【製造業の従業者数】全国773万人、1位は2位に1.89倍の差

【製造業の従業者数】全国773万人、1位は2位に1.89倍の差

製造業で働く人は全国に773万人。
工場が何か所あるかではなく、そこで何人が働いているかを見ると、大きな工場に集まる地域と、小さな工場が散らばる地域のちがいが見えてきます。

使ったのは総務省統計局「社会・人口統計体系」(2024年)のデータです。

愛知県が84万5,283人で1位。
2位の大阪府に1.89倍の差をつけました。
事業所の数では1位と2位がほぼ並んでいたことを思うと、対照的な結果です。

47都道府県の単純平均

164,563人

製造業従業者数(2024年)

最も多い 愛知県

845,283人

最も少ない 高知県

23,543人

製造業の従業者が多い5県

上位5都道府県の製造業従業者数
上位5都道府県の製造業従業者数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2024年) 0200,000400,000600,000800,000愛知県: 845,283人845,283人大阪府: 446,661人446,661人静岡県: 408,750人408,750人埼玉県: 385,901人385,901人兵庫県: 364,089人364,089人愛知県大阪府静岡県埼玉県兵庫県
上位5都道府県の製造業従業者数
項目製造業従業者数
愛知県845,283人
大阪府446,661人
静岡県408,750人
埼玉県385,901人
兵庫県364,089人
下位5都道府県の製造業従業者数
下位5都道府県の製造業従業者数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2024年) 010,00020,00030,00040,000高知県: 23,543人23,543人沖縄県: 23,683人23,683人鳥取県: 31,098人31,098人島根県: 42,265人42,265人徳島県: 48,337人48,337人高知県沖縄県鳥取県島根県徳島県
下位5都道府県の製造業従業者数
項目製造業従業者数
高知県23,543人
沖縄県23,683人
鳥取県31,098人
島根県42,265人
徳島県48,337人

製造業の従業者が多い上位5県です。

愛知県は84万5,283人、大阪府は44万6,661人、静岡県は40万8,750人でした。
愛知県は2位の大阪府の1.89倍で、はっきりした1位です。

4位以下は埼玉県、兵庫県と続き、上位5県で全国の31.7パーセント。
上位3県で22.0パーセント、上位10都道府県で49.1パーセントでした。

1位のシェアは10.9パーセント。
事業所の数では大阪府と競っていた愛知県が、働く人の数では大きく引き離します。
1事業所あたりの規模が大きいということです。

人口あたり1位は滋賀県、東京都は46位です

ここからは統計を離れて、製造業従業者数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。

人口10万人あたりで割り直すと、内陸と北陸の県が上位に来ます。

1位は滋賀県の12,294.37人、2位は富山県12,285.06人、3位は三重県11,983.99人。
1位と2位の差はわずか9人ほどで、ほとんど並んでいます。

逆に人口あたりの下位は東京都1,875.77人、沖縄県1,615.48人。
滋賀県と沖縄県では7.6倍の開きです。

実数8位の東京都が人口あたりでは46位。
実数1位の愛知県も人口あたりでは6位で、こちらは上位を保ちます。

滋賀県や三重県は、大都市圏に近く土地が確保しやすい内陸に工場が立地してきた県です。
富山県は北陸工業地域の中心。
人口のわりに大きな工場を抱える県が、住民あたりでは上位に来ることになります。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が10,744.7人で最も多く、北海道が3,281.8人で最も少なくなります。
中国5県7,638.7人と東北6県6,924.1人がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの製造業従業者数の上位5都道府県
人口10万人あたりの製造業従業者数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2024年) 04,0008,00012,000滋賀県: 12,294.412,294.4富山県: 12,285.112,285.1三重県: 11,984.011,984.0静岡県: 11,589.211,589.2群馬県: 11,554.811,554.8滋賀県富山県三重県静岡県群馬県
人口10万人あたりの製造業従業者数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの製造業従業者数
滋賀県12,294.4
富山県12,285.1
三重県11,984.0
静岡県11,589.2
群馬県11,554.8

