【歯科診療所の数】全国66,818施設、実数1位の都が人口あたりでも1位

【歯科診療所の数】全国66,818施設、実数1位の都が人口あたりでも1位

歯医者さんは、医療法という法律の上では歯科診療所とよばれます。
内科や外科などの診療所とは別に数えられているため、歯科だけの数がわかります。
この指標は人口あたりで割り直しても1位が変わらない、めずらしい結果になりました。

使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2023年)のデータです。

全国66,818施設のうち、東京都が10,608施設で1位。
人口10万人あたりで割り直しても東京都が74.82施設で1位のままという、この形式ではめずらしい結果になりました。
最も少ない島根県は251施設です。

47都道府県の単純平均

1,422施設

歯科診療所数(2023年)

最も多い 東京都

10,608施設

最も少ない 島根県

251施設

地図で見る

歯科診療所数(2023年)
歯科診療所数(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は施設。 北海道 2,742施設青森 481施設岩手 542施設宮城 1,038施設秋田 404施設山形 453施設福島 814施設茨城 1,345施設栃木 944施設群馬 968施設埼玉 3,510施設千葉 3,202施設東京 10,608施設神奈川 4,899施設新潟 1,092施設富山 431施設石川 472施設福井 287施設山梨 418施設長野 974施設岐阜 938施設静岡 1,714施設愛知 3,696施設三重 789施設滋賀 561施設京都 1,250施設大阪 5,411施設兵庫 2,917施設奈良 677施設和歌山 511施設鳥取 256施設島根 251施設岡山 951施設広島 1,476施設山口 622施設徳島 411施設香川 467施設愛媛 636施設高知 338施設福岡 3,042施設佐賀 396施設長崎 688施設熊本 829施設大分 514施設宮崎 479施設鹿児島 773施設沖縄 601施設
歯科診療所数(施設)
歯科診療所数(2023年)
項目歯科診療所数
北海道2,742施設
青森県481施設
岩手県542施設
宮城県1,038施設
秋田県404施設
山形県453施設
福島県814施設
茨城県1,345施設
栃木県944施設
群馬県968施設
埼玉県3,510施設
千葉県3,202施設
東京都10,608施設
神奈川県4,899施設
新潟県1,092施設
富山県431施設
石川県472施設
福井県287施設
山梨県418施設
長野県974施設
岐阜県938施設
静岡県1,714施設
愛知県3,696施設
三重県789施設
滋賀県561施設
京都府1,250施設
大阪府5,411施設
兵庫県2,917施設
奈良県677施設
和歌山県511施設
鳥取県256施設
島根県251施設
岡山県951施設
広島県1,476施設
山口県622施設
徳島県411施設
香川県467施設
愛媛県636施設
高知県338施設
福岡県3,042施設
佐賀県396施設
長崎県688施設
熊本県829施設
大分県514施設
宮崎県479施設
鹿児島県773施設
沖縄県601施設

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県です。
淡いのは島根県、鳥取県、福井県、高知県、佐賀県でした。
人口の分布をほぼそのままなぞる地図になります。

47都道府県の平均は1,421.7施設、中央値は773施設です。
東京都の10,608施設は平均の7.5倍にあたります。

上位5都府県で42.1パーセント、400施設を下回るのが5県。
1位と47位で42.3倍の開きがありました。

順位都道府県歯科診療所数(施設)地方人口10万人あたりの歯科診療所数
1東京都10608関東74.82
2大阪府5411近畿61.79
3神奈川県4899関東53.11
4愛知県3696中部49.54
5埼玉県3510関東47.87
6千葉県3202関東51.22
7福岡県3042九州59.74
8兵庫県2917近畿54.66
9北海道2742北海道54.37
10静岡県1714中部48.6
11広島県1476中国54.38
12茨城県1345関東47.93
13京都府1250近畿49.6
14新潟県1092中部52.02
15宮城県1038東北46.17
16長野県974中部49.02
17群馬県968関東51.22
18岡山県951中国51.94
19栃木県944関東50.08
20岐阜県938中部48.96
21熊本県829九州48.85
22福島県814東北46.7
23三重県789近畿46.11
24鹿児島県773九州50.46
25長崎県688九州54.95
26奈良県677近畿52.68
27愛媛県636四国49.84
28山口県622中国48.56
29沖縄県601九州41.0
30滋賀県561近畿40.01
31岩手県542東北47.34
32大分県514九州47.37
33和歌山県511近畿58.07
34青森県481東北41.29
35宮崎県479九州46.37
36石川県472中部42.99
37香川県467四国50.93
38山形県453東北44.81
39富山県431中部43.23
40山梨県418中部52.84
41徳島県411四国60.0
42秋田県404東北45.04
43佐賀県396九州50.25
44高知県338四国51.52
45福井県287中部38.84
46鳥取県256中国48.21
47島根県251中国39.1
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

