体育館や運動場など、公共のスポーツ施設は全国に4万5,658。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2021年の数字です。
北海道が3,728施設で1位。
人口10万人あたりでは大都市がそろって下位に沈みます。
47都道府県の単純平均
971施設
社会体育施設数(2021年)
最も多い 北海道
3,728施設
最も少ない 徳島県
347施設
公共のスポーツ施設が多い5道県
公共のスポーツ施設が多い上位5道県です。
北海道は3,728施設、東京都は2,229施設、長野県は1,828施設でした。
北海道は2位の東京都の1.67倍です。
4位以下は新潟県、兵庫県と続き、上位5道県で全国の24.7パーセント。
上位3道県で17.1パーセント、上位10道県で40.2パーセントでした。
1位のシェアは8.2パーセント。
上位10道県でも4割にとどまり、この一連の記事のなかでもとりわけ分散した統計です。
人口あたりでは大都市が下位に沈みます
ここから先は、社会体育施設数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、大都市が一斉に下位へ落ちます。
1位は秋田県の90.69施設、2位は鳥取県90.16施設、3位は長野県89.92施設。
上位3県はほとんど並んでいます。
逆に人口あたりの下位は東京都15.91施設、大阪府13.56施設。
秋田県と大阪府では6.7倍の開きです。
実数2位の東京都が人口あたりでは46位。
公共のスポーツ施設は市町村が設置することが多く、市町村の数が多い県ほど施設も増えると考えられます。
当サイトの市町村の数の記事では、長野県が実数2位、人口あたり2位でした。
土地の広さも効いていそうです。
運動場や野球場には広い敷地が必要で、地価の高い都心では確保が難しくなります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が71.9施設で最も多く、近畿7府県が22.8施設で最も少なくなります。
東北6県60.8施設と四国4県50.6施設がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
公共のスポーツ施設が少ない5県
公共のスポーツ施設が少ない下位5県です。
徳島県は347施設、高知県は381施設、沖縄県は434施設でした。
北海道の3,728施設とは10.7倍の差があります。
10.7倍という開きは、施設の数を比べる統計としてはかなり小さいものです。
公共施設は住民のために全国へ配置されるという性格が表れています。
47都道府県の中央値は817施設。
平均は971.4施設なので、平均が中央値の1.2倍です。
地方別に見る
公共施設は、住民のために全国へ配置されます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の22.7パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が21.4パーセント、九州・沖縄8県が13.5パーセント、東北6県が11.3パーセントと続きました。
少ないほうは近畿7府県が11.1パーセント、北海道が8.2パーセント、中国5県が7.8パーセント、四国4県が4.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が71.9施設、東北6県が60.8施設、四国4県が50.6施設の順に多く、最も少ないのは近畿7府県が22.8施設です。
地図で見る
| 項目 | 社会体育施設数 |
|---|---|
| 北海道 | 3,728施設 |
| 青森県 | 697施設 |
| 岩手県 | 867施設 |
| 宮城県 | 844施設 |
| 秋田県 | 857施設 |
| 山形県 | 648施設 |
| 福島県 | 1,268施設 |
| 茨城県 | 1,158施設 |
| 栃木県 | 931施設 |
| 群馬県 | 1,174施設 |
| 埼玉県 | 1,759施設 |
| 千葉県 | 1,510施設 |
| 東京都 | 2,229施設 |
| 神奈川県 | 1,585施設 |
| 新潟県 | 1,410施設 |
| 富山県 | 653施設 |
| 石川県 | 715施設 |
| 福井県 | 482施設 |
| 山梨県 | 588施設 |
| 長野県 | 1,828施設 |
| 岐阜県 | 1,083施設 |
| 静岡県 | 1,267施設 |
| 愛知県 | 1,735施設 |
| 三重県 | 624施設 |
| 滋賀県 | 548施設 |
| 京都府 | 638施設 |
| 大阪府 | 1,194施設 |
| 兵庫県 | 1,118施設 |
| 奈良県 | 489施設 |
| 和歌山県 | 442施設 |
| 鳥取県 | 495施設 |
| 島根県 | 524施設 |
| 岡山県 | 792施設 |
| 広島県 | 1,039施設 |
| 山口県 | 714施設 |
| 徳島県 | 347施設 |
| 香川県 | 474施設 |
| 愛媛県 | 650施設 |
| 高知県 | 381施設 |
| 福岡県 | 1,284施設 |
| 佐賀県 | 491施設 |
| 長崎県 | 817施設 |
| 熊本県 | 907施設 |
| 大分県 | 569施設 |
| 宮崎県 | 663施設 |
| 鹿児島県 | 1,008施設 |
| 沖縄県 | 434施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道、東京都、長野県、新潟県、兵庫県です。
淡いのは徳島県、高知県、沖縄県でした。
47都道府県の平均は971.4施設、中央値は817施設です。
北海道の3,728施設は平均の3.8倍にあたります。
上位3道県で17.1パーセント、1位と47位で10.7倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 社会体育施設数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの社会体育施設数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 3728 | 北海道 | 71.93 |
| 2 | 東京都 | 2229 | 関東 | 15.91 |
| 3 | 長野県 | 1828 | 中部 | 89.92 |
| 4 | 埼玉県 | 1759 | 関東 | 23.96 |
| 5 | 愛知県 | 1735 | 中部 | 23.08 |
| 6 | 神奈川県 | 1585 | 関東 | 17.16 |
