重要文化財の指定件数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字です。
全国13,483件のうち、東京都が2,862件で1位、京都府が2,221件で2位。
近畿7府県だけで全国の45.6パーセントを占めます。
47都道府県の単純平均
287件
重要文化財の指定件数(2024年)
最も多い 東京都
2,862件
最も少ない 宮崎県
25件
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| 項目 | 重要文化財の指定件数 |
|---|---|
| 北海道 | 64件 |
| 青森県 | 61件 |
| 岩手県 | 81件 |
| 宮城県 | 68件 |
| 秋田県 | 42件 |
| 山形県 | 102件 |
| 福島県 | 100件 |
| 茨城県 | 79件 |
| 栃木県 | 160件 |
| 群馬県 | 63件 |
| 埼玉県 | 85件 |
| 千葉県 | 79件 |
| 東京都 | 2,862件 |
| 神奈川県 | 352件 |
| 新潟県 | 88件 |
| 富山県 | 50件 |
| 石川県 | 137件 |
| 福井県 | 116件 |
| 山梨県 | 111件 |
| 長野県 | 190件 |
| 岐阜県 | 159件 |
| 静岡県 | 226件 |
| 愛知県 | 344件 |
| 三重県 | 191件 |
| 滋賀県 | 834件 |
| 京都府 | 2,221件 |
| 大阪府 | 684件 |
| 兵庫県 | 475件 |
| 奈良県 | 1,337件 |
| 和歌山県 | 400件 |
| 鳥取県 | 56件 |
| 島根県 | 101件 |
| 岡山県 | 170件 |
| 広島県 | 216件 |
| 山口県 | 141件 |
| 徳島県 | 52件 |
| 香川県 | 124件 |
| 愛媛県 | 163件 |
| 高知県 | 90件 |
| 福岡県 | 217件 |
| 佐賀県 | 52件 |
| 長崎県 | 74件 |
| 熊本県 | 70件 |
| 大分県 | 90件 |
| 宮崎県 | 25件 |
| 鹿児島県 | 40件 |
| 沖縄県 | 41件 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、京都府、奈良県です。
次いで滋賀県、大阪府が続きます。
近畿がまとまって濃く、そこに東京都が飛び地のように加わる形です。
淡いのは宮崎県、鹿児島県、沖縄県、秋田県、富山県でした。
47都道府県の平均は286.9件、中央値は102件です。
東京都の2,862件は平均の10.0倍にあたります。
上位3都府県で47.6パーセント、100件を下回るのが23県。
1位と47位で114.5倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 重要文化財の指定件数(件) | 地方 | 人口10万人あたりの重要文化財の指定件数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 2862 | 関東 | 20.19 |
| 2 | 京都府 | 2221 | 近畿 | 88.13 |
| 3 | 奈良県 | 1337 | 近畿 | 104.05 |
| 4 | 滋賀県 | 834 | 近畿 | 59.49 |
| 5 | 大阪府 | 684 | 近畿 | 7.81 |
| 6 | 兵庫県 | 475 | 近畿 | 8.9 |
| 7 | 和歌山県 | 400 | 近畿 | 45.45 |
| 8 | 神奈川県 | 352 | 関東 | 3.82 |
| 9 | 愛知県 | 344 | 中部 | 4.61 |
| 10 | 静岡県 | 226 | 中部 | 6.41 |
| 11 | 福岡県 | 217 | 九州 | 4.26 |
| 12 | 広島県 | 216 | 中国 | 7.96 |
| 13 | 三重県 | 191 | 近畿 | 11.16 |
| 14 | 長野県 | 190 | 中部 | 9.56 |
| 15 | 岡山県 | 170 | 中国 | 9.28 |
| 16 | 愛媛県 | 163 | 四国 | 12.77 |
| 17 | 栃木県 | 160 | 関東 | 8.49 |
| 18 | 岐阜県 | 159 | 中部 | 8.3 |
| 19 | 山口県 | 141 | 中国 | 11.01 |
| 20 | 石川県 | 137 | 中部 | 12.48 |
| 21 | 香川県 | 124 | 四国 | 13.52 |
| 22 | 福井県 | 116 | 中部 | 15.7 |
| 23 | 山梨県 | 111 | 中部 | 14.03 |
| 24 | 山形県 | 102 | 東北 | 10.09 |
| 25 | 島根県 | 101 | 中国 | 15.73 |
| 26 | 福島県 | 100 | 東北 | 5.74 |
| 27 | 高知県 | 90 | 四国 | 13.72 |
| 27 | 大分県 | 90 | 九州 | 8.29 |
| 29 | 新潟県 | 88 | 中部 | 4.19 |
| 30 | 埼玉県 | 85 | 関東 | 1.16 |
| 31 | 岩手県 | 81 | 東北 | 7.07 |
| 32 | 茨城県 | 79 | 関東 | 2.82 |
| 32 | 千葉県 | 79 | 関東 | 1.26 |
| 34 | 長崎県 | 74 | 九州 | 5.91 |
| 35 | 熊本県 | 70 | 九州 | 4.12 |
| 36 | 宮城県 | 68 | 東北 | 3.02 |
| 37 | 北海道 | 64 | 北海道 | 1.27 |
| 38 | 群馬県 | 63 | 関東 | 3.33 |
| 39 | 青森県 | 61 | 東北 | 5.24 |
| 40 | 鳥取県 | 56 | 中国 | 10.55 |
| 41 | 佐賀県 | 52 | 九州 | 6.6 |
| 41 | 徳島県 | 52 | 四国 | 7.59 |
| 43 | 富山県 | 50 | 中部 | 5.02 |
| 44 | 秋田県 | 42 | 東北 | 4.68 |
| 45 | 沖縄県 | 41 | 九州 | 2.8 |
| 46 | 鹿児島県 | 40 | 九州 | 2.61 |
| 47 | 宮崎県 | 25 | 九州 | 2.42 |
重要文化財が多い5都府県
重要文化財が多い上位5都府県です。
東京都は2,862件、京都府は2,221件、奈良県は1,337件、滋賀県は834件、大阪府は684件でした。
東京都は2位の京都府の1.29倍です。
6位以下は兵庫県475件、和歌山県400件、神奈川県352件と続きます。
