正規の職員・従業員として働く人は、全国に3,080万人。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2020年の数字。
東京都が329万6,949人で1位。
人口10万人あたりでは富山県が先頭に立ちます。
47都道府県の単純平均
655,252人
正規雇用者数(2020年)
最も多い 東京都
3,296,949人
最も少ない 鳥取県
145,232人
正社員が多い5都府県
正社員が多い上位5都府県です。
東京都は329万6,949人、神奈川県は230万354人、愛知県は196万6,969人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.43倍です。
4位以下は大阪府、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の36.5パーセント。
上位3都府県で24.6パーセント、上位10都道府県で56.5パーセントでした。
1位のシェアは10.7パーセント。
雇用者全体の10.3パーセントとほぼ同じです。
人口あたりでも富山県が首位に立ちます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
正規の職員・従業員数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、北陸と東北の県が上位に来ます。
1位は富山県の29,709.01人、2位は福井県28,797.84人、3位は山形県27,762.59人。
逆に人口あたりの下位は京都府20,700.15人、沖縄県20,213.63人。
富山県と沖縄県では1.5倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは38位。
雇用者全体では43位でしたから、正社員に限るとやや順位が上がります。
富山県と福井県は雇用者全体でも人口あたり上位でした。
共働きが多く、かつ正規で働く人の割合も高い県だということです。
当サイトの県民所得の記事とあわせて読むと、働き方と所得の関係が見えてきます。
京都府が下位に入るのが目を引きます。
大学生の多い府であり、学生アルバイトなど非正規の雇用が相対的に多いことが影響しているかもしれません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が26,544.2人で最も多く、近畿7府県が22,105.3人で最も少なくなります。
中部9県26,466.1人と中国5県25,501.3人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
正社員が少ない5県
正社員が少ない下位5県です。
鳥取県は14万5,232人、高知県は15万6,371人、徳島県は17万4,239人でした。
東京都とは22.7倍の差があります。
雇用者全体の22.7倍とまったく同じ開きです。
正社員の割合は、都道府県によって大きくは変わらないということになります。
47都道府県の中央値は37万8,344人。
平均は65万5,251.7人なので、平均が中央値の1.7倍です。
地方別に見る
正社員の割合も、地方でそれほど変わりません。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の34.7パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18.2パーセント、近畿7府県が16パーセント、九州・沖縄8県が10.9パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7.4パーセント、中国5県が6パーセント、北海道が3.9パーセント、四国4県が2.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が26,544.2人、中部9県が26,466.1人、中国5県が25,501.3人の順に多く、最も少ないのは近畿7府県が22,105.3人です。
地図で見る
| 項目 | 正規雇用者数 |
|---|---|
| 北海道 | 1,208,141人 |
| 青森県 | 320,993人 |
| 岩手県 | 329,978人 |
| 宮城県 | 600,698人 |
| 秋田県 | 253,965人 |
| 山形県 | 296,512人 |
| 福島県 | 483,626人 |
| 茨城県 | 723,389人 |
| 栃木県 | 491,813人 |
| 群馬県 | 491,810人 |
| 埼玉県 | 1,815,952人 |
| 千葉県 | 1,554,936人 |
| 東京都 | 3,296,949人 |
| 神奈川県 | 2,300,354人 |
| 新潟県 | 605,115人 |
| 富山県 | 307,433人 |
| 石川県 | 312,353人 |
| 福井県 | 220,840人 |
| 山梨県 | 195,408人 |
| 長野県 | 520,814人 |
| 岐阜県 | 502,648人 |
| 静岡県 | 965,424人 |
| 愛知県 | 1,966,969人 |
| 三重県 | 443,016人 |
| 滋賀県 | 350,091人 |
| 京都府 | 533,668人 |
| 大阪府 | 1,872,654人 |
| 兵庫県 | 1,238,745人 |
| 奈良県 | 289,543人 |
| 和歌山県 | 204,353人 |
| 鳥取県 | 145,232人 |
| 島根県 | 180,029人 |
| 岡山県 | 468,483人 |
| 広島県 | 717,401人 |
| 山口県 | 338,904人 |
| 徳島県 | 174,239人 |
| 香川県 | 241,862人 |
| 愛媛県 | 313,667人 |
| 高知県 | 156,371人 |
| 福岡県 | 1,187,754人 |
| 佐賀県 | 209,951人 |
| 長崎県 | 326,253人 |
| 熊本県 | 424,419人 |
| 大分県 | 280,743人 |
| 宮崎県 | 258,358人 |
| 鹿児島県 | 378,344人 |
| 沖縄県 | 296,631人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、埼玉県です。
淡いのは鳥取県、高知県、徳島県でした。
47都道府県の平均は65万5,251.7人、中央値は37万8,344人です。
東京都の329万6,949人は平均の5.0倍にあたります。
上位3都府県で24.6パーセント、1位と47位で22.7倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 正規雇用者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの正規雇用者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 3296949 | 関東 | 23469.85 |
| 2 | 神奈川県 | 2300354 | 関東 | 24902.78 |
| 3 | 愛知県 | 1966969 | 中部 | 26078.77 |
| 4 | 大阪府 | 1872654 | 近畿 | 21189.42 |
| 5 | 埼玉県 | 1815952 | 関東 | 24724.44 |
| 6 | 千葉県 | 1554936 | 関東 | 24742.48 |
| 7 | 兵庫県 | 1238745 | 近畿 | 22666.87 |
