【製造業の付加価値額】全国110兆円、実数も人口あたりも同じ県が1位

【製造業の付加価値額】全国110兆円、実数も人口あたりも同じ県が1位

ものづくりが生み出す価値は、全国で110兆円。
製造業の付加価値額を47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。

愛知県が162,579.29億円で1位。
人口10万人あたりで割り直しても愛知県が1位のままです。

47都道府県の単純平均

23,596.5億円

製造業付加価値額(2023年)

最も多い 愛知県

162,579.3億円

最も少ない 沖縄県

1,730.4億円

製造業の付加価値額が大きい5府県

上位5都道府県の製造業付加価値額
上位5都道府県の製造業付加価値額 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 050,000100,000150,000愛知県: 162,579.3億円162,579.3億円静岡県: 64,398.3億円64,398.3億円大阪府: 61,641.5億円61,641.5億円兵庫県: 56,759.6億円56,759.6億円埼玉県: 53,091.8億円53,091.8億円愛知県静岡県大阪府兵庫県埼玉県
上位5都道府県の製造業付加価値額
項目製造業付加価値額
愛知県162,579.3億円
静岡県64,398.3億円
大阪府61,641.5億円
兵庫県56,759.6億円
埼玉県53,091.8億円
下位5都道府県の製造業付加価値額
下位5都道府県の製造業付加価値額 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 01,0002,0003,0004,000沖縄県: 1,730.4億円1,730.4億円高知県: 2,134.0億円2,134.0億円鳥取県: 2,641.3億円2,641.3億円島根県: 4,571.2億円4,571.2億円青森県: 4,788.0億円4,788.0億円沖縄県高知県鳥取県島根県青森県
下位5都道府県の製造業付加価値額
項目製造業付加価値額
沖縄県1,730.4億円
高知県2,134.0億円
鳥取県2,641.3億円
島根県4,571.2億円
青森県4,788.0億円

製造業の付加価値額が大きい上位5府県です。

愛知県は162,579.29億円、静岡県は64,398.32億円、大阪府は61,641.46億円でした。
愛知県は2位の静岡県の2.52倍あります。

4位以下は兵庫県、神奈川県と続き、上位5府県で全国の35.9パーセント。
上位3府県で26.0パーセント、上位10都道府県で53.5パーセントでした。

1位のシェアは14.7パーセント。
自動車を中心とした産業が集まる愛知県が、他を大きく引き離します。

実数でも人口あたりでも愛知県が1位です

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は製造業付加価値額の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

人口10万人あたりで割り直しても、愛知県が1位のままです。

1位は愛知県の2,174.39億円、2位は滋賀県2,052.86億円、3位は三重県1,974.81億円。

逆に人口あたりの下位は東京都222.54億円、沖縄県117.88億円。
愛知県と沖縄県では18.4倍の開きです。

実数でも人口あたりでも1位という統計は多くありません。
愛知県は事業所数では大阪府とほぼ並んでいましたが、生み出す価値では圧倒的です。
1事業所あたりの規模が大きいということでしょう。

2位の滋賀県、3位の三重県も内陸や臨海の工業地帯を抱える県です。
当サイトの製造業従業者数の記事でも、この2県は人口あたり上位でした。

実数10位の東京都が人口あたりでは46位。
都市には本社機能が集まりますが、工場そのものは地方に立地します。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が1,621.8億円で最も多く、北海道が342.6億円で最も少なくなります。
中国5県1,110.9億円と近畿7府県1,014.5億円がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの製造業付加価値額の上位5都道府県
人口10万人あたりの製造業付加価値額の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 05001,0001,5002,000愛知県: 2,174.42,174.4滋賀県: 2,052.92,052.9三重県: 1,974.81,974.8静岡県: 1,811.51,811.5群馬県: 1,773.11,773.1愛知県滋賀県三重県静岡県群馬県
人口10万人あたりの製造業付加価値額の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの製造業付加価値額
愛知県2,174.4
滋賀県2,052.9
三重県1,974.8
静岡県1,811.5
群馬県1,773.1

