1年間にどれだけ建物が建ったか。
数そのものは人口の多い都が1位ですが、人口あたりに直すとその都が47位まで落ちます。
土地に余裕のある地域ほど、新しく建てる機会が多いということです。
使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2024年)のデータです。
全国48万7,774棟のうち、東京都が4万257棟で1位。
ただし人口10万人あたりで見ると、東京都は47位まで落ちます。
47都道府県の単純平均
10,378棟
着工建築物数(2024年)
最も多い 東京都
40,257棟
最も少ない 高知県
2,237棟
地図で見る
| 項目 | 着工建築物数 |
|---|---|
| 北海道 | 16,588棟 |
| 青森県 | 4,789棟 |
| 岩手県 | 5,294棟 |
| 宮城県 | 9,598棟 |
| 秋田県 | 3,854棟 |
| 山形県 | 5,135棟 |
| 福島県 | 7,758棟 |
| 茨城県 | 13,440棟 |
| 栃木県 | 8,792棟 |
| 群馬県 | 9,764棟 |
| 埼玉県 | 32,255棟 |
| 千葉県 | 24,961棟 |
| 東京都 | 40,257棟 |
| 神奈川県 | 31,464棟 |
| 新潟県 | 11,328棟 |
| 富山県 | 7,496棟 |
| 石川県 | 5,936棟 |
| 福井県 | 3,661棟 |
| 山梨県 | 4,236棟 |
| 長野県 | 11,123棟 |
| 岐阜県 | 8,610棟 |
| 静岡県 | 15,604棟 |
| 愛知県 | 35,192棟 |
| 三重県 | 7,411棟 |
| 滋賀県 | 6,983棟 |
| 京都府 | 8,338棟 |
| 大阪府 | 25,474棟 |
| 兵庫県 | 17,415棟 |
| 奈良県 | 4,402棟 |
| 和歌山県 | 3,305棟 |
| 鳥取県 | 2,720棟 |
| 島根県 | 2,580棟 |
| 岡山県 | 7,548棟 |
| 広島県 | 9,582棟 |
| 山口県 | 4,992棟 |
| 徳島県 | 2,692棟 |
| 香川県 | 4,249棟 |
| 愛媛県 | 4,742棟 |
| 高知県 | 2,237棟 |
| 福岡県 | 18,659棟 |
| 佐賀県 | 3,774棟 |
| 長崎県 | 3,989棟 |
| 熊本県 | 8,778棟 |
| 大分県 | 4,484棟 |
| 宮崎県 | 5,047棟 |
| 鹿児島県 | 6,294棟 |
| 沖縄県 | 4,944棟 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、愛知県、埼玉県、神奈川県、大阪府です。
人口の分布に近い地図になります。
淡いのは高知県、島根県、徳島県、鳥取県、和歌山県でした。
47都道府県の平均は1万378.2棟、中央値は7,411棟です。
東京都の4万257棟は平均の3.9倍にあたります。
上位3都県で22.1パーセント、1位と47位で18.0倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 着工建築物数(棟) | 地方 | 人口10万人あたりの着工建築物数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 40257 | 関東 | 283.94 |
| 2 | 愛知県 | 35192 | 中部 | 471.74 |
| 3 | 埼玉県 | 32255 | 関東 | 439.92 |
| 4 | 神奈川県 | 31464 | 関東 | 341.07 |
| 5 | 大阪府 | 25474 | 近畿 | 290.9 |
| 6 | 千葉県 | 24961 | 関東 | 399.31 |
| 7 | 福岡県 | 18659 | 九州 | 366.44 |
| 8 | 兵庫県 | 17415 | 近畿 | 326.31 |
| 9 | 北海道 | 16588 | 北海道 | 328.93 |
| 10 | 静岡県 | 15604 | 中部 | 442.42 |
| 11 | 茨城県 | 13440 | 関東 | 478.97 |
| 12 | 新潟県 | 11328 | 中部 | 539.69 |
| 13 | 長野県 | 11123 | 中部 | 559.79 |
| 14 | 群馬県 | 9764 | 関東 | 516.61 |
| 15 | 宮城県 | 9598 | 東北 | 426.96 |
| 16 | 広島県 | 9582 | 中国 | 353.06 |
| 17 | 栃木県 | 8792 | 関東 | 466.42 |
| 18 | 熊本県 | 8778 | 九州 | 517.27 |
| 19 | 岐阜県 | 8610 | 中部 | 449.37 |
| 20 | 京都府 | 8338 | 近畿 | 330.87 |
| 21 | 福島県 | 7758 | 東北 | 445.09 |
| 22 | 岡山県 | 7548 | 中国 | 412.23 |
| 23 | 富山県 | 7496 | 中部 | 751.86 |
| 24 | 三重県 | 7411 | 近畿 | 433.14 |
| 25 | 滋賀県 | 6983 | 近畿 | 498.07 |
| 26 | 鹿児島県 | 6294 | 九州 | 410.84 |
| 27 | 石川県 | 5936 | 中部 | 540.62 |
| 28 | 岩手県 | 5294 | 東北 | 462.36 |
| 29 | 山形県 | 5135 | 東北 | 507.91 |
| 30 | 宮崎県 | 5047 | 九州 | 488.58 |
| 31 | 山口県 | 4992 | 中国 | 389.7 |
| 32 | 沖縄県 | 4944 | 九州 | 337.24 |
| 33 | 青森県 | 4789 | 東北 | 411.07 |
| 34 | 愛媛県 | 4742 | 四国 | 371.63 |
| 35 | 大分県 | 4484 | 九州 | 413.27 |
| 36 | 奈良県 | 4402 | 近畿 | 342.57 |
| 37 | 香川県 | 4249 | 四国 | 463.36 |
| 38 | 山梨県 | 4236 | 中部 | 535.52 |
| 39 | 長崎県 | 3989 | 九州 | 318.61 |
| 40 | 秋田県 | 3854 | 東北 | 429.65 |
| 41 | 佐賀県 | 3774 | 九州 | 478.93 |
| 42 | 福井県 | 3661 | 中部 | 495.4 |
| 43 | 和歌山県 | 3305 | 近畿 | 375.57 |
| 44 | 鳥取県 | 2720 | 中国 | 512.24 |
| 45 | 徳島県 | 2692 | 四国 | 392.99 |
| 46 | 島根県 | 2580 | 中国 | 401.87 |
| 47 | 高知県 | 2237 | 四国 | 341.01 |
着工建築物が多い5都府県
着工建築物が多い上位5都府県です。
