: 販売を目的に小豆を育てている経営体の面積。自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。5年ごとの調査
注記: 販売を目的に小豆を育てている経営体の面積。
自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。
5年ごとの調査
