りんごは涼しい気候を好む果物で、栽培が盛んな地域は限られています。
農林水産省の「作物統計調査」では、りんごを多く生産する14県を対象に収穫量を調べています。
今回は、令和6年産のデータを使って比較します。
全国の収穫量は60万9,200トン。
そのうち青森県は37万500トンで、全国の60.8%を占めます。
調査対象となった14県だけで、全国の収穫量の99.1%を占めています。
調査対象14県の単純平均
43,143t
りんごの収穫量(2024年産)
最も多い 青森県
370,500t
最も少ない 山梨県
558t
りんごの収穫量が多い5県
りんごの収穫量が多い上位5県です。
青森県は37万500トン、長野県は10万6,400トン、岩手県は3万6,700トン、山形県は3万2,700トン、福島県は1万9,400トンでした。
青森県は2位の長野県の3.48倍あります。
6位以下は秋田県1万8,600トン、北海道6,710トン、群馬県5,840トンと続きます。
上位3県で全国の84.3パーセント、上位5県で92.9パーセント。
調査対象14県の合計60万3,996トンは、全国の99.1パーセントにあたります。
結果樹面積で見ても青森県が抜けています
りんごの収穫量が少ない5県
収穫量が少ない下位5県です。
山梨県は558トン、石川県は563トン、富山県は855トン、岐阜県は1,370トン、広島県は1,460トンでした。
青森県の37万500トンとは664.0倍の差があります。
調査対象は14県だけです。
載っていない33県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」。
栽培面積のほうは47都道府県ぶんの数字があり、りんごを1ヘクタール育てている県も記録されています。
調査対象14県の単純平均は4万3,143トン、中央値は6,275トン。
平均が中央値の6.9倍という、青森県1県に大きく偏った形です。
地図で見る(白い県は調査の対象外)
| 項目 | りんごの収穫量 |
|---|---|
| 北海道 | 6,710t |
| 青森県 | 370,500t |
| 岩手県 | 36,700t |
| 宮城県 | 2,340t |
| 秋田県 | 18,600t |
| 山形県 | 32,700t |
| 福島県 | 19,400t |
| 群馬県 | 5,840t |
| 富山県 | 855t |
| 石川県 | 563t |
| 山梨県 | 558t |
| 長野県 | 106,400t |
| 岐阜県 | 1,370t |
| 広島県 | 1,460t |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは青森県です。
ほかとは段違いの濃さになります。
次いで長野県、岩手県、山形県、福島県が続きます。
北東北と長野県だけが色づき、西日本はほとんど白く抜けます。
白く抜けている県は「収穫量がゼロ」ではなく「調査の対象外」です。
近畿から九州にかけては、りんごの調査そのものが行われていません。
調査対象14県の単純平均は4万3,143トン、中央値は6,275トンです。
青森県の37万500トンは平均の8.6倍にあたります。
上位3県で全国の84.3パーセント、1位と14位では664.0倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | りんごの収穫量(t) | 地方 | りんごの結果樹面積 | りんごの10アール当たり収量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 青森県 | 370500 | 東北 | 19100 | 1940 |
| 2 | 長野県 | 106400 | 中部 | 6530 | 1630 |
| 3 | 岩手県 | 36700 | 東北 | 2110 | 1740 |
| 4 | 山形県 | 32700 | 東北 | 1960 | 1670 |
| 5 | 福島県 | 19400 | 東北 | 1120 | 1730 |
| 6 | 秋田県 | 18600 | 東北 | 1100 | 1690 |
| 7 | 北海道 | 6710 | 北海道 | 501 | 1340 |
| 8 | 群馬県 | 5840 | 関東 | 387 | 1510 |
| 9 | 宮城県 | 2340 | 東北 | 167 | 1400 |
| 10 | 広島県 | 1460 | 中国 | 89 | 1640 |
| 11 | 岐阜県 | 1370 | 中部 | 74 | 1850 |
| 12 | 富山県 | 855 | 中部 | 83 | 1030 |
| 13 | 石川県 | 563 | 中部 | 45 | 1250 |
| 14 | 山梨県 | 558 | 中部 | 45 | 1240 |
このグラフについての豆知識
調査対象は14県だけ
作物統計調査は、その作物を多く作っている県だけを調べる「主産県調査」です。
りんごは北海道から広島県までの14道県が対象で、残る33県は調べていません。
この記事で扱う果樹8品目のなかでも、りんごの14県は最も少ない対象数です。
日本なしは30県、ぶどうは25県が対象になっています。
10アール当たりでも青森県が1位
同じ調査の10アール当たり収量を見ると、青森県は1,940キログラムで1位。
次いで岐阜県1,850キログラム、岩手県1,740キログラムと続きます。
青森県の結果樹面積は1万9,100ヘクタールで、2位の長野県6,530ヘクタールの2.9倍。
面積が2.9倍で土地あたりの収量も上回るため、収穫量では3.48倍の差になります。
数字は令和6年産のものです。
順位の並びがにている記事
りんごの収穫量の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.84という高い相関を示したのが【ドラッグストアの数】が少ない地方は意外なところ、人口あたりで47都道府県を比較でした。
最も食い違ったのは【1月の最低気温】冬の朝がもっとも冷えるのはどこか、47都道府県で比較(順位相関-0.8)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見たりんごの収穫量
| 地方 | 最も多い(t) | 最も少ない(t) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 370500 | 宮城県 2340 |
| 中部 | 長野県 106400 | 山梨県 558 |
まとめ
りんごの収穫量を比べると、最も多い青森県で37万500トン、調査対象14県のなかで最も少ない山梨県で558トンでした。
青森県1県で全国の60.8パーセントを占めます。
りんごの収穫量の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、主産県調査のため14県しか対象になっていないこと。
2つ目は、載っていない県は「ゼロ」ではなく「調査対象外」であること。
3つ目は令和6年産の数字であることです。
結果樹面積は青森県1万9,100ヘクタール、長野県6,530ヘクタールで2.9倍。
10アール当たり収量でも青森県が1,940キログラムで1位です。
栽培面積なら47都道府県ぶんの数字があります。
りんごの栽培面積を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 作物統計調査 作況調査(令和6年産)
- 調査年: 2024年産
- 公開元: 農林水産省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tstat=000001013427
- 備考: 作物統計調査はりんごについて主産県だけを調べる。残りの33県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
注記: 作物統計調査はりんごについて主産県だけを調べる。
残りの33県は調査の対象外で、栽培がないという意味ではない
