住宅街のなかにある小さな公園を街区公園と呼びます。
全国に9万2,188か所。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が6,962か所で1位。
2位の神奈川県とは368か所の差でした。
47都道府県の単純平均
1,961か所
街区公園数(2023年)
最も多い 東京都
6,962か所
最も少ない 山梨県
123か所
街区公園が多い5都道県
街区公園が多い上位5都道県です。
東京都は6,962か所、神奈川県は6,594か所、北海道は6,015か所でした。
東京都は2位の神奈川県の1.06倍で、その差は368か所です。
4位以下は大阪府、愛知県と続き、上位5都道府県で全国の33.9パーセント。
上位3都道県で21.2パーセント、上位10都道府県で57.4パーセントでした。
1位のシェアは7.6パーセント。
都市公園全体の記事と同じく、上位が僅差で競う形です。
人口あたり1位は富山県、12倍の開きがあります
ここから先は、街区公園数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、富山県が先頭に立ちます。
1位は富山県の185.5か所、2位は三重県151.88か所、3位は奈良県134.88か所。
逆に人口あたりの下位は佐賀県18.62か所、山梨県15.45か所。
富山県と山梨県では12.0倍の開きです。
都市公園全体の7.9倍より大きく、小さな公園ほど地域差が出ることが分かります。
実数1位の東京都は人口あたりでは36位。
人が集まる場所では、1つの公園を多くの人で分け合うことになります。
富山県が1位というのは、都市公園全体の記事と同じです。
コンパクトシティの取り組みで知られる県ですが、この統計からその関係までは読み取れません。
街区公園は住宅街のなかに置かれる、最も身近な公園です。
子どもが歩いて行ける距離にあるかどうかは、暮らしの質に関わります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が118.1か所で最も多く、四国4県が47.1か所で最も少なくなります。
中国5県83か所と近畿7府県82.9か所がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
街区公園が少ない5県
街区公園が少ない下位5県です。
山梨県は123か所、佐賀県は148か所、徳島県は187か所でした。
東京都の6,962か所とは56.6倍の差があります。
山梨県は都市公園全体でも実数47位、人口あたりでも47位でした。
街区公園でも同じ位置です。
ただし山梨県には富士山をはじめとする自然公園が広がっており、遊ぶ場所がないという意味ではありません。
47都道府県の中央値は1,124か所。
平均は1,961.4か所なので、平均が中央値の1.7倍です。
地方別に見る
身近な公園は、まちのつくり方によって数が変わります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の31.2パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が19.8パーセント、中部9県が14.7パーセント、九州・沖縄8県が12.6パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が7パーセント、北海道が6.5パーセント、中国5県が6.4パーセント、四国4県が1.8パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が118.1か所、中国5県が83か所、近畿7府県が82.9か所の順に多く、最も少ないのは四国4県が47.1か所です。
地図で見る
| 項目 | 街区公園数 |
|---|---|
| 北海道 | 6,015か所 |
| 青森県 | 587か所 |
| 岩手県 | 1,233か所 |
| 宮城県 | 2,695か所 |
| 秋田県 | 433か所 |
| 山形県 | 643か所 |
| 福島県 | 894か所 |
| 茨城県 | 1,675か所 |
| 栃木県 | 1,885か所 |
| 群馬県 | 1,123か所 |
| 埼玉県 | 4,577か所 |
| 千葉県 | 5,913か所 |
| 東京都 | 6,962か所 |
| 神奈川県 | 6,594か所 |
| 新潟県 | 2,116か所 |
| 富山県 | 1,868か所 |
| 石川県 | 854か所 |
| 福井県 | 812か所 |
| 山梨県 | 123か所 |
| 長野県 | 643か所 |
| 岐阜県 | 1,173か所 |
| 静岡県 | 2,065か所 |
| 愛知県 | 3,901か所 |
| 三重県 | 2,623か所 |
| 滋賀県 | 417か所 |
| 京都府 | 2,110か所 |
| 大阪府 | 5,746か所 |
| 兵庫県 | 5,056か所 |
| 奈良県 | 1,748か所 |
| 和歌山県 | 535か所 |
| 鳥取県 | 241か所 |
| 島根県 | 247か所 |
| 岡山県 | 1,413か所 |
| 広島県 | 2,915か所 |
| 山口県 | 1,055か所 |
| 徳島県 | 187か所 |
| 香川県 | 356か所 |
| 愛媛県 | 348か所 |
| 高知県 | 795か所 |
| 福岡県 | 5,270か所 |
| 佐賀県 | 148か所 |
| 長崎県 | 1,028か所 |
| 熊本県 | 1,713か所 |
| 大分県 | 898か所 |
| 宮崎県 | 818か所 |
| 鹿児島県 | 1,124か所 |
| 沖縄県 | 613か所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、神奈川県、北海道、大阪府、愛知県です。
淡いのは山梨県、佐賀県、徳島県でした。
47都道府県の平均は1,961.4か所、中央値は1,124か所です。
東京都の6,962か所は平均の3.5倍にあたります。
上位3都道県で21.2パーセント、1位と47位で56.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 街区公園数(か所) | 地方 | 人口10万人あたりの街区公園数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 6962 | 関東 | 49.42 |
| 2 | 神奈川県 | 6594 | 関東 | 71.45 |
| 3 | 北海道 | 6015 | 北海道 | 118.13 |
| 4 | 千葉県 | 5913 | 関東 | 94.50 |
| 5 | 大阪府 | 5746 | 近畿 | 65.57 |
| 6 | 福岡県 | 5270 | 九州 | 103.27 |
| 7 | 兵庫県 | 5056 | 近畿 | 94.15 |
