建設業者の数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
全国39万1,259業者のうち、東京都が30,438業者で1位。
2位の大阪府とは1.13倍の僅差でした。
47都道府県の単純平均
8,325業者
建設業者数(2023年)
最も多い 東京都
30,438業者
最も少ない 徳島県
2,464業者
地方でまとめると、北海道が四国の5.0倍
建設の仕事は、人が住むところには必ずあります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の27.8パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18パーセント、近畿7府県が17.6パーセント、九州・沖縄8県が13.5パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が8.2パーセント、中国5県が7.3パーセント、北海道が4.1パーセント、四国4県が3.3パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中国5県が405.1業者、東北6県が387.5業者、九州・沖縄8県が377.4業者の順に多く、最も少ないのは関東7都県が250.3業者です。
地図で見ると、上位5県は地方がばらける
| 項目 | 建設業者数 |
|---|---|
| 北海道 | 16,173業者 |
| 青森県 | 6,349業者 |
| 岩手県 | 4,030業者 |
| 宮城県 | 7,386業者 |
| 秋田県 | 3,607業者 |
| 山形県 | 3,875業者 |
| 福島県 | 6,988業者 |
| 茨城県 | 9,426業者 |
| 栃木県 | 5,465業者 |
| 群馬県 | 6,530業者 |
| 埼玉県 | 24,240業者 |
| 千葉県 | 13,821業者 |
| 東京都 | 30,438業者 |
| 神奈川県 | 19,042業者 |
| 新潟県 | 10,648業者 |
| 富山県 | 4,267業者 |
| 石川県 | 3,941業者 |
| 福井県 | 3,684業者 |
| 山梨県 | 3,050業者 |
| 長野県 | 6,547業者 |
| 岐阜県 | 8,181業者 |
| 静岡県 | 10,927業者 |
| 愛知県 | 19,049業者 |
| 三重県 | 6,029業者 |
| 滋賀県 | 4,585業者 |
| 京都府 | 6,944業者 |
| 大阪府 | 26,880業者 |
| 兵庫県 | 16,292業者 |
| 奈良県 | 4,067業者 |
| 和歌山県 | 4,156業者 |
| 鳥取県 | 2,571業者 |
| 島根県 | 2,792業者 |
| 岡山県 | 6,351業者 |
| 広島県 | 10,380業者 |
| 山口県 | 6,549業者 |
| 徳島県 | 2,464業者 |
| 香川県 | 3,116業者 |
| 愛媛県 | 4,809業者 |
| 高知県 | 2,670業者 |
| 福岡県 | 20,905業者 |
| 佐賀県 | 2,483業者 |
| 長崎県 | 5,174業者 |
| 熊本県 | 6,219業者 |
| 大分県 | 4,311業者 |
| 宮崎県 | 4,144業者 |
| 鹿児島県 | 5,492業者 |
| 沖縄県 | 4,212業者 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、埼玉県、愛知県、神奈川県です。
ただし上位の差が小さいため、濃淡はゆるやかです。
淡いのは徳島県、佐賀県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は8,324.7業者、中央値は6,029業者です。
東京都の30,438業者は平均の3.7倍にあたります。
上位3都府県で20.8パーセント、1位と47位で12.4倍。
全国に広く行き渡った統計です。
| 順位 | 都道府県 | 建設業者数(業者) | 地方 | 人口10万人あたりの建設業者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 30438 | 関東 | 216.09 |
| 2 | 大阪府 | 26880 | 近畿 | 306.74 |
| 3 | 埼玉県 | 24240 | 関東 | 330.65 |
| 4 | 福岡県 | 20905 | 九州 | 409.66 |
| 5 | 愛知県 | 19049 | 中部 | 254.77 |
| 6 | 神奈川県 | 19042 | 関東 | 206.33 |
| 7 | 兵庫県 | 16292 | 近畿 | 303.39 |
| 8 | 北海道 | 16173 | 北海道 | 317.62 |
| 9 | 千葉県 | 13821 | 関東 | 220.89 |
| 10 | 静岡県 | 10927 | 中部 | 307.37 |
| 11 | 新潟県 | 10648 | 中部 | 500.85 |
| 12 | 広島県 | 10380 | 中国 | 379.11 |
| 13 | 茨城県 | 9426 | 関東 | 333.66 |
| 14 | 岐阜県 | 8181 | 中部 | 423.67 |
| 15 | 宮城県 | 7386 | 東北 | 326.24 |
| 16 | 福島県 | 6988 | 東北 | 395.47 |
| 17 | 京都府 | 6944 | 近畿 | 273.93 |
| 18 | 山口県 | 6549 | 中国 | 504.55 |
| 19 | 長野県 | 6547 | 中部 | 326.70 |
| 20 | 群馬県 | 6530 | 関東 | 343.32 |
| 21 | 岡山県 | 6351 | 中国 | 343.85 |
| 22 | 青森県 | 6349 | 東北 | 536.23 |
| 23 | 熊本県 | 6219 | 九州 | 363.90 |
| 24 | 三重県 | 6029 | 近畿 | 349.10 |
| 25 | 鹿児島県 | 5492 | 九州 | 354.55 |
| 26 | 栃木県 | 5465 | 関東 | 288.09 |
| 27 | 長崎県 | 5174 | 九州 | 408.37 |
| 28 | 愛媛県 | 4809 | 四国 | 372.50 |
| 29 | 滋賀県 | 4585 | 近畿 | 325.87 |
| 30 | 大分県 | 4311 | 九州 | 393.34 |
| 31 | 富山県 | 4267 | 中部 | 423.73 |
| 32 | 沖縄県 | 4212 | 九州 | 286.92 |
| 33 | 和歌山県 | 4156 | 近畿 | 465.92 |
| 34 | 宮崎県 | 4144 | 九州 | 397.70 |
| 35 | 奈良県 | 4067 | 近畿 | 313.81 |
| 36 | 岩手県 | 4030 | 東北 | 346.52 |
| 37 | 石川県 | 3941 | 中部 | 355.37 |
| 38 | 山形県 | 3875 | 東北 | 377.68 |
