築50年を過ぎた建物などを登録する登録有形文化財。
どこの都道府県に多いのでしょうか。
このランキングは、文化庁の「都道府県別指定等文化財件数」をもとにしています。
2026年8月1日現在の件数です。
全国では14,886件。
1都道府県あたりの平均は317件、中央値は269件です。
最も多い大阪府905件と最も少ない沖縄県91件の差は814件、倍率にすると9.9倍でした。
47都道府県の単純平均
317件
登録有形文化財(建造物)の件数(2026年8月1日現在)
最も多い 大阪府
905件
最も少ない 沖縄県
91件
47都道府県の登録有形文化財(建造物)の件数
| 項目 | 登録有形文化財(建造物)の件数 |
|---|---|
| 北海道 | 160件 |
| 青森県 | 111件 |
| 岩手県 | 122件 |
| 宮城県 | 237件 |
| 秋田県 | 230件 |
| 山形県 | 219件 |
| 福島県 | 269件 |
| 茨城県 | 310件 |
| 栃木県 | 272件 |
| 群馬県 | 363件 |
| 埼玉県 | 233件 |
| 千葉県 | 326件 |
| 東京都 | 487件 |
| 神奈川県 | 350件 |
| 新潟県 | 582件 |
| 富山県 | 164件 |
| 石川県 | 284件 |
| 福井県 | 266件 |
| 山梨県 | 194件 |
| 長野県 | 670件 |
| 岐阜県 | 288件 |
| 静岡県 | 321件 |
| 愛知県 | 574件 |
| 三重県 | 331件 |
| 滋賀県 | 511件 |
| 京都府 | 701件 |
| 大阪府 | 905件 |
| 兵庫県 | 836件 |
| 奈良県 | 366件 |
| 和歌山県 | 407件 |
| 鳥取県 | 259件 |
| 島根県 | 213件 |
| 岡山県 | 387件 |
| 広島県 | 321件 |
| 山口県 | 146件 |
| 徳島県 | 222件 |
| 香川県 | 449件 |
| 愛媛県 | 193件 |
| 高知県 | 296件 |
| 福岡県 | 255件 |
| 佐賀県 | 133件 |
| 長崎県 | 140件 |
| 熊本県 | 233件 |
| 大分県 | 231件 |
| 宮崎県 | 102件 |
| 鹿児島県 | 126件 |
| 沖縄県 | 91件 |
日本地図で見ると、色の濃さがはっきり分かれます。
上位は大阪府905件、兵庫県836件、京都府701件、長野県670件、新潟県582件。
6位は愛知県574件、7位は滋賀県511件、8位は東京都487件です。
上位5つだけで全国の25%を占めます。
上位3つでも16%です。
一方で下のほうは青森県111件、宮崎県102件、沖縄県91件。
中央値は269件で、平均の317件を大きく下回ります。
少数の都道府県に集まっている形です。
| 順位 | 都道府県 | 登録有形文化財(建造物)の件数(件) | 地方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 大阪府 | 905 | 近畿 |
| 2 | 兵庫県 | 836 | 近畿 |
| 3 | 京都府 | 701 | 近畿 |
| 4 | 長野県 | 670 | 中部 |
| 5 | 新潟県 | 582 | 中部 |
| 6 | 愛知県 | 574 | 中部 |
| 7 | 滋賀県 | 511 | 近畿 |
| 8 | 東京都 | 487 | 関東 |
| 9 | 香川県 | 449 | 四国 |
| 10 | 和歌山県 | 407 | 近畿 |
| 11 | 岡山県 | 387 | 中国 |
| 12 | 奈良県 | 366 | 近畿 |
| 13 | 群馬県 | 363 | 関東 |
| 14 | 神奈川県 | 350 | 関東 |
| 15 | 三重県 | 331 | 近畿 |
| 16 | 千葉県 | 326 | 関東 |
| 17 | 広島県 | 321 | 中国 |
| 17 | 静岡県 | 321 | 中部 |
| 19 | 茨城県 | 310 | 関東 |
| 20 | 高知県 | 296 | 四国 |
| 21 | 岐阜県 | 288 | 中部 |
| 22 | 石川県 | 284 | 中部 |
