【雪の日数】1年の3分の1が雪の日という道県から、ほとんど降らない県まで

【雪の日数】1年の3分の1が雪の日という道県から、ほとんど降らない県まで

1年間に雪が降る日がどれくらいあるかは、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。

使うのは気象庁の平年値で、雪やみぞれが降ったと観測された日数を1991年から2020年まで30年間平均した値です。

47地点の平均は41.3日。
100日を超える道県がある一方で、1日もない県もありました。
降る日数と積もる量が別の話であることも、あわせて見ていきます。

47都道府県の単純平均

41.3日

雪日数(1991年〜2020年の30年平均)

最も多い 北海道

134.5日

最も少ない 沖縄県

0日

地図で見る雪日数

雪日数(1991年〜2020年の30年平均)
雪日数(1991年〜2020年の30年平均) 平年値(地点別、地上気象観測)(気象庁)をもとに作成。単位は日。 北海道 134.5日青森 119.5日岩手 111日宮城 81.4日秋田 108.9日山形 105.7日福島 87日茨城 21.9日栃木 23.6日群馬 26.1日埼玉 17.7日千葉 17.7日東京 8.5日神奈川 17.7日新潟 90.5日富山 71.8日石川 73.9日福井 69.2日山梨 19.4日長野 85.6日岐阜 33.4日静岡 4.1日愛知 23.7日三重 26.5日滋賀 49.3日京都 44.5日大阪 13.9日兵庫 26.9日奈良 33.9日和歌山 25.4日鳥取 54.7日島根 50.5日岡山 24.4日広島 33.6日山口 27.7日徳島 18.8日香川 19日愛媛 18.3日高知 10.3日福岡 23.4日佐賀 22.2日長崎 18.7日熊本 17.7日大分 17.3日宮崎 3.6日鹿児島 10日沖縄 0日
雪日数(日)
雪日数(1991年〜2020年の30年平均)
項目雪日数
北海道134.5日
青森県119.5日
岩手県111日
宮城県81.4日
秋田県108.9日
山形県105.7日
福島県87日
茨城県21.9日
栃木県23.6日
群馬県26.1日
埼玉県17.7日
千葉県17.7日
東京都8.5日
神奈川県17.7日
新潟県90.5日
富山県71.8日
石川県73.9日
福井県69.2日
山梨県19.4日
長野県85.6日
岐阜県33.4日
静岡県4.1日
愛知県23.7日
三重県26.5日
滋賀県49.3日
京都府44.5日
大阪府13.9日
兵庫県26.9日
奈良県33.9日
和歌山県25.4日
鳥取県54.7日
島根県50.5日
岡山県24.4日
広島県33.6日
山口県27.7日
徳島県18.8日
香川県19日
愛媛県18.3日
高知県10.3日
福岡県23.4日
佐賀県22.2日
長崎県18.7日
熊本県17.7日
大分県17.3日
宮崎県3.6日
鹿児島県10日
沖縄県0日

日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道と東北、そして北陸から山陰にかけての日本海側です。
淡いのは関東の南部と東海、四国、そして九州の南でした。

47地点の単純平均は41.3日、中央値は25.4日です。
平均を超えたのは16道県だけで、上位の道県が全体を大きく引き上げています。

平均と中央値が15.9日も離れているのは、100日を超える道県がある一方で10日未満の都県もあるという、幅の広い分布になっているためです。

順位都道府県雪日数(日)地方年間降雪量最深積雪
1北海道134.5北海道47934
2青森県119.5東北56732
3岩手県111.0東北20926
4秋田県108.9東北27322
5山形県105.7東北28525
6新潟県90.5中部13924
7福島県87.0東北12221
8長野県85.6中部16324
9宮城県81.4東北5915
10石川県73.9中部15726
11富山県71.8中部25334
12福井県69.2中部18626
13鳥取県54.7中国14028
14島根県50.5中国6817
15滋賀県49.3近畿8121
16京都府44.5近畿157
17奈良県33.9近畿53
18広島県33.6中国85
19岐阜県33.4中部3414
20山口県27.7中国22
21兵庫県26.9近畿11
22三重県26.5近畿63
23群馬県26.1関東1910
24和歌山県25.4近畿11
25岡山県24.4中国11
26愛知県23.7中部127
27栃木県23.6関東189
28福岡県23.4九州22
29佐賀県22.2九州42
30茨城県21.9関東127
31山梨県19.4中部2313
32香川県19.0四国11
33徳島県18.8四国21
34長崎県18.7九州43
35愛媛県18.3四国10
36熊本県17.7九州11
36埼玉県17.7関東168
36神奈川県17.7関東96
36千葉県17.7関東75
40大分県17.3九州10
41大阪府13.9近畿11
42高知県10.3四国11
43鹿児島県10.0九州22
44東京都8.5関東85
45静岡県4.1中部00
46宮崎県3.6九州00
47沖縄県0.0九州00
平年値(地点別、地上気象観測)(1991年〜2020年の30年平均、気象庁)をもとに作成

