トマトは、夏の野菜でありながら1年じゅう出回ります。
夏は涼しい高原、冬は暖かい地域と産地が入れかわるためです。
農林水産省の「作物統計調査」では、トマトを多く生産する県を対象に調べています。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国66万3,600トンのうち、熊本県が12万9,400トンで1位。
調査対象は45県で、対象外は2県だけ。
この記事で扱う25品目のなかで最も広い範囲が調べられています。
調査対象45県の単純平均
14,586t
トマトの収穫量(2024年産)
最も多い 熊本県
129,400t
最も少ない 富山県
1,460t
トマトの収穫量が多い5道県
トマトの収穫量が多い上位5道県です。
熊本県は12万9,400トン、北海道は5万9,200トン、愛知県は4万4,700トン、茨城県は4万1,600トン、栃木県は2万9,000トンでした。
熊本県は2位の北海道の2.19倍あります。
6位以下は岐阜県2万7,500トン、千葉県2万6,400トン、福島県2万1,400トンと続きます。
上位3道県で全国の35.2パーセント、上位5道県で45.8パーセント。
調査対象45県の合計65万6,380トンは、全国の98.9パーセントにあたります。
作付面積でも熊本県が1位です
トマトの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
富山県は1,460トン、福井県は1,770トン、滋賀県は2,420トン、香川県は2,690トン、沖縄県は2,750トンでした。
熊本県の12万9,400トンとは88.6倍の差があります。
調査対象は45県で、対象外は2県だけです。
この記事で扱う25品目のなかで最も広く、ほぼ全国のトマトが数字になっています。
調査対象45県の単純平均は1万4,586トン、中央値は7,840トン。
平均が中央値の1.9倍にとどまります。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | トマトの収穫量 |
|---|---|
| 北海道 | 59,200t |
| 青森県 | 19,000t |
| 岩手県 | 10,600t |
| 宮城県 | 7,840t |
| 秋田県 | 7,050t |
| 山形県 | 7,390t |
| 福島県 | 21,400t |
| 茨城県 | 41,600t |
| 栃木県 | 29,000t |
| 群馬県 | 19,800t |
| 埼玉県 | 13,600t |
| 千葉県 | 26,400t |
| 神奈川県 | 11,400t |
| 新潟県 | 9,040t |
| 富山県 | 1,460t |
| 石川県 | 2,960t |
| 福井県 | 1,770t |
| 山梨県 | 5,500t |
| 長野県 | 13,000t |
| 岐阜県 | 27,500t |
| 静岡県 | 12,400t |
| 愛知県 | 44,700t |
| 三重県 | 8,970t |
| 滋賀県 | 2,420t |
| 京都府 | 3,860t |
| 兵庫県 | 6,960t |
| 奈良県 | 2,900t |
| 和歌山県 | 3,020t |
| 鳥取県 | 2,820t |
| 島根県 | 3,440t |
| 岡山県 | 4,430t |
| 広島県 | 9,640t |
| 山口県 | 2,940t |
| 徳島県 | 4,530t |
| 香川県 | 2,690t |
| 愛媛県 | 6,380t |
| 高知県 | 5,600t |
| 福岡県 | 16,100t |
| 佐賀県 | 2,890t |
| 長崎県 | 11,400t |
| 熊本県 | 129,400t |
| 大分県 | 10,300t |
| 宮崎県 | 15,700t |
| 鹿児島県 | 4,630t |
| 沖縄県 | 2,750t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは熊本県です。
次いで北海道、愛知県、茨城県、栃木県が続きます。
九州中部と北海道、関東、中部に濃い県が分かれる分布です。
白く抜けているのは2県だけ。
この記事で扱う25品目のなかで、対象外が最も少ない品目です。
調査対象45県の単純平均は1万4,586トン、中央値は7,840トンです。
熊本県の12万9,400トンは平均の8.9倍にあたります。
上位3道県で全国の35.2パーセント、1位と45位では88.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | トマトの収穫量(t) | 地方 | トマトの作付面積 | トマトの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 熊本県 | 129400 | 九州 | 1210 | 10700 |
| 2 | 北海道 | 59200 | 北海道 | 781 | 7580 |
| 3 | 愛知県 | 44700 | 中部 | 477 | 9370 |
| 4 | 茨城県 | 41600 | 関東 | 894 | 4650 |
| 5 | 栃木県 | 29000 | 関東 | 282 | 10300 |
| 6 | 岐阜県 | 27500 | 中部 | 268 | 10300 |
| 7 | 千葉県 | 26400 | 関東 | 635 | 4160 |
| 8 | 福島県 | 21400 | 東北 | 318 | 6730 |
| 9 | 群馬県 | 19800 | 関東 | 263 | 7530 |
| 10 | 青森県 | 19000 | 東北 | 354 | 5370 |
| 11 | 福岡県 | 16100 | 九州 | 189 | 8520 |
| 12 | 宮崎県 | 15700 | 九州 | 190 | 8260 |
| 13 | 埼玉県 | 13600 | 関東 | 172 | 7910 |
