ねぎは、39県が調査の対象になる品目です。
上位3県が横一線に並び、産地が特定の地域にかたよりません。
関東の平地でも、寒い地域でも育つ丈夫さがその背景にあります。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国39万9,200トンのうち、茨城県が5万200トン、埼玉県が4万6,400トン、千葉県が4万3,400トン。
上位3県が横一線に並びます。
調査対象は39県で、対象外は8県だけです。
調査対象39県の単純平均
9,810t
ねぎの収穫量(2024年産)
最も多い 茨城県
50,200t
最も少ない 石川県
691t
ねぎの収穫量が多い5県
ねぎの収穫量が多い上位5県です。
茨城県は5万200トン、埼玉県は4万6,400トン、千葉県は4万3,400トン、大分県は2万1,000トン、北海道は1万9,800トンでした。
1位と3位の差は1.16倍しかありません。
6位以下は群馬県1万8,300トン、長野県1万6,500トン、秋田県1万4,400トンと続きます。
上位3県で全国の35.1パーセント、上位5県で45.3パーセント。
1位のシェアは12.6パーセントで、この記事で扱う品目のなかでは低いほうです。
作付面積では上位3県が横並びです
ねぎの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
石川県は691トン、島根県は1,280トン、福井県は1,400トン、宮崎県は1,670トン、愛媛県は1,820トンでした。
茨城県の5万200トンとは72.6倍の差があります。
調査対象は39県で、対象外は8県だけ。
この記事で扱う品目のなかでは、きゅうりの43県、トマトの45県に次いで対象が広い品目です。
全国に産地が散らばっていることを示します。
調査対象39県の単純平均は9,810トン、中央値は5,960トン。
平均が中央値の1.6倍にとどまります。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | ねぎの収穫量 |
|---|---|
| 北海道 | 19,800t |
| 青森県 | 10,700t |
| 岩手県 | 5,960t |
| 宮城県 | 9,410t |
| 秋田県 | 14,400t |
| 山形県 | 7,170t |
| 福島県 | 10,100t |
| 茨城県 | 50,200t |
| 栃木県 | 11,500t |
| 群馬県 | 18,300t |
| 埼玉県 | 46,400t |
| 千葉県 | 43,400t |
| 神奈川県 | 6,670t |
| 新潟県 | 7,900t |
| 富山県 | 1,970t |
| 石川県 | 691t |
| 福井県 | 1,400t |
| 長野県 | 16,500t |
| 静岡県 | 7,970t |
| 愛知県 | 5,010t |
| 三重県 | 3,100t |
| 京都府 | 7,310t |
| 兵庫県 | 3,560t |
| 奈良県 | 2,350t |
| 鳥取県 | 7,950t |
| 島根県 | 1,280t |
| 岡山県 | 1,820t |
| 広島県 | 7,720t |
| 徳島県 | 2,900t |
| 香川県 | 3,880t |
| 愛媛県 | 1,820t |
| 高知県 | 2,140t |
| 福岡県 | 5,810t |
| 佐賀県 | 1,900t |
| 長崎県 | 2,820t |
| 熊本県 | 2,350t |
| 大分県 | 21,000t |
| 宮崎県 | 1,670t |
| 鹿児島県 | 5,760t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは茨城県、埼玉県、千葉県です。
次いで大分県、北海道、群馬県が続きます。
関東が濃いほかは、北海道、大分県、長野県、秋田県と各地に中くらいの色の県が点在します。
白く抜けている8県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
この記事で扱う品目のなかでは対象外が少なく、それだけ全国に産地があることになります。
調査対象39県の単純平均は9,810トン、中央値は5,960トンです。
茨城県の5万200トンは平均の5.1倍にあたります。
上位3県で全国の35.1パーセント、1位と39位では72.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | ねぎの収穫量(t) | 地方 | ねぎの作付面積 | ねぎの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 茨城県 | 50200 | 関東 | 2030 | 2470 |
| 2 | 埼玉県 | 46400 | 関東 | 1960 | 2370 |
| 3 | 千葉県 | 43400 | 関東 | 1980 | 2190 |
| 4 | 大分県 | 21000 | 九州 | 1240 | 1690 |
| 5 | 北海道 | 19800 | 北海道 | 607 | 3260 |
| 6 | 群馬県 | 18300 | 関東 | 909 | 2010 |
| 7 | 長野県 | 16500 | 中部 | 776 | 2130 |
| 8 | 秋田県 | 14400 | 東北 | 636 | 2260 |
| 9 | 栃木県 | 11500 | 関東 | 629 | 1830 |
| 10 | 青森県 | 10700 | 東北 | 492 | 2170 |
| 11 | 福島県 | 10100 | 東北 | 645 | 1570 |
| 12 | 宮城県 | 9410 | 東北 | 604 | 1560 |