歯科診療所が多い5都府県

上位5都道府県の歯科診療所数
上位5都道府県の歯科診療所数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 04,0008,000東京都: 10,608施設10,608施設大阪府: 5,411施設5,411施設神奈川県: 4,899施設4,899施設愛知県: 3,696施設3,696施設埼玉県: 3,510施設3,510施設東京都大阪府神奈川県愛知県埼玉県
上位5都道府県の歯科診療所数
項目歯科診療所数
東京都10,608施設
大阪府5,411施設
神奈川県4,899施設
愛知県3,696施設
埼玉県3,510施設
下位5都道府県の歯科診療所数
下位5都道府県の歯科診療所数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 050100150200250300350島根県: 251施設251施設鳥取県: 256施設256施設福井県: 287施設287施設高知県: 338施設338施設佐賀県: 396施設396施設島根県鳥取県福井県高知県佐賀県
下位5都道府県の歯科診療所数
項目歯科診療所数
島根県251施設
鳥取県256施設
福井県287施設
高知県338施設
佐賀県396施設

歯科診療所が多い上位5都府県です。

東京都は10,608施設、大阪府は5,411施設、神奈川県は4,899施設、愛知県は3,696施設、埼玉県は3,510施設でした。
東京都は2位の大阪府の2.0倍あります。

6位以下は千葉県3,202施設、福岡県3,042施設、兵庫県2,917施設と続きます。

上位5都府県で全国の42.1パーセント、上位10都府県で62.5パーセントを占めます。
上位10だけで全国の6割を超える、かなり集中した分布です。

実数でも人口あたりでも、1位と2位が同じ顔ぶれです

この分布の背景を、ここから考えてみます。
歯科診療所の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

実数でも人口10万人あたりでも東京都が1位。
この形式ではめったに起きないことです。

人口10万人あたりで割り直すと、1位は東京都74.82施設、2位は大阪府61.79施設。
実数の1位と2位が、人口あたりでもそのまま1位と2位でした。
歯科診療所は人口の多い場所にさらに密度高く集まる、という構図です。

3位以下は徳島県60.00施設、福岡県59.74施設、和歌山県58.07施設、長崎県54.95施設と続きます。
都市部と西日本の県が混ざる並びです。

人口あたりの下位は福井県38.84施設、島根県39.10施設、滋賀県40.01施設、沖縄県41.00施設。
東京都とは1.9倍の開きですが、この形式の記事では差が小さいほうに入ります。

実数と人口10万人あたりの相関係数はプラス0.69。
数が多い都府県ほど人口あたりでも多い、という同じ向きの関係です。
医療機関の分布としてはやや意外に見えるかもしれませんが、歯科は開業の自由度が高く、患者の集まる場所に集中しやすいと考えられます。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が54.37施設で最も多く、東北6県が45.23施設で最も少なくなります。
差は1.2倍ほどで、地方どうしの開きはかなり小さい指標です。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの歯科診療所数の上位5都道府県
人口10万人あたりの歯科診療所数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 010203040506070東京都: 74.874.8大阪府: 61.861.8徳島県: 6060福岡県: 59.759.7和歌山県: 58.158.1東京都大阪府徳島県福岡県和歌山県
人口10万人あたりの歯科診療所数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの歯科診療所数
東京都74.8
大阪府61.8
徳島県60
福岡県59.7
和歌山県58.1