製造業の付加価値額が小さい5県

製造業の付加価値額が小さい下位5県です。

沖縄県は1,730.44億円、高知県は2,133.95億円、鳥取県は2,641.3億円でした。
愛知県とは94.0倍の差があります。

94.0倍という開きは、県内総生産の59.0倍よりはるかに大きいものです。
製造業は立地する場所が偏る産業だと分かります。

47都道府県の中央値は14,181.82億円。
平均は23,596.5億円なので、平均が中央値の1.7倍です。

地方別に見る

地方別の平均(製造業付加価値額)
地方別の平均(製造業付加価値額) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 010,00020,00030,000北海道: 17,446.0億円17,446.0億円東北: 10,971.2億円10,971.2億円関東: 38,789.7億円38,789.7億円中部: 37,388.8億円37,388.8億円近畿: 31,868.9億円31,868.9億円中国: 15,708.5億円15,708.5億円四国: 7,629.6億円7,629.6億円九州: 10,698.8億円10,698.8億円北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(製造業付加価値額)
項目製造業付加価値額の平均
北海道17,446.0億円
東北10,971.2億円
関東38,789.7億円
中部37,388.8億円
近畿31,868.9億円
中国15,708.5億円
四国7,629.6億円
九州10,698.8億円

ものづくりの価値は、工業地帯に集まります。

地方別に合計を出すと、中部9県が全国の30.3パーセントで最も大きくなります。
次いで関東7都県が24.5パーセント、近畿7府県が20.1パーセント、九州・沖縄8県が7.7パーセントと続きました。

少ないほうは中国5県が7.1パーセント、東北6県が5.9パーセント、四国4県が2.8パーセント、北海道が1.6パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中部9県が1,621.8億円、中国5県が1,110.9億円、近畿7府県が1,014.5億円の順に多く、最も少ないのは北海道が342.6億円です。

地図で見る

製造業付加価値額(2023年)
製造業付加価値額(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は億円。 北海道 17,446.0億円青森 4,788.0億円岩手 9,056.3億円宮城 13,232.1億円秋田 6,286.7億円山形 13,439.6億円福島 19,024.5億円茨城 45,280.3億円栃木 29,155.0億円群馬 33,724.0億円埼玉 53,091.8億円千葉 28,655.3億円東京 31,347.2億円神奈川 50,274.4億円新潟 19,466.8億円富山 14,181.8億円石川 11,207.2億円福井 8,926.7億円山梨 10,054.3億円長野 24,018.4億円岐阜 21,666.3億円静岡 64,398.3億円愛知 162,579.3億円三重 34,105.1億円滋賀 28,883.7億円京都 24,668.4億円大阪 61,641.5億円兵庫 56,759.6億円奈良 6,895.9億円和歌山 10,128.4億円鳥取 2,641.3億円島根 4,571.2億円岡山 19,230.4億円広島 29,608.3億円山口 22,491.2億円徳島 10,461.8億円香川 7,947.5億円愛媛 9,975.3億円高知 2,134.0億円福岡 29,148.8億円佐賀 8,134.1億円長崎 7,399.1億円熊本 12,587.7億円大分 13,018.1億円宮崎 6,285.4億円鹿児島 7,286.7億円沖縄 1,730.4億円
製造業付加価値額(億円)
製造業付加価値額(2023年)
項目製造業付加価値額
北海道17,446.0億円
青森県4,788.0億円
岩手県9,056.3億円
宮城県13,232.1億円
秋田県6,286.7億円
山形県13,439.6億円
福島県19,024.5億円
茨城県45,280.3億円
栃木県29,155.0億円
群馬県33,724.0億円
埼玉県53,091.8億円
千葉県28,655.3億円
東京都31,347.2億円
神奈川県50,274.4億円
新潟県19,466.8億円
富山県14,181.8億円
石川県11,207.2億円
福井県8,926.7億円
山梨県10,054.3億円
長野県24,018.4億円
岐阜県21,666.3億円
静岡県64,398.3億円
愛知県162,579.3億円
三重県34,105.1億円
滋賀県28,883.7億円
京都府24,668.4億円
大阪府61,641.5億円
兵庫県56,759.6億円
奈良県6,895.9億円
和歌山県10,128.4億円
鳥取県2,641.3億円
島根県4,571.2億円
岡山県19,230.4億円
広島県29,608.3億円
山口県22,491.2億円
徳島県10,461.8億円
香川県7,947.5億円
愛媛県9,975.3億円
高知県2,134.0億円
福岡県29,148.8億円
佐賀県8,134.1億円
長崎県7,399.1億円
熊本県12,587.7億円
大分県13,018.1億円
宮崎県6,285.4億円
鹿児島県7,286.7億円
沖縄県1,730.4億円

