製造業や建設業をまとめて第2次産業とよびます。
ものをつくる仕事がどれだけあるかを表す指標で、工業地帯をかかえる県で高くなります。
全国の就業者6,546万人のうち、13,259,479人がここに含まれます。
今回は47都道府県の第2次産業就業者の割合を、令和2年(2020年)の総務省統計局「国勢調査」のデータを使って比べました。
愛知県が1,135,848人で1位。
人口10万人あたりでは北陸の県が上位に立ちます。
47都道府県の平均は282,116.6人、中央値は172,096人です。
1位と47位の差は22.4倍、人口10万人あたりに直すと3.1倍でした。
47都道府県の単純平均
282,117人
第2次産業就業者数(2020年)
最も多い 愛知県
1,135,848人
最も少ない 高知県
50,806人
地図で見る
| 項目 | 第2次産業就業者数 |
|---|---|
| 北海道 | 387,947人 |
| 青森県 | 118,134人 |
| 岩手県 | 147,219人 |
| 宮城県 | 236,613人 |
| 秋田県 | 109,589人 |
| 山形県 | 152,051人 |
| 福島県 | 250,803人 |
| 茨城県 | 380,140人 |
| 栃木県 | 282,005人 |
| 群馬県 | 287,927人 |
| 埼玉県 | 752,258人 |
| 千葉県 | 527,288人 |
| 東京都 | 873,231人 |
| 神奈川県 | 811,104人 |
| 新潟県 | 302,187人 |
| 富山県 | 172,096人 |
| 石川県 | 153,512人 |
| 福井県 | 122,364人 |
| 山梨県 | 109,721人 |
| 長野県 | 290,821人 |
| 岐阜県 | 310,096人 |
| 静岡県 | 583,871人 |
| 愛知県 | 1,135,848人 |
| 三重県 | 259,965人 |
| 滋賀県 | 212,389人 |
| 京都府 | 235,511人 |
| 大阪府 | 786,169人 |
| 兵庫県 | 573,688人 |
| 奈良県 | 122,712人 |
| 和歌山県 | 92,015人 |
| 鳥取県 | 56,777人 |
| 島根県 | 76,093人 |
| 岡山県 | 227,154人 |
| 広島県 | 333,144人 |
| 山口県 | 159,792人 |
| 徳島県 | 74,530人 |
| 香川県 | 107,950人 |
| 愛媛県 | 140,228人 |
| 高知県 | 50,806人 |
| 福岡県 | 436,066人 |
| 佐賀県 | 93,908人 |
| 長崎県 | 116,363人 |
| 熊本県 | 169,965人 |
| 大分県 | 117,736人 |
| 宮崎県 | 101,547人 |
| 鹿児島県 | 138,793人 |
| 沖縄県 | 79,353人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは愛知県です。
次いで東京都、神奈川県、大阪府、埼玉県が続きます。
淡いのは高知県、鳥取県、徳島県でした。
47都道府県の平均は282,116.6人、中央値は172,096人です。
愛知県の1,135,848人は平均の4.0倍にあたります。
上位3で21.3パーセント、1位と47位で22.4倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと富山県が16,630.62人で最も多く、開きは3.1倍になります。
実数1位の愛知県は人口あたりでは5位、人口あたり1位の富山県は実数では24位でした。
| 順位 | 都道府県 | 第2次産業就業者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの第2次産業就業者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 愛知県 | 1135848 | 中部 | 15059.47 |
| 2 | 東京都 | 873231 | 関東 | 6216.23 |
| 3 | 神奈川県 | 811104 | 関東 | 8780.71 |
| 4 | 大阪府 | 786169 | 近畿 | 8895.64 |
| 5 | 埼玉県 | 752258 | 関東 | 10242.10 |
| 6 | 静岡県 | 583871 | 中部 | 16070.42 |
| 7 | 兵庫県 | 573688 | 近畿 | 10497.49 |
| 8 | 千葉県 | 527288 | 関東 | 8390.32 |
| 9 | 福岡県 | 436066 | 九州 | 8491.68 |
| 10 | 北海道 | 387947 | 北海道 | 7425.37 |
| 11 | 茨城県 | 380140 | 関東 | 13259.11 |
| 12 | 広島県 | 333144 | 中国 | 11899.27 |
| 13 | 岐阜県 | 310096 | 中部 | 15671.37 |
| 14 | 新潟県 | 302187 | 中部 | 13727.84 |
| 15 | 長野県 | 290821 | 中部 | 14200.17 |
| 16 | 群馬県 | 287927 | 関東 | 14848.41 |
| 17 | 栃木県 | 282005 | 関東 | 14587.88 |
| 18 | 三重県 | 259965 | 近畿 | 14685.18 |
| 19 | 福島県 | 250803 | 東北 | 13681.52 |
| 20 | 宮城県 | 236613 | 東北 | 10278.60 |
| 21 | 京都府 | 235511 | 近畿 | 9135.11 |
| 22 | 岡山県 | 227154 | 中国 | 12028.71 |
| 23 | 滋賀県 | 212389 | 近畿 | 15024.58 |