歯科診療所が少ない5県

歯科診療所が少ない下位5県です。

島根県は251施設、鳥取県は256施設、福井県は287施設、高知県は338施設、佐賀県は396施設でした。
東京都の10,608施設とは42.3倍の差があります。

島根県は人口10万人あたりでも39.10施設で46位。
数でも割合でも下位という県です。
一方の高知県は実数44位ですが人口あたりでは15位まで上がります。
同じ下位でも中身は違います。

400施設を下回るのは5県。
47都道府県の中央値は773施設なので、下位の県は中央値の半分ほどということになります。

地方別に見る

地方別の平均(歯科診療所数)
地方別の平均(歯科診療所数) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 05001,0001,5002,0002,5003,0003,500北海道: 2,742施設2,742施設東北: 622施設622施設関東: 3,639施設3,639施設中部: 1,114施設1,114施設近畿: 1,731施設1,731施設中国: 711施設711施設四国: 463施設463施設九州: 915施設915施設北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(歯科診療所数)
項目歯科診療所数の平均
北海道2,742施設
東北622施設
関東3,639施設
中部1,114施設
近畿1,731施設
中国711施設
四国463施設
九州915施設

地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。

関東7都県が全国の38.1パーセント、近畿7府県が18.1パーセント、中部9県が15.0パーセント、九州・沖縄8県が11.0パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が5.6パーセント、中国5県が5.3パーセント、北海道が4.1パーセント、四国4県が2.8パーセントでした。

関東7都県だけで全国の4割近くを占めます。

人口10万人あたりの平均で見ると順番はかなり変わります。
北海道が54.37施設で1位、関東7都県が53.75施設で2位、四国4県が53.07施設で3位。
東北6県は45.23施設で最下位でした。
実数で2.8パーセントしかない四国が、人口あたりでは3番目に来ます。

このグラフについての豆知識

病院の歯科は含まない

この指標は医療施設調査による歯科診療所の数です。
歯科医業を行う診療所が対象で、病院のなかにある歯科は含みません。

そのため、歯科の医療機関すべてを表すわけではありません。
歯科医師の数は別の指標として集計されています。

人口あたりの差は1.9倍にとどまる

実数では1位と47位で42.3倍の開きがありますが、人口10万人あたりで見ると東京都74.82施設と福井県38.84施設で1.9倍。
地方別の平均でも54.37施設から45.23施設までの範囲に収まります。

数のうえでは大都市に集中していますが、住んでいる人あたりで見れば全国どこでもそれほど変わらない、という読み方もできます。

数字は2023年のものです。

10年前とくらべると

全国の歯科診療所の数は、2013年の68,701施設から2023年の66,818施設へ、この10年で3%減りました。

東京都は2013年から1位を守っています。

伸びがいちばん大きかったのは埼玉県で、1%増でした。

順位の並びがにている記事

歯科診療所の数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

いちばん近かったのは【核家族世帯の数】全国3,011万世帯、人口あたり1位は奈良県で、順位相関は0.99でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.74)です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た歯科診療所数

地方最も多い(施設)最も少ない(施設)
東北宮城県 1038秋田県 404
関東東京都 10608栃木県 944
中部愛知県 3696福井県 287
近畿大阪府 5411和歌山県 511
中国広島県 1476島根県 251
四国愛媛県 636高知県 338
九州福岡県 3042佐賀県 396
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

歯科診療所の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で10,608施設、最も少ない島根県で251施設でした。
実数の1位と2位が、人口10万人あたりでもそのまま1位と2位という結果です。

歯科診療所の数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、病院のなかの歯科を含まないこと。
2つ目は、歯科医師数とは別の指標であること。
3つ目は2023年の数字であることです。

実数では1位と47位で42.3倍の開きがありますが、人口10万人あたりでは東京都74.82施設と福井県38.84施設で1.9倍にとどまります。

実数と人口あたりの相関係数はプラス0.69。
地方別の人口あたり平均も北海道54.37施設から東北6県45.23施設までと、差の小さい指標でした。
歯科医師数や一般診療所数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードI5103(歯科診療所数)の2023年の値。医療施設調査による。歯科医業を行う診療所の数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードI5103(歯科診療所数)の2023年の値。
医療施設調査による。
歯科医業を行う診療所の数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry