ぶどうは、雨が少なく昼と夜の温度差が大きい土地でよく育ちます。
とれた量では山梨県が1位ですが、10アールあたりの収量で見ると長野県が上回るという逆転が起きています。
農林水産省の「作物統計調査」では、ぶどうを多く生産する県を対象に調べています。
今回は47都道府県のぶどうの収穫量を、令和6年産の農林水産省「作物統計調査」のデータを使って比べました。
全国16万4,600トンのうち、山梨県が4万3,600トンで1位、長野県が3万2,100トンで2位。
ただし10アール当たり収量では長野県が1,260キログラムで、山梨県の1,150キログラムを上回ります。
調査対象25県の単純平均
5,988t
ぶどうの収穫量(2024年産)
最も多い 山梨県
43,600t
最も少ない 福井県
137t
ぶどうの収穫量が多い5道県
ぶどうの収穫量が多い上位5道県です。
山梨県は4万3,600トン、長野県は3万2,100トン、岡山県は1万4,300トン、山形県は1万4,000トン、福岡県は5,980トンでした。
山梨県は2位の長野県の1.36倍です。
6位以下は北海道5,900トン、大阪府3,340トン、青森県3,170トンと続きます。
上位3道県で全国の54.7パーセント、上位5道県で66.8パーセント。
調査対象25県の合計14万9,704トンは、全国の91.0パーセントにあたります。
結果樹面積では山梨県が1.5倍あります
ぶどうの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
福井県は137トン、滋賀県は404トン、鳥取県は487トン、石川県は769トン、香川県は894トンでした。
山梨県の4万3,600トンとは318.2倍の差があります。
北陸3県がそろって下位に入ります。
福井県137トン、石川県769トン、富山県も小さな数字です。
10アール当たり収量でも石川県578キログラムは下から2番目でした。
調査対象25県の単純平均は5,988トン、中央値は2,340トン。
対象外は22県あります。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | ぶどうの収穫量 |
|---|---|
| 北海道 | 5,900t |
| 青森県 | 3,170t |
| 岩手県 | 2,470t |
| 秋田県 | 1,600t |
| 山形県 | 14,000t |
| 福島県 | 2,730t |
| 埼玉県 | 1,150t |
| 新潟県 | 2,040t |
| 石川県 | 769t |
| 福井県 | 137t |
| 山梨県 | 43,600t |
| 長野県 | 32,100t |
| 愛知県 | 3,070t |
| 滋賀県 | 404t |
| 大阪府 | 3,340t |
| 兵庫県 | 2,340t |
| 鳥取県 | 487t |
| 島根県 | 1,930t |
| 岡山県 | 14,300t |
| 広島県 | 2,990t |
| 香川県 | 894t |
| 愛媛県 | 1,260t |
| 福岡県 | 5,980t |
| 大分県 | 2,090t |
| 宮崎県 | 953t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは山梨県と長野県です。
次いで岡山県、山形県、福岡県が続きます。
中部の内陸が濃く、そこから東北、中国、九州へ点在する形です。
白く抜けている22県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
栽培面積では47都道府県すべてにぶどうの記録があるので、対象外の県にも産地はあります。
調査対象25県の単純平均は5,988トン、中央値は2,340トンです。
山梨県の4万3,600トンは平均の7.3倍にあたります。
上位3道県で全国の54.7パーセント、1位と25位では318.2倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | ぶどうの収穫量(t) | 地方 | ぶどうの結果樹面積 | ぶどうの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 山梨県 | 43600 | 中部 | 3790 | 1150 |
| 2 | 長野県 | 32100 | 中部 | 2550 | 1260 |
| 3 | 岡山県 | 14300 | 中国 | 1160 | 1230 |
| 4 | 山形県 | 14000 | 東北 | 1370 | 1020 |
| 5 | 福岡県 | 5980 | 九州 | 638 | 938 |
| 6 | 北海道 | 5900 | 北海道 | 1070 | 551 |
| 7 | 大阪府 | 3340 | 近畿 | 377 | 887 |
| 8 | 青森県 | 3170 | 東北 | 387 | 820 |
| 9 | 愛知県 | 3070 | 中部 | 373 | 823 |
| 10 | 広島県 | 2990 | 中国 | 279 | 1070 |