| 24 | 富山県 | 172096 | 中部 | 16630.62 |
| 25 | 熊本県 | 169965 | 九州 | 9777.65 |
| 26 | 山口県 | 159792 | 中国 | 11906.48 |
| 27 | 石川県 | 153512 | 中部 | 13554.83 |
| 28 | 山形県 | 152051 | 東北 | 14236.63 |
| 29 | 岩手県 | 147219 | 東北 | 12161.49 |
| 30 | 愛媛県 | 140228 | 四国 | 10505.22 |
| 31 | 鹿児島県 | 138793 | 九州 | 8738.70 |
| 32 | 奈良県 | 122712 | 近畿 | 9264.97 |
| 33 | 福井県 | 122364 | 中部 | 15956.44 |
| 34 | 青森県 | 118134 | 東北 | 9542.45 |
| 35 | 大分県 | 117736 | 九州 | 10476.11 |
| 36 | 長崎県 | 116363 | 九州 | 8866.99 |
| 37 | 山梨県 | 109721 | 中部 | 13546.24 |
| 38 | 秋田県 | 109589 | 東北 | 11421.45 |
| 39 | 香川県 | 107950 | 四国 | 11360.24 |
| 40 | 宮崎県 | 101547 | 九州 | 9494.14 |
| 41 | 佐賀県 | 93908 | 九州 | 11572.98 |
| 42 | 和歌山県 | 92015 | 近畿 | 9973.62 |
| 43 | 沖縄県 | 79353 | 九州 | 5407.43 |
| 44 | 島根県 | 76093 | 中国 | 11338.11 |
| 45 | 徳島県 | 74530 | 四国 | 10357.73 |
| 46 | 鳥取県 | 56777 | 中国 | 10259.54 |
| 47 | 高知県 | 50806 | 四国 | 7346.93 |
第2次産業で働く人が多い5都府県
第2次産業で働く人が多い上位5都府県です。
愛知県は1,135,848人、東京都は873,231人、神奈川県は811,104人でした。
愛知県は2位の東京都の1.3倍です。
4位は大阪府で786,169人、5位は埼玉県で752,258人。
上位5で全国の32.9パーセント、上位3で21.3パーセント、上位10で51.8パーセントでした。
1位だけで8.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は282,116.6人なので、1位は平均の4.0倍。
中央値の172,096人と比べると6.6倍にあたります。
6位以下は静岡県で583,871人、兵庫県で573,688人、千葉県で527,288人と続きました。
2位と3位の差は62,127人、3位と4位の差は24,935人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の67.1パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると2,009,079人。
これだけで全国の15.2パーセントにあたります。
実数の1位が東京都ではないのは、この分類ならではです。
ものをつくる仕事は、工場の置かれた場所に集まります。
人口あたりでは北陸と東海が上位に並びます
以下は、第2次産業の就業者数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、上位は北陸と東海の県で占められます。
1位は富山県の16,630.62人、2位は静岡県16,070.42人、3位は福井県15,956.44人。
4位以下は岐阜県、愛知県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都6,216.23人、沖縄県5,407.43人。
富山県と沖縄県では3.1倍の開きです。
人口10万人あたり16,630.62人ということは、住民のおよそ16.6パーセントが第2次産業で働いている計算です。
北陸には繊維や機械、金属の工場が古くから集まってきました。
東海は自動車産業の集積地です。
どちらも住民に対する製造業の比率が高い地域です。
人口あたりの下位に並ぶのは、第3次産業が中心の都府県と、観光や公共部門の比重が大きい県です。
同じ働くでも、その中身は地域でかなり違います。
実数では22.4倍の差、人口あたりでは3.1倍。
人口あたりでこれだけ差が残る指標は多くありません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が15,039.5人で最も多く、北海道が7,425.4人で最も少なくなります。
東北6県11,780.1人と中国5県11,757.3人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
第2次産業で働く人が少ない5県
第2次産業で働く人が少ない下位5県です。
47位の高知県は50,806人、46位の鳥取県は56,777人、45位の徳島県は74,530人でした。
1位の愛知県とは22.4倍の差があります。
44位は島根県で76,093人、43位は沖縄県で79,353人、42位は和歌山県で92,015人と続きます。
人口の差とほぼ同じ大きさです。
ただし人口あたりで見ると3倍を超える差が残ります。
47都道府県の中央値は172,096人。
平均は282,116.6人なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の高知県は平均の18.0パーセント、中央値の29.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.5パーセントにしかなりません。
