魚や貝、干物などへの支出は、47都道府県の平均で1か月5,099円。
肉類の6,053円をわずかに下回ります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
富山県が6,330円で1位。
47都道府県の平均は5,099円、中央値は5,117円です。
1位と47位の差は1.76倍、消費支出に占める割合で見ると1.62倍でした。
47都道府県の単純平均
5,099円
1か月の魚介類への支出(2024年)
最も多い 富山県
6,330円
最も少ない 沖縄県
3,606円
魚介類への支出が多い上位5県
魚介類への支出が多い上位5県です。
富山県は6,330円、秋田県は6,109円、長野県は5,798円でした。
富山県は2位の秋田県の1.04倍です。
4位は青森県で5,729円、5位は北海道で5,704円。
6位以下は奈良県、鳥取県、岩手県と続きました。
47都道府県の平均は5,099円、中央値は5,117円です。
1位の富山県は平均を1,231円上回り、平均の1.24倍にあたります。
2位と3位の差は311円、3位と4位の差は69円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の富山県は75,960円ほどになります。
上位5県の平均は5,934円で、47都道府県の平均を835円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は626円あります。
中央値と比べると1位は1.24倍でした。
日本海側と東北の県が上位に並びました。
港が近く、鮮度の高い魚が手に入りやすい地域です。
消費支出に占める割合では順位が変わります
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯当たりの魚介類への支出の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は青森県の2.73パーセント、2位は秋田県2.55パーセント、3位は北海道2.52パーセント。
4位以下は三重県、長崎県と続きます。
逆に割合の下位は東京都1.74パーセント、沖縄県1.69パーセント。
青森県と沖縄県では1.62倍の開きです。
47都道府県の平均は2.06パーセントでした。
消費支出に占める比率で見ると、東北の県が上位に来ます。
所得が相対的に低いぶん、同じ金額でも比重が大きくなります。
魚介類への支出は全国で長く減り続けてきました。
調理の手間や骨のある食べにくさが敬遠され、肉に置き換わってきたと言われます。
当サイトには海面漁業の漁獲量を比べた記事もあります。
獲れる場所と食べる場所は、必ずしも重なりません。
地方別に県の平均を出すと、北海道が5,704円で最も高く、九州・沖縄8県が4,486円で最も低くなります。
東北6県5,590円と中部9県5,454円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
魚介類への支出が少ない下位5県
魚介類への支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は3,606円、46位の宮崎県は4,025円、45位の福岡県は4,237円でした。
1位の富山県とは1.76倍の差があります。
44位は大分県で4,540円、43位は東京都で4,570円、42位は愛知県で4,583円と続きます。
南の県が下位に来ました。
魚が獲れないわけではなく、肉を食べる比重が大きいという食文化の違いだと考えられます。
47位の沖縄県は平均の70.7パーセント、中央値の70.5パーセントにあたります。
平均との差は1,493円でした。
1位と47位の差は月あたり2,724円。
1年に直すと32,688円の開きになります。
46位との差は419円、45位との差は631円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は4,196円。
47都道府県の平均を903円下回り、上位5県との差は1,738円になります。
地方別に見る
魚介類への支出は、日本海側と東北で高くなります。
地方別に県の平均を出すと、北海道が5,704円で最も高くなります。
次いで東北6県が5,590円、中部9県が5,454円、近畿7府県が5,214円と続きました。
低いほうは関東7都県が4,982円、中国5県が4,920円、四国4県が4,863円、九州・沖縄8県が4,486円でした。
消費支出に占める割合で見ると並びが変わります。
北海道が2.52パーセント、東北6県が2.31パーセント、近畿7府県が2.12パーセントの順に高く、最も低いのは関東7都県が1.89パーセントです。
地図で見る
| 項目 | 1か月の魚介類への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 5,704円 |
| 青森県 | 5,729円 |
| 岩手県 | 5,605円 |
| 宮城県 | 5,089円 |
| 秋田県 | 6,109円 |
