1981年から1990年までに建てられた住宅は、全国で8,921,800戸。
人が住んでいる住宅5,566万戸のおよそ16パーセントにあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が1,089,700戸で1位。
47都道府県の平均は189,825.5戸、中央値は108,300戸です。
1位と47位の間には32倍の開き、人口10万人あたりでは1.7倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
189,826戸
1981〜1990年建築住宅数(2023年)
最も多い 東京都
1,089,700戸
最も少ない 鳥取県
34,100戸
1981〜1990年の住宅が多い5都府県
1981〜1990年の住宅が多い上位5都府県です。
東京都は1,089,700戸、神奈川県は707,400戸、大阪府は685,100戸でした。
東京都は2位の神奈川県の1.54倍です。
4位は埼玉県で523,900戸、5位は北海道で483,300戸。
上位5で全国の39.1パーセント、上位3で27.8パーセント、上位10で60.8パーセントでした。
1位だけで12.2パーセントを占めます。
47都道府県の平均は189,825.5戸なので、1位は平均の5.7倍。
中央値の108,300戸と比べると10.1倍にあたります。
6位以下は愛知県で468,400戸、千葉県で438,500戸、福岡県で405,000戸と続きました。
2位と3位の差は22,300戸、3位と4位の差は161,200戸でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の60.9パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると1,797,100戸。
これだけで全国の20.1パーセントにあたります。
この10年は、都市部の人口が伸び続けた時期にあたります。
住宅の供給も大都市圏に集中しました。
人口あたりでは北海道が1位になります
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は1981〜1990年に建てられた住宅の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、北の道が首位に立ちます。
1位は北海道の9,491.36戸、2位は鹿児島県8,398.97戸、3位は福岡県7,936.51戸。
4位以下は高知県、大阪府と続きます。
逆に人口あたりの下位は山形県5,682.26戸、富山県5,670.31戸。
北海道と富山県では1.7倍の開きです。
1981年は建築基準法の耐震基準が改められた年です。
この年以降に建てられた住宅は新耐震と呼ばれ、1970年以前の住宅とは扱いが違います。
人口あたりで上位に来る地域では、この時期に建った住宅がいまも多く残っています。
建て替えが進んでいないぶん、住宅の平均年齢は高くなります。
築35年から45年ほどが経ち、設備の更新や断熱の改修が課題になる層でもあります。
空き家になりやすい年代とも重なります。
実数の32倍に対し、人口あたりでは1.7倍。
古い住宅の記事と似た形になりました。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が9,491.4戸で最も多く、中部9県が6,299.6戸で最も少なくなります。
九州・沖縄8県7,389戸と近畿7府県7,359.7戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
1981〜1990年の住宅が少ない5県
1981〜1990年の住宅が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は34,100戸、46位の島根県は40,900戸、45位の福井県は42,700戸でした。
1位の東京都とは32倍の差があります。
44位は徳島県で47,300戸、43位は佐賀県で47,500戸、42位は高知県で52,200戸と続きます。
住宅の総数の差が33倍であることを思うと、ほぼ同じ大きさの開きです。
47都道府県の中央値は108,300戸。
平均は189,825.5戸なので、平均が中央値の1.8倍です。
47位の鳥取県は平均の18.0パーセント、中央値の31.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.4パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで12.2パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の3.13パーセントにあたる水準です。
46位との差は6,800戸、45位との差は8,600戸でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には1,055,600戸の開きがあります。
地方別に見る
この年代の住宅は、人口の分布にほぼ沿います。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の35.8パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.1パーセント、中部9県が14.7パーセント、九州・沖縄8県が11.6パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6パーセント、北海道が5.4パーセント、中国5県が5.4パーセント、四国4県が2.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が9,491.4戸、九州・沖縄8県が7,389戸、近畿7府県が7,359.7戸の順に多く、最も少ないのは中部9県が6,299.6戸です。
地図で見る
| 項目 | 1981〜1990年建築住宅数 |
|---|---|
| 北海道 | 483,300戸 |
| 青森県 | 82,000戸 |
