【公立博物館の数】全国805館、郷土の館が主役

【公立博物館の数】全国805館、郷土の館が主役

都道府県や市町村がつくった博物館は、どれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2021年度の数字。

長野県が54館で1位。
47都道府県の平均は17.13館、中央値は16館です。
1位と47位の間には13.5倍の開き、人口10万人あたりでは16.2倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

17館

公立博物館数(2021年)

最も多い 長野県

54館

最も少ない 香川県

4館

地図で見る

公立博物館数(2021年)
公立博物館数(2021年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は館。 北海道 53館青森 5館岩手 19館宮城 11館秋田 10館山形 6館福島 8館茨城 17館栃木 15館群馬 21館埼玉 16館千葉 30館東京 34館神奈川 29館新潟 25館富山 34館石川 26館福井 17館山梨 17館長野 54館岐阜 16館静岡 21館愛知 32館三重 11館滋賀 9館京都 7館大阪 18館兵庫 25館奈良 6館和歌山 7館鳥取 5館島根 12館岡山 20館広島 23館山口 16館徳島 8館香川 4館愛媛 19館高知 15館福岡 20館佐賀 6館長崎 11館熊本 11館大分 10館宮崎 7館鹿児島 8館沖縄 11館
公立博物館数(館)
公立博物館数(2021年)
項目公立博物館数
北海道53館
青森県5館
岩手県19館
宮城県11館
秋田県10館
山形県6館
福島県8館
茨城県17館
栃木県15館
群馬県21館
埼玉県16館
千葉県30館
東京都34館
神奈川県29館
新潟県25館
富山県34館
石川県26館
福井県17館
山梨県17館
長野県54館
岐阜県16館
静岡県21館
愛知県32館
三重県11館
滋賀県9館
京都府7館
大阪府18館
兵庫県25館
奈良県6館
和歌山県7館
鳥取県5館
島根県12館
岡山県20館
広島県23館
山口県16館
徳島県8館
香川県4館
愛媛県19館
高知県15館
福岡県20館
佐賀県6館
長崎県11館
熊本県11館
大分県10館
宮崎県7館
鹿児島県8館
沖縄県11館

日本地図で見ると、色が濃く出るのは長野県です。
次いで北海道、東京都、富山県、愛知県が続きます。
淡いのは香川県、鳥取県、青森県でした。

47都道府県の平均は17.13館、中央値は16館です。
長野県の54館は平均の3.2倍にあたります。

上位3で17.5パーセント、1位と47位で13.5倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと富山県が3.41館で最も多く、開きは16.2倍になります。

実数1位の長野県は人数あたりでは2位、人数あたり1位の富山県は実数では4位でした。

順位都道府県公立博物館数(館)地方人口10万人あたりの公立博物館数
1長野県54中部2.72
2北海道53北海道1.05
3東京都34関東0.24
3富山県34中部3.41
5愛知県32中部0.43
6千葉県30関東0.48
7神奈川県29関東0.31
8石川県26中部2.37
9新潟県25中部1.19
9兵庫県25近畿0.47
11広島県23中国0.85
12群馬県21関東1.11
12静岡県21中部0.6
14岡山県20中国1.09
14福岡県20九州0.39
16愛媛県19四国1.49
16岩手県19東北1.66
18大阪府18近畿0.21
19茨城県17関東0.61
19山梨県17中部2.15
19福井県17中部2.3
22岐阜県16中部0.84
22埼玉県16関東0.22
22山口県16中国1.25
25高知県15四国2.29
25栃木県15関東0.8
27島根県12中国1.87
28沖縄県11九州0.75
28宮城県11東北0.49
28熊本県11九州0.65
28三重県11近畿0.64
28長崎県11九州0.88
33秋田県10東北1.11
33大分県10九州0.92
35滋賀県9近畿0.64
36鹿児島県8九州0.52
36徳島県8四国1.17
36福島県8東北0.46
39宮崎県7九州0.68
39京都府7近畿0.28
39和歌山県7近畿0.8
42佐賀県6九州0.76
42山形県6東北0.59
42奈良県6近畿0.47
45青森県5東北0.43
45鳥取県5中国0.94
47香川県4四国0.44
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2021年、総務省統計局)をもとに作成

公立博物館が多い上位5県

上位5都道府県の公立博物館数
上位5都道府県の公立博物館数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2021年) 01020304050長野県: 54館54館北海道: 53館53館東京都: 34館34館富山県: 34館34館愛知県: 32館32館長野県北海道東京都富山県愛知県
上位5都道府県の公立博物館数
項目公立博物館数
長野県54館
北海道53館
東京都34館
富山県34館
愛知県32館
下位5都道府県の公立博物館数
下位5都道府県の公立博物館数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2021年) 0123456香川県: 4館4館青森県: 5館5館鳥取県: 5館5館山形県: 6館6館奈良県: 6館6館佐賀県: 6館6館香川県青森県鳥取県山形県奈良県佐賀県
下位5都道府県の公立博物館数
項目公立博物館数
香川県4館
青森県5館
鳥取県5館
山形県6館
奈良県6館
佐賀県6館

