スポーツや文化・芸術の催しを支えるボランティアをした人は、どれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、もとは社会生活基本調査の2021年の数字。
東京都が3.6%で1位。
47都道府県の平均は2.78%、中央値は2.8%です。
最も高い3.6%と最も低い1.6%の差は2ポイント、倍率にすると2.25倍でした。
47都道府県の単純平均
2.8%
スポーツ・文化・芸術・学術に関係したボランティア活動の行動者率(2021年)
最も多い 東京都
3.6%
最も少ない 沖縄県
1.6%
スポーツ・文化が多い上位5都府県
スポーツ・文化が多い上位5都府県です。
東京都は3.6%、岐阜県は3.6%、神奈川県は3.5%でした。
1位と2位の差は0ポイントです。
4位は長野県で3.4%、5位は滋賀県で3.4%。
上位5はいずれも47都道府県の平均2.78%を上回りました。
1位の東京都は平均を0.82ポイント上回りました。
中央値の2.8%と比べると0.8ポイント高く、平均に対する比では1.29倍にあたります。
6位以下は和歌山県で3.4%、島根県で3.4%、鳥取県で3.3%と続きました。
2位と3位の差は0.1ポイント、3位と4位の差は0.1ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.1ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.2ポイント、1位から8位までの幅は0.3ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
東京都はボランティア活動の行動者率でも44位に入っています。
全国の値は2.8%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
ボランティアのほかの分野とは、上位の顔ぶれがはっきりちがいます。
ボランティア全体では島根県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
スポーツ・文化ボランティアの割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は島根県の25.6、2位は佐賀県の24.8、3位は岩手県の24.4。
4位以下は滋賀県、鳥取県と続きます。
逆に下位は大阪府が14.5、青森県が14。
島根県と青森県では1.83倍の開きです。
ボランティア全体では島根県が1位ですが、この分野では都市部の都が1位になりました。
大きな大会や公演があるかどうかが効いていると考えられます。
マラソン大会の給水、美術館の解説、スポーツ少年団のコーチ。
こうした活動は、催しや施設があってはじめて生まれます。
大都市に集まりやすい分野といえます。
当サイトの公立博物館の記事と並べると、文化の場と支える人の関係が読み取れます。
地方ごとに県の平均を出すと、中国5県が3.06%で最も高く、北海道が2.1%で最も低くなります。
中部9県2.96%と近畿7府県2.86%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
スポーツ・文化が少ない下位5県
スポーツ・文化が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は1.6%、46位の群馬県は1.7%、45位の兵庫県は2.1%でした。
1位の東京都とは2ポイントの差があります。
44位は千葉県で2.1%、43位は北海道で2.1%、42位は熊本県で2.3%と続きます。
差そのものは、ほかの分野より小さくなりました。
47都道府県の中央値は2.8%、平均は2.78%です。
47位の沖縄県は平均を1.18ポイント下回りました。
47位の沖縄県は1位の東京都の44.4パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.25倍の開きです。
46位との差は0.1ポイント、45位との差は0.5ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.7ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均2.78%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.5ポイントです。
沖縄県はボランティア活動の行動者率では中位位です。
