ねぎは、1位のシェアが10.4%しかない品目です。
この一連の記事で扱う野菜のなかでは、産地が最も分かれているもののひとつになります。
使ったのは農林水産省「2020年農林業センサス」のデータです。
全国13,061ヘクタールのうち、茨城県が1,363ヘクタールで1位。
ただし1位のシェアは10.4%しかなく、この記事で扱う野菜のなかでは産地が最も分かれている品目のひとつです。
47都道府県の単純平均
278ha
ねぎの作付面積(2020年)
最も多い 茨城県
1,363ha
最も少ない 沖縄県
5ha
地図で見る
| 項目 | ねぎの作付面積 |
|---|---|
| 北海道 | 753ha |
| 青森県 | 319ha |
| 岩手県 | 291ha |
| 宮城県 | 382ha |
| 秋田県 | 439ha |
| 山形県 | 279ha |
| 福島県 | 311ha |
| 茨城県 | 1,363ha |
| 栃木県 | 436ha |
| 群馬県 | 687ha |
| 埼玉県 | 1,065ha |
| 千葉県 | 1,077ha |
| 東京都 | 89ha |
| 神奈川県 | 146ha |
| 新潟県 | 209ha |
| 富山県 | 96ha |
| 石川県 | 83ha |
| 福井県 | 120ha |
| 山梨県 | 19ha |
| 長野県 | 309ha |
| 岐阜県 | 46ha |
| 静岡県 | 260ha |
| 愛知県 | 153ha |
| 三重県 | 89ha |
| 滋賀県 | 57ha |
| 京都府 | 335ha |
| 大阪府 | 68ha |
| 兵庫県 | 156ha |
| 奈良県 | 67ha |
| 和歌山県 | 35ha |
| 鳥取県 | 444ha |
| 島根県 | 50ha |
| 岡山県 | 100ha |
| 広島県 | 182ha |
| 山口県 | 85ha |
| 徳島県 | 129ha |
| 香川県 | 306ha |
| 愛媛県 | 94ha |
| 高知県 | 139ha |
| 福岡県 | 430ha |
| 佐賀県 | 109ha |
| 長崎県 | 161ha |
| 熊本県 | 159ha |
| 大分県 | 604ha |
| 宮崎県 | 83ha |
| 鹿児島県 | 242ha |
| 沖縄県 | 5ha |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは茨城県、千葉県、埼玉県、北海道、群馬県です。
関東が濃いほかは、北海道、大分県、鳥取県、秋田県と各地に中くらいの色の県が点在します。
ほかの野菜より、色のばらけた地図になります。
47都道府県の平均は277.9ヘクタール、中央値は159ヘクタールです。
茨城県の1,363ヘクタールは平均の4.9倍にあたります。
上位3県で26.8パーセント、100ヘクタールを超えるのが32道県。
1位と47位で272.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | ねぎの作付面積(ha) | 地方 | ねぎの作付経営体数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 茨城県 | 1363 | 関東 | 2765 |
| 2 | 千葉県 | 1077 | 関東 | 3306 |
| 3 | 埼玉県 | 1065 | 関東 | 3838 |
| 4 | 北海道 | 753 | 北海道 | 971 |
| 5 | 群馬県 | 687 | 関東 | 2156 |
| 6 | 大分県 | 604 | 九州 | 654 |
| 7 | 鳥取県 | 444 | 中国 | 1059 |
| 8 | 秋田県 | 439 | 東北 | 997 |
| 9 | 栃木県 | 436 | 関東 | 1447 |
| 10 | 福岡県 | 430 | 九州 | 841 |
| 11 | 宮城県 | 382 | 東北 | 1643 |
| 12 | 京都府 | 335 | 近畿 | 909 |
| 13 | 青森県 | 319 | 東北 | 989 |
| 14 | 福島県 | 311 | 東北 | 1932 |
| 15 | 長野県 | 309 | 中部 | 2120 |
| 16 | 香川県 | 306 | 四国 | 475 |
| 17 | 岩手県 | 291 | 東北 | 1653 |
| 18 | 山形県 | 279 | 東北 | 1295 |
| 19 | 静岡県 | 260 | 中部 | 1105 |