| 23 | 栃木県 | 272 | 関東 |
| 24 | 福島県 | 269 | 東北 |
| 25 | 福井県 | 266 | 中部 |
| 26 | 鳥取県 | 259 | 中国 |
| 27 | 福岡県 | 255 | 九州 |
| 28 | 宮城県 | 237 | 東北 |
| 29 | 熊本県 | 233 | 九州 |
| 29 | 埼玉県 | 233 | 関東 |
| 31 | 大分県 | 231 | 九州 |
| 32 | 秋田県 | 230 | 東北 |
| 33 | 徳島県 | 222 | 四国 |
| 34 | 山形県 | 219 | 東北 |
| 35 | 島根県 | 213 | 中国 |
| 36 | 山梨県 | 194 | 中部 |
| 37 | 愛媛県 | 193 | 四国 |
| 38 | 富山県 | 164 | 中部 |
| 39 | 北海道 | 160 | 北海道 |
| 40 | 山口県 | 146 | 中国 |
| 41 | 長崎県 | 140 | 九州 |
| 42 | 佐賀県 | 133 | 九州 |
| 43 | 鹿児島県 | 126 | 九州 |
| 44 | 岩手県 | 122 | 東北 |
| 45 | 青森県 | 111 | 東北 |
| 46 | 宮崎県 | 102 | 九州 |
| 47 | 沖縄県 | 91 | 九州 |
登録有形文化財(建造物)の件数が多い5都道府県
件数が多い上位5都道府県です。
1位は大阪府の905件。
2位の兵庫県は836件で、1.08倍の差がつきました。
3位は701件、4位は670件、5位は582件と続きます。
上位5つを合わせると3,694件。
全国14,886件の25%にあたります。
6位以下は愛知県574件、滋賀県511件、東京都487件。
5位と8位のあいだは95件で、このあたりから件数の落ち方がゆるやかになります。
1位の大阪府は、1都道府県あたりの平均317件の2.9倍。
中央値269件とくらべると3.4倍にあたります。
順位が下がるにつれて件数の落ち方はゆるやかになります。
1位から3位までの幅は204件ありますが、3位から8位までは214件しかありません。
ランキングの形としては、上のほうに大きく偏った並びだといえます。
9位以下は香川県449件、和歌山県407件、岡山県387件。
10位でも407件あり、全国の1都道府県あたりの平均317件を上回っています。
指定とは違う顔ぶれ
重要文化財の建造物とは、上位の顔ぶれが変わります。
重要文化財では京都・奈良・滋賀と古都が並びましたが、この制度では大阪府905件が1位、兵庫県836件が2位。
4位に長野県670件、5位に新潟県582件が入ります。
登録有形文化財は1996年に始まった新しい制度です。
指定文化財が「厳しく守る」のに対し、登録は使いながら残すことを目的にしています。
外観を大きく変えなければ改修もでき、店や住まいとして今も使われています。
対象になるのは築50年を過ぎた建物。
明治から昭和にかけての近代建築が中心です。
古代や中世の寺社が中心の指定文化財とは、時代がまるで違います。
大阪や兵庫が上位に来るのは、近代に港町や商都として栄え、洋館や商家、工場、橋が多く建てられたからでしょう。
倍率は9.9倍。
指定の建造物25.8倍より小さく、どの都道府県にも近代の建物が残っていることがわかります。
数字の大小をそのまま「価値の差」と読まないほうがよさそうです。
国の指定は、残っているもののうち申請と審査を経たものに限られます。
指定されていないだけで、その土地に大切に守られてきたものは数えきれません。
1位の大阪府と47位の沖縄県の差は9.9倍。
ランキングとしては大きな開きですが、これは制度の対象になった件数の差だということを頭に置いて読んでください。
登録有形文化財(建造物)の件数が少ない5都道府県
件数が少ない下位5都道府県です。
最も少ないのは沖縄県の91件。
46位は102件、45位は111件、44位は122件、43位は126件でした。
下位5つを合わせても552件で、1位の大阪府1つに届きません。
倍率にすると1位と47位で9.9倍の開きです。
ただし件数の少なさは、その土地に歴史がないという意味ではありません。
国の指定は、残っているもののうち申請と審査を経たものに限られます。