製造業の従業者が少ない5県

製造業の従業者が少ない下位5県です。

高知県は23,543人、沖縄県は23,683人、鳥取県は31,098人でした。
愛知県の84万5,283人とは35.9倍の差があります。

沖縄県は人口10万人あたりでも1,615.48人で最下位。
事業所数に続き、働く人の数でも下位です。

47都道府県の中央値は11万4,979人。
平均は16万4,563.3人なので、平均が中央値の1.4倍です。

地方別に見る

地方別の平均(製造業従業者数)
地方別の平均(製造業従業者数) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2024年) 0100,000200,000北海道: 165,503人165,503人東北: 94,734人94,734人関東: 273,738人273,738人中部: 246,101人246,101人近畿: 207,070人207,070人中国: 106,926人106,926人四国: 56,482人56,482人九州: 82,430人82,430人北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(製造業従業者数)
項目製造業従業者数の平均
北海道165,503人
東北94,734人
関東273,738人
中部246,101人
近畿207,070人
中国106,926人
四国56,482人
九州82,430人

働く人の数で見ると、中部の厚みが際立ちます。

地方別に合計を出すと、中部9県が全国の28.6パーセントで最も大きくなります。
次いで関東7都県が24.8パーセント、近畿7府県が18.7パーセント、九州・沖縄8県が8.5パーセントと続きました。

少ないほうは東北6県が7.3パーセント、中国5県が6.9パーセント、四国4県が2.9パーセント、北海道が2.1パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中部9県が10,744.7人、中国5県が7,638.7人、東北6県が6,924.1人の順に多く、最も少ないのは北海道が3,281.8人です。

地図で見る

製造業従業者数(2024年)
製造業従業者数(2024年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は人。 北海道 165,503人青森 55,565人岩手 86,083人宮城 114,979人秋田 61,333人山形 97,681人福島 152,760人茨城 275,558人栃木 197,935人群馬 218,386人埼玉 385,901人千葉 211,434人東京 265,946人神奈川 361,006人新潟 178,649人富山 122,482人石川 98,620人福井 75,549人山梨 72,692人長野 205,903人岐阜 206,982人静岡 408,750人愛知 845,283人三重 205,046人滋賀 172,367人京都 148,062人大阪 446,661人兵庫 364,089人奈良 60,748人和歌山 52,520人鳥取 31,098人島根 42,265人岡山 149,176人広島 214,305人山口 97,787人徳島 48,337人香川 72,409人愛媛 81,639人高知 23,543人福岡 229,749人佐賀 63,554人長崎 54,902人熊本 93,807人大分 65,749人宮崎 55,059人鹿児島 72,938人沖縄 23,683人
製造業従業者数(人)
製造業従業者数(2024年)
項目製造業従業者数
北海道165,503人
青森県55,565人
岩手県86,083人
宮城県114,979人
秋田県61,333人
山形県97,681人
福島県152,760人
茨城県275,558人
栃木県197,935人
群馬県218,386人
埼玉県385,901人
千葉県211,434人
東京都265,946人
神奈川県361,006人
新潟県178,649人
富山県122,482人
石川県98,620人
福井県75,549人
山梨県72,692人
長野県205,903人
岐阜県206,982人
静岡県408,750人
愛知県845,283人
三重県205,046人
滋賀県172,367人
京都府148,062人
大阪府446,661人
兵庫県364,089人
奈良県60,748人
和歌山県52,520人
鳥取県31,098人
島根県42,265人
岡山県149,176人
広島県214,305人
山口県97,787人
徳島県48,337人
香川県72,409人
愛媛県81,639人
高知県23,543人
福岡県229,749人
佐賀県63,554人
長崎県54,902人
熊本県93,807人
大分県65,749人
宮崎県55,059人
鹿児島県72,938人
沖縄県23,683人