| 岩手県 | 70,200戸 |
| 宮城県 | 154,900戸 |
| 秋田県 | 60,800戸 |
| 山形県 | 58,300戸 |
| 福島県 | 110,000戸 |
| 茨城県 | 192,700戸 |
| 栃木県 | 122,700戸 |
| 群馬県 | 123,500戸 |
| 埼玉県 | 523,900戸 |
| 千葉県 | 438,500戸 |
| 東京都 | 1,089,700戸 |
| 神奈川県 | 707,400戸 |
| 新潟県 | 129,600戸 |
| 富山県 | 57,100戸 |
| 石川県 | 71,000戸 |
| 福井県 | 42,700戸 |
| 山梨県 | 53,300戸 |
| 長野県 | 128,200戸 |
| 岐阜県 | 121,300戸 |
| 静岡県 | 235,500戸 |
| 愛知県 | 468,400戸 |
| 三重県 | 111,400戸 |
| 滋賀県 | 81,700戸 |
| 京都府 | 188,000戸 |
| 大阪府 | 685,100戸 |
| 兵庫県 | 389,500戸 |
| 奈良県 | 96,900戸 |
| 和歌山県 | 65,800戸 |
| 鳥取県 | 34,100戸 |
| 島根県 | 40,900戸 |
| 岡山県 | 112,300戸 |
| 広島県 | 205,000戸 |
| 山口県 | 92,900戸 |
| 徳島県 | 47,300戸 |
| 香川県 | 58,800戸 |
| 愛媛県 | 98,300戸 |
| 高知県 | 52,200戸 |
| 福岡県 | 405,000戸 |
| 佐賀県 | 47,500戸 |
| 長崎県 | 93,900戸 |
| 熊本県 | 108,300戸 |
| 大分県 | 77,300戸 |
| 宮崎県 | 80,900戸 |
| 鹿児島県 | 130,100戸 |
| 沖縄県 | 93,600戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、大阪府、埼玉県、北海道が続きます。
淡いのは鳥取県、島根県、福井県でした。
47都道府県の平均は189,825.5戸、中央値は108,300戸です。
東京都の1,089,700戸は平均の5.7倍にあたります。
上位3で27.8パーセント、1位と47位で32倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと北海道が9,491.36戸で最も多く、開きは1.7倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは7位、人口あたり1位の北海道は実数では5位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1981〜1990年建築住宅数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの1981〜1990年建築住宅数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 1089700 | 関東 | 7736.05 |
| 2 | 神奈川県 | 707400 | 関東 | 7664.97 |
| 3 | 大阪府 | 685100 | 近畿 | 7818.10 |
| 4 | 埼玉県 | 523900 | 関東 | 7146.36 |
| 5 | 北海道 | 483300 | 北海道 | 9491.36 |
| 6 | 愛知県 | 468400 | 中部 | 6264.54 |
| 7 | 千葉県 | 438500 | 関東 | 7008.15 |
| 8 | 福岡県 | 405000 | 九州 | 7936.51 |
| 9 | 兵庫県 | 389500 | 近畿 | 7253.26 |
| 10 | 静岡県 | 235500 | 中部 | 6624.47 |
| 11 | 広島県 | 205000 | 中国 | 7487.22 |
| 12 | 茨城県 | 192700 | 関東 | 6821.24 |
| 13 | 京都府 | 188000 | 近畿 | 7416.17 |
| 14 | 宮城県 | 154900 | 東北 | 6841.87 |
| 15 | 鹿児島県 | 130100 | 九州 | 8398.97 |
| 16 | 新潟県 | 129600 | 中部 | 6095.95 |
| 17 | 長野県 | 128200 | 中部 | 6397.21 |
| 18 | 群馬県 | 123500 | 関東 | 6493.17 |
| 19 | 栃木県 | 122700 | 関東 | 6468.11 |
| 20 | 岐阜県 | 121300 | 中部 | 6281.72 |
| 21 | 岡山県 | 112300 | 中国 | 6080.13 |
| 22 | 三重県 | 111400 | 近畿 | 6450.49 |
| 23 | 福島県 | 110000 | 東北 | 6225.24 |
| 24 | 熊本県 | 108300 | 九州 | 6337.04 |
| 25 | 愛媛県 | 98300 | 四国 | 7614.25 |
| 26 | 奈良県 | 96900 | 近畿 | 7476.85 |
| 27 | 長崎県 | 93900 | 九州 | 7411.21 |
| 28 | 沖縄県 | 93600 | 九州 | 6376.02 |
| 29 | 山口県 | 92900 | 中国 | 7157.16 |
| 30 | 青森県 | 82000 | 東北 | 6925.68 |
| 31 | 滋賀県 | 81700 | 近畿 | 5806.68 |
| 32 | 宮崎県 | 80900 | 九州 | 7763.92 |
| 33 | 大分県 | 77300 | 九州 | 7052.92 |
| 34 | 石川県 | 71000 | 中部 | 6402.16 |
| 35 | 岩手県 | 70200 | 東北 | 6036.11 |
| 36 | 和歌山県 | 65800 | 近畿 | 7376.68 |
