営業用バスが1年間に運んだ人は、全国でのべ401,529.8万人。
路線バスも高速バスも含む数字です。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が78,703.5万人で1位。
人口10万人あたりでは京都府が最も多くなります。
47都道府県の平均は8,543.2万人、中央値は2,606.2万人です。
1位と47位の間には163.8倍の開き、人口10万人あたりでは11.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
8,543.2万人
バス輸送人員(2023年)
最も多い 東京都
78,703.5万人
最も少ない 高知県
480.5万人
バスの輸送人員が多い5都府県
バスの輸送人員が多い上位5都府県です。
東京都は78,703.5万人、神奈川県は63,465万人、千葉県は25,509.8万人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.24倍です。
4位は大阪府で24,172万人、5位は福岡県で22,891.5万人。
上位5で全国の53.5パーセント、上位3で41.8パーセント、上位10で77.1パーセントでした。
1位だけで19.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は8,543.2万人なので、1位は平均の9.2倍。
中央値の2,606.2万人と比べると30.2倍にあたります。
6位以下は埼玉県で22,727.8万人、兵庫県で20,911.7万人、愛知県で17,832万人と続きました。
2位と3位の差は37,955.2万人、3位と4位の差は1,337.8万人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の46.5パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると142,168.5万人。
これだけで全国の35.4パーセントにあたります。
鉄道網の密な都府県が上位に並びました。
バスは鉄道と競合するのではなく、駅までをつなぐ役割で使われています。
人口あたりでは京都府が1位になります
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
営業用バスの輸送人員の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、京都府が首位に立ちます。
1位は京都府の701.71万人、2位は神奈川県687.67万人、3位は東京都558.74万人。
4位以下は長崎県、福岡県と続きます。
逆に人口あたりの下位は高知県72.15万人、群馬県62.79万人。
京都府と群馬県では11.2倍の開きです。
京都府では市内の移動にバスが大きな役割を果たしています。
地下鉄の路線が限られ、観光客も多く利用するためだと考えられます。
人口あたりの下位に並ぶのは、車での移動が中心の県です。
バス路線そのものが減り、通学や高齢者の足として細々と残る形になっています。
実数の163.8倍に対し、人口あたりでは11.2倍。
公共交通のなかでも、バスは地域差の大きい乗り物です。
当サイトにはバス通勤の割合を比べた記事もあります。
通勤に使われる度合いと、全体の輸送人員は必ずしも一致しません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が456.7万人で最も多く、四国4県が83.5万人で最も少なくなります。
近畿7府県340万人と北海道306.8万人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
バスの輸送人員が少ない5県
バスの輸送人員が少ない下位5県です。
47位の高知県は480.5万人、46位の鳥取県は578.5万人、45位の徳島県は634.3万人でした。
1位の東京都とは163.8倍の差があります。
44位は香川県で736.3万人、43位は福井県で796.8万人、42位は島根県で822.6万人と続きます。
人口の差の6倍を超える開きです。
バスがどれだけ使われるかは、人口よりも街の作りで決まります。
47都道府県の中央値は2,606.2万人。
平均は8,543.2万人なので、平均が中央値の3.3倍です。
47位の高知県は平均の5.6パーセント、中央値の18.4パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の0.8パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで19.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の東京都の0.61パーセントにあたる水準です。
46位との差は98万人、45位との差は153.8万人でした。
1位の東京都と47位の高知県の間には78,223万人の開きがあります。
地方別に見る
バスの利用は、都市の大きさと街の作りを映します。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の49.5パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.6パーセント、九州・沖縄8県が10.3パーセント、中部9県が9.7パーセントと続きました。
少ないほうは北海道が3.9パーセント、東北6県が3.8パーセント、中国5県が3.5パーセント、四国4県が0.7パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
関東7都県が456.7万人、近畿7府県が340万人、北海道が306.8万人の順に多く、最も少ないのは四国4県が83.5万人です。
地図で見る
| 項目 | バス輸送人員 |
|---|---|
