全国に10万1,919人。
医療施設で働く歯科医師の数を、47都道府県で並べて比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2022年の数字です。
東京都が16,293人で1位。
人口10万人あたりで割り直しても東京都が1位という結果になりました。
47都道府県の単純平均
2,168人
医療施設歯科医師数(2022年)
最も多い 東京都
16,293人
最も少ない 鳥取県
366人
歯科医師が多い5都府県
歯科医師が多い上位5都府県です。
東京都は16,293人、大阪府は7,724人、神奈川県は7,144人でした。
東京都は2位の大阪府の2.11倍です。
4位以下は愛知県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の41.6パーセント。
上位3都府県で30.6パーセント、上位10都道府県で62.0パーセントでした。
東京都1都で16.0パーセント。
一般病院の8.3パーセントと比べると、歯科医師のほうが都市に集中しています。
実数でも人口あたりでも東京都が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
医療施設の歯科医師数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直しても、東京都が1位のままです。
1位は東京都の116.06人、2位は徳島県112.64人、3位は福岡県105.1人。
逆に人口あたりの下位は島根県57.14人、青森県55.9人。
東京都と青森県では2.1倍の開きです。
実数でも人口あたりでも1位という統計は多くありません。
歯科医師は開業の場所を比較的自由に選べるため、患者の多い都市に集まりやすいという見方ができます。
2位に徳島県が入るのが目を引きます。
徳島県には歯学部を持つ大学があり、卒業後にその地域で働く人が一定いるためかもしれません。
3位の福岡県も同様に歯学部を持つ県です。
医師の数を扱った記事では、人口あたり上位に徳島県や高知県が並びました。
歯科医師と医師で顔ぶれが少し違うのも興味深いところです。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が87.6人で最も多く、東北6県が71.2人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県85.7人と中国5県81.6人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
歯科医師が少ない5県
歯科医師が少ない下位5県です。
鳥取県は366人、島根県は376人、福井県は441人でした。
東京都の16,293人とは44.5倍の差があります。
一般病院の15.9倍と比べると、歯科医師のほうが大きく偏っています。
開業の自由度が高い職種ほど、人の多い場所に集まりやすいと考えられます。
47都道府県の中央値は1,181人。
平均は2,168.5人なので、平均が中央値の1.8倍です。
地方別に見る
歯科医師は、患者の多い場所に集まりやすい職種です。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の37.4パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が16.9パーセント、中部9県が15.4パーセント、九州・沖縄8県が11.9パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が5.9パーセント、中国5県が5.7パーセント、北海道が4.1パーセント、四国4県が2.8パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
関東7都県が87.6人、九州・沖縄8県が85.7人、中国5県が81.6人の順に多く、最も少ないのは東北6県が71.2人です。
地図で見る
| 項目 | 医療施設歯科医師数 |
|---|---|
| 北海道 | 4,147人 |
| 青森県 | 673人 |
| 岩手県 | 907人 |
| 宮城県 | 1,819人 |
| 秋田県 | 582人 |
| 山形県 | 678人 |
| 福島県 | 1,339人 |
| 茨城県 | 1,894人 |
| 栃木県 | 1,354人 |
| 群馬県 | 1,326人 |
| 埼玉県 | 5,290人 |
| 千葉県 | 4,851人 |
| 東京都 | 16,293人 |
| 神奈川県 | 7,144人 |
| 新潟県 | 1,875人 |
| 富山県 | 605人 |
| 石川県 | 701人 |
| 福井県 | 441人 |
| 山梨県 | 592人 |
| 長野県 | 1,568人 |
| 岐阜県 | 1,660人 |
| 静岡県 | 2,310人 |
| 愛知県 | 5,895人 |
| 三重県 | 1,119人 |
| 滋賀県 | 808人 |
| 京都府 | 1,915人 |
| 大阪府 | 7,724人 |
| 兵庫県 | 4,054人 |
| 奈良県 | 933人 |
| 和歌山県 | 690人 |
| 鳥取県 | 366人 |
| 島根県 | 376人 |
| 岡山県 | 1,708人 |
| 広島県 | 2,449人 |
| 山口県 | 924人 |
| 徳島県 | 793人 |
| 香川県 | 685人 |
| 愛媛県 | 895人 |
| 高知県 | 446人 |
| 福岡県 | 5,377人 |
| 佐賀県 | 606人 |
| 長崎県 | 1,181人 |
| 熊本県 | 1,328人 |
| 大分県 | 720人 |
| 宮崎県 | 701人 |
| 鹿児島県 | 1,324人 |
| 沖縄県 | 853人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、島根県、福井県でした。
47都道府県の平均は2,168.5人、中央値は1,181人です。
東京都の16,293人は平均の7.5倍にあたります。
上位3都府県で30.6パーセント、1位と47位で44.5倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 医療施設歯科医師数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの医療施設歯科医師数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 16293 | 関東 | 116.06 |
| 2 | 大阪府 | 7724 | 近畿 | 87.95 |
| 3 | 神奈川県 | 7144 | 関東 | 77.38 |
| 4 | 愛知県 | 5895 | 中部 | 78.65 |
