近所の児童公園から大きな運動公園まで、まちの公園はどこに多いのでしょうか。
都市公園の数を47都道府県で比べます。
都市公園法にもとづいて国や自治体が設置したものが対象で、遊園地やテーマパークは含みません。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
全国11万4,966か所のうち、東京都が8,812か所で1位。
ただし上位は僅差で競っており、抜けた1位がいないのがこの指標の特徴です。
47都道府県の単純平均
2,446か所
都市公園数(2023年)
最も多い 東京都
8,812か所
最も少ない 山梨県
212か所
地方でまとめると、北海道が四国の13.5倍
地方単位で足し合わせると、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の31.3パーセント、近畿7府県が19.3パーセント、中部9県が14.9パーセント、九州・沖縄8県が12.3パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が7.3パーセント、北海道が6.7パーセント、中国5県が6.1パーセント、四国4県が2.0パーセントでした。
人口10万人あたりの平均では並びが変わります。
北海道が151.4か所で1位、九州・沖縄8県が101.2か所で2位、近畿7府県が101.1か所で3位。
四国4県は64.0か所で最下位でした。
関東7都県と中部9県はともに82.6か所で、まったく同じ値になりました。
地図で見ると、上位5県のうち3つが関東
| 項目 | 都市公園数 |
|---|---|
| 北海道 | 7,710か所 |
| 青森県 | 892か所 |
| 岩手県 | 1,402か所 |
| 宮城県 | 3,312か所 |
| 秋田県 | 612か所 |
| 山形県 | 869か所 |
| 福島県 | 1,313か所 |
| 茨城県 | 2,198か所 |
| 栃木県 | 2,311か所 |
| 群馬県 | 1,491か所 |
| 埼玉県 | 5,758か所 |
| 千葉県 | 7,630か所 |
| 東京都 | 8,812か所 |
| 神奈川県 | 7,767か所 |
| 新潟県 | 2,488か所 |
| 富山県 | 2,129か所 |
| 石川県 | 1,174か所 |
| 福井県 | 944か所 |
| 山梨県 | 212か所 |
| 長野県 | 987か所 |
| 岐阜県 | 1,482か所 |
| 静岡県 | 2,715か所 |
| 愛知県 | 4,999か所 |
| 三重県 | 2,911か所 |
| 滋賀県 | 627か所 |
| 京都府 | 2,467か所 |
| 大阪府 | 7,003か所 |
| 兵庫県 | 6,169か所 |
| 奈良県 | 2,423か所 |
| 和歌山県 | 638か所 |
| 鳥取県 | 313か所 |
| 島根県 | 416か所 |
| 岡山県 | 1,739か所 |
| 広島県 | 3,309か所 |
| 山口県 | 1,256か所 |
| 徳島県 | 270か所 |
| 香川県 | 502か所 |
| 愛媛県 | 624か所 |
| 高知県 | 895か所 |
| 福岡県 | 6,284か所 |
| 佐賀県 | 266か所 |
| 長崎県 | 1,222か所 |
| 熊本県 | 1,988か所 |
| 大分県 | 1,202か所 |
| 宮崎県 | 1,025か所 |
| 鹿児島県 | 1,374か所 |
| 沖縄県 | 836か所 |
地図が濃く出るのは東京都、神奈川県、北海道、千葉県、大阪府です。
ただし上位5つの差が小さいため、濃い色の県が広がって見えます。
薄いのは山梨県、佐賀県、徳島県、鳥取県、島根県でした。
47都道府県で平均をとると2,446.1か所、中央値は1,402か所。
東京都の8,812か所は平均の3.6倍ですが、1位のシェアは7.7パーセントしかありません。
上位5都道県が7,000か所台にひしめいていて、抜けた1位がいないのがこの指標の特徴です。
上位3都道県で21.1パーセント、1位と47位で41.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 都市公園数(か所) | 地方 | 人口10万人あたりの都市公園数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 8812 | 関東 | 62.56 |
| 2 | 神奈川県 | 7767 | 関東 | 84.16 |
| 3 | 北海道 | 7710 | 北海道 | 151.41 |