公立博物館が多い上位5県です。

長野県は54館、北海道は53館、東京都は34館でした。
長野県は2位の北海道の1.019倍です。

4位は富山県で34館、5位は愛知県で32館。
上位5で全国の25.7パーセント、上位3で17.5パーセント、上位10で42.5パーセントでした。

1位だけで6.7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は17.13館なので、1位は平均の3.2倍。
中央値の16館と比べると3.4倍にあたります。

6位以下は千葉県で30館、神奈川県で29館、石川県で26館と続きました。

2位と3位の差は19館、3位と4位の差は0館でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の74.3パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると107館。
これだけで全国の13.3パーセントにあたります。

人口の多さでは説明のつかない並びになりました。

人口10万人あたりでも島根県が1位です

ここから先は、公立博物館の数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は富山県の3.41館、2位は長野県2.72館、3位は石川県2.37館。

4位以下は福井県、高知県と続きます。
逆に人口あたりの下位は埼玉県0.22館、大阪府0.21館。
富山県と大阪府では16.2倍の開きです。

人口10万人あたりでは島根県が1位です。
実数1位の県も上位に残りました。

公立博物館の多くは、地域の歴史や自然を伝える郷土の館です。
市町村ごとに置かれてきたため、市町村の数が多い県ほど館の数も多くなりやすくなります。

当サイトの重要文化財の記事と並べると、守るものと見せる場の関係が見えてきます。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が1.78館で最も多く、近畿7府県が0.5館で最も少なくなります。
四国4県1.35館と中国5県1.2館がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの公立博物館数の上位5都道府県
人口10万人あたりの公立博物館数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2021年) 0.00.51.01.52.02.53.0富山県: 3.43.4長野県: 2.72.7石川県: 2.42.4福井県: 2.32.3高知県: 2.32.3富山県長野県石川県福井県高知県
人口10万人あたりの公立博物館数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの公立博物館数
富山県3.4
長野県2.7
石川県2.4
福井県2.3
高知県2.3

公立博物館が少ない下位5県

公立博物館が少ない下位5県です。

47位の香川県は4館、46位の鳥取県は5館、45位の青森県は5館でした。
1位の長野県とは13.5倍の差があります。

44位は佐賀県で6館、43位は奈良県で6館、42位は山形県で6館と続きます。

人口の多い都府県が、必ずしも上位に来ていません。

47都道府県の中央値は16館。
平均は17.13館なので、平均が中央値の1.1倍です。

47位の香川県は平均の23.4パーセント、中央値の25.0パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の3.2パーセントにしかなりません。
1位の長野県1つで6.7パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の香川県は、1位の長野県の7.41パーセントにあたる水準です。

46位との差は1館、45位との差は1館でした。
1位の長野県と47位の香川県の間には50館の開きがあります。

このグラフについての豆知識

公立と私立

博物館には、都道府県や市町村がつくった公立と、企業や個人がつくった私立があります。
この記事は公立だけを数えています。

公立の館は、地域の資料を保管する役割も担っています。

社会・人口統計体系という統計

社会・人口統計体系は、いろいろな調査の結果を都道府県ごとにまとめ直したデータ集です。
もとの統計はそれぞれ別で、この記事の数字も社会教育調査や旅券統計などから来ています。

調査によって年がちがうので、記事ごとに調査年を確かめて読むことが大切です。

数字の開き

1位の長野県は54館、47位の香川県は4館。
両者の間には13.5倍の開きがあります。
上位3で全国の17.5パーセント、上位10で42.5パーセントを占めます。

中央値は16館、平均は17.13館です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと16.2倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

公立博物館の数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。

0.87という高い相関を示したのが【博物館の数】全国1,305の博物館を比べると、施設数は人口だけでは決まりませんでした。
最も食い違ったのは【小1のむし歯】全国43.37パーセント、入学時点で差がつく(順位相関-0.54)でした。

これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。

地方のなかで見た公立博物館数

地方最も多い(館)最も少ない(館)
東北岩手県 19青森県 5
関東東京都 34栃木県 15
中部長野県 54岐阜県 16
近畿兵庫県 25奈良県 6
中国広島県 23鳥取県 5
四国愛媛県 19香川県 4
九州福岡県 20佐賀県 6
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2021年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

公立博物館の数を47都道府県で比べると、最も多い長野県で54館、最も少ない香川県で4館でした。
1位と47位の間には13.5倍の開きがあります。

上位3で全国の17.5パーセント、上位10で42.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は16館、平均は17.13館でした。
人口10万人あたりに直すと16.2倍の開きになります。

公立博物館の数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、私立の博物館は含まないこと。
2つ目は、館の大きさまでは分からないこと。
3つ目は2021年の数字であることです。

人口10万人あたりでは富山県が3.41館で最多。
実数1位の長野県は人数あたりでは2位でした。

地方別に合計を出すと中部9県が全国の30.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が1.78館で最多でした。
博物館の数や重要文化財の記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2021年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
  • 備考: 都道府県や市町村が設置した博物館の数。私立の博物館は含まない。人口10万人あたりの公立博物館数は総人口で割った参考値

注記: 都道府県や市町村が設置した博物館の数。
私立の博物館は含まない。
人口10万人あたりの公立博物館数は総人口で割った参考値

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