いちごは、1位のシェアが16.4%にとどまる品目です。
ハウスで育てるため気候の制約が小さく、各地に「◯◯産」のブランドが育ってきました。
農林水産省の「作物統計調査」では、いちごを多く生産する県を対象に調べています。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国15万6,600トンのうち、栃木県が2万5,700トンで1位。
1位のシェアは16.4%にとどまり、産地が広く分かれています。
1位と最下位の差も40.8倍と小さい数字です。
調査対象24県の単純平均
5,805t
いちごの収穫量(2024年産)
最も多い 栃木県
25,700t
最も少ない 青森県
630t
いちごの収穫量が多い5県
いちごの収穫量が多い上位5県です。
栃木県は2万5,700トン、福岡県は1万4,400トン、熊本県は1万1,100トン、愛知県は1万500トン、静岡県は1万100トンでした。
栃木県は2位の福岡県の1.78倍です。
6位以下は茨城県9,970トン、長崎県9,600トン、千葉県6,590トンと続きます。
上位3県で全国の32.7パーセント、上位5県で45.8パーセント。
2位から7位までが9,000トン台から1万4,000トン台に固まっており、栃木県だけが抜けた形です。
作付面積でも栃木県が1位です
いちごの収穫量が少ない5道県
収穫量が少ない下位5道県です。
青森県は630トン、北海道は1,590トン、三重県は1,650トン、新潟県は1,660トン、兵庫県は1,820トンでした。
栃木県の2万5,700トンとは40.8倍の差があります。
40.8倍という開きは、なすの40.7倍に次いでこの記事で扱う25品目のなかで小さい数字です。
上位に集中しているように見えて、実は産地の差が小さい品目になります。
調査対象24県の単純平均は5,805トン、中央値は3,205トン。
対象外は23県です。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | いちごの収穫量 |
|---|---|
| 北海道 | 1,590t |
| 青森県 | 630t |
| 宮城県 | 5,160t |
| 福島県 | 2,300t |
| 茨城県 | 9,970t |
| 栃木県 | 25,700t |
| 群馬県 | 2,590t |
| 埼玉県 | 2,930t |
| 千葉県 | 6,590t |
| 新潟県 | 1,660t |
| 長野県 | 1,880t |
| 岐阜県 | 3,480t |
| 静岡県 | 10,100t |
| 愛知県 | 10,500t |
| 三重県 | 1,650t |
| 兵庫県 | 1,820t |
| 奈良県 | 2,240t |
| 山口県 | 2,070t |
| 香川県 | 3,580t |
| 福岡県 | 14,400t |
| 佐賀県 | 5,790t |
| 長崎県 | 9,600t |
| 熊本県 | 11,100t |
| 宮崎県 | 1,980t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは栃木県です。
次いで福岡県、熊本県、愛知県、静岡県が続きます。
関東北部と九州北部が濃く、そこに東海が加わる形です。
白く抜けている23県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
作付面積では47都道府県すべてにいちごの記録があります。
調査対象24県の単純平均は5,805トン、中央値は3,205トンです。
栃木県の2万5,700トンは平均の4.4倍にあたります。
上位3県で全国の32.7パーセント、1位と24位では40.8倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | いちごの収穫量(t) | 地方 | いちごの作付面積 | いちごの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 栃木県 | 25700 | 関東 | 506 | 5080 |
| 2 | 福岡県 | 14400 | 九州 | 414 | 3480 |
| 3 | 熊本県 | 11100 | 九州 | 284 | 3920 |
| 4 | 愛知県 | 10500 | 中部 | 242 | 4340 |
| 5 | 静岡県 | 10100 | 中部 | 290 | 3480 |
| 6 | 茨城県 | 9970 | 関東 | 233 | 4280 |
| 7 | 長崎県 | 9600 | 九州 | 248 | 3870 |
| 8 | 千葉県 | 6590 | 関東 | 214 | 3080 |
| 9 | 佐賀県 | 5790 | 九州 | 144 | 4020 |
| 10 | 宮城県 | 5160 | 東北 | 135 | 3820 |
| 11 | 香川県 | 3580 | 四国 | 86 | 4160 |
| 12 | 岐阜県 | 3480 | 中部 | 109 | 3190 |
| 13 | 埼玉県 | 2930 | 関東 | 95 | 3080 |
| 14 | 群馬県 | 2590 | 関東 | 91 | 2850 |
| 15 | 福島県 | 2300 | 東北 | 98 | 2350 |
| 16 | 奈良県 | 2240 | 近畿 | 99 | 2260 |
| 17 | 山口県 | 2070 | 中国 | 96 | 2160 |
| 18 | 宮崎県 | 1980 | 九州 | 69 | 2870 |
| 19 | 長野県 | 1880 | 中部 | 82 | 2290 |
| 20 | 兵庫県 | 1820 | 近畿 | 127 | 1430 |
| 21 | 新潟県 | 1660 | 中部 | 80 | 2080 |
| 22 | 三重県 | 1650 | 近畿 | 69 | 2390 |
| 23 | 北海道 | 1590 | 北海道 | 86 | 1850 |
| 24 | 青森県 | 630 | 東北 | 50 | 1260 |
このグラフについての豆知識
面積でも土地あたりでも栃木県が1位
作付面積は栃木県506ヘクタールで1位、10アール当たり収量も5,080キログラムで1位。
両方で最も高い数字です。
2位の福岡県は面積414ヘクタール、土地あたり3,480キログラム。
面積では1.2倍の差ですが、土地あたりでは1.5倍の差があります。
この2つが重なって、収穫量では1.78倍の開きになります。
野菜として数えている
いちごは果物として食べられますが、この調査では野菜に分類されます。
すいかやメロンも同じです。
木にならず、毎年植えかえる作物だからです。
調査対象24県の合計13万9,310トンは、全国の89.0パーセント。
残る11.0パーセントは対象外の23県で作られていることになります。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
いちごの収穫量の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
最も似ていたのは【いちごの作付面積】全国3,803ha、九州8県と関東7都県で6割を分け合う(順位相関0.78)です。
最も食い違ったのは【夕方から開く公民館講座】1年で5万1,540講座、働く人に向けて(順位相関-0.5)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見たいちごの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 5160 | 青森県 630 |
| 関東 | 栃木県 25700 | 群馬県 2590 |
| 中部 | 愛知県 10500 | 新潟県 1660 |
| 近畿 | 奈良県 2240 | 三重県 1650 |
| 九州 | 福岡県 14400 | 宮崎県 1980 |
まとめ
いちごの収穫量を比べると、最も多い栃木県で2万5,700トン、調査対象24県のなかで最も少ない青森県で630トンでした。
1位のシェアは16.4パーセントにとどまります。
いちごの収穫量の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、いちごは野菜として集計されること。
2つ目は、載っていない23県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
作付面積506ヘクタール、10アール当たり収量5,080キログラム。
栃木県は両方で1位です。
1位と最下位の差は40.8倍で、なすに次いで小さい数字。
産地の差が小さい品目でした。
いちごの作付面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はいちごについて主産県だけを調べる。残りの23県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はいちごについて主産県だけを調べる。
残りの23県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
