鉄道の通学定期券に、1世帯は1年でいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
千葉県が5,466円で1位。
47都道府県の平均は2,040円、中央値は1,889円です。
最も高い5,466円と最も低い27円の差は5,439円、倍率にすると202.44倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
2,040円
1世帯当たりの鉄道通学定期代への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 千葉県
5,466円
最も少ない 宮崎県
27円
通学定期代が多い上位5都県
通学定期代が多い上位5都県です。
千葉県は5,466円、滋賀県は5,244円、東京都は4,994円でした。
1位と2位の差は222円です。
4位は兵庫県で4,929円、5位は埼玉県で4,790円。
上位5はいずれも47都道府県の平均2,040円を上回りました。
1位の千葉県は平均を3,426円上回りました。
中央値の1,889円と比べると3,577円高く、平均に対する比では2.68倍にあたります。
6位以下は愛知県で4,230円、神奈川県で4,114円、奈良県で4,000円と続きました。
2位と3位の差は250円、3位と4位の差は65円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は790円でした。
1位から5位までの幅は676円、1位から8位までの幅は1,466円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
千葉県は鉄道通勤定期代への支出でも4位に入っています。
全国の値は2,040円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は千葉県の5,466円。
首都圏の都県が上位を独占します。
差は202.4倍と極端です
ここから先は、1世帯が1年間に通学定期代へ使う金額がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
鉄道通勤定期代への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は埼玉県の29,352、2位は奈良県の23,567、3位は滋賀県の23,227。
4位以下は千葉県、東京都と続きます。
逆に下位は宮崎県が355、徳島県が316。
埼玉県と徳島県では92.89倍の開きです。
この202.4倍という差は、当サイトが扱ったすべての指標のなかで最大級です。
鉄道で通学するのが当たり前の首都圏と、自転車や自家用車の送迎が中心の地方では、通学の風景がまったく違います。
通勤定期代でも92.9倍の差がありました。
通学ではさらに開きます。
当サイトの通勤定期代の記事と並べて読んでみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が3,424円で最も高く、四国4県が658円で最も低くなります。
近畿7府県3,276円と北海道2,078円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
通学定期代が少ない下位5県
通学定期代が少ない下位5県です。
47位の宮崎県は27円、46位の高知県は188円、45位の徳島県は232円でした。
1位の千葉県とは5,439円の差があります。
44位は愛媛県で253円、43位は沖縄県で306円、42位は山梨県で312円と続きます。
最も少ない宮崎県は27円。
1位と47位の差は202.4倍にのぼります。
47都道府県の中央値は1,889円、平均は2,040円です。
47位の宮崎県は平均を2,013円下回りました。
47位の宮崎県は1位の千葉県の0.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると202.44倍の開きです。
46位との差は161円、45位との差は205円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも285円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均2,040円を下回りました。
47位から43位までの幅は279円です。
宮崎県は鉄道通勤定期代への支出では46位です。
全国の値は2,040円なので、47位はこれを2,013円下回っています。
地方別に見る
通学定期代は、首都圏に極端に集中します。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が3,424円で最も高くなります。
次いで近畿7府県が3,276円、北海道が2,078円、中部9県が2,068円と続きました。
低いほうは中国5県が1,416円、九州・沖縄8県が1,346円、東北6県が1,305円、四国4県が658円でした。
最も高い関東7都県と最も低い四国4県の差は2,766円です。
鉄道通勤定期代への支出で見ると近畿7府県が最も高く、四国4県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの鉄道通学定期代への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,078円 |
| 青森県 | 1,062円 |
| 岩手県 | 1,367円 |
| 宮城県 | 2,366円 |
| 秋田県 | 553円 |
| 山形県 | 590円 |
| 福島県 | 1,889円 |
| 茨城県 | 524円 |
| 栃木県 | 2,105円 |
| 群馬県 | 1,976円 |
| 埼玉県 | 4,790円 |
| 千葉県 | 5,466円 |
| 東京都 | 4,994円 |
| 神奈川県 | 4,114円 |
| 新潟県 | 2,225円 |
| 富山県 | 2,896円 |
| 石川県 | 1,676円 |
| 福井県 | 569円 |
| 山梨県 | 312円 |
| 長野県 | 1,812円 |
| 岐阜県 | 3,100円 |
| 静岡県 | 1,795円 |
| 愛知県 | 4,230円 |
| 三重県 | 1,622円 |
| 滋賀県 | 5,244円 |
| 京都府 | 2,013円 |
| 大阪府 | 2,936円 |
| 兵庫県 | 4,929円 |
| 奈良県 | 4,000円 |
| 和歌山県 | 2,185円 |
| 鳥取県 | 935円 |
| 島根県 | 551円 |
| 岡山県 | 1,299円 |
| 広島県 | 1,259円 |
| 山口県 | 3,036円 |
| 徳島県 | 232円 |
| 香川県 | 1,959円 |
| 愛媛県 | 253円 |
| 高知県 | 188円 |
| 福岡県 | 2,076円 |
| 佐賀県 | 1,796円 |
| 長崎県 | 2,022円 |
| 熊本県 | 1,102円 |
| 大分県 | 713円 |
| 宮崎県 | 27円 |
| 鹿児島県 | 2,725円 |
| 沖縄県 | 306円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは千葉県です。
次いで滋賀県、東京都、兵庫県、埼玉県が続きます。
淡いのは宮崎県、高知県、徳島県でした。
47都道府県の平均は2,040円、中央値は1,889円です。
千葉県の5,466円は平均を3,426円上回ります。
1位と47位の差は5,439円、倍率にすると202.44倍でした。
鉄道通勤定期代への支出で並べ替えると埼玉県が29,352で最も高く、開きは92.89倍になります。