全国の値は2.8%なので、47位はこれを1.2ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | スポーツ・文化・芸術・学術に関係したボランティア活動の行動者率 |
|---|---|
| 北海道 | 2.1% |
| 青森県 | 2.5% |
| 岩手県 | 3.1% |
| 宮城県 | 2.7% |
| 秋田県 | 2.5% |
| 山形県 | 3.1% |
| 福島県 | 2.6% |
| 茨城県 | 3% |
| 栃木県 | 2.8% |
| 群馬県 | 1.7% |
| 埼玉県 | 2.4% |
| 千葉県 | 2.1% |
| 東京都 | 3.6% |
| 神奈川県 | 3.5% |
| 新潟県 | 2.7% |
| 富山県 | 3% |
| 石川県 | 3.2% |
| 福井県 | 3% |
| 山梨県 | 3% |
| 長野県 | 3.4% |
| 岐阜県 | 3.6% |
| 静岡県 | 2.4% |
| 愛知県 | 2.3% |
| 三重県 | 2.6% |
| 滋賀県 | 3.4% |
| 京都府 | 3% |
| 大阪府 | 2.6% |
| 兵庫県 | 2.1% |
| 奈良県 | 2.9% |
| 和歌山県 | 3.4% |
| 鳥取県 | 3.3% |
| 島根県 | 3.4% |
| 岡山県 | 2.9% |
| 広島県 | 2.7% |
| 山口県 | 3% |
| 徳島県 | 2.5% |
| 香川県 | 2.3% |
| 愛媛県 | 2.5% |
| 高知県 | 2.3% |
| 福岡県 | 2.8% |
| 佐賀県 | 3.2% |
| 長崎県 | 2.9% |
| 熊本県 | 2.3% |
| 大分県 | 2.8% |
| 宮崎県 | 3.3% |
| 鹿児島県 | 2.6% |
| 沖縄県 | 1.6% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで岐阜県、神奈川県、長野県、滋賀県が続きます。
淡いのは沖縄県、群馬県、兵庫県でした。
47都道府県の平均は2.78%、中央値は2.8%です。
東京都の3.6%は平均を0.82ポイント上回ります。
1位と47位の差は2ポイント、倍率にすると2.25倍でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると島根県が25.6で最も高く、開きは1.83倍になります。
主指標で1位の東京都はボランティア活動の行動者率では44位、ボランティア活動の行動者率で1位の島根県は主指標では7位でした。
| 順位 | 都道府県 | スポーツ・文化・芸術・学術に関係したボランティア活動の行動者率(%) | 地方 | ボランティア活動の行動者率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 岐阜県 | 3.6 | 中部 | 21.7 |
| 1 | 東京都 | 3.6 | 関東 | 15.5 |
| 3 | 神奈川県 | 3.5 | 関東 | 17 |
| 4 | 滋賀県 | 3.4 | 近畿 | 24.2 |
| 4 | 長野県 | 3.4 | 中部 | 22 |
| 4 | 島根県 | 3.4 | 中国 | 25.6 |
| 4 | 和歌山県 | 3.4 | 近畿 | 18.2 |
| 8 | 宮崎県 | 3.3 | 九州 | 20.1 |
| 8 | 鳥取県 | 3.3 | 中国 | 24.1 |
| 10 | 佐賀県 | 3.2 | 九州 | 24.8 |
| 10 | 石川県 | 3.2 | 中部 | 20.7 |
| 12 | 岩手県 | 3.1 | 東北 | 24.4 |
| 12 | 山形県 | 3.1 | 東北 | 23.6 |
| 14 | 茨城県 | 3 | 関東 | 17.1 |
| 14 | 京都府 | 3 | 近畿 | 16.6 |
| 14 | 山口県 | 3 | 中国 | 20.1 |
| 14 | 山梨県 | 3 | 中部 | 21.1 |
| 14 | 富山県 | 3 | 中部 | 19.5 |
| 14 | 福井県 | 3 | 中部 | 21.7 |
| 20 | 岡山県 | 2.9 | 中国 | 23.2 |
| 20 | 長崎県 | 2.9 | 九州 | 21 |
| 20 | 奈良県 | 2.9 | 近畿 | 18.5 |
| 23 | 大分県 | 2.8 | 九州 | 20.3 |
| 23 | 栃木県 | 2.8 | 関東 | 16.5 |
| 23 | 福岡県 | 2.8 | 九州 | 19.1 |
| 26 | 宮城県 | 2.7 | 東北 | 20.7 |