| 20 | 鹿児島県 | 242 | 九州 | 576 |
| 21 | 新潟県 | 209 | 中部 | 1856 |
| 22 | 広島県 | 182 | 中国 | 841 |
| 23 | 長崎県 | 161 | 九州 | 455 |
| 24 | 熊本県 | 159 | 九州 | 506 |
| 25 | 兵庫県 | 156 | 近畿 | 1272 |
| 26 | 愛知県 | 153 | 中部 | 1568 |
| 27 | 神奈川県 | 146 | 関東 | 2256 |
| 28 | 高知県 | 139 | 四国 | 502 |
| 29 | 徳島県 | 129 | 四国 | 310 |
| 30 | 福井県 | 120 | 中部 | 439 |
| 31 | 佐賀県 | 109 | 九州 | 409 |
| 32 | 岡山県 | 100 | 中国 | 836 |
| 33 | 富山県 | 96 | 中部 | 437 |
| 34 | 愛媛県 | 94 | 四国 | 619 |
| 35 | 三重県 | 89 | 近畿 | 465 |
| 35 | 東京都 | 89 | 関東 | 1619 |
| 37 | 山口県 | 85 | 中国 | 634 |
| 38 | 宮崎県 | 83 | 九州 | 309 |
| 38 | 石川県 | 83 | 中部 | 389 |
| 40 | 大阪府 | 68 | 近畿 | 482 |
| 41 | 奈良県 | 67 | 近畿 | 311 |
| 42 | 滋賀県 | 57 | 近畿 | 411 |
| 43 | 島根県 | 50 | 中国 | 570 |
| 44 | 岐阜県 | 46 | 中部 | 796 |
| 45 | 和歌山県 | 35 | 近畿 | 271 |
| 46 | 山梨県 | 19 | 中部 | 316 |
| 47 | 沖縄県 | 5 | 九州 | 64 |
ねぎが多い5道県
ねぎの作付面積が広い上位5道県です。
茨城県は1,363ヘクタール、千葉県は1,077ヘクタール、埼玉県は1,065ヘクタール、北海道は753ヘクタール、群馬県は687ヘクタールでした。
茨城県は2位の千葉県の1.27倍で、上位は接近しています。
6位以下は大分県604ヘクタール、鳥取県444ヘクタール、秋田県439ヘクタールと続きます。
上位3県で全国の26.8パーセント、上位5道県で37.9パーセント、上位10道県で55.9パーセントを占めます。
上位10でようやく半分を超えるという、散らばった分布です。
1位のシェアが10.4パーセント、産地が最も分かれます
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下はねぎの作付面積の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
産地が全国に散らばっているのが、この品目の特徴です。
1位のシェアは10.4パーセント。
上位10道県を合わせても55.9パーセントで、残る37都府県に4割以上が分かれています。
たまねぎは1位だけで65.9パーセントだったので、対照的な形です。
上位に入る顔ぶれも幅があります。
関東の茨城県、千葉県、埼玉県、群馬県に加えて、北海道753ヘクタール、大分県604ヘクタール、鳥取県444ヘクタール、秋田県439ヘクタール。
地方をまたいで産地が点在しています。
作付経営体数は49,674で、この記事で扱う野菜のなかでも多いほうです。
1位は埼玉県3,838、2位は千葉県3,306、3位は茨城県2,765、4位は神奈川県2,256、5位は群馬県2,156。
1経営体あたりの面積は全国で0.26ヘクタール。
1経営体あたりが広いのは大分県0.92ヘクタール、北海道0.78ヘクタール、香川県0.64ヘクタール。
狭いのは東京都0.05ヘクタール、岐阜県0.06ヘクタールでした。
大分県が6位に入り、1経営体あたりでも全国最大というのは目を引きます。
604ヘクタールを657の経営体で作っている計算で、まとまった規模で作られていることがうかがえます。
地方別では関東7都県が37.2パーセント、東北6県が15.5パーセント、九州・沖縄8県が13.7パーセント。
8地方のうち6地方が5パーセントを超え、全体に散らばっています。
実数で見ると順位は変わる
ねぎが少ない5県
ねぎの作付面積が狭い下位5県です。
沖縄県は5ヘクタール、山梨県は19ヘクタール、和歌山県は35ヘクタール、岐阜県は46ヘクタール、島根県は50ヘクタールでした。
茨城県の1,363ヘクタールとは272.6倍の差があります。
