弓道場は、弓を射るために細長い空間が要る施設です。
ここで数えるのは市や町、県がつくった公共のもので、学校の弓道場は含みません。
洋弓を射るアーチェリー場とも別に数えられています。
使ったのは文部科学省「社会教育調査」(2015年10月1日時点)のデータです。
鹿児島県が62か所で1位。
47都道府県の平均は21か所、中央値は15か所です。
1位と47位の間には31倍の開き、人口10万人あたりでは36.8倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
21か所
公共の弓道場数(平成27年度(2015年10月1日現在))
最も多い 鹿児島県
62か所
最も少ない 和歌山県
2か所
弓道場が多い上位5県
弓道場が多い上位5県です。
鹿児島県は62か所、北海道は59か所、愛知県は57か所でした。
鹿児島県は2位の北海道の1.05倍です。
4位は福岡県で55か所、5位は埼玉県で53か所。
上位5で全国の29パーセント、上位3で18.1パーセント、上位10で49.9パーセントでした。
1位だけで6.3パーセントを占めます。
47都道府県の平均は21か所なので、1位は平均の3.0倍。
中央値の15か所と比べると4.1倍にあたります。
6位以下は長野県で52か所、東京都で48か所、千葉県で39か所と続きました。
2位と3位の差は2か所、3位と4位の差は2か所でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の71パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると121か所。
これだけで全国の12.3パーセントにあたります。
南九州の県が上位に来ました。
人口10万人あたりでも鹿児島県が1位です
ここからは統計を離れて、弓道場の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は鹿児島県の4.05か所、2位は山梨県3.29か所、3位は長野県2.62か所。
4位以下は宮崎県、石川県と続きます。
逆に人口あたりの下位は沖縄県0.14か所、大阪府0.11か所。
鹿児島県と大阪府では36.8倍の開きです。
人口10万人あたりでも鹿児島県が1位でした。
実数と人口あたりの両方で1位になっています。
鹿児島や熊本には、江戸時代の藩の武芸から続く弓の文化があります。
高校の部活動としての弓道もさかんで、練習する場所が各地に整えられてきました。
当サイトのすもう場の記事と並べると、武道が残ってきた地域の重なりが見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が1.64か所で最も多く、近畿7府県が0.21か所で最も少なくなります。
中部9県1.22か所と北海道1.17か所がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
弓道場が少ない下位5県
弓道場が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は2か所、46位の和歌山県は2か所、45位の徳島県は3か所でした。
1位の鹿児島県とは31倍の差があります。
44位は香川県で4か所、43位は鳥取県で4か所、42位は奈良県で5か所と続きます。
弓道場のない県はありませんが、数の差はかなり大きくなっています。
47都道府県の中央値は15か所。
平均は21か所なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の沖縄県は平均の9.5パーセント、中央値の13.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の1.5パーセントにしかなりません。
1位の鹿児島県1つで6.3パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の沖縄県は、1位の鹿児島県の3.23パーセントにあたる水準です。
46位との差は0か所、45位との差は1か所でした。
1位の鹿児島県と47位の沖縄県の間には60か所の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 公共の弓道場数 |
|---|---|
| 北海道 | 59か所 |
| 青森県 | 11か所 |
| 岩手県 | 15か所 |
| 宮城県 | 7か所 |
| 秋田県 | 15か所 |
| 山形県 | 11か所 |
| 福島県 | 22か所 |
| 茨城県 | 23か所 |
| 栃木県 | 31か所 |
| 群馬県 | 34か所 |
| 埼玉県 | 53か所 |
| 千葉県 | 39か所 |
| 東京都 | 48か所 |
| 神奈川県 | 25か所 |
| 新潟県 | 16か所 |
| 富山県 | 9か所 |
| 石川県 | 25か所 |
| 福井県 | 9か所 |
| 山梨県 | 26か所 |
| 長野県 | 52か所 |
| 岐阜県 | 28か所 |
| 静岡県 | 30か所 |
| 愛知県 | 57か所 |
| 三重県 | 5か所 |
| 滋賀県 | 9か所 |
| 京都府 | 8か所 |
| 大阪府 | 10か所 |
| 兵庫県 | 8か所 |
| 奈良県 | 5か所 |
| 和歌山県 | 2か所 |
| 鳥取県 | 4か所 |
| 島根県 | 7か所 |
| 岡山県 | 11か所 |
| 広島県 | 8か所 |
| 山口県 | 14か所 |
| 徳島県 | 3か所 |
| 香川県 | 4か所 |
| 愛媛県 | 7か所 |
| 高知県 | 7か所 |
| 福岡県 | 55か所 |
| 佐賀県 | 15か所 |
| 長崎県 | 19か所 |
| 熊本県 | 33か所 |
| 大分県 | 16か所 |
| 宮崎県 | 27か所 |
| 鹿児島県 | 62か所 |
| 沖縄県 | 2か所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは鹿児島県です。
次いで北海道、愛知県、福岡県、埼玉県が続きます。
淡いのは沖縄県、和歌山県、徳島県でした。
47都道府県の平均は21か所、中央値は15か所です。
鹿児島県の62か所は平均の3.0倍にあたります。
上位3で18.1パーセント、1位と47位で31倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと鹿児島県が4.05か所で最も多く、開きは36.8倍になります。
実数1位の鹿児島県は人数あたりでは1位、人数あたり1位の鹿児島県は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 公共の弓道場数(か所) | 地方 | 人口10万人あたりの公共の弓道場数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鹿児島県 | 62 | 九州 | 4.05 |
| 2 | 北海道 | 59 | 北海道 | 1.17 |
