たまねぎは、この一連の記事で扱う25の農産物のなかで最も産地のかたよりが強い品目です。
北海道だけで全国の3分の2を占め、2位とは9倍以上ひらきます。
涼しい気候と広い畑がそろう土地に集中しています。
使ったのは農林水産省「作物統計調査」(令和6年産)のデータです。
全国112万6,000トンのうち、北海道が75万2,600トン。
1道で66.8%を占め、2位の佐賀県8万2,000トンとは9.18倍ひらきます。
この記事で扱う25品目のなかで最も偏りの強い品目です。
調査対象25県の単純平均
43,299t
たまねぎの収穫量(2024年産)
最も多い 北海道
752,600t
最も少ない 三重県
2,340t
たまねぎの収穫量が多い5道県
たまねぎの収穫量が多い上位5道県です。
北海道は75万2,600トン、佐賀県は8万2,000トン、兵庫県は7万7,600トン、長崎県は2万8,500トン、愛知県は2万2,400トンでした。
北海道は2位の佐賀県の9.18倍あります。
6位以下は静岡県1万5,000トン、熊本県1万400トン、香川県9,640トンと続きます。
上位3道県で全国の81.0パーセント、上位5道県で85.5パーセント。
北海道1道だけで66.8パーセントという、飛び抜けた偏りです。
作付面積では北海道が7.3倍あります
たまねぎの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
三重県は2,340トン、岐阜県は2,390トン、福島県は2,750トン、大阪府は3,170トン、島根県は3,470トンでした。
北海道の75万2,600トンとは321.6倍の差があります。
福島県は10アール当たり収量も1,710キログラムで最も低い数字です。
1位の北海道5,120キログラムとは3.0倍の差があります。
調査対象25県の単純平均は4万3,299トン、中央値は6,590トン。
平均が中央値の6.6倍で、北海道1道が全体を極端に引き上げています。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | たまねぎの収穫量 |
|---|---|
| 北海道 | 752,600t |
| 福島県 | 2,750t |
| 茨城県 | 4,510t |
| 栃木県 | 8,690t |
| 群馬県 | 8,250t |
| 埼玉県 | 5,070t |
| 千葉県 | 6,040t |
| 富山県 | 7,900t |
| 長野県 | 4,130t |
| 岐阜県 | 2,390t |
| 静岡県 | 15,000t |
| 愛知県 | 22,400t |
| 三重県 | 2,340t |
| 大阪府 | 3,170t |
| 兵庫県 | 77,600t |
| 和歌山県 | 3,550t |
| 島根県 | 3,470t |
| 岡山県 | 6,590t |
| 山口県 | 4,620t |
| 香川県 | 9,640t |
| 愛媛県 | 7,230t |
| 福岡県 | 3,640t |
| 佐賀県 | 82,000t |
| 長崎県 | 28,500t |
| 熊本県 | 10,400t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
ほかとは段違いの濃さになります。
次いで佐賀県、兵庫県が続きますが、いずれも淡い色にとどまります。
白く抜けている22県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
作付面積では47都道府県すべてにたまねぎの記録があります。
調査対象25県の単純平均は4万3,299トン、中央値は6,590トンです。
北海道の75万2,600トンは平均の17.4倍にあたります。
上位3道県で全国の81.0パーセント、1位と25位では321.6倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | たまねぎの収穫量(t) | 地方 | たまねぎの作付面積 | たまねぎの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 752600 | 北海道 | 14700 | 5120 |
| 2 | 佐賀県 | 82000 | 九州 | 2020 | 4060 |
| 3 | 兵庫県 | 77600 | 近畿 | 1640 | 4730 |
| 4 | 長崎県 | 28500 | 九州 | 740 | 3850 |
| 5 | 愛知県 | 22400 | 中部 | 460 | 4860 |
| 6 | 静岡県 | 15000 | 中部 | 332 | 4510 |
| 7 | 熊本県 | 10400 | 九州 | 298 | 3500 |
| 8 | 香川県 | 9640 | 四国 | 210 | 4590 |
| 9 | 栃木県 | 8690 | 関東 | 227 | 3830 |
| 10 | 群馬県 | 8250 | 関東 | 191 | 4320 |
| 11 | 富山県 | 7900 | 中部 | 188 | 4200 |
| 12 | 愛媛県 | 7230 | 四国 | 212 | 3410 |
| 13 | 岡山県 | 6590 | 中国 | 172 | 3830 |
| 14 | 千葉県 | 6040 | 関東 | 165 | 3660 |
| 15 | 埼玉県 | 5070 | 関東 | 142 | 3570 |
| 16 | 山口県 | 4620 | 中国 | 157 | 2940 |
| 17 | 茨城県 | 4510 | 関東 | 171 | 2640 |
| 18 | 長野県 | 4130 | 中部 | 154 | 2680 |
| 19 | 福岡県 | 3640 | 九州 | 137 | 2660 |
| 20 | 和歌山県 | 3550 | 近畿 | 88 | 4030 |
| 21 | 島根県 | 3470 | 中国 | 152 | 2280 |
| 22 | 大阪府 | 3170 | 近畿 | 89 | 3560 |
| 23 | 福島県 | 2750 | 東北 | 161 | 1710 |
| 24 | 岐阜県 | 2390 | 中部 | 97 | 2460 |
| 25 | 三重県 | 2340 | 近畿 | 110 | 2130 |
このグラフについての豆知識
面積でも土地あたりでも北海道が1位
作付面積は北海道1万4,700ヘクタールで、2位の佐賀県2,020ヘクタールの7.3倍。
10アール当たり収量も5,120キログラムで1位です。
作付面積で7.3倍、土地あたりの収量も全国トップ。
この2つが重なって、収穫量では9.18倍という差になっています。
淡路島の兵庫県は3位
兵庫県は7万7,600トンで3位。
10アール当たり収量も4,730キログラムで3位と高い水準です。
作付面積を比べた記事では、兵庫県の作付経営体数が4,298で全国1位でした。
小さな畑を数多くの経営体が耕す形で、土地あたりの収量は高く保たれていることになります。
ただしこの統計から市町村までは分かりません。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
たまねぎの収穫量の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
いちばん近かったのは【たまねぎの作付面積】全国22,710ha、全国の65.9パーセントが1道に集中で、順位相関は0.84でした。
正反対だったのは【男女の給与差】女性は男性の76.8%、差が小さいのは東北で、相関は-0.44です。
似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。
地方のなかで見たたまねぎの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 関東 | 栃木県 8690 | 茨城県 4510 |
| 中部 | 愛知県 22400 | 岐阜県 2390 |
| 近畿 | 兵庫県 77600 | 三重県 2340 |
| 中国 | 岡山県 6590 | 島根県 3470 |
| 四国 | 香川県 9640 | 愛媛県 7230 |
| 九州 | 佐賀県 82000 | 福岡県 3640 |
まとめ
たまねぎの収穫量を比べると、最も多い北海道で75万2,600トン、調査対象25県のなかで最も少ない三重県で2,340トンでした。
北海道1道で全国の66.8パーセントを占めます。
たまねぎの収穫量の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、載っていない22県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
2つ目は、作型の内訳が分からないこと。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
作付面積は北海道1万4,700ヘクタールで佐賀県の7.3倍、10アール当たり収量も5,120キログラムで1位。
両方が重なって9.18倍の差になります。
1位と2位の差はこの記事で扱う25品目のなかで最大でした。
たまねぎの作付面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はたまねぎについて主産県だけを調べる。残りの22県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はたまねぎについて主産県だけを調べる。
残りの22県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