| 4 | 千葉県 | 7630 | 関東 | 121.94 |
| 5 | 大阪府 | 7003 | 近畿 | 79.92 |
| 6 | 福岡県 | 6284 | 九州 | 123.14 |
| 7 | 兵庫県 | 6169 | 近畿 | 114.88 |
| 8 | 埼玉県 | 5758 | 関東 | 78.54 |
| 9 | 愛知県 | 4999 | 中部 | 66.86 |
| 10 | 宮城県 | 3312 | 東北 | 146.29 |
| 11 | 広島県 | 3309 | 中国 | 120.85 |
| 12 | 三重県 | 2911 | 近畿 | 168.56 |
| 13 | 静岡県 | 2715 | 中部 | 76.37 |
| 14 | 新潟県 | 2488 | 中部 | 117.03 |
| 15 | 京都府 | 2467 | 近畿 | 97.32 |
| 16 | 奈良県 | 2423 | 近畿 | 186.96 |
| 17 | 栃木県 | 2311 | 関東 | 121.82 |
| 18 | 茨城県 | 2198 | 関東 | 77.81 |
| 19 | 富山県 | 2129 | 中部 | 211.42 |
| 20 | 熊本県 | 1988 | 九州 | 116.33 |
| 21 | 岡山県 | 1739 | 中国 | 94.15 |
| 22 | 群馬県 | 1491 | 関東 | 78.39 |
| 23 | 岐阜県 | 1482 | 中部 | 76.75 |
| 24 | 岩手県 | 1402 | 東北 | 120.55 |
| 25 | 鹿児島県 | 1374 | 九州 | 88.70 |
| 26 | 福島県 | 1313 | 東北 | 74.31 |
| 27 | 山口県 | 1256 | 中国 | 96.76 |
| 28 | 長崎県 | 1222 | 九州 | 96.45 |
| 29 | 大分県 | 1202 | 九州 | 109.67 |
| 30 | 石川県 | 1174 | 中部 | 105.86 |
| 31 | 宮崎県 | 1025 | 九州 | 98.37 |
| 32 | 長野県 | 987 | 中部 | 49.25 |
| 33 | 福井県 | 944 | 中部 | 126.88 |
| 34 | 高知県 | 895 | 四国 | 134.38 |
| 35 | 青森県 | 892 | 東北 | 75.34 |
| 36 | 山形県 | 869 | 東北 | 84.70 |
| 37 | 沖縄県 | 836 | 九州 | 56.95 |
| 38 | 和歌山県 | 638 | 近畿 | 71.52 |
| 39 | 滋賀県 | 627 | 近畿 | 44.56 |
| 40 | 愛媛県 | 624 | 四国 | 48.33 |
| 41 | 秋田県 | 612 | 東北 | 66.96 |
| 42 | 香川県 | 502 | 四国 | 54.21 |
| 43 | 島根県 | 416 | 中国 | 64.00 |
| 44 | 鳥取県 | 313 | 中国 | 58.29 |
| 45 | 徳島県 | 270 | 四国 | 38.85 |
| 46 | 佐賀県 | 266 | 九州 | 33.46 |
| 47 | 山梨県 | 212 | 中部 | 26.63 |
都市公園が多い5都道県
都市公園が多い上位5都道県です。
東京都は8,812か所、神奈川県は7,767か所、北海道は7,710か所、千葉県は7,630か所、大阪府は7,003か所でした。
東京都は2位の神奈川県の1.13倍で、上位5つは7,000か所台に集まっています。
6位以下は福岡県6,284か所、兵庫県6,169か所、埼玉県5,758か所と続きます。
上位3都道県で全国の21.1パーセント、上位5都道県で33.9パーセント、上位10都道府県で56.9パーセント。
1位のシェアは7.7パーセントにとどまります。
人口あたり1位は富山県、山梨県は両方で最下位です
上位5都道県が7,000か所台にひしめくのはなぜか。
ここから先は、ほかの指標と突き合わせて考えたことです。
人口10万人あたりで割り直すと、北陸と近畿が上位に来ます。
1位は富山県の211.42か所、2位は奈良県186.96か所、3位は三重県168.56か所。
4位は北海道151.41か所、5位は宮城県146.29か所、6位は高知県134.38か所と続きます。
逆に人口あたりの下位は滋賀県44.56か所、徳島県38.85か所、佐賀県33.46か所、山梨県26.63か所。
富山県と山梨県では7.9倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは38位。
