【働ける年代・10年推移】労働力人口がふえた県はひとつもなし

【働ける年代・10年推移】労働力人口がふえた県はひとつもなし

働ける人の数が10年でどう変わったかを、47都道府県で並べて比べます。
2010年と2020年の労働力人口を比べた変化率です。
労働力人口は15歳以上のうち、就業者と完全失業者を合わせた人数です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は6,369万9,101人から5,994万9,767人へ、374万9,334人減りました。
47都道府県すべてがマイナスです。

47都道府県の単純平均

-6.8%

労働力人口の10年変化率(2010年と2020年の比較)

最も多い 宮城県

-1.6%

最も少ない 京都府

-12.9%

地図で見る10年の変化

労働力人口の10年変化率(2010年と2020年の比較)
労働力人口の10年変化率(2010年と2020年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 -9.3%青森 -10.1%岩手 -7.4%宮城 -1.6%秋田 -10.6%山形 -6.8%福島 -9.6%茨城 -6.8%栃木 -7.4%群馬 -4.2%埼玉 -5.1%千葉 -3.7%東京 -3.1%神奈川 -2.0%新潟 -8.0%富山 -5.3%石川 -5.8%福井 -4.0%山梨 -6.1%長野 -7.3%岐阜 -7.1%静岡 -6.3%愛知 -3.7%三重 -7.4%滋賀 -2.8%京都 -12.9%大阪 -8.1%兵庫 -7.0%奈良 -7.2%和歌山 -7.8%鳥取 -8.6%島根 -6.2%岡山 -7.2%広島 -3.8%山口 -9.1%徳島 -8.8%香川 -6.9%愛媛 -11.1%高知 -11.6%福岡 -3.8%佐賀 -5.0%長崎 -7.9%熊本 -4.6%大分 -8.3%宮崎 -9.1%鹿児島 -7.8%沖縄 -6.0%
労働力人口の10年変化率(%)
労働力人口の10年変化率(2010年と2020年の比較)
項目労働力人口の10年変化率
北海道-9.3%
青森県-10.1%
岩手県-7.4%
宮城県-1.6%
秋田県-10.6%
山形県-6.8%
福島県-9.6%
茨城県-6.8%
栃木県-7.4%
群馬県-4.2%
埼玉県-5.1%
千葉県-3.7%
東京都-3.1%
神奈川県-2.0%
新潟県-8.0%
富山県-5.3%
石川県-5.8%
福井県-4.0%
山梨県-6.1%
長野県-7.3%
岐阜県-7.1%
静岡県-6.3%
愛知県-3.7%
三重県-7.4%
滋賀県-2.8%
京都府-12.9%
大阪府-8.1%
兵庫県-7.0%
奈良県-7.2%
和歌山県-7.8%
鳥取県-8.6%
島根県-6.2%
岡山県-7.2%
広島県-3.8%
山口県-9.1%
徳島県-8.8%
香川県-6.9%
愛媛県-11.1%
高知県-11.6%
福岡県-3.8%
佐賀県-5.0%
長崎県-7.9%
熊本県-4.6%
大分県-8.3%
宮崎県-9.1%
鹿児島県-7.8%
沖縄県-6.0%
全国の労働力人口の推移
全国の労働力人口の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 60,000,00060,500,00061,000,00061,500,00062,000,00062,500,00063,000,00063,500,0002010年: 63,699,101%2015年: 61,523,327%2020年: 59,949,767%2010年2015年2020年
全国の労働力人口の推移
項目全国の労働力人口
2010年63,699,101%
2015年61,523,327%
2020年59,949,767%

日本地図で見ると、色が濃く出る(減り方が小さい)のは首都圏と愛知県、滋賀県、広島県、福岡県、宮城県です。
淡い(減り方が大きい)のは四国と北海道、東北の内陸、それに京都府でした。

47都道府県の単純平均はマイナス6.82パーセント、中央値はマイナス7.07パーセントです。
全国値のマイナス5.89パーセントより減り方が大きいのは、労働力人口の多い都府県ほど減り方が小さいためです。