上位3都府県で全国の47.6パーセント、上位5都府県で58.9パーセント、上位10都府県で72.2パーセント。
上位5のうち4つが近畿という、地域に強く寄った指標です。
近畿7府県だけで全国の45.6パーセントを占めます
以下は、重要文化財の指定件数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
近畿の集中が、この記事で扱ってきた指標のなかでも際立っています。
地方別に見ると近畿7府県が45.6パーセント、関東7都県が27.3パーセント。
この2地方で72.9パーセントを占めます。
近畿の中身は京都府2,221件、奈良県1,337件、滋賀県834件、大阪府684件です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びはさらにはっきりします。
1位は奈良県の104.0件、2位は京都府88.1件、3位は滋賀県59.5件、4位は和歌山県45.5件。
上位4つを近畿が占めます。
実数1位の東京都は20.2件で5位でした。
逆に人口あたりの下位は埼玉県1.2件、千葉県1.3件、北海道1.3件、宮崎県2.4件。
奈良県と埼玉県では87倍の開きです。
近畿に古い都が置かれた期間が長かったこと、寺社の建築や仏像が重要文化財に指定されやすいことが関係していると考えられます。
ただしこの統計から指定の中身までは分かりません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が46.4件で群を抜きます。
2番目の四国4県11.9件、3番目の中国5県10.9件を4倍近く上回りました。
実数で見ると順位は変わる
重要文化財が少ない5県
重要文化財が少ない下位5県です。
宮崎県は25件、鹿児島県は40件、沖縄県は41件、秋田県は42件、富山県は50件でした。
東京都の2,862件とは114.5倍の差があります。
47都道府県の中央値は102件です。
平均は286.9件なので、平均が中央値の2.8倍。
上位の数府県が全体を大きく引き上げています。
100件を下回るのは23県。
半分近くの県では、指定件数が3桁に届きません。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、近畿が突出します。
近畿7府県が全国の45.6パーセント、関東7都県が27.3パーセント、中部9県が10.5パーセント、中国5県が5.1パーセントと続きます。
少ないほうは九州・沖縄8県が4.5パーセント、東北6県が3.4パーセント、四国4県が3.2パーセント、北海道が0.5パーセントでした。
近畿7府県の45.6パーセントは、京都府と奈良県の2府県で26.4パーセントを占めます。
関東7都県の27.3パーセントは、そのほとんどが東京都2,862件によるもの。
東京都を除いた関東6県では818件、6.1パーセントにとどまります。
近畿が複数の府県で支えているのとは対照的な形です。
このグラフについての豆知識
国宝は重要文化財の一部
重要文化財のうち、とくに価値の高いものが国宝に指定されます。
この指標は国宝を含む重要文化財の全体の件数です。
建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、考古資料などが対象になります。
種類ごとの内訳は、この統計からは分かりません。
東京都が1位なのはなぜか
東京都の2,862件は全国の21.2パーセント。
近畿に古い文化財が多いにもかかわらず、東京都が1位に立ちます。
重要文化財は所在地で数えるため、博物館が所蔵している美術品や工芸品も、その博物館のある都道府県に計上されます。
東京国立博物館をはじめとする大きな博物館が集まっていることが、件数に表れていると考えられます。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の重要文化財の指定件数は、2014年の12,977件から2024年の13,483件へ、この10年で4%増えました。
2014年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
伸びがいちばん大きかったのは宮崎県で、47%増でした。
順位の並びがにている記事
重要文化財の指定件数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【50代前半の月給】平均33万円、給与のピークで、順位相関は0.78でした。
最も食い違ったのは【男性の喫煙率】全国27.56パーセント、女性の4倍近い(順位相関-0.69)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た重要文化財の指定件数
| 地方 | 最も多い(件) | 最も少ない(件) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 102 | 秋田県 42 |
| 関東 | 東京都 2862 | 群馬県 63 |
| 中部 | 愛知県 344 | 富山県 50 |
| 近畿 | 京都府 2221 | 三重県 191 |
| 中国 | 広島県 216 | 鳥取県 56 |
| 四国 | 愛媛県 163 | 徳島県 52 |
| 九州 | 福岡県 217 | 宮崎県 25 |
まとめ
重要文化財の指定件数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で2,862件、最も少ない宮崎県で25件でした。
近畿7府県だけで全国の45.6パーセントを占めます。
重要文化財の指定件数の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、国宝を含む全体の件数であること。
2つ目は、所在地で数えるため博物館の所蔵品もその県に入ること。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは奈良県104.0件、京都府88.1件、滋賀県59.5件、和歌山県45.5件と上位4つを近畿が占めます。
実数1位の東京都は5位でした。
地方別の人口あたり平均も近畿7府県46.4件が、2番目の四国4県11.9件を4倍近く上回ります。
史跡名勝天然記念物や博物館数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードG4101(重要文化財指定件数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードG4101(重要文化財指定件数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