| 11 | 福島県 | 2730 | 東北 | 281 | 970 |
| 12 | 岩手県 | 2470 | 東北 | 321 | 770 |
| 13 | 兵庫県 | 2340 | 近畿 | 245 | 955 |
| 14 | 大分県 | 2090 | 九州 | 247 | 845 |
| 15 | 新潟県 | 2040 | 中部 | 233 | 876 |
| 16 | 島根県 | 1930 | 中国 | 225 | 858 |
| 17 | 秋田県 | 1600 | 東北 | 172 | 931 |
| 18 | 愛媛県 | 1260 | 四国 | 149 | 844 |
| 19 | 埼玉県 | 1150 | 関東 | 130 | 884 |
| 20 | 宮崎県 | 953 | 九州 | 115 | 829 |
| 21 | 香川県 | 894 | 四国 | 116 | 771 |
| 22 | 石川県 | 769 | 中部 | 133 | 578 |
| 23 | 鳥取県 | 487 | 中国 | 61 | 798 |
| 24 | 滋賀県 | 404 | 近畿 | 46 | 878 |
| 25 | 福井県 | 137 | 中部 | 23 | 596 |
このグラフについての豆知識
土地あたりでは長野県が上
10アール当たり収量は長野県1,260キログラム、岡山県1,230キログラム、山梨県1,150キログラムの順。
収穫量1位の山梨県は3番目です。
結果樹面積は山梨県3,790ヘクタール、長野県2,550ヘクタールで山梨県が1.5倍。
面積の広さで収穫量の1.36倍という差をつけていることになります。
生食用とワイン用を分けていない
この調査はぶどう全体の収穫量です。
生で食べるぶどうと、ワインの原料になるぶどうを分けていません。
北海道は5,900トンで6位ですが、10アール当たり収量は551キログラムで最も低い数字。
ワイン用の品種は実が小さいものが多いとされますが、それをこの統計から確かめることはできません。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
ぶどうの収穫量の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.81という高い相関を示したのが【ぶどうの栽培面積】全国12,043ha、ゼロの県がひとつもない果物でした。
正反対だったのは【年間降水量】雨がよく降る県は日照時間も短いのか、2つの数字で確かめましたで、相関は-0.58です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見たぶどうの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 14000 | 秋田県 1600 |
| 中部 | 山梨県 43600 | 福井県 137 |
| 近畿 | 大阪府 3340 | 滋賀県 404 |
| 中国 | 岡山県 14300 | 鳥取県 487 |
| 四国 | 愛媛県 1260 | 香川県 894 |
| 九州 | 福岡県 5980 | 宮崎県 953 |
まとめ
ぶどうの収穫量を比べると、最も多い山梨県で4万3,600トン、調査対象25県のなかで最も少ない福井県で137トンでした。
1位と2位の差は1.36倍です。
ぶどうの収穫量の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、生食用とワイン用を分けていないこと。
2つ目は、載っていない22県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
10アール当たり収量では長野県1,260キログラムが山梨県1,150キログラムを上回ります。
山梨県は結果樹面積3,790ヘクタールという広さで1位になっています。
北海道は収穫量6位ですが、10アール当たり収量は551キログラムで最も低い数字でした。
ぶどうの栽培面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【ぶどうの栽培面積】全国12,043ha、ゼロの県がひとつもない果物
- 【もも・収穫量】全国10万9,700t、1位と2位の差は1.08倍しかない
- 【りんご・収穫量】全国60万9,200t、調査されているのは14県だけ
- 【日本なし・収穫量】全国17万2,700t、上位2県の差は1.25倍
- 【果物の産出額】を47都道府県で比べると農業の7割を占める県も
出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はぶどうについて主産県だけを調べる。残りの22県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はぶどうについて主産県だけを調べる。
残りの22県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