減り方が5パーセント未満にとどまったのは12都府県、9パーセント以上減ったのは9道府県。
1位と47位で11.26ポイントの幅がありました。

順位都道府県労働力人口の10年変化率(%)地方2020年の労働力人口2010年の労働力人口10年間の増減数
1宮城県-1.62東北11302711148862-18591
2神奈川県-2.01関東43118714400199-88328
3滋賀県-2.78近畿689843709602-19759
4東京都-3.13関東61875836387474-199891
5千葉県-3.65関東29763433089184-112841
6愛知県-3.74中部37287523873429-144677
7広島県-3.83中国13649041419325-54421
8福岡県-3.84九州23611082455412-94304
9福井県-4.01中部407466424477-17011
10群馬県-4.18関東9875141030632-43118
11熊本県-4.63九州852575893939-41364
12佐賀県-4.96九州415241436916-21675
13埼玉県-5.1関東35266533716285-189632
14富山県-5.33中部545680576413-30733
15石川県-5.81中部579751615510-35759
16沖縄県-6.03九州611102650307-39205
17山梨県-6.11中部414903441883-26980
18島根県-6.21中国341878364501-22623
19静岡県-6.25中部18883472014268-125921
20山形県-6.79東北559952600768-40816
21茨城県-6.82関東14180801521879-103799
22香川県-6.89四国459289493285-33996
23兵庫県-7.02近畿24769872663902-186915
24岐阜県-7.07中部10063341082932-76598
25奈良県-7.16近畿598156644299-46143
26岡山県-7.19中国900627970386-69759
27長野県-7.3中部10696161153883-84267
28栃木県-7.37関東9657881042655-76867
29岩手県-7.43東北628881679332-50451
29三重県-7.43近畿872958943072-70114
31鹿児島県-7.76九州769366834101-64735
31和歌山県-7.76近畿446046483582-37536
33長崎県-7.9九州642170697279-55109
34新潟県-7.99中部11254011223129-97728
35大阪府-8.14近畿38083034145618-337315
36大分県-8.34九州542949592379-49430
37鳥取県-8.61中国279059305358-26299
38徳島県-8.8四国342700375753-33053
39宮崎県-9.11九州519245571292-52047
40山口県-9.12中国642978707474-64496
41北海道-9.34北海道24493952701824-252429
42福島県-9.62東北9094901006246-96756
43青森県-10.1東北631696702668-70972
44秋田県-10.6東北483500540842-57342
45愛媛県-11.1四国624645702615-77970
46高知県-11.59四国321639363786-42147
47京都府-12.88近畿11327321300144-167412
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較、総務省統計局)をもとに作成

減り方が小さかった5都県

減り方が小さかった5都県の内訳
減り方が小さかった5都県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較) 01,000,0002,000,0003,000,0004,000,0005,000,0006,000,000宮城県(2020年の人数): 1,130,271人宮城県(10年で減った数): 18,591人神奈川県(2020年の人数): 4,311,871人神奈川県(10年で減った数): 88,328人滋賀県(2020年の人数): 689,843人滋賀県(10年で減った数): 19,759人東京都(2020年の人数): 6,187,583人東京都(10年で減った数): 199,891人千葉県(2020年の人数): 2,976,343人千葉県(10年で減った数): 112,841人宮城県神奈川県滋賀県東京都千葉県
  • 2020年の人数
  • 10年で減った数
減り方が小さかった5都県の内訳
項目2020年の人数10年で減った数
宮城県1,130,271人18,591人
神奈川県4,311,871人88,328人
滋賀県689,843人19,759人
東京都6,187,583人199,891人
千葉県2,976,343人112,841人
減り方が大きかった5府県の内訳
減り方が大きかった5府県の内訳 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較) 0200,000400,000600,000800,0001,000,0001,200,000京都府(2020年の人数): 1,132,732人京都府(10年で減った数): 167,412人高知県(2020年の人数): 321,639人高知県(10年で減った数): 42,147人愛媛県(2020年の人数): 624,645人愛媛県(10年で減った数): 77,970人秋田県(2020年の人数): 483,500人秋田県(10年で減った数): 57,342人青森県(2020年の人数): 631,696人青森県(10年で減った数): 70,972人京都府高知県愛媛県秋田県青森県
  • 2020年の人数
  • 10年で減った数
減り方が大きかった5府県の内訳
項目2020年の人数10年で減った数
京都府1,132,732人167,412人
高知県321,639人42,147人
愛媛県624,645人77,970人
秋田県483,500人57,342人
青森県631,696人70,972人