木造の建物は火事や地震で失われやすく、古い建物がどれだけ残ったかは災害の歴史にも左右されます。
都道府県や市町村が指定した文化財は、この数字に入っていません。
地域で大切にされているものの多くは、そちらに数えられています。
40位から42位は山口県146件、長崎県140件、佐賀県133件。
下位のほうは91件から146件のあいだに10県以上が並んでいて、わずかな差で順位が入れかわります。
この範囲では、順位そのものにあまり意味はありません。
地方別に見る
地方ごとに県の平均を出すと、近畿7府県が580件で最も多くなります。
中部9県371件、関東7都県334件、四国4県290件が続きました。
最も少ないのは北海道の160件です。
1位の近畿7府県とは3.6倍の開きがありました。
このグラフについての豆知識
使いながら残す制度
登録有形文化財は、所有者の申請にもとづいて登録されます。
指定文化財のように現状を変えることが強く制限されるわけではなく、外観の4分の1までなら変更できます。
古い建物をカフェや宿にして使い続ける例が各地にあります。
件数は指定より多い
全国の登録有形文化財(建造物)は1万4,886件。
重要文化財の建造物2,607件の5.7倍にあたります。
制度が新しく、対象になる年代が近いぶん、数はこれからも増えていくと考えられます。
この統計について
文化庁が都道府県別の指定等文化財件数として公表しているものです。
この記事の数字は2026年8月1日現在の件数です。
文化財は建っている場所、置かれている場所で数えます。
その土地で作られたものとは限らず、博物館や寺社が他の土地から受け継いだものもふくまれます。
国が指定したものだけの件数です。
都道府県や市町村が指定した文化財は、この数字には入っていません。
地方のなかで見た登録有形文化財(建造物)の件数
| 地方 | 最も多い(件) | 最も少ない(件) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 269 | 青森県 111 |
| 関東 | 東京都 487 | 埼玉県 233 |
| 中部 | 長野県 670 | 富山県 164 |
| 近畿 | 大阪府 905 | 三重県 331 |
| 中国 | 岡山県 387 | 山口県 146 |
| 四国 | 香川県 449 | 愛媛県 193 |
| 九州 | 福岡県 255 | 沖縄県 91 |
まとめ
登録有形文化財(建造物)の件数は全国で14,886件。
最も多い大阪府905件と最も少ない沖縄県91件の差は9.9倍でした。
大阪・兵庫・京都が上位。
明治から昭和の建物が対象なので、古代からの寺社が中心の指定文化財とは違う顔ぶれになりました。
上位5つで全国の25%を占め、地方別では近畿7府県が580件で最も多く、北海道が160件で最も少ない結果です。
この数字は国が指定したものだけを数えています。
都道府県や市町村が指定した文化財は入っていません。
件数が少ない土地に見どころがないわけではないことは、読むときに気をつけてください。
1都道府県あたりの平均は317件、中央値は269件。
平均が中央値を大きく上回るのは、上位のいくつかが全体を引き上げているためです。
真ん中あたりの都道府県の実感に近いのは、中央値のほうになります。
文化財は、その土地の歴史がどれだけ形として残ったかを映すものです。
件数の多さは残ったものの数であって、その土地に何があったかをすべて表しているわけではありません。
ほかの文化財の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 都道府県別指定等文化財件数
- 調査年: 2026年8月1日現在
- 公開元: 文化庁
- 参照URL: https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/shitei.html
- 備考: 築50年を過ぎた建物などを登録する制度。指定文化財より件数が多く、活用しながら残すことを目的にしている。文化庁の統計を加工して47グラフが作成
注記: 築50年を過ぎた建物などを登録する制度。
指定文化財より件数が多く、活用しながら残すことを目的にしている。
文化庁の統計を加工して47グラフが作成