| 山形県 | 5,570円 |
| 福島県 | 5,439円 |
| 茨城県 | 4,985円 |
| 栃木県 | 5,154円 |
| 群馬県 | 4,823円 |
| 埼玉県 | 4,866円 |
| 千葉県 | 5,362円 |
| 東京都 | 4,570円 |
| 神奈川県 | 5,117円 |
| 新潟県 | 5,511円 |
| 富山県 | 6,330円 |
| 石川県 | 5,435円 |
| 福井県 | 5,573円 |
| 山梨県 | 5,600円 |
| 長野県 | 5,798円 |
| 岐阜県 | 5,092円 |
| 静岡県 | 5,161円 |
| 愛知県 | 4,583円 |
| 三重県 | 5,581円 |
| 滋賀県 | 5,305円 |
| 京都府 | 5,254円 |
| 大阪府 | 4,630円 |
| 兵庫県 | 5,342円 |
| 奈良県 | 5,685円 |
| 和歌山県 | 4,700円 |
| 鳥取県 | 5,678円 |
| 島根県 | 4,853円 |
| 岡山県 | 4,754円 |
| 広島県 | 4,616円 |
| 山口県 | 4,697円 |
| 徳島県 | 5,237円 |
| 香川県 | 4,586円 |
| 愛媛県 | 4,726円 |
| 高知県 | 4,904円 |
| 福岡県 | 4,237円 |
| 佐賀県 | 4,784円 |
| 長崎県 | 5,327円 |
| 熊本県 | 4,586円 |
| 大分県 | 4,540円 |
| 宮崎県 | 4,025円 |
| 鹿児島県 | 4,786円 |
| 沖縄県 | 3,606円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは富山県です。
次いで秋田県、長野県、青森県、北海道が続きます。
淡いのは沖縄県、宮崎県、福岡県でした。
47都道府県の平均は5,099円、中央値は5,117円です。
富山県の6,330円は平均の1.24倍にあたります。
1位と47位で1.76倍の開きがありました。
金額の差は月あたり2,724円です。
消費支出に占める割合で見ると青森県が2.73パーセントで最も高く、開きは1.62倍になります。
金額1位の富山県は割合では7位、割合1位の青森県は金額では4位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の魚介類への支出(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 富山県 | 6330 | 中部 | 2.22 |
| 2 | 秋田県 | 6109 | 東北 | 2.55 |
| 3 | 長野県 | 5798 | 中部 | 2.21 |
| 4 | 青森県 | 5729 | 東北 | 2.73 |
| 5 | 北海道 | 5704 | 北海道 | 2.52 |
| 6 | 奈良県 | 5685 | 近畿 | 2.19 |
| 7 | 鳥取県 | 5678 | 中国 | 2.03 |
| 8 | 岩手県 | 5605 | 東北 | 2.22 |
| 9 | 山梨県 | 5600 | 中部 | 2.16 |
| 10 | 三重県 | 5581 | 近畿 | 2.41 |
| 11 | 福井県 | 5573 | 中部 | 2.1 |
| 12 | 山形県 | 5570 | 東北 | 2.17 |
| 13 | 新潟県 | 5511 | 中部 | 2.12 |
| 14 | 福島県 | 5439 | 東北 | 2.13 |
| 15 | 石川県 | 5435 | 中部 | 1.95 |
| 16 | 千葉県 | 5362 | 関東 | 1.95 |
| 17 | 兵庫県 | 5342 | 近畿 | 2.09 |
| 18 | 長崎県 | 5327 | 九州 | 2.25 |
| 19 | 滋賀県 | 5305 | 近畿 | 1.88 |
| 20 | 京都府 | 5254 | 近畿 | 2.19 |
| 21 | 徳島県 | 5237 | 四国 | 2.18 |
| 22 | 静岡県 | 5161 | 中部 | 2.02 |
| 23 | 栃木県 | 5154 | 関東 | 2 |
| 24 | 神奈川県 | 5117 | 関東 | 1.92 |
| 25 | 岐阜県 | 5092 | 中部 | 1.98 |
| 26 | 宮城県 | 5089 | 東北 | 2.04 |
| 27 | 茨城県 | 4985 | 関東 | 1.84 |
| 28 | 高知県 | 4904 | 四国 | 2.21 |
| 29 | 埼玉県 | 4866 | 関東 | 1.93 |
| 30 | 島根県 | 4853 | 中国 | 1.85 |
| 31 | 群馬県 | 4823 | 関東 | 1.82 |
| 32 | 鹿児島県 | 4786 | 九州 | 2.15 |
| 33 | 佐賀県 | 4784 | 九州 | 2.1 |
| 34 | 岡山県 | 4754 | 中国 | 2.02 |
| 35 | 愛媛県 | 4726 | 四国 | 2.11 |