人口が集まる場所ほど、1つの公園を多くの人で分け合うことになります。
都市公園は市町村や都道府県が計画的に整備する公園です。
整備の進み方には自治体の方針や財政、市街地の広がり方が関わります。
富山県が先頭に立つのは、コンパクトシティの取り組みで知られる県であることと無関係ではないかもしれませんが、この統計からその関係までは読み取れません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が101.2か所で最も多く、四国4県が64.0か所で最も少なくなります。
近畿7府県101.1か所、北海道151.4か所と、上位は接近しています。
実数で見ると順位は変わる
都市公園が少ない5県
都市公園が少ない下位5県です。
山梨県は212か所、佐賀県は266か所、徳島県は270か所、鳥取県は313か所、島根県は416か所でした。
東京都の8,812か所とは41.6倍の差があります。
山梨県は人口10万人あたりでも26.63か所で最下位です。
実数でも人口あたりでも47位という県は、この一連の記事でもそれほど多くありません。
47都道府県の真ん中の県は1,402か所。
平均は2,446.1か所なので、平均が中央値の1.7倍です。
1位と47位で41.6倍。数え方のくせを見ておく
都市公園とレジャーの公園は別
都市公園は、都市公園法に基づいて国や自治体が設置する公園です。
近所の街区公園から運動公園、総合公園まで幅広く含まれます。
遊園地やテーマパークは別の統計で扱われるため、この数字には入っていません。
山梨県が実数も人口あたりも47位
山梨県は212か所で実数47位、人口10万人あたりでも26.63か所で47位でした。
実数と人口あたりの両方で最下位という県はめずらしいものです。
ただしこれを「緑の少ない県」と読むのは、たぶん間違いです。
環境省の自然公園面積(2024年)で見ると、山梨県の自然公園は121,207ヘクタール。
県土4,465平方キロメートルの27.1パーセントにあたります。
富士箱根伊豆国立公園、南アルプス国立公園、秩父多摩甲斐国立公園。
県の4分の1以上が自然公園という土地です。
都市公園は、市街地に人が住むことを前提に整備される施設です。
山が県土の大半を占め、市街地が限られる県では、そもそも都市公園を置く場所が少なくなります。
この指標が測っているのは「まちの中の公園」であって、自然に親しむ場所の多さではありません。
10年前とくらべると
全国の都市公園数は、2013年の103,919か所から2023年の114,966か所へ、この10年でおよそ11パーセント増えました。
2013年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
県別では和歌山県の132パーセント増が最大です。
数字は2023年のものです。
地方のなかで見た都市公園数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 3312 | 秋田県 612 |
| 関東 | 東京都 8812 | 群馬県 1491 |
| 中部 | 愛知県 4999 | 山梨県 212 |
| 近畿 | 大阪府 7003 | 滋賀県 627 |
| 中国 | 広島県 3309 | 鳥取県 313 |
| 四国 | 高知県 895 | 徳島県 270 |
| 九州 | 福岡県 6284 | 佐賀県 266 |
まとめ
都市公園の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で8,812か所、最も少ない山梨県で212か所でした。
上位5都道県は7,000か所台に集まり、僅差で競っています。
対象は都市公園法に基づく公園で、遊園地などのレジャー施設は別の統計です。
2023年のものになります。
実数で最下位の山梨県は、自然公園なら県土の27.1パーセントを占めており、緑の少ない県という意味ではありません。
人口10万人あたりでは富山県211.42か所が1位、山梨県26.63か所が47位で7.9倍の開き。
実数1位の東京都も人口あたりでは38位まで下がります。
地方別の人口あたり平均は北海道151.4か所が最多、四国4県64.0か所が最少でした。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH9101(都市公園数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH9101(都市公園数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