主指標で1位の千葉県は鉄道通勤定期代への支出では4位、鉄道通勤定期代への支出で1位の埼玉県は主指標では5位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの鉄道通学定期代への支出(円) | 地方 | 鉄道通勤定期代への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 千葉県 | 5466 | 関東 | 22162 |
| 2 | 滋賀県 | 5244 | 近畿 | 23227 |
| 3 | 東京都 | 4994 | 関東 | 19658 |
| 4 | 兵庫県 | 4929 | 近畿 | 17907 |
| 5 | 埼玉県 | 4790 | 関東 | 29352 |
| 6 | 愛知県 | 4230 | 中部 | 14066 |
| 7 | 神奈川県 | 4114 | 関東 | 18610 |
| 8 | 奈良県 | 4000 | 近畿 | 23567 |
| 9 | 岐阜県 | 3100 | 中部 | 3736 |
| 10 | 山口県 | 3036 | 中国 | 12175 |
| 11 | 大阪府 | 2936 | 近畿 | 14945 |
| 12 | 富山県 | 2896 | 中部 | 3524 |
| 13 | 鹿児島県 | 2725 | 九州 | 2389 |
| 14 | 宮城県 | 2366 | 東北 | 8660 |
| 15 | 新潟県 | 2225 | 中部 | 1417 |
| 16 | 和歌山県 | 2185 | 近畿 | 2705 |
| 17 | 栃木県 | 2105 | 関東 | 6800 |
| 18 | 北海道 | 2078 | 北海道 | 7381 |
| 19 | 福岡県 | 2076 | 九州 | 8068 |
| 20 | 長崎県 | 2022 | 九州 | 2597 |
| 21 | 京都府 | 2013 | 近畿 | 12164 |
| 22 | 群馬県 | 1976 | 関東 | 3113 |
| 23 | 香川県 | 1959 | 四国 | 5691 |
| 24 | 福島県 | 1889 | 東北 | 1188 |
| 25 | 長野県 | 1812 | 中部 | 6681 |
| 26 | 佐賀県 | 1796 | 九州 | 5248 |
| 27 | 静岡県 | 1795 | 中部 | 10160 |
| 28 | 石川県 | 1676 | 中部 | 2980 |
| 29 | 三重県 | 1622 | 近畿 | 8272 |
| 30 | 岩手県 | 1367 | 東北 | 10231 |
| 31 | 岡山県 | 1299 | 中国 | 8201 |
| 32 | 広島県 | 1259 | 中国 | 7736 |
| 33 | 熊本県 | 1102 | 九州 | 1500 |
| 34 | 青森県 | 1062 | 東北 | 1065 |
| 35 | 鳥取県 | 935 | 中国 | 2113 |
| 36 | 大分県 | 713 | 九州 | 1464 |
| 37 | 山形県 | 590 | 東北 | 2423 |
| 38 | 福井県 | 569 | 中部 | 1594 |
| 39 | 秋田県 | 553 | 東北 | 635 |
| 40 | 島根県 | 551 | 中国 | 924 |
| 41 | 茨城県 | 524 | 関東 | 1500 |
| 42 | 山梨県 | 312 | 中部 | 602 |
| 43 | 沖縄県 | 306 | 九州 | 992 |
| 44 | 愛媛県 | 253 | 四国 | 940 |
| 45 | 徳島県 | 232 | 四国 | 316 |
| 46 | 高知県 | 188 | 四国 | 1132 |
| 47 | 宮崎県 | 27 | 九州 | 355 |
このグラフについての豆知識
鉄道通学か自転車通学か
通学定期代への支出は全国平均で年2,040円。
宮崎県の27円という数字は、鉄道で通学する高校生がほとんどいないことを示しています。
地方では自転車やバス、家族の送り迎えが通学の中心です。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の千葉県は5,466円、47位の宮崎県は27円。
差は5,439円、倍率にすると202.44倍です。
中央値は1,889円、平均は2,040円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では151円の差でした。
鉄道通勤定期代への支出で並べ替えると開きは92.89倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
この1世帯が1年間に通学定期代へ使う金額の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
いちばん近かったのは【通勤定期代への支出】平均年7,280円、差は92.9倍で、順位相関は0.81でした。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.7です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た1世帯当たりの鉄道通学定期代への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 2366 | 秋田県 553 |
| 関東 | 千葉県 5466 | 茨城県 524 |
| 中部 | 愛知県 4230 | 山梨県 312 |
| 近畿 | 滋賀県 5244 | 三重県 1622 |
| 中国 | 山口県 3036 | 島根県 551 |
| 四国 | 香川県 1959 | 高知県 188 |
| 九州 | 鹿児島県 2725 | 宮崎県 27 |
まとめ
1世帯が1年間に通学定期代へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い千葉県で5,466円、最も低い宮崎県で27円でした。
その差は5,439円、倍率にすると202.44倍です。
47都道府県の中央値は1,889円、平均は2,040円でした。
全国の値は2,040円です。
鉄道通勤定期代への支出で並べ替えると開きは92.89倍になり、主指標で1位の千葉県はその見方では4位に位置します。
1世帯が1年間に通学定期代へ使う金額の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、バスの定期代は別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
鉄道通勤定期代への支出では埼玉県が29,352で最も高く、主指標で1位の千葉県はこの見方では4位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が3,424円で最も高く、四国4県が658円で最も低くなりました。
通勤定期代や高校生の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の千葉県と2位の滋賀県の差は222円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 鉄道の通学定期券への支出。バスの定期代は別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 鉄道の通学定期券への支出。
バスの定期代は別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