| 5 | 福岡県 | 5377 | 九州 | 105.10 |
| 6 | 埼玉県 | 5290 | 関東 | 72.10 |
| 7 | 千葉県 | 4851 | 関東 | 77.42 |
| 8 | 北海道 | 4147 | 北海道 | 80.68 |
| 9 | 兵庫県 | 4054 | 近畿 | 75.05 |
| 10 | 広島県 | 2449 | 中国 | 88.73 |
| 11 | 静岡県 | 2310 | 中部 | 64.49 |
| 12 | 京都府 | 1915 | 近畿 | 75.10 |
| 13 | 茨城県 | 1894 | 関東 | 66.69 |
| 14 | 新潟県 | 1875 | 中部 | 87.09 |
| 15 | 宮城県 | 1819 | 東北 | 79.78 |
| 16 | 岡山県 | 1708 | 中国 | 91.73 |
| 17 | 岐阜県 | 1660 | 中部 | 85.30 |
| 18 | 長野県 | 1568 | 中部 | 77.62 |
| 19 | 栃木県 | 1354 | 関東 | 70.93 |
| 20 | 福島県 | 1339 | 東北 | 74.80 |
| 21 | 熊本県 | 1328 | 九州 | 77.30 |
| 22 | 群馬県 | 1326 | 関東 | 69.32 |
| 23 | 鹿児島県 | 1324 | 九州 | 84.71 |
| 24 | 長崎県 | 1181 | 九州 | 92.05 |
| 25 | 三重県 | 1119 | 近畿 | 64.24 |
| 26 | 奈良県 | 933 | 近畿 | 71.44 |
| 27 | 山口県 | 924 | 中国 | 70.37 |
| 28 | 岩手県 | 907 | 東北 | 76.80 |
| 29 | 愛媛県 | 895 | 四国 | 68.53 |
| 30 | 沖縄県 | 853 | 九州 | 58.11 |
| 31 | 滋賀県 | 808 | 近畿 | 57.35 |
| 32 | 徳島県 | 793 | 四国 | 112.64 |
| 33 | 大分県 | 720 | 九州 | 65.04 |
| 34 | 宮崎県 | 701 | 九州 | 66.63 |
| 34 | 石川県 | 701 | 中部 | 62.70 |
| 36 | 和歌山県 | 690 | 近畿 | 76.41 |
| 37 | 香川県 | 685 | 四国 | 73.34 |
| 38 | 山形県 | 678 | 東北 | 65.13 |
| 39 | 青森県 | 673 | 東北 | 55.90 |
| 40 | 佐賀県 | 606 | 九州 | 75.66 |
| 41 | 富山県 | 605 | 中部 | 59.49 |
| 42 | 山梨県 | 592 | 中部 | 73.82 |
| 43 | 秋田県 | 582 | 東北 | 62.58 |
| 44 | 高知県 | 446 | 四国 | 65.98 |
| 45 | 福井県 | 441 | 中部 | 58.57 |
| 46 | 島根県 | 376 | 中国 | 57.14 |
| 47 | 鳥取県 | 366 | 中国 | 67.28 |
このグラフについての豆知識
医療施設で働く歯科医師
この指標は、病院や診療所などの医療施設で働く歯科医師の数です。
大学の研究者や行政機関の職員は含まれません。
当サイトには歯科診療所の数を扱った記事もあります。
施設の数と人の数を合わせて見ると、1施設あたりの体制が見えてきます。
実数も人口あたりも1位
人口10万人あたりでは東京都116.06人。
実数でも16,293人で1位です。
開業の場所を選べる職種では、患者の多い都市に人が集まりやすくなります。
それでも2位の徳島県が112.64人と迫っているのは、歯学部の存在と関係があるかもしれません。
数字は2022年のものです。
10年前とくらべると
全国の医療施設の歯科医師数は、2012年の99,659人から2022年の101,919人へ、この10年で2%増えました。
10年前も先頭は東京都です。
顔ぶれは変わりませんでした。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは愛知県で9%増です。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
医療施設の歯科医師数の順位で探してみます。
いちばん近かったのは【歯科診療所の数】全国66,818施設、実数1位の都が人口あたりでも1位で、順位相関は0.99でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.72)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た医療施設歯科医師数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 1819 | 秋田県 582 |
| 関東 | 東京都 16293 | 群馬県 1326 |
| 中部 | 愛知県 5895 | 福井県 441 |
| 近畿 | 大阪府 7724 | 和歌山県 690 |
| 中国 | 広島県 2449 | 鳥取県 366 |
| 四国 | 愛媛県 895 | 高知県 446 |
| 九州 | 福岡県 5377 | 佐賀県 606 |
まとめ
医療施設で働く歯科医師の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で16,293人、最も少ない鳥取県で366人でした。
実数でも人口あたりでも東京都が1位です。
ここまでの医療施設の歯科医師数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、医療施設で働く人に限った数であること。
2つ目は、歯科診療所の数とは別であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
人口10万人あたりでは東京都116.06人が1位、2位に徳島県112.64人が迫ります。
歯学部を持つ県が上位に入るのが特徴です。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の37.4パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が87.6人で最多でした。
歯科診療所や医師の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードI6201(医療施設歯科医師数)の2022年の値。人口10万人あたりは2022年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードI6201(医療施設歯科医師数)の2022年の値。
人口10万人あたりは2022年の総人口で割った参考値