| 13 | 静岡県 | 7970 | 中部 | 474 | 1680 |
| 14 | 鳥取県 | 7950 | 中国 | 553 | 1440 |
| 15 | 新潟県 | 7900 | 中部 | 539 | 1470 |
| 16 | 広島県 | 7720 | 中国 | 502 | 1540 |
| 17 | 京都府 | 7310 | 近畿 | 337 | 2170 |
| 18 | 山形県 | 7170 | 東北 | 368 | 1950 |
| 19 | 神奈川県 | 6670 | 関東 | 354 | 1880 |
| 20 | 岩手県 | 5960 | 東北 | 424 | 1410 |
| 21 | 福岡県 | 5810 | 九州 | 506 | 1150 |
| 22 | 鹿児島県 | 5760 | 九州 | 442 | 1300 |
| 23 | 愛知県 | 5010 | 中部 | 333 | 1500 |
| 24 | 香川県 | 3880 | 四国 | 275 | 1410 |
| 25 | 兵庫県 | 3560 | 近畿 | 293 | 1220 |
| 26 | 三重県 | 3100 | 近畿 | 230 | 1350 |
| 27 | 徳島県 | 2900 | 四国 | 225 | 1290 |
| 28 | 長崎県 | 2820 | 九州 | 156 | 1810 |
| 29 | 熊本県 | 2350 | 九州 | 216 | 1090 |
| 29 | 奈良県 | 2350 | 近畿 | 132 | 1780 |
| 31 | 高知県 | 2140 | 四国 | 209 | 1020 |
| 32 | 富山県 | 1970 | 中部 | 142 | 1390 |
| 33 | 佐賀県 | 1900 | 九州 | 236 | 805 |
| 34 | 愛媛県 | 1820 | 四国 | 140 | 1300 |
| 34 | 岡山県 | 1820 | 中国 | 141 | 1290 |
| 36 | 宮崎県 | 1670 | 九州 | 128 | 1300 |
| 37 | 福井県 | 1400 | 中部 | 138 | 1010 |
| 38 | 島根県 | 1280 | 中国 | 142 | 901 |
| 39 | 石川県 | 691 | 中部 | 82 | 843 |
このグラフについての豆知識
土地あたりでは北海道が1位
10アール当たり収量は北海道が3,260キログラムで1位。
次いで茨城県2,470キログラム、埼玉県2,370キログラム、秋田県2,260キログラムと続きます。
北海道の作付面積は607ヘクタールで、茨城県2,030ヘクタールの3分の1以下。
それでも収穫量では1万9,800トンで5位に入ります。
土地あたりの収量が高いためです。
根深ねぎと葉ねぎを分けていない
この調査はねぎ全体の収穫量です。
関東に多い根深ねぎと、西日本に多い葉ねぎを分けていません。
作型による春ねぎ、夏ねぎ、秋冬ねぎの区別もありません。
九条ねぎで知られる京都府は上位に入りませんが、それが品種の違いによるのかどうかは、この統計からは分かりません。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
このねぎの収穫量の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
最も似ていたのは【ねぎの作付面積】全国13,061ha、1位のシェアが10.4パーセントと低い(順位相関0.94)です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【喫茶店の数】が多い都道府県ランキング、上位2県はわずか0.8店差(相関-0.57)でした。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見たねぎの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 14400 | 岩手県 5960 |
| 関東 | 茨城県 50200 | 神奈川県 6670 |
| 中部 | 長野県 16500 | 石川県 691 |
| 近畿 | 京都府 7310 | 奈良県 2350 |
| 中国 | 鳥取県 7950 | 島根県 1280 |
| 四国 | 香川県 3880 | 愛媛県 1820 |
| 九州 | 大分県 21000 | 宮崎県 1670 |
まとめ
ねぎの収穫量を比べると、最も多い茨城県で5万200トン、調査対象39県のなかで最も少ない石川県で691トンでした。
1位と3位の差は1.16倍しかありません。
ねぎの収穫量の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、根深ねぎと葉ねぎを分けていないこと。
2つ目は、載っていない8県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
調査対象39県は、この記事で扱う品目のなかで3番目に広い数字。
全国に産地が散らばっています。
10アール当たり収量では北海道が3,260キログラムで1位。
作付面積607ヘクタールという狭さで収穫量5位に入ります。
ねぎの作付面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はねぎについて主産県だけを調べる。残りの8県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はねぎについて主産県だけを調べる。
残りの8県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