| 北海道 | 15,624万人 |
| 青森県 | 3,024.3万人 |
| 岩手県 | 1,870.8万人 |
| 宮城県 | 6,311.6万人 |
| 秋田県 | 1,069.2万人 |
| 山形県 | 956万人 |
| 福島県 | 1,876.2万人 |
| 茨城県 | 5,177万人 |
| 栃木県 | 1,994.6万人 |
| 群馬県 | 1,194.3万人 |
| 埼玉県 | 22,727.8万人 |
| 千葉県 | 25,509.8万人 |
| 東京都 | 78,703.5万人 |
| 神奈川県 | 63,465万人 |
| 新潟県 | 3,975.6万人 |
| 富山県 | 1,049.8万人 |
| 石川県 | 3,104.8万人 |
| 福井県 | 796.8万人 |
| 山梨県 | 887.6万人 |
| 長野県 | 1,999.5万人 |
| 岐阜県 | 2,606.2万人 |
| 静岡県 | 6,505.5万人 |
| 愛知県 | 17,832万人 |
| 三重県 | 3,694.2万人 |
| 滋賀県 | 2,143.7万人 |
| 京都府 | 17,788.3万人 |
| 大阪府 | 24,172万人 |
| 兵庫県 | 20,911.7万人 |
| 奈良県 | 4,884.1万人 |
| 和歌山県 | 1,161.1万人 |
| 鳥取県 | 578.5万人 |
| 島根県 | 822.6万人 |
| 岡山県 | 2,530.8万人 |
| 広島県 | 8,426.5万人 |
| 山口県 | 1,802.3万人 |
| 徳島県 | 634.3万人 |
| 香川県 | 736.3万人 |
| 愛媛県 | 1,137.2万人 |
| 高知県 | 480.5万人 |
| 福岡県 | 22,891.5万人 |
| 佐賀県 | 1,100.4万人 |
| 長崎県 | 6,038.8万人 |
| 熊本県 | 2,929.8万人 |
| 大分県 | 1,833.7万人 |
| 宮崎県 | 895.1万人 |
| 鹿児島県 | 2,852.9万人 |
| 沖縄県 | 2,821.6万人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、千葉県、大阪府、福岡県が続きます。
淡いのは高知県、鳥取県、徳島県でした。
47都道府県の平均は8,543.2万人、中央値は2,606.2万人です。
東京都の78,703.5万人は平均の9.2倍にあたります。
上位3で41.8パーセント、1位と47位で163.8倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと京都府が701.71万人で最も多く、開きは11.2倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは3位、人口あたり1位の京都府は実数では9位でした。
| 順位 | 都道府県 | バス輸送人員(万人) | 地方 | 人口10万人あたりのバス輸送人員 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 78703.5 | 関東 | 558.74 |
| 2 | 神奈川県 | 63465 | 関東 | 687.67 |
| 3 | 千葉県 | 25509.8 | 関東 | 407.70 |
| 4 | 大阪府 | 24172 | 近畿 | 275.84 |
| 5 | 福岡県 | 22891.5 | 九州 | 448.59 |
| 6 | 埼玉県 | 22727.8 | 関東 | 310.02 |
| 7 | 兵庫県 | 20911.7 | 近畿 | 389.42 |
| 8 | 愛知県 | 17832 | 中部 | 238.49 |
| 9 | 京都府 | 17788.3 | 近畿 | 701.71 |
| 10 | 北海道 | 15624 | 北海道 | 306.83 |
| 11 | 広島県 | 8426.5 | 中国 | 307.76 |
| 12 | 静岡県 | 6505.5 | 中部 | 183.00 |
| 13 | 宮城県 | 6311.6 | 東北 | 278.78 |
| 14 | 長崎県 | 6038.8 | 九州 | 476.62 |
| 15 | 茨城県 | 5177 | 関東 | 183.26 |
| 16 | 奈良県 | 4884.1 | 近畿 | 376.86 |
| 17 | 新潟県 | 3975.6 | 中部 | 187.00 |
| 18 | 三重県 | 3694.2 | 近畿 | 213.91 |
| 19 | 石川県 | 3104.8 | 中部 | 279.96 |
| 20 | 青森県 | 3024.3 | 東北 | 255.43 |
| 21 | 熊本県 | 2929.8 | 九州 | 171.43 |
| 22 | 鹿児島県 | 2852.9 | 九州 | 184.18 |
| 23 | 沖縄県 | 2821.6 | 九州 | 192.21 |
| 24 | 岐阜県 | 2606.2 | 中部 | 134.97 |
| 25 | 岡山県 | 2530.8 | 中国 | 137.02 |
| 26 | 滋賀県 | 2143.7 | 近畿 | 152.36 |
| 27 | 長野県 | 1999.5 | 中部 | 99.78 |
| 28 | 栃木県 | 1994.6 | 関東 | 105.14 |
| 29 | 福島県 | 1876.2 | 東北 | 106.18 |
| 30 | 岩手県 | 1870.8 | 東北 | 160.86 |
| 31 | 大分県 | 1833.7 | 九州 | 167.31 |
| 32 | 山口県 | 1802.3 | 中国 | 138.85 |
| 33 | 群馬県 | 1194.3 | 関東 | 62.79 |
| 34 | 和歌山県 | 1161.1 | 近畿 | 130.17 |
| 35 | 愛媛県 | 1137.2 | 四国 | 88.09 |