日本地図で見ると、色が濃く出るのは愛知県です。
次いで大阪府、静岡県、埼玉県、兵庫県が続きます。
淡いのは高知県、沖縄県、鳥取県でした。

47都道府県の平均は16万4,563.3人、中央値は11万4,979人です。
愛知県の84万5,283人は平均の5.1倍にあたります。

上位3県で22.0パーセント、1位と47位で35.9倍の開きがありました。

順位都道府県製造業従業者数(人)地方人口10万人あたりの製造業従業者数
1愛知県845283中部11330.87
2大阪府446661近畿5100.62
3静岡県408750中部11589.17
4埼玉県385901関東5263.24
5兵庫県364089近畿6821.98
6神奈川県361006関東3913.34
7茨城県275558関東9820.31
8東京都265946関東1875.77
9福岡県229749九州4511.96
10群馬県218386関東11554.81
11広島県214305中国7896.28
12千葉県211434関東3382.40
13岐阜県206982中部10802.82
14長野県205903中部10362.51
15三重県205046近畿11983.99
16栃木県197935関東10500.53
17新潟県178649中部8511.15
18滋賀県172367近畿12294.37
19北海道165503北海道3281.84
20福島県152760東北8764.20
21岡山県149176中国8147.24
22京都府148062近畿5875.48
23富山県122482中部12285.06
24宮城県114979東北5114.72
25石川県98620中部8981.79
26山口県97787中国7633.65
27山形県97681東北9661.82
28熊本県93807九州5527.81
29岩手県86083東北7518.17
30愛媛県81639四国6398.04
31福井県75549中部10223.14
32鹿児島県72938九州4760.97
33山梨県72692中部9189.89
34香川県72409四国7896.29
35大分県65749九州6059.82
36佐賀県63554九州8065.23
37秋田県61333東北6837.57
38奈良県60748近畿4727.47
39青森県55565東北4769.53
40宮崎県55059九州5330.01
41長崎県54902九州4385.14
42和歌山県52520近畿5968.18
43徳島県48337四国7056.50
44島根県42265中国6583.33
45鳥取県31098中国5856.50
46沖縄県23683九州1615.48
47高知県23543四国3588.87
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2024年、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

事業所の数と働く人の数は別の話

製造業の事業所数では大阪府が1位、愛知県が2位で、その差は67事業所しかありませんでした。
ところが働く人の数では愛知県が84万5,283人、大阪府が44万6,661人と1.89倍の開きになります。

愛知県は1事業所あたりの規模が大きく、大阪府は小さな事業所が数多いという違いが、この2つの統計の差に表れています。

人口あたり1位と2位は9人差

人口10万人あたりでは滋賀県12,294.37人、富山県12,285.06人。
その差は9人ほどで、ほぼ同じです。

どちらも大都市圏の周辺で工場が集まった県。
人口のわりに製造業の雇用が厚い土地だと分かります。
数字は2024年のものです。

10年前とくらべると

全国の製造業従業者数は、2014年の7,403,269人から2024年の7,734,473人へ、この10年で4%増えました。

1位は2014年も愛知県で、10年たっても変わっていません。

伸びがいちばん大きかったのは滋賀県で、13%増でした。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
製造業従業者数の順位で探してみます。

並びが最も重なったのは【第2次産業で働く人】全国1,326万人、富山県が人口あたりで最も多いで、相関は0.97です。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.86)でした。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た製造業従業者数

地方最も多い(人)最も少ない(人)
東北福島県 152760青森県 55565
関東埼玉県 385901栃木県 197935
中部愛知県 845283山梨県 72692
近畿大阪府 446661和歌山県 52520
中国広島県 214305鳥取県 31098
四国愛媛県 81639高知県 23543
九州福岡県 229749沖縄県 23683
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2024年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

製造業で働く人の数を47都道府県で比べると、最も多い愛知県で84万5,283人、最も少ない高知県で23,543人でした。
1位は2位に1.89倍の差をつけています。

製造業従業者数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、事業所数とは違う傾向が出ること。
2つ目は、雇用形態を問わない従業者の数であること。
3つ目は2024年の数字であることです。

人口10万人あたりでは滋賀県12,294.37人が1位、沖縄県1,615.48人が47位で7.6倍の開き。
実数8位の東京都も人口あたりでは46位です。

地方別に合計を出すと中部9県が全国の28.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が10,744.7人で最多でした。
製造業の事業所数や製造品出荷額の推移を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2024年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードC3404(製造業従業者数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードC3404(製造業従業者数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

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