東京都は4万257棟、愛知県は3万5,192棟、埼玉県は3万2,255棟、神奈川県は3万1,464棟、大阪府は2万5,474棟でした。
東京都は2位の愛知県の1.14倍で、上位は接近しています。
6位以下は千葉県2万4,961棟、福岡県1万8,659棟、兵庫県1万7,415棟と続きます。
上位3都県で全国の22.1パーセント、上位5都府県で33.8パーセント、上位10都道府県で52.9パーセント。
1位のシェアは8.3パーセントにとどまります。
人口あたりの1位は富山県、東京都は47位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は着工建築物数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、北陸と中部の内陸が上位に来ます。
1位は富山県の751.9棟、2位は長野県559.8棟、3位は石川県540.6棟。
4位は新潟県539.7棟、5位は山梨県535.5棟、6位は熊本県517.3棟と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都283.9棟、大阪府290.9棟、長崎県318.6棟、兵庫県326.3棟。
富山県と東京都では2.6倍の開きです。
実数1位の東京都が人口あたりでは47位、実数5位の大阪府も46位。
大都市がそろって下位に並びます。
この指標は建築物の「棟数」です。
都市部では1棟のマンションに多くの世帯が入るため、住む人の数のわりに棟数は少なくなります。
一戸建てが中心の地域では、同じ世帯数でも棟数が多くなると考えられます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が531.8棟で最も多く、北海道が328.9棟で最も少なくなります。
東北6県447.2棟、関東7都県418.0棟と続きました。
実数で見ると順位は変わる
着工建築物が少ない5県
着工建築物が少ない下位5県です。
高知県は2,237棟、島根県は2,580棟、徳島県は2,692棟、鳥取県は2,720棟、和歌山県は3,305棟でした。
東京都の4万257棟とは18.0倍の差があります。
ただし人口10万人あたりで見ると、鳥取県は8位まで上がります。
人口の少なさが数字を押し下げているだけです。
47都道府県の中央値は7,411棟。
平均は1万378.2棟なので、平均が中央値の1.4倍にとどまります。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の33.0パーセント、中部9県が21.2パーセント、近畿7府県が15.0パーセント、九州・沖縄8県が11.5パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が7.5パーセント、中国5県が5.6パーセント、北海道が3.4パーセント、四国4県が2.9パーセントでした。
人口の分布に近い形です。
人口10万人あたりの平均で見ると順番が変わります。
中部9県が531.8棟で1位、東北6県が447.2棟で2位、関東7都県が418.0棟で3位。
北海道は328.9棟で最下位、近畿7府県も371.1棟で下から3番目でした。
このグラフについての豆知識
棟数であって戸数ではない
この指標は着工された建築物の棟数です。
住宅の戸数ではありません。
1棟のマンションに100戸あっても、1棟として数えられます。
住宅以外の建物も含みます。
事務所、店舗、工場、倉庫なども棟数に入ります。
都市ほど棟数が少なくなる
人口10万人あたりでは富山県751.9棟、東京都283.9棟で2.6倍。
実数1位の東京都が人口あたりでは最下位です。
集合住宅が多い都市では、同じ人数を1棟あたり多くの世帯で受け止めます。
一戸建てが中心の地域では棟数が増えるため、人口あたりでは地方が上位に来ることになります。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の着工建築物数は、2014年の582,115棟から2024年の487,774棟へ、この10年でおよそ16%減りました。
2014年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは鳥取県で13%増です。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
着工建築物数の順位で探してみます。
1という高い相関を示したのが【着工した住宅用の建物】全国42万2,571棟、北陸が人口あたり上位でした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.8)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た着工建築物数
| 地方 | 最も多い(棟) | 最も少ない(棟) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 9598 | 秋田県 3854 |
| 関東 | 東京都 40257 | 栃木県 8792 |
| 中部 | 愛知県 35192 | 福井県 3661 |
| 近畿 | 大阪府 25474 | 和歌山県 3305 |
| 中国 | 広島県 9582 | 島根県 2580 |
| 四国 | 愛媛県 4742 | 高知県 2237 |
| 九州 | 福岡県 18659 | 佐賀県 3774 |
まとめ
1年間に着工された建築物の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で4万257棟、最も少ない高知県で2,237棟でした。
人口10万人あたりでは東京都が47位まで落ちます。
着工建築物数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、棟数であって住宅の戸数ではないこと。
2つ目は、住宅以外の建物も含むこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは富山県751.9棟が1位、東京都283.9棟が47位。
北陸と中部の内陸が上位に来ます。
地方別の人口あたり平均は中部9県531.8棟が最多、北海道328.9棟が最少でした。
一戸建て住宅や総住宅数の推移を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【民営借家の数】全国1,568万戸、1位と47位で60.1倍という大きな開き
- 【木造住宅の数】全国3,008万戸、人口あたりは雪国が上位に並ぶ
- 【建設業者の数】全国39万1,259、人口あたり1位は青森県
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードC3301(着工建築物数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードC3301(着工建築物数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
