製造業の事業所はどこに多いのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字。
全国22万2,200事業所のうち、大阪府が18,481事業所で1位。
2位の愛知県とはわずか67事業所の差でした。
47都道府県の単純平均
4,728事業所
製造業事業所数(2024年)
最も多い 大阪府
18,481事業所
最も少ない 鳥取県
854事業所
地図で見る
| 項目 | 製造業事業所数 |
|---|---|
| 北海道 | 6,397事業所 |
| 青森県 | 1,489事業所 |
| 岩手県 | 2,114事業所 |
| 宮城県 | 3,102事業所 |
| 秋田県 | 1,766事業所 |
| 山形県 | 2,700事業所 |
| 福島県 | 3,894事業所 |
| 茨城県 | 5,689事業所 |
| 栃木県 | 4,857事業所 |
| 群馬県 | 5,696事業所 |
| 埼玉県 | 13,159事業所 |
| 千葉県 | 5,921事業所 |
| 東京都 | 15,297事業所 |
| 神奈川県 | 9,856事業所 |
| 新潟県 | 5,767事業所 |
| 富山県 | 2,931事業所 |
| 石川県 | 3,187事業所 |
| 福井県 | 2,553事業所 |
| 山梨県 | 2,109事業所 |
| 長野県 | 6,128事業所 |
| 岐阜県 | 6,488事業所 |
| 静岡県 | 10,530事業所 |
| 愛知県 | 18,414事業所 |
| 三重県 | 3,857事業所 |
| 滋賀県 | 3,107事業所 |
| 京都府 | 5,297事業所 |
| 大阪府 | 18,481事業所 |
| 兵庫県 | 8,572事業所 |
| 奈良県 | 1,880事業所 |
| 和歌山県 | 1,747事業所 |
| 鳥取県 | 854事業所 |
| 島根県 | 1,206事業所 |
| 岡山県 | 3,921事業所 |
| 広島県 | 5,871事業所 |
| 山口県 | 1,983事業所 |
| 徳島県 | 1,294事業所 |
| 香川県 | 2,354事業所 |
| 愛媛県 | 2,592事業所 |
| 高知県 | 1,091事業所 |
| 福岡県 | 6,022事業所 |
| 佐賀県 | 1,436事業所 |
| 長崎県 | 1,646事業所 |
| 熊本県 | 2,235事業所 |
| 大分県 | 1,664事業所 |
| 宮崎県 | 1,533事業所 |
| 鹿児島県 | 2,533事業所 |
| 沖縄県 | 980事業所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは大阪府、愛知県、東京都、静岡県、埼玉県です。
太平洋ベルトに沿って濃い色が連なります。
淡いのは鳥取県、沖縄県、高知県でした。
47都道府県の平均は4,727.7事業所、中央値は3,102事業所です。
大阪府の18,481事業所は平均の3.9倍にあたります。
上位3都府県で23.5パーセント、1位と47位で21.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 製造業事業所数(事業所) | 地方 | 人口10万人あたりの製造業事業所数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 大阪府 | 18481 | 近畿 | 211.04 |
| 2 | 愛知県 | 18414 | 中部 | 246.84 |
| 3 | 東京都 | 15297 | 関東 | 107.89 |
| 4 | 埼玉県 | 13159 | 関東 | 179.47 |
| 5 | 静岡県 | 10530 | 中部 | 298.55 |
| 6 | 神奈川県 | 9856 | 関東 | 106.84 |
| 7 | 兵庫県 | 8572 | 近畿 | 160.61 |
| 8 | 岐阜県 | 6488 | 中部 | 338.62 |
| 9 | 北海道 | 6397 | 北海道 | 126.85 |
| 10 | 長野県 | 6128 | 中部 | 308.40 |
| 11 | 福岡県 | 6022 | 九州 | 118.26 |
| 12 | 千葉県 | 5921 | 関東 | 94.72 |
| 13 | 広島県 | 5871 | 中国 | 216.32 |
| 14 | 新潟県 | 5767 | 中部 | 274.75 |
| 15 | 群馬県 | 5696 | 関東 | 301.38 |
| 16 | 茨城県 | 5689 | 関東 | 202.74 |
| 17 | 京都府 | 5297 | 近畿 | 210.20 |
| 18 | 栃木県 | 4857 | 関東 | 257.67 |
| 19 | 岡山県 | 3921 | 中国 | 214.15 |
| 20 | 福島県 | 3894 | 東北 | 223.41 |
| 21 | 三重県 | 3857 | 近畿 | 225.42 |
| 22 | 石川県 | 3187 | 中部 | 290.26 |
| 23 | 滋賀県 | 3107 | 近畿 | 221.61 |
| 24 | 宮城県 | 3102 | 東北 | 137.99 |
| 25 | 富山県 | 2931 | 中部 | 293.98 |
| 26 | 山形県 | 2700 | 東北 | 267.06 |
| 27 | 愛媛県 | 2592 | 四国 | 203.13 |
| 28 | 福井県 | 2553 | 中部 | 345.47 |
| 29 | 鹿児島県 | 2533 | 九州 | 165.34 |
| 30 | 香川県 | 2354 | 四国 | 256.71 |
| 31 | 熊本県 | 2235 | 九州 | 131.70 |
| 32 | 岩手県 | 2114 | 東北 | 184.63 |
| 33 | 山梨県 | 2109 | 中部 | 266.62 |
| 34 | 山口県 | 1983 | 中国 | 154.80 |
| 35 | 奈良県 | 1880 | 近畿 | 146.30 |
| 36 | 秋田県 | 1766 | 東北 | 196.88 |
| 37 | 和歌山県 | 1747 | 近畿 | 198.52 |
| 38 | 大分県 | 1664 | 九州 | 153.36 |
| 39 | 長崎県 | 1646 | 九州 | 131.47 |
| 40 | 宮崎県 | 1533 | 九州 | 148.40 |
| 41 | 青森県 | 1489 | 東北 | 127.81 |
| 42 | 佐賀県 | 1436 | 九州 | 182.23 |
| 43 | 徳島県 | 1294 | 四国 | 188.91 |
| 44 | 島根県 | 1206 | 中国 | 187.85 |
| 45 | 高知県 | 1091 | 四国 | 166.31 |
| 46 | 沖縄県 | 980 | 九州 | 66.85 |
| 47 | 鳥取県 | 854 | 中国 | 160.83 |
製造業の事業所が多い5都府県
製造業の事業所が多い上位5都府県です。
大阪府は18,481事業所、愛知県は18,414事業所、東京都は15,297事業所でした。