| 8 | 北海道 | 1208141 | 北海道 | 23124.02 |
| 9 | 福岡県 | 1187754 | 九州 | 23129.59 |
| 10 | 静岡県 | 965424 | 中部 | 26572.26 |
| 11 | 茨城県 | 723389 | 関東 | 25231.49 |
| 12 | 広島県 | 717401 | 中国 | 25624.19 |
| 13 | 新潟県 | 605115 | 中部 | 27489.33 |
| 14 | 宮城県 | 600698 | 東北 | 26094.66 |
| 15 | 京都府 | 533668 | 近畿 | 20700.15 |
| 16 | 長野県 | 520814 | 中部 | 25430.23 |
| 17 | 岐阜県 | 502648 | 中部 | 25402.40 |
| 18 | 栃木県 | 491813 | 関東 | 25441.07 |
| 19 | 群馬県 | 491810 | 関東 | 25362.67 |
| 20 | 福島県 | 483626 | 東北 | 26382.21 |
| 21 | 岡山県 | 468483 | 中国 | 24808.04 |
| 22 | 三重県 | 443016 | 近畿 | 25025.56 |
| 23 | 熊本県 | 424419 | 九州 | 24415.74 |
| 24 | 鹿児島県 | 378344 | 九州 | 23821.35 |
| 25 | 滋賀県 | 350091 | 近畿 | 24765.74 |
| 26 | 山口県 | 338904 | 中国 | 25252.54 |
| 27 | 岩手県 | 329978 | 東北 | 27258.88 |
| 28 | 長崎県 | 326253 | 九州 | 24860.84 |
| 29 | 青森県 | 320993 | 東北 | 25928.69 |
| 30 | 愛媛県 | 313667 | 四国 | 23498.45 |
| 31 | 石川県 | 312353 | 中部 | 27580.21 |
| 32 | 富山県 | 307433 | 中部 | 29709.01 |
| 33 | 沖縄県 | 296631 | 九州 | 20213.63 |
| 34 | 山形県 | 296512 | 東北 | 27762.59 |
| 35 | 奈良県 | 289543 | 近畿 | 21861.00 |
| 36 | 大分県 | 280743 | 九州 | 24980.42 |
| 37 | 宮崎県 | 258358 | 九州 | 24155.18 |
| 38 | 秋田県 | 253965 | 東北 | 26468.42 |
| 39 | 香川県 | 241862 | 四国 | 25452.62 |
| 40 | 福井県 | 220840 | 中部 | 28797.84 |
| 41 | 佐賀県 | 209951 | 九州 | 25873.81 |
| 42 | 和歌山県 | 204353 | 近畿 | 22150.07 |
| 43 | 山梨県 | 195408 | 中部 | 24125.22 |
| 44 | 島根県 | 180029 | 中国 | 26824.92 |
| 45 | 徳島県 | 174239 | 四国 | 24214.69 |
| 46 | 高知県 | 156371 | 四国 | 22612.42 |
| 47 | 鳥取県 | 145232 | 中国 | 26243.25 |
このグラフについての豆知識
正規と非正規
この指標は、雇用者のうち正規の職員・従業員として働いている人の数です。
パート、アルバイト、契約社員、派遣社員は含まれません。
全国3,080万人は、雇用者全体4,694万人のおよそ3分の2にあたります。
富山県が人口あたり1位
人口10万人あたりでは富山県が29,709.01人。
雇用者全体でも富山県が1位でした。
共働きが多く、正規で働く人の割合も高い。
北陸の働き方の特徴が、2つの統計に共通して表れています。
数字は2020年のものです。
10年前とくらべると
全国の正規の職員・従業員数は、2010年の30,436,159人から2020年の30,796,831人へ、この10年でほとんど変わっていません。
1位は2010年も東京都で、10年たっても変わっていません。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは東京都で16%増です。
順位の並びがにている記事
正規の職員・従業員数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【雇われて働く人の数】全国4,694万人、人口あたりの差は1.3倍で、相関は1です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.76)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た正規雇用者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 600698 | 秋田県 253965 |
| 関東 | 東京都 3296949 | 群馬県 491810 |
| 中部 | 愛知県 1966969 | 山梨県 195408 |
| 近畿 | 大阪府 1872654 | 和歌山県 204353 |
| 中国 | 広島県 717401 | 鳥取県 145232 |
| 四国 | 愛媛県 313667 | 高知県 156371 |
| 九州 | 福岡県 1187754 | 佐賀県 209951 |
まとめ
正社員の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で329万6,949人、最も少ない鳥取県で14万5,232人でした。
人口10万人あたりでも富山県が1位です。
ここまでの正規の職員・従業員数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、パートや契約社員は含まれないこと。
2つ目は、住んでいる場所で数えること。
3つ目は2020年の数字であることです。
全国3,080万人は雇用者全体のおよそ3分の2。
1位と47位の開きは雇用者全体とまったく同じ22.7倍でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の34.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が26,544.2人で最多でした。
雇われて働く人の数や県民所得を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【雇われて働く人の数】全国4,694万人、人口あたりの差は1.3倍
- 【働いている人の数】全国6,706万人、人口あたりの差は1.2倍
- 【雇用保険に入っている人】全国4,489万人、4分の1が1つの都に集まる
- 【民営事業所で働く人】全国5,795万人、上位3都府県で3割
- 【県民所得】全国417兆円、上位3都県で3分の1
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードF2409(正規雇用者数)の2020年の値。人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードF2409(正規雇用者数)の2020年の値。
人口10万人あたりは2020年の総人口で割った参考値