| 7 | 千葉県 | 1510 | 関東 | 24.06 |
| 8 | 新潟県 | 1410 | 中部 | 64.77 |
| 9 | 福岡県 | 1284 | 九州 | 25.06 |
| 10 | 福島県 | 1268 | 東北 | 69.98 |
| 11 | 静岡県 | 1267 | 中部 | 35.12 |
| 12 | 大阪府 | 1194 | 近畿 | 13.56 |
| 13 | 群馬県 | 1174 | 関東 | 60.92 |
| 14 | 茨城県 | 1158 | 関東 | 40.60 |
| 15 | 兵庫県 | 1118 | 近畿 | 20.58 |
| 16 | 岐阜県 | 1083 | 中部 | 55.23 |
| 17 | 広島県 | 1039 | 中国 | 37.37 |
| 18 | 鹿児島県 | 1008 | 九州 | 63.96 |
| 19 | 栃木県 | 931 | 関東 | 48.46 |
| 20 | 熊本県 | 907 | 九州 | 52.49 |
| 21 | 岩手県 | 867 | 東北 | 72.49 |
| 22 | 秋田県 | 857 | 東北 | 90.69 |
| 23 | 宮城県 | 844 | 東北 | 36.86 |
| 24 | 長崎県 | 817 | 九州 | 62.99 |
| 25 | 岡山県 | 792 | 中国 | 42.22 |
| 26 | 石川県 | 715 | 中部 | 63.56 |
| 27 | 山口県 | 714 | 中国 | 53.77 |
| 28 | 青森県 | 697 | 東北 | 57.08 |
| 29 | 宮崎県 | 663 | 九州 | 62.49 |
| 30 | 富山県 | 653 | 中部 | 63.71 |
| 31 | 愛媛県 | 650 | 四国 | 49.21 |
| 32 | 山形県 | 648 | 東北 | 61.42 |
| 33 | 京都府 | 638 | 近畿 | 24.91 |
| 34 | 三重県 | 624 | 近畿 | 35.54 |
| 35 | 山梨県 | 588 | 中部 | 73.04 |
| 36 | 大分県 | 569 | 九州 | 51.08 |
| 37 | 滋賀県 | 548 | 近畿 | 38.84 |
| 38 | 島根県 | 524 | 中国 | 78.80 |
| 39 | 鳥取県 | 495 | 中国 | 90.16 |
| 40 | 佐賀県 | 491 | 九州 | 60.92 |
| 41 | 奈良県 | 489 | 近畿 | 37.19 |
| 42 | 福井県 | 482 | 中部 | 63.42 |
| 43 | 香川県 | 474 | 四国 | 50.32 |
| 44 | 和歌山県 | 442 | 近畿 | 48.36 |
| 45 | 沖縄県 | 434 | 九州 | 29.56 |
| 46 | 高知県 | 381 | 四国 | 55.70 |
| 47 | 徳島県 | 347 | 四国 | 48.74 |
このグラフについての豆知識
社会体育施設とは
社会体育施設は、学校の体育施設以外で住民が利用できるスポーツ施設です。
体育館、運動場、プール、野球場、テニスコートなどが含まれます。
多くは市町村が設置しています。
当サイトでは民間の体育施設の数も別の記事で扱っており、そちらは全国2万9,818施設と、公共施設の3分の2ほどの規模です。
とりわけ分散した統計
上位10道県で全国の40.2パーセント。
この一連の記事で扱ってきた統計のなかでも、集中の度合いがとりわけ弱いものです。
公共施設は住民が使うために置かれるもの。
人が住むところには等しく必要だという性格が、数字にはっきり出ています。
数字は2021年のものです。
10年前とくらべると
全国の社会体育施設数は、2011年の47,571施設から2021年の45,658施設へ、この10年で4%減りました。
2011年の時点でも1位は北海道でした。
この10年、順位は動いていません。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは愛媛県で12%増です。
順位の並びがにている記事
社会体育施設数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
いちばん近かったのは【通勤15分未満の世帯】全国465万2,700世帯、いちばん狭い差で、順位相関は0.93でした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.6)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た社会体育施設数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 1268 | 山形県 648 |
| 関東 | 東京都 2229 | 栃木県 931 |
| 中部 | 長野県 1828 | 福井県 482 |
| 近畿 | 大阪府 1194 | 和歌山県 442 |
| 中国 | 広島県 1039 | 鳥取県 495 |
| 四国 | 愛媛県 650 | 徳島県 347 |
| 九州 | 福岡県 1284 | 沖縄県 434 |
まとめ
公共のスポーツ施設の数を47都道府県で比べると、最も多い北海道で3,728施設、最も少ない徳島県で347施設でした。
人口10万人あたりでは大都市が下位に沈みます。
社会体育施設数の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、学校の体育施設は含まれないこと。
2つ目は、民間の施設は別の統計であること。
3つ目は2021年の数字であることです。
人口10万人あたりでは秋田県90.69施設が1位、大阪府13.56施設が47位で6.7倍の開き。
実数2位の東京都も人口あたりでは46位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の22.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が71.9施設で最多でした。
民間のスポーツ施設や体育館の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードG3102(社会体育施設数)の2021年の値。人口10万人あたりは2021年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードG3102(社会体育施設数)の2021年の値。
人口10万人あたりは2021年の総人口で割った参考値