| 14 | 長野県 | 13000 | 中部 | 305 | 4260 |
| 15 | 静岡県 | 12400 | 中部 | 225 | 5510 |
| 16 | 神奈川県 | 11400 | 関東 | 232 | 4910 |
| 16 | 長崎県 | 11400 | 九州 | 155 | 7350 |
| 18 | 岩手県 | 10600 | 東北 | 230 | 4610 |
| 19 | 大分県 | 10300 | 九州 | 187 | 5510 |
| 20 | 広島県 | 9640 | 中国 | 183 | 5270 |
| 21 | 新潟県 | 9040 | 中部 | 345 | 2620 |
| 22 | 三重県 | 8970 | 近畿 | 144 | 6230 |
| 23 | 宮城県 | 7840 | 東北 | 203 | 3860 |
| 24 | 山形県 | 7390 | 東北 | 187 | 3950 |
| 25 | 秋田県 | 7050 | 東北 | 202 | 3490 |
| 26 | 兵庫県 | 6960 | 近畿 | 205 | 3400 |
| 27 | 愛媛県 | 6380 | 四国 | 141 | 4520 |
| 28 | 高知県 | 5600 | 四国 | 70 | 8000 |
| 29 | 山梨県 | 5500 | 中部 | 107 | 5140 |
| 30 | 鹿児島県 | 4630 | 九州 | 100 | 4630 |
| 31 | 徳島県 | 4530 | 四国 | 79 | 5730 |
| 32 | 岡山県 | 4430 | 中国 | 105 | 4220 |
| 33 | 京都府 | 3860 | 近畿 | 120 | 3220 |
| 34 | 島根県 | 3440 | 中国 | 99 | 3470 |
| 35 | 和歌山県 | 3020 | 近畿 | 76 | 3970 |
| 36 | 石川県 | 2960 | 中部 | 91 | 3250 |
| 37 | 山口県 | 2940 | 中国 | 111 | 2650 |
| 38 | 奈良県 | 2900 | 近畿 | 63 | 4600 |
| 39 | 佐賀県 | 2890 | 九州 | 57 | 5070 |
| 40 | 鳥取県 | 2820 | 中国 | 97 | 2910 |
| 41 | 沖縄県 | 2750 | 九州 | 50 | 5500 |
| 42 | 香川県 | 2690 | 四国 | 60 | 4480 |
| 43 | 滋賀県 | 2420 | 近畿 | 88 | 2750 |
| 44 | 福井県 | 1770 | 中部 | 78 | 2270 |
| 45 | 富山県 | 1460 | 中部 | 57 | 2560 |
このグラフについての豆知識
面積でも土地あたりでも熊本県が1位
作付面積は熊本県1,210ヘクタールで1位、10アール当たり収量も1万700キログラムで1位。
両方で最も高い数字です。
2位の茨城県は面積894ヘクタール、土地あたり4,650キログラム。
面積では1.4倍の差ですが、土地あたりでは2.3倍の差があります。
この2つが重なって、収穫量では3.1倍の開きになります。
ミニトマトを含む
この調査はトマト全体の収穫量で、ミニトマトと加工用トマトを含みます。
大玉、中玉、ミニといった種類ごとの内訳は分かりません。
熊本県は冬春、北海道は夏秋の産地として知られます。
作型による区別もこの数字にはありません。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
トマトの収穫量の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【トマトの作付面積】全国7,718ha、作っている経営体がいちばん多いのは北海道で、相関は0.94です。
最も食い違ったのは【ぶりへの支出】平均年3,023円、年取り魚の東西(順位相関-0.58)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見たトマトの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 21400 | 秋田県 7050 |
| 関東 | 茨城県 41600 | 神奈川県 11400 |
| 中部 | 愛知県 44700 | 富山県 1460 |
| 近畿 | 三重県 8970 | 滋賀県 2420 |
| 中国 | 広島県 9640 | 鳥取県 2820 |
| 四国 | 愛媛県 6380 | 香川県 2690 |
| 九州 | 熊本県 129400 | 沖縄県 2750 |
まとめ
トマトの収穫量を比べると、最も多い熊本県で12万9,400トン、調査対象45県のなかで最も少ない富山県で1,460トンでした。
調査対象は45県で、この記事で扱う品目のなかで最も広い範囲です。
トマトの収穫量をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、ミニトマトや加工用トマトを含むこと。
2つ目は、載っていない2県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
作付面積1,210ヘクタール、10アール当たり収量1万700キログラム。
熊本県は両方で1位です。
調査県の合計は全国の98.9パーセント。
ほぼ全国のトマトが数字になっています。
トマトの作付面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はトマトについて主産県だけを調べる。残りの2県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はトマトについて主産県だけを調べる。
残りの2県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