1位と2位の差はわずか67事業所で、比にすると1.00倍。
ほとんど並んでいます。
4位以下も静岡県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の34.1パーセントを占めます。
上位3都府県では23.5パーセント、上位10都道府県では51.0パーセントでした。
1位のシェアは8.3パーセント。
ものづくりの拠点が特定の府県に集中しているというより、大きな工業地帯がいくつも並び立っている姿が見えます。
人口あたりでは北陸と内陸の県が上位に来ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
製造業事業所数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、顔ぶれが大きく変わります。
1位は福井県の345.47事業所、2位は岐阜県338.62事業所、3位は長野県308.4事業所と、北陸と内陸の県が上位に並びます。
逆に人口あたりの下位は千葉県94.72事業所、沖縄県66.85事業所。
福井県と沖縄県では5.2倍の開きです。
実数3位の東京都は人口あたりでは44位。
大都市は事業所の数こそ多いものの、住民あたりで見れば製造業の密度は高くありません。
福井県の眼鏡、岐阜県の刃物や陶磁器、長野県の精密機械のように、小さな事業所が集まって産地を形づくってきた土地が人口あたりの上位に来ていると考えられます。
ただしこの統計は事業所の数だけを見たもので、規模までは分かりません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、中部9県が281.9事業所で最も多く、北海道が126.8事業所で最も少なくなります。
四国4県207.4事業所と中国5県197.7事業所がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
製造業の事業所が少ない5県
製造業の事業所が少ない下位5県です。
鳥取県は854事業所、沖縄県は980事業所、高知県は1,091事業所でした。
大阪府の18,481事業所とは21.6倍の差があります。
沖縄県は人口10万人あたりでも66.85事業所で最下位です。
実数でも人口あたりでも下位という結果になりました。
島という条件のもとで、製造業より観光やサービス業に軸足がある姿がうかがえます。
47都道府県の中央値は3,102事業所。
平均は4,727.7事業所なので、平均が中央値の1.5倍です。
地方別に見る
工業地帯の位置がそのまま出ます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の27.2パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が26.2パーセント、近畿7府県が19.3パーセント、九州・沖縄8県が8.1パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6.8パーセント、中国5県が6.2パーセント、四国4県が3.3パーセント、北海道が2.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
中部9県が281.9事業所、四国4県が207.4事業所、中国5県が197.7事業所の順に多く、最も少ないのは北海道が126.8事業所です。
このグラフについての豆知識
1位と2位の差は67事業所
大阪府18,481事業所、愛知県18,414事業所。
その差は67事業所で、比にすると1.00倍です。
全国22万2,200という規模のなかで、この差は0.03パーセントほどにすぎません。
大阪府は中小の町工場が密集する地域として知られ、愛知県は自動車を中心とした大規模な工場が集まります。
同じ「製造業の事業所数」でも、中身はかなり違うと考えられます。
人口あたりは北陸と内陸が上位
人口10万人あたりでは福井県345.47事業所が1位、岐阜県338.62事業所が2位。
実数では上位に入らない県が、住民あたりでは先頭に立ちます。
地場産業が根づいた土地ほど、小さな事業所が数多く残るという構図が読み取れます。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の製造業事業所数は、2014年の202,410事業所から2024年の222,200事業所へ、この10年で10%増えました。
1位は2014年も大阪府で、10年たっても変わっていません。
伸びがいちばん大きかったのは東京都で、26%増でした。
順位の並びがにている記事
この製造業事業所数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
いちばん近かったのは【第2次産業で働く人】全国1,326万人、富山県が人口あたりで最も多いで、順位相関は0.97でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.83)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た製造業事業所数
| 地方 | 最も多い(事業所) | 最も少ない(事業所) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 3894 | 青森県 1489 |
| 関東 | 東京都 15297 | 栃木県 4857 |
| 中部 | 愛知県 18414 | 山梨県 2109 |
| 近畿 | 大阪府 18481 | 和歌山県 1747 |
| 中国 | 広島県 5871 | 鳥取県 854 |
| 四国 | 愛媛県 2592 | 高知県 1091 |
| 九州 | 福岡県 6022 | 沖縄県 980 |
まとめ
製造業の事業所数を47都道府県で比べると、最も多い大阪府で18,481事業所、最も少ない鳥取県で854事業所でした。
1位と2位の差はわずか67事業所です。
製造業事業所数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、事業所の規模は問わない数であること。
2つ目は、従業者数は別の統計であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは福井県345.47事業所が1位、沖縄県66.85事業所が47位で5.2倍の開き。
実数3位の東京都も人口あたりでは44位まで下がります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の27.2パーセントで最多、人口10万人あたりでは中部9県が281.9事業所で最多でした。
製造業で働く人の数や事業所の総数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードC3403(製造業事業所数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードC3403(製造業事業所数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