| 37 | 秋田県 | 60800 | 東北 | 6652.08 |
| 38 | 香川県 | 58800 | 四国 | 6349.89 |
| 39 | 山形県 | 58300 | 東北 | 5682.26 |
| 40 | 富山県 | 57100 | 中部 | 5670.31 |
| 41 | 山梨県 | 53300 | 中部 | 6695.98 |
| 42 | 高知県 | 52200 | 四国 | 7837.84 |
| 43 | 佐賀県 | 47500 | 九州 | 5974.84 |
| 44 | 徳島県 | 47300 | 四国 | 6805.76 |
| 45 | 福井県 | 42700 | 中部 | 5739.25 |
| 46 | 島根県 | 40900 | 中国 | 6292.31 |
| 47 | 鳥取県 | 34100 | 中国 | 6350.09 |
このグラフについての豆知識
1981年という区切り
1981年6月に建築基準法の耐震基準が大きく改められました。
それ以降に確認申請を受けた建物は新耐震基準にもとづきます。
この区分の住宅は、そのほとんどが新耐震です。
1970年以前の住宅とは、地震への備えという点で性格が違います。
住宅全体の16パーセント
人が住んでいる住宅は全国で5,566万戸。
そのうち8,921,800戸がこの10年に建てられたものです。
2016年以降の住宅は516万戸、1970年以前は385万戸。
年代ごとに見ると、住宅の入れ替わりの姿が浮かびます。
数字の開き
1位の東京都は1,089,700戸、47位の鳥取県は34,100戸。
両者の間には32倍の開きがあります。
上位3で全国の27.8パーセント、上位10で60.8パーセントを占めます。
中央値は108,300戸、平均は189,825.5戸です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと1.7倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
10年前とくらべると
全国の1981〜1990年に建てられた住宅の数は、2013年の9,663,000戸から2023年の8,921,800戸へ、この10年で8%減りました。
2013年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
県別では鳥取県の2%減が、いちばん小さい下げ幅でした。
順位の並びがにている記事
この1981〜1990年に建てられた住宅の数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
最も似ていたのは【核家族世帯の数】全国3,011万世帯、人口あたり1位は奈良県(順位相関0.99)です。
最も食い違ったのは【図書館の数】が多い県ほど本を読むのか、47都道府県のデータで確かめました(順位相関-0.73)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た1981〜1990年建築住宅数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 154900 | 山形県 58300 |
| 関東 | 東京都 1089700 | 栃木県 122700 |
| 中部 | 愛知県 468400 | 福井県 42700 |
| 近畿 | 大阪府 685100 | 和歌山県 65800 |
| 中国 | 広島県 205000 | 鳥取県 34100 |
| 四国 | 愛媛県 98300 | 徳島県 47300 |
| 九州 | 福岡県 405000 | 佐賀県 47500 |
まとめ
1981〜1990年に建てられた住宅の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で1,089,700戸、最も少ない鳥取県で34,100戸でした。
1位と47位の間には32倍の開きがあります。
上位3で全国の27.8パーセント、上位10で60.8パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は108,300戸、平均は189,825.5戸でした。
人口10万人あたりに直すと1.7倍の開きになります。
1981〜1990年に建てられた住宅の数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、居住世帯のある住宅に限ること。
2つ目は、空き家は含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは北海道が9,491.36戸で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の35.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が9,491.4戸で最多でした。
古い住宅や新しい住宅の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【1970年以前に建った住宅】全国385万6,300戸、古さでは島根県が目立つ
- 【2011〜2015年の住宅】全国444万6,400戸、人口あたりの差は1.9倍
- 【2016年以降に建った住宅】全国516万7,300戸、実数も人口あたりも同じ都
- 【人が住んでいる住宅】全国5,566万5,000戸、上位3都県で28%
- 【木造の一戸建て】全国2,578万戸、人口あたりで23.5倍もの差
- 【耐震診断を受けた持ち家】全国406万7,900戸、備えの進み方
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH1613(1981〜1990年建築住宅数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH1613(1981〜1990年建築住宅数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