減り方が小さかった上位5都県です。

宮城県はマイナス1.62パーセント、神奈川県はマイナス2.01パーセント、滋賀県はマイナス2.78パーセント、東京都はマイナス3.13パーセント、千葉県はマイナス3.65パーセントでした。
いちばん小さい宮城県でも1.62パーセント減っています。

6位以下は愛知県マイナス3.74パーセント、広島県マイナス3.83パーセント、福岡県マイナス3.84パーセントと続きます。

減り方が5パーセント未満にとどまったのは12都府県。
人数そのものが最も多いのは東京都の618万7,583人です。

減った375万人の半分は、仕事を探す人が減ったぶんです

ここからは統計を離れて、10年間の労働力人口の変化の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。

労働力人口は就業者と完全失業者の合計です。
この10年でどちらが減ったのかを分けてみると、意外な形が見えます。

全国の労働力人口は374万9,334人減りました。
内訳を見ると、就業者数は196万8,086人減、完全失業者数は178万1,248人減です。
減少の47.5パーセントは、仕事を探す人が減ったぶんでした。
働き口がなくなったというより、求職している人自体が減ったことが半分近くを占めます。

完全失業者は「仕事がなく、求職していて、すぐ働ける人」なので、探すのをやめれば労働力人口から外れます。
高齢で引退した人も同じです。
労働力人口の減少は、雇用の悪化とは別の話として読む必要があります。

県ごとの相関を見ると、就業者数の変化率とはプラス0.95。
ほぼ同じ動きです。
ひとり暮らし高齢者の割合とはマイナス0.67、65歳以上人口割合とはマイナス0.64。
高齢化が進んだ県ほど労働力人口が減っています。

実数で見ると景色が変わります。
10年で減った人数がいちばん多いのは大阪府のマイナス337,315人、次いで北海道マイナス252,429人、東京都マイナス199,891人。
率では4位の東京都が、人数では3番目に大きく減っています。

宮城県が1位なのは、就業者数の記事と同じ事情です。
起点の2010年は東日本大震災の前年にあたり、2020年との比較にはその後の復興の動きが含まれます。
起点をどこに置くかで県の姿は変わります。

減り方が大きかった5府県

減り方が大きかった下位5府県です。

京都府はマイナス12.88パーセント、高知県はマイナス11.59パーセント、愛媛県はマイナス11.10パーセント、秋田県はマイナス10.60パーセント、青森県はマイナス10.10パーセントでした。
宮城県のマイナス1.62パーセントとは11.26ポイントの差があります。

京都府のマイナス12.88パーセントは、46位の高知県より1.29ポイント大きい数字です。
130万144人から113万2,732人へ16万7,412人減りました。
同じ10年の就業者数でも京都府は47位で、両方の指標で最下位に並んでいます。

9パーセント以上減ったのは9道府県。
人数そのものが最も少ないのは鳥取県の27万9,059人で、高知県32万1,639人、島根県34万1,878人と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(労働力人口の10年変化率)
地方別の平均(労働力人口の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較) -8-6-4-20北海道: -9.3%-9.3%東北: -7.7%-7.7%関東: -4.6%-4.6%中部: -6.0%-6.0%近畿: -7.6%-7.6%中国: -7.0%-7.0%四国: -9.6%-9.6%九州: -6.6%-6.6%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(労働力人口の10年変化率)
項目労働力人口の10年変化率の平均
北海道-9.3%
東北-7.7%
関東-4.6%
中部-6.0%
近畿-7.6%
中国-7.0%
四国-9.6%
九州-6.6%