| 36 | 佐賀県 | 1100.4 | 九州 | 138.42 |
| 37 | 秋田県 | 1069.2 | 東北 | 116.98 |
| 38 | 富山県 | 1049.8 | 中部 | 104.25 |
| 39 | 山形県 | 956 | 東北 | 93.18 |
| 40 | 宮崎県 | 895.1 | 九州 | 85.90 |
| 41 | 山梨県 | 887.6 | 中部 | 111.51 |
| 42 | 島根県 | 822.6 | 中国 | 126.55 |
| 43 | 福井県 | 796.8 | 中部 | 107.10 |
| 44 | 香川県 | 736.3 | 四国 | 79.51 |
| 45 | 徳島県 | 634.3 | 四国 | 91.27 |
| 46 | 鳥取県 | 578.5 | 中国 | 107.73 |
| 47 | 高知県 | 480.5 | 四国 | 72.15 |
このグラフについての豆知識
営業用バスとは
運賃を取って人を運ぶバスのことです。
路線バス、高速バス、貸切バスが含まれます。
自家用のスクールバスや送迎バスは含まれません。
輸送人員は、乗った人の数をのべで数えたものです。
同じ人が往復すれば2人と数えます。
単位は万人
もとの統計は千人単位ですが、この記事では読みやすいように万人へ換算しています。
全国の輸送人員は401,529.8万人。
JRの83億人、私鉄の142億人と比べると、バスは大きくありません。
数字の開き
1位の東京都は78,703.5万人、47位の高知県は480.5万人。
両者の間には163.8倍の開きがあります。
上位3で全国の41.8パーセント、上位10で77.1パーセントを占めます。
中央値は2,606.2万人、平均は8,543.2万人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと11.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の営業用バスの輸送人員は、2014年の450,016.3万人から2023年の401,529.8万人へ、この10年でおよそ11%減りました。
東京都は2014年から1位を守っています。
伸びがいちばん大きかったのは茨城県で、4%増でした。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
営業用バスの輸送人員の順位で探してみます。
0.99という高い相関を示したのが【定期外の路線バス利用】全国26億人、バス利用の7割でした。
正反対だったのは【図書館の数】が多い県ほど本を読むのか、47都道府県のデータで確かめましたで、相関は-0.79です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見たバス輸送人員
| 地方 | 最も多い(万人) | 最も少ない(万人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 6311.6 | 山形県 956 |
| 関東 | 東京都 78703.5 | 群馬県 1194.3 |
| 中部 | 愛知県 17832 | 福井県 796.8 |
| 近畿 | 大阪府 24172 | 和歌山県 1161.1 |
| 中国 | 広島県 8426.5 | 鳥取県 578.5 |
| 四国 | 愛媛県 1137.2 | 高知県 480.5 |
| 九州 | 福岡県 22891.5 | 宮崎県 895.1 |
まとめ
バスの輸送人員を47都道府県で比べると、最も多い東京都で78,703.5万人、最も少ない高知県で480.5万人でした。
1位と47位の間には163.8倍の開きがあります。
上位3で全国の41.8パーセント、上位10で77.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は2,606.2万人、平均は8,543.2万人でした。
人口10万人あたりに直すと11.2倍の開きになります。
営業用バスの輸送人員の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、路線バスと高速バス、貸切バスを含むこと。
2つ目は、のべ人数なので往復は2人と数えること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは京都府が701.71万人で最多。
実数の1位とは順位が入れ替わります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の49.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が456.7万人で最多でした。
タクシーの輸送人員やバス通勤の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【タクシーに乗った人】年間9億9,388万人、人口あたり首位は鳥取県
- 【バス通勤・通学の割合】全国6.8%、県ごとの差は15.67倍と通勤手段のなかでも大きめ
- 【JRの輸送人員】年間83億人、1県だけゼロという結果
- 【私鉄の輸送人員】年間142億人、上位3都府県で7割近く
- 【自家用車通勤の割合】8割を超える県と1割に届かない都、通勤の景色はこれほど違う
- 【定期外の路線バス利用】全国26億人、バス利用の7割
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードC3714(バス輸送人員)の2023年の値を万人に換算したもの。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードC3714(バス輸送人員)の2023年の値を万人に換算したもの。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