地方別に見る雪日数

地方別の平均(雪日数)
地方別の平均(雪日数) 平年値(地点別、地上気象観測)(1991年〜2020年の30年平均) 020406080100120北海道: 134.5日134.5日東北: 102.3日102.3日関東: 19日19日中部: 52.4日52.4日近畿: 31.5日31.5日中国: 38.2日38.2日四国: 16.6日16.6日九州: 14.1日14.1日北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(雪日数)
項目雪日数の平均
北海道134.5日
東北102.3日
関東19日
中部52.4日
近畿31.5日
中国38.2日
四国16.6日
九州14.1日

地方別に平均を出すと、日本海側と太平洋側の違いがそのまま出ます。

最も多いのは北海道の134.5日ですが、1道だけの数字なので他とは単純に比べられません。
県の集まりで見ると、東北6県が平均102.2日で最も多く、中部9県が52.4日、中国5県が38.2日と続きます。

少ないほうは近畿7府県が31.5日、関東7都県が19.0日、四国4県が16.6日、九州8県が14.1日でした。
東北と九州では7.2倍の差があります。

日本海に面する13道府県の平均は75.3日、それ以外の34都県は28.4日で、2.7倍の開きがあります。
中国5県が38.2日と関東より多いのは、鳥取県54.7日と島根県50.5日が押し上げているためです。

雪が降る日が多い5道県

上位5都道府県の雪日数
上位5都道府県の雪日数 平年値(地点別、地上気象観測)(1991年〜2020年の30年平均) 020406080100120北海道: 134.5日134.5日青森県: 119.5日119.5日岩手県: 111日111日秋田県: 108.9日108.9日山形県: 105.7日105.7日北海道青森県岩手県秋田県山形県
上位5都道府県の雪日数
項目雪日数
北海道134.5日
青森県119.5日
岩手県111日
秋田県108.9日
山形県105.7日
下位5都道府県の雪日数
下位5都道府県の雪日数 平年値(地点別、地上気象観測)(1991年〜2020年の30年平均) 0246810宮崎県: 3.6日3.6日静岡県: 4.1日4.1日東京都: 8.5日8.5日鹿児島県: 10日10日沖縄県宮崎県静岡県東京都鹿児島県
下位5都道府県の雪日数
項目雪日数
沖縄県0日
宮崎県3.6日
静岡県4.1日
東京都8.5日
鹿児島県10日

雪が降る日が多い上位5道県です。

北海道は134.5日、青森県は119.5日、岩手県は111.0日、秋田県は108.9日、山形県は105.7日でした。
北海道の134.5日は1年の36.8パーセントにあたります。
3日に1日以上は雪が降っている計算です。

6位以下は新潟県90.5日、福島県87.0日、長野県85.6日、宮城県81.4日、石川県73.9日と続きます。
100日を超えたのはこの5道県だけ、50日以上は14道県でした。

上位に並んだのは北海道と東北5県です。
東北で唯一入らなかったのは太平洋側の宮城県で、81.4日の9位でした。

降る日数と積もる量は別のランキング

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1年間に雪が降った日数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

雪日数と年間降雪量の相関係数は0.89で、たしかによく連動します。
ただ個別に見ると、大きくずれる県があります。

最もずれが大きいのは東京都です。
雪が降る日は8.5日で44位。
ところが年間降雪量は8センチで25位でした。
降る回数はほとんど最下位なのに、積もる量は真ん中まで来ています。

逆のパターンもあります。
兵庫県は雪が降る日が26.9日で21位ですが、年間降雪量は1センチで36位、最深積雪も1センチです。
和歌山県も25.4日の24位で降雪量1センチ、山口県は27.7日の20位で2センチ、奈良県は33.9日の17位で5センチでした。

つまり西日本には「何度も降るけれど積もらない」県があり、関東には「めったに降らないが降ると積もる」都県があります。
前者はみぞれ混じりの弱い雪が繰り返し降るパターン、後者は南岸低気圧が通ったときに一度でまとまった雪になるパターンだと考えられます。
この調査の雪日数はみぞれを含むため、前者の県では日数が伸びやすくなります。

もうひとつおもしろいのが最深積雪です。
1位は富山県の34センチで、北海道の34センチと並びます。
年間降雪量で1位の青森県は567センチもありながら、最深積雪は32センチで3位でした。

青森は繰り返し降っては消え、そのつど積み上げていくため合計が大きくなります。
一方、富山は一度に多く降って高く積もる形です。
「雪が多い」という言葉には、降る回数、降る合計、いちばん高く積もった深さという3つの意味が混ざっていることになります。

1月の日最低気温との関係も見てみると、寒さと雪はやはり別でした。
鳥取県は雪が降る日が54.7日で13位、年間降雪量は140センチで10位ですが、1月の日最低気温は1.1度で26位。
冷え込みは全国の真ん中なのに、雪はよく降る県です。
日本海から湿った空気が流れ込むかどうかが、寒さとは別に効いています。