地方別に平均を出すと、関東が最も小さくなります。

関東7都県がマイナス4.61パーセント、中部9県がマイナス5.96パーセント、九州・沖縄8県がマイナス6.57パーセント、中国5県がマイナス6.99パーセントと続きます。
減り方が大きいほうは近畿7府県がマイナス7.60パーセント、東北6県がマイナス7.69パーセント、北海道がマイナス9.34パーセント、四国4県がマイナス9.60パーセントでした。

関東と四国では4.99ポイントの差があります。
全体の幅が11.26ポイントしかないので、地方どうしの差は小さめです。

東北6県のマイナス7.69パーセントは、宮城県マイナス1.62パーセントが押し上げた結果です。
宮城県を除く5県はマイナス6.79パーセントからマイナス10.60パーセントの範囲にあり、地方の平均だけを見ると実態を取り違えかねません。

近畿7府県のマイナス7.60パーセントも同じで、京都府マイナス12.88パーセントが押し下げています。
滋賀県はマイナス2.78パーセントで全国3位につけました。

このグラフについての豆知識

5年ごとに3時点だけ

全国の労働力人口は2010年の6,369万9,101人、2015年の6,152万3,327人、2020年の5,994万9,767人と減ってきました。
国勢調査にもとづく指標なので、この10年で使えるのは3時点だけです。

前半5年で217万5,774人、後半5年で157万3,560人。
減り方は前半のほうが大きくなっています。

2020年に労働力人口が最も多いのは東京都の618万7,583人。
最も少ない鳥取県の27万9,059人とは22.2倍の開きがあります。

就業者と完全失業者の合計

労働力人口は15歳以上のうち、働いている人と仕事を探している人を足した数です。
働く意思のない人や、探すのをやめた人は含みません。

15歳以上人口から労働力人口を引いた残りが非労働力人口にあたります。
学生や専業主婦、引退した高齢者などが含まれます。

数字は2010年と2020年の比較です。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
10年間の労働力人口の変化の順位で探してみます。

0.95という高い相関を示したのが【働く人の数・10年推移】就業者数がふえたのは2県、残る45都道府県は減少でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【高齢者の一人暮らし】は6世帯に1世帯という県も、47都道府県で割合を比較(順位相関-0.71)です。

相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。

地方のなかで見た労働力人口の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 -1.62秋田県 -10.6
関東神奈川県 -2.01栃木県 -7.37
中部愛知県 -3.74新潟県 -7.99
近畿滋賀県 -2.78京都府 -12.88
中国広島県 -3.83山口県 -9.12
四国香川県 -6.89高知県 -11.59
九州福岡県 -3.84宮崎県 -9.11
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2010年と2020年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

働ける人の数の10年変化を比べると、減り方が最も小さい宮城県でマイナス1.62パーセント、最も大きい京都府でマイナス12.88パーセントでした。
全国は374万9,334人減、47都道府県すべてがマイナスです。

10年間の労働力人口の変化の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、就業者と完全失業者の合計であること。
2つ目は5年に一度の国勢調査にもとづくこと。
3つ目は2010年と2020年の比較であることです。

減少374万9,334人のうち、178万1,248人は完全失業者の減少分でした。
全体の47.5パーセントにあたり、労働力人口の減少をそのまま雇用の悪化とは読めません。

就業者数の変化率との相関係数はプラス0.95です。
就業者数や完全失業者数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2010年と2020年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードF1101(労働力人口)を2010年と2020年で比べた。15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた人数。国勢調査にもとづき5年ごとの公表。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードF1101(労働力人口)を2010年と2020年で比べた。
15歳以上のうち就業者と完全失業者を合わせた人数。
国勢調査にもとづき5年ごとの公表。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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