1位の愛知県1つで8.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の愛知県の4.47パーセントにあたる水準です。
46位との差は5,971人、45位との差は23,724人でした。
1位の愛知県と47位の高知県の間には1,085,042人の開きがあります。
地方別に見る
ものをつくる仕事は、工業地帯のある地方に集まります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の29.5パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が24パーセント、近畿7府県が17.2パーセント、九州・沖縄8県が9.5パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.7パーセント、中国5県が6.4パーセント、北海道が2.9パーセント、四国4県が2.8パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中部9県が15,039.5人、東北6県が11,780.1人、中国5県が11,757.3人の順に多く、最も少ないのは北海道が7,425.4人です。
このグラフについての豆知識
第2次産業とは
第2次産業は、鉱業、建設業、製造業を指します。
原材料を加工してものをつくる仕事のまとまりです。
農林漁業が第1次産業、商業やサービス業が第3次産業。
この3分類は産業の構造を大づかみに見るときによく使われます。
就業地ではなく常住地
この数字は国勢調査にもとづき、住んでいる場所で数えます。
県境をまたいで工場へ通う人は、住んでいる県に計上されます。
ですから工場の立地そのものとは少しずれます。
工場の数や製造業の従業者数を見た記事とあわせて読むと、そのずれが見えてきます。
数字の開き
1位の愛知県は1,135,848人、47位の高知県は50,806人で、その差は22.4倍です。
上位3で全国の21.3パーセント、上位10で51.8パーセントを占めます。
中央値は172,096人、平均は282,116.6人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと開きは3.1倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の第2次産業の就業者数は、2010年の14,123,282人から2020年の13,259,479人へ、この10年で6%減りました。
愛知県は2010年から1位を守っています。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは宮城県で1%増です。
順位の並びがにている記事
第2次産業の就業者数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【技能者の数】全国1,088万人、最多と最少で18.3倍で、順位相関は0.99でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.84)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た第2次産業就業者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 250803 | 秋田県 109589 |
| 関東 | 東京都 873231 | 栃木県 282005 |
| 中部 | 愛知県 1135848 | 山梨県 109721 |
| 近畿 | 大阪府 786169 | 和歌山県 92015 |
| 中国 | 広島県 333144 | 鳥取県 56777 |
| 四国 | 愛媛県 140228 | 高知県 50806 |
| 九州 | 福岡県 436066 | 沖縄県 79353 |
まとめ
第2次産業の就業者数を47都道府県で比べると、最も多い愛知県で1,135,848人、最も少ない高知県で50,806人でした。
1位と47位の差は22.4倍です。
上位3で全国の21.3パーセント、上位10で51.8パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は172,096人、平均は282,116.6人でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは3.1倍まで縮みます。
第2次産業の就業者数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、鉱業・建設業・製造業の合計であること。
2つ目は、住んでいる場所で数えること。
3つ目は2020年の数字であることです。
人口10万人あたりでは富山県が16,630.62人で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が15,039.5人で最多でした。
第1次産業や第3次産業で働く人を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【技能者の数】全国1,088万人、最多と最少で18.3倍
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- 【製造業で働く人の割合】全国16.0%、上位は中部に集まり最下位は5%を切りました
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードF2211(第2次産業就業者数)の2020年の値。人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードF2211(第2次産業就業者数)の2020年の値。
人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
