調べものの相談にのってくれる図書館は、どれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査、2014年度の1年間の数字。
東京都が322館で1位。
47都道府県の平均は57.1館、中央値は42館です。
1位と47位の間には16.1倍の開き、人口10万人あたりでは6.4倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
57館
レファレンスサービスを行う図書館数(平成26年度間(2014年度))
最も多い 東京都
322館
最も少ない 徳島県
20館
地図で見る
| 項目 | レファレンスサービスを行う図書館数 |
|---|---|
| 北海道 | 113館 |
| 青森県 | 22館 |
| 岩手県 | 43館 |
| 宮城県 | 31館 |
| 秋田県 | 44館 |
| 山形県 | 24館 |
| 福島県 | 40館 |
| 茨城県 | 53館 |
| 栃木県 | 50館 |
| 群馬県 | 38館 |
| 埼玉県 | 129館 |
| 千葉県 | 107館 |
| 東京都 | 322館 |
| 神奈川県 | 78館 |
| 新潟県 | 63館 |
| 富山県 | 54館 |
| 石川県 | 32館 |
| 福井県 | 31館 |
| 山梨県 | 41館 |
| 長野県 | 81館 |
| 岐阜県 | 56館 |
| 静岡県 | 93館 |
| 愛知県 | 85館 |
| 三重県 | 33館 |
| 滋賀県 | 41館 |
| 京都府 | 54館 |
| 大阪府 | 106館 |
| 兵庫県 | 88館 |
| 奈良県 | 21館 |
| 和歌山県 | 23館 |
| 鳥取県 | 25館 |
| 島根県 | 33館 |
| 岡山県 | 57館 |
| 広島県 | 75館 |
| 山口県 | 45館 |
| 徳島県 | 20館 |
| 香川県 | 26館 |
| 愛媛県 | 32館 |
| 高知県 | 32館 |
| 福岡県 | 108館 |
| 佐賀県 | 27館 |
| 長崎県 | 33館 |
| 熊本県 | 42館 |
| 大分県 | 28館 |
| 宮崎県 | 28館 |
| 鹿児島県 | 45館 |
| 沖縄県 | 34館 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで埼玉県、北海道、福岡県、千葉県が続きます。
淡いのは徳島県、奈良県、青森県でした。
47都道府県の平均は57.1館、中央値は42館です。
東京都の322館は平均の5.6倍にあたります。
上位3で21パーセント、1位と47位で16.1倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと富山県が5.42館で最も多く、開きは6.4倍になります。
実数1位の東京都は人数あたりでは32位、人数あたり1位の富山県は実数では16位でした。
| 順位 | 都道府県 | レファレンスサービスを行う図書館数(館) | 地方 | 人口10万人あたりのレファレンスサービスを行う図書館数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 322 | 関東 | 2.27 |
| 2 | 埼玉県 | 129 | 関東 | 1.76 |
| 3 | 北海道 | 113 | 北海道 | 2.24 |
| 4 | 福岡県 | 108 | 九州 | 2.12 |
| 5 | 千葉県 | 107 | 関東 | 1.71 |
| 6 | 大阪府 | 106 | 近畿 | 1.21 |
| 7 | 静岡県 | 93 | 中部 | 2.64 |
| 8 | 兵庫県 | 88 | 近畿 | 1.65 |
| 9 | 愛知県 | 85 | 中部 | 1.14 |
| 10 | 長野県 | 81 | 中部 | 4.08 |
| 11 | 神奈川県 | 78 | 関東 | 0.85 |
| 12 | 広島県 | 75 | 中国 | 2.76 |
| 13 | 新潟県 | 63 | 中部 | 3 |
| 14 | 岡山県 | 57 | 中国 | 3.11 |
| 15 | 岐阜県 | 56 | 中部 | 2.92 |
| 16 | 京都府 | 54 | 近畿 | 2.14 |
| 16 | 富山県 | 54 | 中部 | 5.42 |
| 18 | 茨城県 | 53 | 関東 | 1.89 |
| 19 | 栃木県 | 50 | 関東 | 2.65 |
| 20 | 山口県 | 45 | 中国 | 3.51 |
| 20 | 鹿児島県 | 45 | 九州 | 2.94 |
| 22 | 秋田県 | 44 | 東北 | 4.91 |
| 23 | 岩手県 | 43 | 東北 | 3.76 |
| 24 | 熊本県 | 42 | 九州 | 2.47 |
| 25 | 山梨県 | 41 | 中部 | 5.18 |
| 25 | 滋賀県 | 41 | 近畿 | 2.92 |
| 27 | 福島県 | 40 | 東北 | 2.29 |
| 28 | 群馬県 | 38 | 関東 | 2.01 |
| 29 | 沖縄県 | 34 | 九州 | 2.32 |
| 30 | 三重県 | 33 | 近畿 | 1.93 |
| 30 | 長崎県 | 33 | 九州 | 2.64 |
| 30 | 島根県 | 33 | 中国 | 5.14 |
| 33 | 愛媛県 | 32 | 四国 | 2.51 |
| 33 | 高知県 | 32 | 四国 | 4.88 |
| 33 | 石川県 | 32 | 中部 | 2.91 |
| 36 | 宮城県 | 31 | 東北 | 1.38 |
| 36 | 福井県 | 31 | 中部 | 4.19 |
| 38 | 宮崎県 | 28 | 九州 | 2.71 |
| 38 | 大分県 | 28 | 九州 | 2.58 |
| 40 | 佐賀県 | 27 | 九州 | 3.43 |
| 41 | 香川県 | 26 | 四国 | 2.84 |
| 42 | 鳥取県 | 25 | 中国 | 4.71 |
| 43 | 山形県 | 24 | 東北 | 2.37 |
| 44 | 和歌山県 | 23 | 近畿 | 2.61 |
| 45 | 青森県 | 22 | 東北 | 1.89 |
| 46 | 奈良県 | 21 | 近畿 | 1.63 |
| 47 | 徳島県 | 20 | 四国 | 2.92 |
レファレンスを行う館が多い上位5都道府県
レファレンスを行う館が多い上位5都道府県です。
東京都は322館、埼玉県は129館、北海道は113館でした。
東京都は2位の埼玉県の2.5倍です。
4位は福岡県で108館、5位は千葉県で107館。
上位5で全国の29パーセント、上位3で21パーセント、上位10で45.9パーセントでした。
1位だけで12パーセントを占めます。
47都道府県の平均は57.1館なので、1位は平均の5.6倍。
中央値の42館と比べると7.7倍にあたります。
6位以下は大阪府で106館、静岡県で93館、兵庫県で88館と続きました。
2位と3位の差は16館、3位と4位の差は5館でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の71パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると451館。