47都道府県の中央値は159ヘクタールです。
この記事で扱う野菜のなかではキャベツの196ヘクタールに次ぐ高さ。
真ん中あたりの県にもきちんと産地があることを示します。
栽培がゼロの県はひとつもありません。
100ヘクタールを超えるのは32道県あります。
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の37.2パーセント、東北6県が15.5パーセント、九州・沖縄8県が13.7パーセント、中部9県が9.9パーセントと続きます。
少ないほうは中国5県が6.6パーセント、近畿7府県が6.2パーセント、北海道が5.8パーセント、四国4県が5.1パーセントでした。
最も少ない四国4県でも5.1パーセントあります。
8地方すべてが5パーセントを超えるのは、この記事で扱う野菜のなかでねぎだけです。
関東7都県の37.2パーセントは、茨城県1,363ヘクタール、千葉県1,077ヘクタール、埼玉県1,065ヘクタール、群馬県687ヘクタールの4県で支えられています。
1県に寄らない形は、全国の分布とも重なります。
このグラフについての豆知識
春、夏、秋冬の内訳は分からない
ねぎは作型によって春ねぎ、夏ねぎ、秋冬ねぎに分かれますが、このセンサスでは合計だけが分かります。
根深ねぎと葉ねぎの区別もありません。
関東は根深ねぎ、西日本は葉ねぎが多いとされますが、それを数字で確かめることはできません。
8地方すべてが5パーセントを超える
地方別のシェアは最大の関東7都県37.2パーセントから、最小の四国4県5.1パーセントまで。
8地方すべてが5パーセントを超えるのは、この記事で扱う野菜のなかでねぎだけです。
中央値も159ヘクタールとキャベツに次ぐ高さ。
全国どこでも作られている野菜だといえます。
数字は2020年のものです。
5年ごとの調査で、次は2025年の結果が出ます。
順位の並びがにている記事
ねぎの作付面積の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
0.94という高い相関を示したのが【ねぎ・収穫量】全国39万9,200t、上位が横一線に並びますでした。
最も食い違ったのは【喫茶店の数】が多い都道府県ランキング、上位2県はわずか0.8店差(順位相関-0.55)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見たねぎの作付面積
| 地方 | 最も多い(ha) | 最も少ない(ha) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 439 | 山形県 279 |
| 関東 | 茨城県 1363 | 東京都 89 |
| 中部 | 長野県 309 | 山梨県 19 |
| 近畿 | 京都府 335 | 和歌山県 35 |
| 中国 | 鳥取県 444 | 島根県 50 |
| 四国 | 香川県 306 | 愛媛県 94 |
| 九州 | 大分県 604 | 沖縄県 5 |
まとめ
ねぎの作付面積を47都道府県で比べると、最も広い茨城県で1,363ヘクタール、最も狭い沖縄県で5ヘクタールでした。
1位のシェアは10.4パーセントで、産地が広く分かれています。
ねぎの作付面積をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、作型や根深ねぎ・葉ねぎの内訳が分からないこと。
2つ目は、販売目的の栽培だけを数えていること。
3つ目は5年ごとの調査で2020年の数字であることです。
上位10道県を合わせても55.9パーセント。
残る37都府県に4割以上が分かれています。
8地方すべてが5パーセントを超えるのは、この記事で扱う野菜のなかでねぎだけです。
大分県は604ヘクタールで6位、1経営体あたり0.92ヘクタールは全国最大でした。
たまねぎやさといもを比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 2020年農林業センサス(第1巻 都道府県別統計書)
- 調査年: 2020年
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001032920
- 備考: 販売を目的にねぎを育てている経営体の面積。自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。5年ごとの調査
注記: 販売を目的にねぎを育てている経営体の面積。
自分の家で食べるぶんだけの栽培は含まない。
5年ごとの調査