| 39 | 福井県 | 3684 | 中部 | 495.16 |
| 40 | 秋田県 | 3607 | 東北 | 394.64 |
| 41 | 香川県 | 3116 | 四国 | 336.50 |
| 42 | 山梨県 | 3050 | 中部 | 383.17 |
| 43 | 島根県 | 2792 | 中国 | 429.54 |
| 44 | 高知県 | 2670 | 四国 | 400.90 |
| 45 | 鳥取県 | 2571 | 中国 | 478.77 |
| 46 | 佐賀県 | 2483 | 九州 | 312.33 |
| 47 | 徳島県 | 2464 | 四国 | 354.53 |
建設業者が多い5都府県
建設業者が多い上位5都府県です。
東京都は30,438業者、大阪府は26,880業者、埼玉県は24,240業者でした。
東京都は2位の大阪府の1.13倍で、上位は接近しています。
4位以下は愛知県、神奈川県と続き、上位5都府県で全国の31.1パーセント。
上位3都府県で20.8パーセント、上位10都道府県で50.5パーセントでした。
1位のシェアは7.8パーセントにとどまります。
建設業は全国どこにでも必要な仕事であり、特定の都府県に集中しにくい産業だと分かります。
人口あたりでは雪国と地方が上位に並びます
ここからは統計を離れて、建設業者数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、順位が入れ替わります。
1位は青森県の536.23業者、2位は山口県504.55業者、3位は新潟県500.85業者。
4位以下にも東北や日本海側の県が続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都216.09業者、神奈川県206.33業者。
青森県と神奈川県では2.6倍の開きです。
実数1位の東京都が人口あたりでは46位。
大都市は建設の需要も大きいはずですが、1業者あたりの規模が大きく、数としては住民あたりで少なくなると考えられます。
人口あたりの上位に青森県、新潟県といった雪国が並ぶのも目を引きます。
除雪や凍害への対応など、寒冷地ならではの仕事が地元の業者を支えている面がありそうですが、この統計からその中身までは分かりません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中国5県が405.1業者で最も多く、関東7都県が250.3業者で最も少なくなります。
東北6県387.5業者と九州・沖縄8県377.4業者がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
建設業者が少ない5県
建設業者が少ない下位5県です。
徳島県は2,464業者、佐賀県は2,483業者、鳥取県は2,571業者でした。
東京都の30,438業者とは12.4倍の差があります。
12.4倍という開きは、この一連の記事のなかでもかなり小さいほうです。
人が住む場所には必ず建設の仕事があることの表れでしょう。
47都道府県の中央値は6,029業者。
平均は8,324.7業者なので、平均が中央値の1.4倍です。
1位と47位で12.4倍。読むときに気をつけたいこと
建設業の許可を受けた業者の数
この指標は建設業者の数です。
事業所の規模を問わず1業者として数えられるため、全国39万1,259という大きな数字になります。
1位と47位の差が12.4倍にとどまるのは、住宅の修繕から道路の維持まで、建設の仕事が全国どこにでもあるからだと考えられます。
人口あたりでは雪国が上位
人口10万人あたりの1位は青森県536.23業者。
新潟県も3位に入り、日本海側の県が上位に並びます。
実数1位の東京都は人口あたりでは46位。
数の多さと密度の高さは、別の話だとよく分かる統計です。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の建設業者数は、2013年の233,988業者から2023年の391,259業者へ、この10年でおよそ67%増えました。
1位は2013年も東京都で、10年たっても変わっていません。
伸びがいちばん大きかったのは埼玉県で、150%増でした。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
建設業者数の順位で探してみます。
並びが最も重なったのは【警察部門の職員数】全国28万7,631人、実数も人口あたりも同じ都が1位で、相関は0.97です。
正反対だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きていますで、相関は-0.72です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た建設業者数
| 地方 | 最も多い(業者) | 最も少ない(業者) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 7386 | 秋田県 3607 |
| 関東 | 東京都 30438 | 栃木県 5465 |
| 中部 | 愛知県 19049 | 山梨県 3050 |
| 近畿 | 大阪府 26880 | 奈良県 4067 |
| 中国 | 広島県 10380 | 鳥取県 2571 |
| 四国 | 愛媛県 4809 | 徳島県 2464 |
| 九州 | 福岡県 20905 | 佐賀県 2483 |
まとめ
建設業者の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で30,438業者、最も少ない徳島県で2,464業者でした。
1位と47位の差は12.4倍と、かなり小さい開きです。
建設業者数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、業者の規模は問わない数であること。
2つ目は、働く人の数とは別の統計であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは青森県536.23業者が1位、神奈川県206.33業者が47位。
実数1位の東京都も人口あたりでは46位まで下がります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の27.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは中国5県が405.1業者で最多でした。
新築住宅の着工戸数や着工建築物の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【道路実延長】全国123万キロのうち1位だけで7.4%、面積の効き方を確かめます
- 【中型トラックの輸送量】全国5.9億トン、開きは34.2倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードC3306(建設業者数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードC3306(建設業者数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