これだけで全国の16.8パーセントにあたります。
館の数が多い都道府県が、そのまま上位に並びました。
人口10万人あたりでは富山県が1位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は調べものを手伝う図書館の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は富山県の5.42館、2位は山梨県5.18館、3位は島根県5.14館。
4位以下は秋田県、高知県と続きます。
逆に人口あたりの下位は愛知県1.14館、神奈川県0.85館。
富山県と神奈川県では6.4倍の開きです。
人口10万人あたりでは富山県が1位です。
実数1位の都は人口あたりでは順位を落とします。
レファレンスサービスは、司書が利用者の調べものを手伝う仕組みです。
専任の司書がいるかどうかで、行える館とそうでない館が分かれます。
当サイトの図書館職員数の記事と並べると、人の配置との関係が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中国5県が3.36館で最も多く、近畿7府県が1.67館で最も少なくなります。
四国4県3.11館と中部9県2.6館がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
レファレンスを行う館が少ない下位5県
レファレンスを行う館が少ない下位5県です。
47位の徳島県は20館、46位の奈良県は21館、45位の青森県は22館でした。
1位の東京都とは16.1倍の差があります。
44位は和歌山県で23館、43位は山形県で24館、42位は鳥取県で25館と続きます。
相談を受けるには、資料に詳しい職員が要ります。
47都道府県の中央値は42館。
平均は57.1館なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の徳島県は平均の35.0パーセント、中央値の47.6パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の4.1パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで12パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の徳島県は、1位の東京都の6.21パーセントにあたる水準です。
46位との差は1館、45位との差は2館でした。
1位の東京都と47位の徳島県の間には302館の開きがあります。
このグラフについての豆知識
レファレンスサービスとは
レファレンスサービスは、「この本を探している」「この事がらを調べたい」という相談に司書が答える仕組みです。
自由研究の調べものにも使えます。
国立国会図書館は、全国の図書館が答えた事例を集めたデータベースを公開しています。
社会教育調査という統計
社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。
施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。
数字の開き
1位の東京都は322館、47位の徳島県は20館。
両者の間には16.1倍の開きがあります。
上位3で全国の21パーセント、上位10で45.9パーセントを占めます。
中央値は42館、平均は57.1館です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと6.4倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
調べものを手伝う図書館の数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.96という高い相関を示したのが【本を貸し出す図書館】全国3,291館、ほぼすべての館が貸出でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.63)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見たレファレンスサービスを行う図書館数
| 地方 | 最も多い(館) | 最も少ない(館) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 44 | 青森県 22 |
| 関東 | 東京都 322 | 群馬県 38 |
| 中部 | 静岡県 93 | 福井県 31 |
| 近畿 | 大阪府 106 | 奈良県 21 |
| 中国 | 広島県 75 | 鳥取県 25 |
| 四国 | 愛媛県 32 | 徳島県 20 |
| 九州 | 福岡県 108 | 佐賀県 27 |
まとめ
調べものを手伝う図書館の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で322館、最も少ない徳島県で20館でした。
1位と47位の間には16.1倍の開きがあります。
上位3で全国の21パーセント、上位10で45.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は42館、平均は57.1館でした。
人口10万人あたりに直すと6.4倍の開きになります。
調べものを手伝う図書館の数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、レファレンスを行う館だけを数えていること。
2つ目は、相談の中身までは分からないこと。
3つ目は2014年の数字であることです。
人口10万人あたりでは富山県が5.42館で最多。
実数1位の東京都は人数あたりでは32位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の28.9パーセントで最多、人口10万人あたりでは中国5県が3.36館で最多でした。
レファレンスの件数や図書館職員数の記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【調べもの相談の件数】図書館に1年でおよそ865万件
- 【本を貸し出す図書館】全国3,291館、ほぼすべての館が貸出
- 【図書館の数】が多い県ほど本を読むのか、47都道府県のデータで確かめました
- 【図書館の職員】全国4万3,859人、実数も人口あたりも同じ都
- 【図書館の蔵書数】全国4億4,682万冊、東京都と高知県で15.8倍の差
- 【図書館の非常勤司書の数】全国9,593人、窓口を支える人
出典
- 統計名: 社会教育調査
- 調査年: 平成26年度間(2014年度)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348634
- 備考: 2014年度にレファレンスサービス(利用者の調べものを司書が手伝うしくみ)を行った図書館の数。人口10万人あたりのレファレンスサービスを行う図書館数は2024年の総人口で割った参考値
注記: 2014年度にレファレンスサービス(利用者の調べものを司書が手伝うしくみ)を行った図書館の数。
人口10万人あたりのレファレンスサービスを行う図書館数は2024年の総人口で割った参考値