| 8 | 埼玉県 | 4577 | 関東 | 62.43 |
| 9 | 愛知県 | 3901 | 中部 | 52.17 |
| 10 | 広島県 | 2915 | 中国 | 106.46 |
| 11 | 宮城県 | 2695 | 東北 | 119.04 |
| 12 | 三重県 | 2623 | 近畿 | 151.88 |
| 13 | 新潟県 | 2116 | 中部 | 99.53 |
| 14 | 京都府 | 2110 | 近畿 | 83.23 |
| 15 | 静岡県 | 2065 | 中部 | 58.09 |
| 16 | 栃木県 | 1885 | 関東 | 99.37 |
| 17 | 富山県 | 1868 | 中部 | 185.50 |
| 18 | 奈良県 | 1748 | 近畿 | 134.88 |
| 19 | 熊本県 | 1713 | 九州 | 100.23 |
| 20 | 茨城県 | 1675 | 関東 | 59.29 |
| 21 | 岡山県 | 1413 | 中国 | 76.50 |
| 22 | 岩手県 | 1233 | 東北 | 106.02 |
| 23 | 岐阜県 | 1173 | 中部 | 60.75 |
| 24 | 鹿児島県 | 1124 | 九州 | 72.56 |
| 25 | 群馬県 | 1123 | 関東 | 59.04 |
| 26 | 山口県 | 1055 | 中国 | 81.28 |
| 27 | 長崎県 | 1028 | 九州 | 81.14 |
| 28 | 大分県 | 898 | 九州 | 81.93 |
| 29 | 福島県 | 894 | 東北 | 50.59 |
| 30 | 石川県 | 854 | 中部 | 77.01 |
| 31 | 宮崎県 | 818 | 九州 | 78.50 |
| 32 | 福井県 | 812 | 中部 | 109.14 |
| 33 | 高知県 | 795 | 四国 | 119.37 |
| 34 | 山形県 | 643 | 東北 | 62.67 |
| 34 | 長野県 | 643 | 中部 | 32.09 |
| 36 | 沖縄県 | 613 | 九州 | 41.76 |
| 37 | 青森県 | 587 | 東北 | 49.58 |
| 38 | 和歌山県 | 535 | 近畿 | 59.98 |
| 39 | 秋田県 | 433 | 東北 | 47.37 |
| 40 | 滋賀県 | 417 | 近畿 | 29.64 |
| 41 | 香川県 | 356 | 四国 | 38.44 |
| 42 | 愛媛県 | 348 | 四国 | 26.96 |
| 43 | 島根県 | 247 | 中国 | 38.00 |
| 44 | 鳥取県 | 241 | 中国 | 44.88 |
| 45 | 徳島県 | 187 | 四国 | 26.91 |
| 46 | 佐賀県 | 148 | 九州 | 18.62 |
| 47 | 山梨県 | 123 | 中部 | 15.45 |
このグラフについての豆知識
街区公園とは
街区公園は、都市公園のなかで最も小さい区分です。
主に半径250メートルほどの範囲に住む人が使うことを想定し、標準的な面積は0.25ヘクタールとされます。
かつては児童公園と呼ばれていました。
全国9万2,188か所は、都市公園全体11万4,966か所の8割を占めます。
身近な公園こそが都市公園の主役だということです。
人口あたりで12倍の開き
人口10万人あたりでは富山県185.5か所、山梨県15.45か所で12.0倍。
都市公園全体の7.9倍より大きな差です。
小さな公園ほど、まちのつくり方や住宅地の整備の仕方が数字に出やすいと考えられます。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の街区公園数は、2013年の83,292か所から2023年の92,188か所へ、この10年でおよそ11%増えました。
かつての1位は神奈川県です。
2位だった東京都が、いまは先頭に立ちました。
伸びがいちばん大きかったのは和歌山県で、196%増でした。
順位の並びがにている記事
街区公園数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
最も似ていたのは【都市公園の数】全国11万4,966か所、身近な公園はどこに多いのか(順位相関1)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.68)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た街区公園数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 2695 | 秋田県 433 |
| 関東 | 東京都 6962 | 群馬県 1123 |
| 中部 | 愛知県 3901 | 山梨県 123 |
| 近畿 | 大阪府 5746 | 滋賀県 417 |
| 中国 | 広島県 2915 | 鳥取県 241 |
| 四国 | 高知県 795 | 徳島県 187 |
| 九州 | 福岡県 5270 | 佐賀県 148 |
まとめ
街区公園の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で6,962か所、最も少ない山梨県で123か所でした。
1位と2位の差は368か所です。
街区公園数の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、都市公園のなかで最も小さい区分であること。
2つ目は、かつて児童公園と呼ばれていたこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは富山県185.5か所が1位、山梨県15.45か所が47位で12.0倍の開き。
都市公園全体の7.9倍より大きな差でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の31.2パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が118.1か所で最多でした。
都市公園や公園・遊園地の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【児童館の数】全国4,401か所、47位との差は63.6倍
- 【近隣公園の数】全国5,911か所、人口あたりの差は4.3倍
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH9102(街区公園数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH9102(街区公園数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