| 3 | 愛知県 | 57 | 中部 | 0.76 |
| 4 | 福岡県 | 55 | 九州 | 1.08 |
| 5 | 埼玉県 | 53 | 関東 | 0.72 |
| 6 | 長野県 | 52 | 中部 | 2.62 |
| 7 | 東京都 | 48 | 関東 | 0.34 |
| 8 | 千葉県 | 39 | 関東 | 0.62 |
| 9 | 群馬県 | 34 | 関東 | 1.8 |
| 10 | 熊本県 | 33 | 九州 | 1.94 |
| 11 | 栃木県 | 31 | 関東 | 1.64 |
| 12 | 静岡県 | 30 | 中部 | 0.85 |
| 13 | 岐阜県 | 28 | 中部 | 1.46 |
| 14 | 宮崎県 | 27 | 九州 | 2.61 |
| 15 | 山梨県 | 26 | 中部 | 3.29 |
| 16 | 神奈川県 | 25 | 関東 | 0.27 |
| 16 | 石川県 | 25 | 中部 | 2.28 |
| 18 | 茨城県 | 23 | 関東 | 0.82 |
| 19 | 福島県 | 22 | 東北 | 1.26 |
| 20 | 長崎県 | 19 | 九州 | 1.52 |
| 21 | 新潟県 | 16 | 中部 | 0.76 |
| 21 | 大分県 | 16 | 九州 | 1.47 |
| 23 | 岩手県 | 15 | 東北 | 1.31 |
| 23 | 佐賀県 | 15 | 九州 | 1.9 |
| 23 | 秋田県 | 15 | 東北 | 1.67 |
| 26 | 山口県 | 14 | 中国 | 1.09 |
| 27 | 岡山県 | 11 | 中国 | 0.6 |
| 27 | 山形県 | 11 | 東北 | 1.09 |
| 27 | 青森県 | 11 | 東北 | 0.94 |
| 30 | 大阪府 | 10 | 近畿 | 0.11 |
| 31 | 滋賀県 | 9 | 近畿 | 0.64 |
| 31 | 富山県 | 9 | 中部 | 0.9 |
| 31 | 福井県 | 9 | 中部 | 1.22 |
| 34 | 京都府 | 8 | 近畿 | 0.32 |
| 34 | 広島県 | 8 | 中国 | 0.29 |
| 34 | 兵庫県 | 8 | 近畿 | 0.15 |
| 37 | 愛媛県 | 7 | 四国 | 0.55 |
| 37 | 宮城県 | 7 | 東北 | 0.31 |
| 37 | 高知県 | 7 | 四国 | 1.07 |
| 37 | 島根県 | 7 | 中国 | 1.09 |
| 41 | 三重県 | 5 | 近畿 | 0.29 |
| 41 | 奈良県 | 5 | 近畿 | 0.39 |
| 43 | 香川県 | 4 | 四国 | 0.44 |
| 43 | 鳥取県 | 4 | 中国 | 0.75 |
| 45 | 徳島県 | 3 | 四国 | 0.44 |
| 46 | 沖縄県 | 2 | 九州 | 0.14 |
| 46 | 和歌山県 | 2 | 近畿 | 0.23 |
このグラフについての豆知識
弓道場に必要な長さ
弓道の的までの距離は28メートルと決まっています。
矢を放つ射場と的のある的場のあいだに、それだけの広さが要ります。
体育館の一角では作れないため、専用の建物として建てられることがほとんどです。
社会教育調査という統計
社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。
施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。
数字の開き
1位の鹿児島県は62か所、47位の沖縄県は2か所。
両者の間には31倍の開きがあります。
上位3で全国の18.1パーセント、上位10で49.9パーセントを占めます。
中央値は15か所、平均は21か所です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと36.8倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
弓道場の数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【公共のスポーツ施設】全国4万5,658施設、人口あたりでは大都市が下位で、相関は0.79です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【喫茶店の数】が多い都道府県ランキング、上位2県はわずか0.8店差(順位相関-0.53)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た公共の弓道場数
| 地方 | 最も多い(か所) | 最も少ない(か所) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 22 | 宮城県 7 |
| 関東 | 埼玉県 53 | 茨城県 23 |
| 中部 | 愛知県 57 | 福井県 9 |
| 近畿 | 大阪府 10 | 和歌山県 2 |
| 中国 | 山口県 14 | 鳥取県 4 |
| 四国 | 愛媛県 7 | 徳島県 3 |
| 九州 | 鹿児島県 62 | 沖縄県 2 |
まとめ
弓道場の数を47都道府県で比べると、最も多い鹿児島県で62か所、最も少ない沖縄県で2か所でした。
1位と47位の間には31倍の開きがあります。
上位3で全国の18.1パーセント、上位10で49.9パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は15か所、平均は21か所でした。
人口10万人あたりに直すと36.8倍の開きになります。
ここまでの弓道場の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、公共の施設だけを数えていること。
2つ目は、学校の弓道場は含まれないこと。
3つ目は2015年の数字であることです。
人口10万人あたりでは鹿児島県が4.05か所で最多。
実数1位の鹿児島県は人数あたりでは1位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の25.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が1.64か所で最多でした。
すもう場や柔道場の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査
- 調査年: 平成27年度(2015年10月1日現在)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348897
- 備考: 公共の弓道場の数。学校の弓道場は含まない。人口10万人あたりの公共の弓道場数は2024年の総人口で割った参考値
注記: 公共の弓道場の数。
学校の弓道場は含まない。
人口10万人あたりの公共の弓道場数は2024年の総人口で割った参考値