| 36 | 和歌山県 | 4700 | 近畿 | 2.16 |
| 37 | 山口県 | 4697 | 中国 | 1.98 |
| 38 | 大阪府 | 4630 | 近畿 | 1.9 |
| 39 | 広島県 | 4616 | 中国 | 1.8 |
| 40 | 熊本県 | 4586 | 九州 | 1.95 |
| 40 | 香川県 | 4586 | 四国 | 1.95 |
| 42 | 愛知県 | 4583 | 中部 | 1.8 |
| 43 | 東京都 | 4570 | 関東 | 1.74 |
| 44 | 大分県 | 4540 | 九州 | 1.88 |
| 45 | 福岡県 | 4237 | 九州 | 1.91 |
| 46 | 宮崎県 | 4025 | 九州 | 1.89 |
| 47 | 沖縄県 | 3606 | 九州 | 1.69 |
このグラフについての豆知識
魚介類の中身
生鮮魚介、塩干魚介、魚肉練製品、他の魚介加工品が含まれます。
刺身も干物もかまぼこも同じ枠です。
外食の寿司は外食として別に数えられ、ここには含まれません。
家計調査との違い
当サイトには家計調査をもとにした食品の支出の記事もあります。
あちらは各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)を対象にした調査で、県全体の平均ではありません。
この記事で使う全国家計構造調査は、5年に1度、都道府県の全域を対象に行われます。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
数字の開き
1位の富山県は6,330円、47位の沖縄県は3,606円。
両者の間には1.76倍、金額にして月2,724円の開きがあります。
47都道府県の平均は5,099円、中央値は5,117円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると青森県が2.73パーセントで最も高く、平均は2.06パーセント。
開きは1.62倍になります。
順位の並びがにている記事
1世帯当たりの魚介類への支出の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.7という高い相関を示したのが【塩さけへの支出】平均年2,567円、東日本の朝食でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【小学生の数・10年推移】10年で66万人というマイナス幅(相関-0.66)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た1か月の魚介類への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 6109 | 宮城県 5089 |
| 関東 | 千葉県 5362 | 東京都 4570 |
| 中部 | 富山県 6330 | 愛知県 4583 |
| 近畿 | 奈良県 5685 | 大阪府 4630 |
| 中国 | 鳥取県 5678 | 広島県 4616 |
| 四国 | 徳島県 5237 | 香川県 4586 |
| 九州 | 長崎県 5327 | 沖縄県 3606 |
まとめ
1世帯の魚介類への支出を47都道府県で比べると、最も高い富山県で6,330円、最も低い沖縄県で3,606円でした。
1位と47位の差は1.76倍です。
47都道府県の平均は5,099円、中央値は5,117円。
1位と47位の金額の差は月あたり2,724円、1年で32,688円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは1.62倍でした。
1世帯当たりの魚介類への支出の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、外食の寿司は含まないこと。
2つ目は、獲れる量と食べる量は別であること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では青森県が2.73パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと北海道が5,704円で最も高く、消費支出に占める割合では北海道が2.52パーセントで最も高くなりました。
肉類への支出や漁獲量を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【まぐろに使う金額】平均年4,471円、差は8.5倍にひらく
- 【かまぼこに使う金額】平均年3,238円、海沿いで多い
- 【こんぶつくだ煮に使う金額】平均年1,244円、北前船の名残
出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010102)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010102)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