| 26 | 広島県 | 2.7 | 中国 | 18.6 |
| 26 | 新潟県 | 2.7 | 中部 | 19.3 |
| 29 | 三重県 | 2.6 | 近畿 | 19.3 |
| 29 | 鹿児島県 | 2.6 | 九州 | 22.3 |
| 29 | 大阪府 | 2.6 | 近畿 | 14.5 |
| 29 | 福島県 | 2.6 | 東北 | 19.7 |
| 33 | 愛媛県 | 2.5 | 四国 | 19.6 |
| 33 | 秋田県 | 2.5 | 東北 | 20.9 |
| 33 | 青森県 | 2.5 | 東北 | 14 |
| 33 | 徳島県 | 2.5 | 四国 | 17.4 |
| 37 | 埼玉県 | 2.4 | 関東 | 15.6 |
| 37 | 静岡県 | 2.4 | 中部 | 18.9 |
| 39 | 愛知県 | 2.3 | 中部 | 16.6 |
| 39 | 熊本県 | 2.3 | 九州 | 22.1 |
| 39 | 香川県 | 2.3 | 四国 | 18.1 |
| 39 | 高知県 | 2.3 | 四国 | 18.9 |
| 43 | 千葉県 | 2.1 | 関東 | 14.9 |
| 43 | 兵庫県 | 2.1 | 近畿 | 17.7 |
| 43 | 北海道 | 2.1 | 北海道 | 16.3 |
| 46 | 群馬県 | 1.7 | 関東 | 19.2 |
| 47 | 沖縄県 | 1.6 | 九州 | 17.4 |
このグラフについての豆知識
大会を支える人たち
大きなマラソン大会では、参加者と同じくらいの人数のボランティアが動くこともあります。
給水、コースの案内、記録の集計などを分担します。
美術館や博物館で解説をするボランティアもいます。
行動者率という数え方
行動者率は、1年間にその活動を1回でもした人の割合です。
毎週やっている人も、年に1度だけの人も、同じ1人として数えます。
社会生活基本調査は5年ごとに行われ、この記事は2021年の調査によっています。
新型コロナウイルスの影響で活動を控えた年にあたる点は、読むときに頭に置いておく必要があります。
数字の散らばり
1位の東京都は3.6%、47位の沖縄県は1.6%。
差は2ポイント、倍率にすると2.25倍です。
中央値は2.8%、平均は2.78%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.02ポイントの差でした。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見たスポーツ・文化・芸術・学術に関係したボランティア活動の行動者率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 3.1 | 秋田県 2.5 |
| 関東 | 東京都 3.6 | 群馬県 1.7 |
| 中部 | 岐阜県 3.6 | 愛知県 2.3 |
| 近畿 | 滋賀県 3.4 | 兵庫県 2.1 |
| 中国 | 島根県 3.4 | 広島県 2.7 |
| 四国 | 徳島県 2.5 | 高知県 2.3 |
| 九州 | 宮崎県 3.3 | 沖縄県 1.6 |
まとめ
スポーツ・文化ボランティアの割合を47都道府県で比べると、最も高い東京都で3.6%、最も低い沖縄県で1.6%でした。
その差は2ポイント、倍率にすると2.25倍です。
47都道府県の中央値は2.8%、平均は2.78%でした。
全国の値は2.8%です。
ボランティア活動の行動者率で並べ替えると開きは1.83倍になり、主指標で1位の東京都はその見方では44位に位置します。
スポーツ・文化ボランティアの割合を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、1年に1回でもすれば数に入ること。
2つ目は、大きな催しの有無に左右されること。
3つ目は2021年の数字であることです。
ボランティア活動の行動者率では島根県が25.6で最も高く、主指標で1位の東京都はこの見方では44位でした。
地方ごとの平均では中国5県が3.06%で最も高く、北海道が2.1%で最も低くなりました。
ボランティア全体や公立博物館の記事とあわせて読んでみてください。
1位の東京都と2位の岐阜県の差は0ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0000010107
- 備考: 10歳以上のうち、1年間にスポーツ・文化・芸術・学術に関係したボランティア活動をした人の割合
注記: 10歳以上のうち、1年間にスポーツ・文化・芸術・学術に関係したボランティア活動をした人の割合