雪が降る日が少ない5都県

雪が降る日が少ない下位5都県です。

沖縄県は0.0日、宮崎県は3.6日、静岡県は4.1日、東京都は8.5日、鹿児島県は10.0日でした。
北海道の134.5日とは134.5日の差があります。

沖縄県の0.0日は、30年の平年値として雪が観測されていないことを意味します。
年間降雪量も0センチ、最深積雪も0センチです。
同じく降雪量が0センチだったのは静岡県と宮崎県でした。

10日を下回ったのは沖縄県、宮崎県、静岡県、東京都の4都県です。
うち東京都と静岡県は、緯度で見ればもっと雪が降ってもよさそうな位置にあります。

鹿児島県が10.0日で43位に入っているのは意外に感じられるかもしれません。
1月の日最低気温は4.9度で全国2位の暖かさですが、それでも年に10日は雪が舞う計算になります。

このグラフについての豆知識

雪日数はみぞれも1日として数える

気象庁の雪日数は、雪やみぞれが降ったと観測された日をすべて数えます。
積もったかどうかは問いません。
ちらついただけの日も1日です。

そのため、この数字は「雪国かどうか」を測るものではありません。
積もる量を知りたいときは年間降雪量、いちばん高く積もった深さを知りたいときは最深積雪を見ることになります。
この記事の表には3つとも載せています。

降雪量は降った雪の深さを積み上げた合計です。
500センチを超えていても、5メートルの雪山ができるわけではありません。

1地点の観測値を県の代表にしている

数字は各都道府県の気象台がある1地点の平年値です。
埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根、山口県は下関で、それ以外は県庁所在地の観測所を使っています。

雪では、この1地点という制約がとりわけ大きく効きます。
同じ県でも山を挟んだ日本海側と太平洋側では、雪の量がまったく違うからです。

たとえば岐阜県は雪日数33.4日ですが、これは岐阜市の数字です。
県北部の飛騨地方には日本有数の豪雪地帯があります。
滋賀県も彦根の観測値であり、湖北の山間部とは大きく異なります。
県の代表値として読むときは、この点を意識してください。

日本一・世界一の積雪の記録

気象庁の観測では、1927年2月14日に滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山の山頂で、11メートル82センチの積雪が記録されています。
山岳での観測としては世界一の記録で、100年ちかくたったいまも破られていません。

ふだんの観測地点では、2013年2月26日に青森県の酸ヶ湯で記録された5メートル66センチが最も深い記録です。
この記事の雪日数で上位に入る青森県は、積雪の深さでも記録を持っています。

順位の並びがにている記事

1年間に雪が降った日数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

0.81という高い相関を示したのが【灯油への支出】年間9万円を超える県と、2千円に満たない県の差は51倍でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【みかん以外のかんきつ】全国14,157ha、四国と九州で8割近くを占める(順位相関-0.72)です。

似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。

地方のなかで見た雪日数

地方最も多い(日)最も少ない(日)
東北青森県 119.5宮城県 81.4
関東群馬県 26.1東京都 8.5
中部新潟県 90.5静岡県 4.1
近畿滋賀県 49.3大阪府 13.9
中国鳥取県 54.7岡山県 24.4
四国香川県 19.0高知県 10.3
九州福岡県 23.4沖縄県 0.0
平年値(地点別、地上気象観測)(1991年〜2020年の30年平均、気象庁)をもとに作成

まとめ

47都道府県の雪日数を比べると、最も多い北海道は134.5日、最も少ない沖縄県は0.0日でした。
北海道の134.5日は1年の36.8パーセントにあたります。
47地点の平均は41.3日、100日を超えたのは5道県です。

ここまでの1年間に雪が降った日数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、雪日数がみぞれを含み、積もったかどうかを問わないこと。
2つ目は、各県の気象台がある1地点の数字であること。
3つ目は1991年から2020年までの30年平均であることです。

東京都は雪が降る日が8.5日で44位ですが、年間降雪量は8センチで25位。
逆に兵庫県は26.9日の21位で降雪量1センチでした。
降る回数と積もる量は、別の県が上位に来ます。

最深積雪で見ると1位は富山県の34センチで、降雪量1位の青森県は32センチの3位です。
「雪が多い」という言葉には3つの意味が混ざっています。
冬の寒さや日照時間を比べた記事とあわせて読むと、その違いがよく分かります。

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出典

  • 統計名: 平年値(地点別、地上気象観測)
  • 調査年: 1991年〜2020年の30年平均
  • 公開元: 気象庁
  • 参照URL: https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/normal/index.html
  • 備考: 各都道府県の気象台所在地1地点の平年値。埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根、山口県は下関、他は県庁所在地。雪日数はみぞれを含み雪が降ったと観測された日数で、積もったかどうかは問わない。降雪量は降った雪の深さを積み上げた合計
  • 考察の参照: 気象庁「歴代全国ランキング(最深積雪)」(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php)

注記: 各都道府県の気象台所在地1地点の平年値。
埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根、山口県は下関、他は県庁所在地。
雪日数はみぞれを含み雪が降ったと観測された日数で、積もったかどうかは問わない。
降雪量は降った雪の深さを積み上げた合計

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