日本地図で見ると、色が濃く出るのは愛知県です。
次いで静岡県、大阪府、兵庫県、神奈川県が続きます。
淡いのは沖縄県、高知県、鳥取県でした。

47都道府県の平均は23,596.5億円、中央値は14,181.82億円です。
愛知県の162,579.29億円は平均の6.9倍にあたります。

上位3府県で26.0パーセント、1位と47位で94.0倍の開きがありました。

順位都道府県製造業付加価値額(億円)地方人口10万人あたりの製造業付加価値額
1愛知県162579.29中部2174.39
2静岡県64398.32中部1811.49
3大阪府61641.46近畿703.43
4兵庫県56759.63近畿1056.98
5埼玉県53091.84関東724.21
6神奈川県50274.41関東544.74
7茨城県45280.33関東1602.84
8三重県34105.05近畿1974.81
9群馬県33723.99関東1773.08
10東京都31347.19関東222.54
11広島県29608.25中国1081.38
12栃木県29155.02関東1536.90
13福岡県29148.81九州571.21
14滋賀県28883.69近畿2052.86
15千葉県28655.33関東457.97
16京都府24668.39近畿973.11
17長野県24018.44中部1198.52
18山口県22491.16中国1732.76
19岐阜県21666.29中部1122.02
20新潟県19466.84中部915.66
21岡山県19230.4中国1041.17
22福島県19024.48東北1076.65
23北海道17445.96北海道342.62
24富山県14181.82中部1408.32
25山形県13439.64東北1309.91
26宮城県13232.08東北584.46
27大分県13018.08九州1187.78
28熊本県12587.65九州736.55
29石川県11207.17中部1010.57
30徳島県10461.76四国1505.29
31和歌山県10128.36近畿1135.47
32山梨県10054.3中部1263.10
33愛媛県9975.27四国772.68
34岩手県9056.31東北778.70
35福井県8926.72中部1199.83
36佐賀県8134.08九州1023.15
37香川県7947.46四国858.26
38長崎県7399.08九州583.98
39鹿児島県7286.72九州470.41
40奈良県6895.93近畿532.09
41秋田県6286.66東北687.82
42宮崎県6285.41九州603.21
43青森県4787.98東北404.39
44島根県4571.21中国703.26
45鳥取県2641.3中国491.86
46高知県2133.95四国320.41
47沖縄県1730.44九州117.88
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

付加価値額とは

付加価値額は、製造品の出荷額から原材料費などを差し引いた額です。
その工場が新たに生み出した価値を表します。

出荷額そのものより、実際の稼ぎに近い数字だと言えます。
当サイトには製造品出荷額の推移を扱った記事もあります。

実数も人口あたりも愛知県

事業所の数では大阪府と愛知県が67事業所差でほぼ並んでいました。
ところが付加価値額では愛知県が大阪府の2.6倍。

大阪府は小さな町工場が多く、愛知県は大規模な工場が集まる。
同じ製造業でも中身がまるで違うことが、3つの記事を並べると見えてきます。
数字は2023年のものです。

10年前とくらべると

全国の製造業付加価値額は、2013年の901,488.8億円から2023年の1,109,033.9億円へ、この10年でおよそ23%増えました。

2013年の時点でも1位は愛知県でした。
この10年、順位は動いていません。

県別では山形県の63%増が最大です。

順位の並びがにている記事

製造業付加価値額とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。

並びが最も重なったのは【製造業の従業者数】全国773万人、1位は2位に1.89倍の差で、相関は0.95です。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.83です。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た製造業付加価値額

地方最も多い(億円)最も少ない(億円)
東北福島県 19024.48青森県 4787.98
関東埼玉県 53091.84千葉県 28655.33
中部愛知県 162579.29福井県 8926.72
近畿大阪府 61641.46奈良県 6895.93
中国広島県 29608.25鳥取県 2641.3
四国徳島県 10461.76高知県 2133.95
九州福岡県 29148.81沖縄県 1730.44
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

製造業の付加価値額を47都道府県で比べると、最も大きい愛知県で162,579.29億円、最も小さい沖縄県で1,730.44億円でした。
実数でも人口あたりでも愛知県が1位です。

製造業付加価値額の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、出荷額から原材料費などを引いた額であること。
2つ目は、工場の所在地で数えること。
3つ目は2023年の数字であることです。

1位と47位の開きは94.0倍。
県内総生産の59.0倍より大きく、製造業の立地の偏りが表れています。

地方別に合計を出すと中部9県が全国の30.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が1,621.8億円で最多でした。
製造業の事業所数や従業者数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードC3402(製造業付加価値額)の2023年の値を億円に換算したもの。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードC3402(製造業付加価値額)の2023年の値を億円に換算したもの。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

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